2020年09月24日

【お気楽自然育児Vol.5】未来を守る「持続可能な子育て」

つくば自然育児の会の会報で連載してきた原稿を、こちらでもアップしておきます。
1ヶ月ほどで、執筆した時期に日付を移動しようと思っています。
(2019年の原稿で、内容は1年半ほど前のものです。)

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(2019/02/17執筆 会報no.245 3月分)

【お気楽自然育児Vol.5】未来を守る「持続可能な子育て」


miya :3月に4人目を出産予定
ホームスクール&家庭保育で9歳・4歳・2歳の子育て中
3月に4人目を出産予定、4月末に茨城県北の大子町に引っ越します♪


 第4子の出産まであとちょっと。もっと足腰鍛えるか!と思っていた矢先、近所の産科医(検査の2回だけ受診)に「もう絶対に安産だから。安産のための散歩とかしなくていいから。もう頚管長1cmだし、陣痛きたらあっという間に出ちゃうだろうから、家の掃除で充分」なんて言われ、調子こいてぐうたらしている私です(汗)。
 今回は「自然育児=持続可能な子育て、なのだ!」というお話。身の回りのこと、オセロをひっくり返すように、楽しみながらひとつずつ変えていった、私の体験談です。せっかく入った自然育児の会ですから、どなたかに、何かひとつでも、実験と思って試し、面白がってもらえたら嬉しいです〜。


●ベビーグッズにご用心

 私は育児の会のおかげで、ずいぶん色んな常識から解放されました。顧問の伊東先生のお話の数々はもちろん、過去会報でさまざまな先輩方の体験談を読むのも本当におすすめです!中でも「ベビー用」「赤ちゃんにも安心」の謳い文句に注意するように、との伊東先生のお話は、ストンと腑に落ちました。
 さらに、ストローマグ?エジソン箸?おばあちゃんの時代にはそんなものなくても子育てしていた・・・。そう考えると、いろんな商品を買う前に「ちょっと待てよ」と立ち止まれる、ゴミも減る、しつけも楽になる。成分のひとつひとつ、表示を見て検討する以前に、売り場やお店自体をバッサリと取捨選択できるようになりました。

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●おしりふき使わない育児

 最近は育児の会でも市販のおしりふき、ウエットティッシュを持っている人が増えたように感じます。赤ちゃんのお世話に必須アイテムかのように思われがちなおしりふきですが、濡れたものをそのまま保管できるわけはなく、化学薬品たっぷりなのはみなさん薄々感じておられるとおり…。「経皮毒」の吸収率は性器や口腔からだとなんと40%とのこと。赤ちゃん用、水が主成分で安心、な〜んて売り手の謳い文句はさておき、昔はどうしていたのか?で考えてみれば、水と布で事足りていたのです。か、買わなくていいじゃん・・・!
 ちょっとの水を小さなペットボトルやドレッシングボトルに入れ、古布の切ったのやコットン(おしりふきコットン※というものが西松屋に売っています)と共に持ち歩けば、それだけで大丈夫。コットンは濡らした後に薄く2〜3枚に剥いで使うのが経済的です。
 おむつなし育児だとお尻が汚れることも少なく、トイレットペーパーでもよく、もっと楽に。
※私は「こっちのが安い」という安直な理由で(笑)実母に薦められ、コットンで子育て開始でした。

 赤ちゃんの口まわりや手をウエットティッシュで拭く習慣も、よく考えると非常に怖いのですが、清潔信仰が浸透して今では当たり前の光景。でも、水道のない場所でも水や布を持っていればそれだけで大丈夫!
 まず少ない水で濡らし、汚れをゆるませて、最後にパチャパチャっと拭うように水仕上げ。布で拭いて完了〜。お水を忘れたら、手拭いでぎゅっと拭くだけでも。遠足用のおしぼり&おしぼり入れもいいですね。
 最初は1回のお出かけからお試しで、おしりふき&ウエットティッシュなし、皆でやってみませんか〜^^?

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●紙おむつ(石油おむつ)の向こう側

 伊東先生の例会ではときおり、紙おむつを濡らして腕に巻き数分過ごす、という体験がありました。これが実に気持ち悪くじっとり不快!わが子にゴメンヨ〜と感じた人が多数。布ナプキンの心地よさを知っている人だけでなく、ケミカルナプキンでかゆみ・かぶれを感じたことがある人なら、数時間だけでも、数枚だけでも、布おむつを暮らしに取り入れてみるのをおすすめします♪
※洗濯などのコツはVol.2布おむつ の回を参照ください。

 自然育児で有名な真弓定夫先生は、「紙おむつは石油で出来ている。それが原因で、昔なかった子宮内膜症や子宮筋腫など婦人科系の病気が増えている」といったお話をよくされていたそうです。女の子なら、思春期から閉経までずーっとケミカルナプキンやタンポンを使う可能性も高く(今は中高生の尿モレも激増だとか)、性器から体内に吸収・蓄積される環境ホルモンなどを考え始めると、せめておむつ時代くらいは布おむつで育ててやりたい、と思うのです。(生理痛が重かった私、思えば中学からずっとタンポン派でした・・・)

 紙おむつは便利でお手軽なんですが。働いたお金で紙おむつを買い、高分子ポリマーに全てを吸わせて、かさばるゴミにして捨て、税金と大量のエネルギーで燃やして埋め、地中から石油を取り出しておむつを作り・・・の不毛なループからちょっと外れてみると、子ども達の将来がぐっと持続可能なものになると思います。だって孫が生まれたとき、布おむつのことを教えてあげられるんですから^^ 母には本当に感謝しています。

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●テレビもスマホもちょっと離れて

 消費欲、購買欲を煽る一番のツールといえばテレビ。意図しなくても、音と光は脳にダイレクトな刺激(刷り込み)を与えるため、一度距離を置いてみる価値のある家電と言えるでしょう。情報源という意味では、新聞はセーブがきいてなかなかいいツールかもしれません。ネットのニュースよりはフラットに一覧できますから。
 パソコンやスマホを子どもにどう与えるかは、ご家庭それぞれ。よくよく考えていきたいところです。学生カップルのデート風景がずいぶん変わりましたね。男女それぞれ、ずっとスマホを操作しているんですから。・・・と思っていたら先日、産婦人科の待合室で2時間ずっと各自のスマホをいじっている夫婦に遭遇しましたヨ。

 スマホの困るところは、自分に極端にカスタマイズした情報社会に没入できること。たった2本の指だけで、何でもできてしまう(という錯覚)。裏を返せば、自分に都合の悪いことからは目を逸らして知らん顔もできる、それを助長しているのがスマホ社会だと感じます。自分の頭と体をフルに使って物事を乗り越えるような生き様を、まずは親の背中で見せていきたいな。

(私は、夫の仕事用タブレット画面がバリバリに割れていて、早く壊れないかなー♪と密かに期待しています。だって、タブレットばっかりいじってるパートナーの姿って、本当につまらないので・・・)

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 もうちょっと踏み込んだ話をすると、今の便利なスマホや携帯、精密機器ほか工業製品を支える貴重な金属類(レアメタル)の採掘・採取を巡る問題もお忘れなく。例えばコンゴでは武装集団による大規模で恐ろしい収奪・強姦・殺戮が繰り返されていますが、とにかく消費を煽りたい日本のメディアでは滅多に報道されません。
そこまでしないと手に入らない材料で、快適な私たち先進国の暮らしが実現されているのは、目を背けたいけれども事実。便利な電子機器への依存を拡大する前に、距離を置く、なくても暮らせないか考える、そんなワンクッションがあるといいなと思います。

※ノーベル平和賞を受賞した「ムクウェゲ医師」の活動、ぜひ調べてみてください。つくばで映画も上映されましたね。


●消費社会からは抜け出せる

 今は何でも「買う」のが普通ですが、ひと昔前の農村では、身の回りのものはほとんど「作る」のが当たり前でした。秋田の祖母は体が不自由になるまで醤油や味噌、漬物をずーっと作ってきたし、今でも筵(むしろ)織りの道具を大事にしていて、紐こそビニール紐に変われども、藁や葦でささっと筵を編んでしまいます。高知の祖母は障子貼りの際に白ごはんを小鍋で煮て糊を作っていたし、うどんが食べたいと呟いてあっという間に麺を打ってしまう人でした。カゴにほうき、衣類など、自然に還る素材で何でも作れていた時代から、ずいぶん遠くにきてしまいましたが、探せば今でも日本中に手仕事は残っており、手に入れることも、教わることも、大切に使い続けることも、可能なんですよね。

 何でも「買う」親を見て育つか、工夫して「こしらえる」親を見て育つかは、これからの環境や社会の変化を生き抜く子ども達にとって大きな分かれ道かもしれません。私の両親はケチだったのか環境保護だったのか、職場で大量に出る裏紙をどんどん持ち帰ってくれて、子どもの頃はお絵かきに不自由しませんでした。今は私が、日常で外からどんどん舞い込む紙類から、裏が白いものは全部お絵かき用にストック。折ってホチキス留めして、ノートにしてあげたりもします。写真のステキな雑誌やキレイな包装紙から、封筒やしおりを作ることも。祖父母の時代と比べると本当に微々たる工夫ですが、わが子に伝えられる大事な風景だと思っています。

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●病院と薬に頼り過ぎない

 Vol.4のお手当て・自然療法の回でも書きましたが、病院や薬を妄信しすぎないことも、持続可能な社会への一歩だと思います。コンビニやガソリンスタンド、地方銀行の支店閉鎖に続き、病院も過剰な医療供給から一転、どんどん選択肢が狭くなっていくことでしょう(だって人口ピラミッドが不均衡すぎますから)。
 そんな未来を見据えて今の家庭でできることといったら、そもそもの「抵抗力」「自然治癒力」をあげる暮らしと、病院に行くべき状態かどうかの「見極め力」を高め、子どもにも教えていくことに尽きると思います。

 知り合った産科勤務の助産師さんのお話。玄関で赤ちゃんが産まれ救急車を呼んだお宅に駆けつけて、呆れたと言います。「寒いのに、赤ちゃんを床に産み落としたまんま、誰も触りもせずに、ずーっと待ってたのよ・・・。」医療は医療の専門家にお任せ、こっちは何もわからないから、の意識が行き過ぎた結果ではないでしょうか。
 産まれること・死ぬことがほぼ病院の管理下になってしまった日本ですが、せめて日常の病気や怪我くらい、家庭に主導権を取り戻したいものです。


●「あると便利・安心」から「なくても大丈夫」へ
 被災した人なら分かるかもしれませんが、生きるのに必要なものって案外、少ないですよね。でも、消費経済を加速させたい日本にいる限り、買わないといけない気にさせられるもの、あると便利で安心そうなものがいっぱい。それぞれの暮らしの中で、ふと「これって、なくても暮らせるんじゃない?」と感じたものから、気持ちよく楽しく、お別れしてみてはいかがでしょう。
 私の場合は、化粧品、歯磨き粉、紙おむつ、おしりふき(ウエットティッシュ)、掃除機、冷暖房、電子レンジ、漂白剤、洗剤・・・と別れを告げてきて、ここ一年は冷蔵庫、洗濯機のない暮らしを楽しみました。夏には私個人の携帯電話も解約。別にどれがリバウンドしてもいいと思っていますが、「いらない」「なくても大丈夫」という実体験は、どんなセミナーやワークショップにも勝る、生きた「学び」でした。

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●子どもが大きくなったら「ゴミ拾い」を始めよう
 ゴミを見たとき、小さい子どもが触ると危ないからと「ばっちいよ!触っちゃダメ!」なんて言ってしまったり、大人が拾うと小さい子がやりたがってますます大変だからと、泣く泣く通り過ぎたり。自分の子どもが小さい頃のお散歩は、そんなジレンマがありました。でも、子どもが大きくなってきたら(4〜5歳くらいかな?)、街のゴミ拾いを一緒に楽しめるようになります。
 ビニール袋と使い古しの割り箸、できれば軍手&火ばさみ(トング)もあればベスト。道路が心配ならまずは公園からスタート。いつも遊ぶあの公園、通り過ぎるあの道この道・・・。ずいぶんゴミが落ちているな〜って驚くエリアは、つくば周辺にも案外ありますよね。
 ゴミを拾うのって遊びの延長であると同時に、学びが多いもの。自主的に(←これ大事)、一定期間ゴミ拾いを続けた子どもは、ポイ捨てをしない大人、周りの人や環境のために考えて動ける大人になります。
 食育も環境教育も道徳も、まずは家庭から。一緒にゴミ拾いができる日が楽しみですね♪

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・・・実は3月のはらっぱや例会にも行きたかったのですが、千葉の南房総からの道のりを考えるとドキドキするのでおとなしく静かに過ごしておきます。予定日の1ヶ月前には義実家と南房総観光旅行をして、(ご利益ありそうな)白馬に乗り、ゆったり温泉に入ったし、自分の誕生日には子ども3人を友達に預けて夫とランチデートしたし!産前を予定してた引越しも産後にずらしたし!思い残すことなく出産を迎えられそうです〜。

来年度もつらつらと、自然育児の楽しさをお伝えさせていただく予定です。どうぞよろしくお願いします^^

※暮らしのトライ&エラーを時々、blog『雑草屋の嫁日記』に綴っています。「小さな変革」や「消費社会」のタグをつけた記事に、関連記事があるのでよかったら見てみてください〜。

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関連記事:幼児のお箸に思うこと おむつかぶれの種類と手当て 誰のための漂白か タオルで布ナプキン生活 テレビのない暮らし ギフトカタログから封筒を作る ちいさな手帳を作る 洗濯機なし生活の記録 室内にジャングルジムやすべり台が要ると思ったけど


つくば自然育児の会 連載記事一覧:
 【Vol.5】未来を守る「持続可能な子育て」[2019/02/17]
 【Vol.4】まずは家庭で「お手当て」 [2018/11/29]
 【Vol.3】強い子になる「外遊び」 [2018/09/22]
 【Vol.2】気軽に試そう「布おむつ」 [2018/06/19]
 【Vol.1】春夏に楽しむ「おむつなし育児」 [2018/05/12]
 電子レンジなし生活のコツ [2015/08/07]
 虫さされ対策 [2015/07/11] 
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2018年11月29日

【お気楽自然育児Vol.4】まずは家庭で「お手当て」

つくば自然育児の会の会報で連載してきた原稿を、こちらでもアップしておきます。
アップするにあたり、症状別に関連記事へのリンクを貼ってありますので、詳細が必要な方はご利用ください。


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(2018/11/29執筆 会報no.244 12月分)

【お気楽自然育児Vol.4】まずは家庭で「お手当て」


miya :3月に4人目を出産予定
ホームスクール&家庭保育で9歳・4歳・2歳の子育て中
田畑と裏山のある移住先に引っ越せそうです♪


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●自然療法との出会い

 私は“ 病気のデパート ”と呼ばれるほど持病が多く、さらに次から次へと新たに患っていました。アレルギー性結膜炎、回転性めまい症、メニエール、突発性難聴。うつ病、寒冷じんましん、口角炎、重度の肌荒れ、椎間板ヘルニア。事故によるむちうち症、花粉症、腰痛、頭痛、原因不明の筋肉の痛み、関節炎、腱鞘炎、肋間神経痛、胃炎、鼻炎、歯痛。慢性的な冷えや重い生理痛、卵巣血腫に子宮内膜症などなど…。病院の診察券は10枚以上。薬も多いときは8種類処方されて、飲むのに胃薬がいる有様でした。若い頃の多くの時間を病院と薬局の待ち時間に費やしました。そして、いつまで経っても、健康は手に入りませんでした。

 祖父が60代の頃、総合病院にかかり始めると、芋づる式に色んな科で薬が処方され、常に15種類ほどの薬を服用し、必要とも思えない手術を経て、突然死。祖父の死は過剰な医療介入が原因では、と疑い始めました。
 自分のうつ治療と耳鼻科系の薬の副作用で顔面の皮膚炎が激化した頃、遠方に住む先輩(今の夫)が東城百合子先生の『家庭でできる 自然療法』を送ってきました。休職療養中の私は片っ端から読み通し「あ、薬やめよう、もう病院と離れよう」と初めて思いました。不調や病気を「病院で治してもらう」意識から、「自分で治す」意識へと、大きく変化した瞬間でした。

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●なぜ自然療法なのか

 育児の会でも、自然療法って大変そう、めんどくさい、病院にいかないと不安、そんなお母さんがたくさんいます。これまで「治してもらう」が当たり前だった医療に対して「自分で治す」のだから、そりゃ不安!ですよね〜。「薬」は安心で「薬草」は怪しい?お医者さんの「診断」は正しくて母親の「判断」は疑わしい?…突き詰めるとキリがありませんが、この地球上で人間以外の全ての生命は「自分で治す」ようにできています。つまり、命本来には「治る」力があるし、「治す」能力が備わっている。 はいそこ!病院のが確実じゃーんとか言わない(笑)。

 治る力を信頼すること、まずはそこから。ガン治療でもよく言われるように、敵視して根絶しようと戦うより、自ずから良くなっていく過程を信じて応援するほうが、回復しやすいみたいです。正と負、どちらのエネルギーを充満させた身体が治りやすいか、考えてみるとわかりやすいかも。自分ごととして治そうとするか、受診してるから治してよねーと思うか。自然療法のお手当てだって、「これをやれば効くって聞いたんだけどー」と思いながら漫然と手当てするのと、「必ず良くなるからね、良くなぁれ、治れ治れ〜っ」と念じながら手当てするのとでは、効果に天と地ほどの違いが出ます。

 また、症状が出るたびに対処療法的にお手当てをする「だけ」では、病院通いと五十歩百歩で、あまり丈夫な子育てとは言えないみたいです。子ども本来の自然治癒力を高める暮らし、抵抗力の高い状態を保つ子育てが土台となって、滅多に病気をしない(重症にならない)子どもになってゆきます。これには親御さんの理解と信頼が必要で、楽しみながら丈夫な子育てを積み重ねていく家族関係(少なくとも母子間だけでも)があると、大変心強いです。

 我が家では、動物としてはお金のかからない治療が本質的なんじゃないか?と思ってまして、実際試したら子ども達がどんどん抵抗力の高い乳幼児になっていき、親も楽だし経済的だしで、面白くて自然療法を続けている次第です。なるべくあれこれ買わずに、大人の手のひら(文字通り「手当て」)、野草などを使った手作りと、台所にあるもので治しています。ネイティブアメリカンの教え、野口整体なども参考にしています。

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●忘れないで!食事の大切さ

 簡単な自然療法のムック本だと、「○○には△△」といった対処療法がずらり。でも、根本的な食生活が間違っているとどうしても治りにくいので、食事療法にまで言及した『家庭でできる自然療法』(※)は最も役に立つ本だなと思います。いや、色々口うるさいな〜と思っても仕方ないくらい(笑)症状別に、こんな食事をしているとこうなる、正しい食事はこう、と書いてあるんですけどねー!※自然食品店「KIVA」には、育児の会のためにこの本だけは常に置いてもらうようお願いしてあります。

 実際につらい喘息のとき、治らないあせものとき、蓄膿症のとき…余計なものをたくさん身体に入れていたことを(本に)指摘され、やめて数日ですうっと治るあの感動!普段はちょっと寄り道してもいいけれど、不調だな、治したいなというときくらい、食事を正してもいいじゃないですか〜。手のかかるお手当て(湿布とか)に時間を取られる前に、毎日の食事で(母の)負担を軽減できるなら、ちょろいもんです。

 ちなみにどんな体験があったかをかいつまんでご紹介しますと…
動物性と甘いもの油こいもので「咳ぜんそく」(痰は余計なものを排出している)、うり類・甘いもの・水分の取りすぎで「あせも」(あせもはデトックス)、動物性と甘いもの・芋類ウリ類・銘茶洋茶酒類で「副鼻腔炎(蓄膿症)」(膿もまさにデトックス!)など。理想の食事が実践できなくても、とりあえずその症状ごとに書かれている「禁ずる食べ物リスト」だけ守っておけば(&自宅で可能なお手当てだけやっておけば)、2〜3日でしっかり治ったのですから、ありがたや〜ですよホント。

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●自然療法の便利グッズ 私の場合

 自然療法のグッズは、実践していくうちに、家庭の環境やお子さんの体質に応じてだんだん揃っていくものですので、個人差があると思います。我が家の主な常備薬はこちら。

<お庭やベランダに>
(日なた)オオバコ、よもぎ
(日陰)ゆきのした、ドクダミ
(木の下など)つわぶき

 見かけたら移植して増やすと役に立ちます!特にゆきのした・つわぶきは引越し前にみなさんに苗を分けたので、会員さん同士で増やしてもらえたらいいなー。お世話の仕方が不安な方は、植生を調べると安心です。オオバコは駐車場や通路など、踏まれる場所に敷き詰めるように増やすと良く育ちます。

<台所に>
 梅干し、梅肉エキス、ビワエキス(ビワを食べたら種を35度の焼酎に漬けて3ヶ月以上)、
 スギナエキス(春のスギナを摘んで35度の焼酎に漬け、1ヶ月したら濾して葉を除く)、
 玄神(黒入り玄米粉)&里芋粉&有機三年番茶(どれも自然食品店で買えます)

 ビワエキスは葉が手に入らなくても果実なら出回ってますので、食べて種を漬けるだけ。また農薬のかかってないスギナが摘めるなら、タダでビワエキスと同等の薬効が得られますのでぜひぜひ〜。(詳しくはこちら:春夏に仕込んだ自家製常備薬

 あんまりたくさん、あれこれ買い込んだり作りまくったりしても、手当てに疲れたり、手段が目的化したりして本末転倒ですので、ゆるっと、少数精鋭がおすすめ(経験談です…)。あまり使わなかったわーっていうアイテムを、仲間で持ち寄って交換してもいいですよね。

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●普段から知っておくことが大事!

 自然療法をやる・やらないに関わらず、お母さんは家庭の保健室。普段から頼りになる本を読んで基礎知識を持っておくことが、いざというときの適切・迅速な判断につながります。(スマホで検索はよくないですよ〜。有象無象の情報の渦、最後は結局病院を受診しましょう、と。昔、そんなまとめ記事を書くバイトやってました(恥)…)

<知れば安心!西洋医学の本>
『はじめてであう 小児科の本』 山田 真
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すぐ救急にかかろうかと不安になるお母さん向け。
どの症状はどんな意味があるかまで解説されています。

自然療法だけでは不安になるとき、
救急にかかる必要があるか知りたいとき、
これを読んであると判断が早い。


 また、こんな症状だけど、どう治したらいい?と聞かれることがよくあります。でも口頭で伝えるだけでは、半分以上の人は実践には至らない。自分で本を持っていて、確認しながら実践できるかどうかが、自然療法が続くかどうか、効果が出るかどうかの分かれ道だと感じています。

<イチオシはこの1冊>
『家庭でできる 自然療法』 東城百合子
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巻頭巻末に症状別、アイテム別、用語別の索引があって使いやすい、網羅的な本です。

自然療法は全体がつながっているので、
何事もないうちからひととおり目を通すといいですよ。

離乳食の理論だけは育児の会と大きく異なるため、
会顧問である伊東先生(※)の方針
(歯が生えて歩くようになった頃に主食から少しずつ、等)をおすすめします。
※伊東先生 …小山母乳育児相談所所長、つくば自然育児の会の顧問助産師。
他にも北関東で複数の育児の会の顧問をされています。


 自然療法に対して生真面目になりすぎるとお母さんのストレスになってしまうので、違う角度の本もご紹介します。普段から子どもに手を当てることの大切さ、身体を整える大切さをわかりやすく教えてくれる本があると、覚えておこうかな、簡単だからちょっとやってみようかな、という気になりますよ。

<手当ての心得を簡単に教えてくれる>
『子どものこころにふれる 整体的子育て』 山上 亮
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野口整体の理論とシュタイナー理論を踏まえた、
ちょっと便利な自然育児的手当てのコツが満載です。


●いろいろミックスで治してきたメモ

【ぶつけた・切った】⇒[静かに抱き、手を当てる]
 これは効きます!子どもは泣くことで恐怖心や痛みを発散しています。じっと抱っこして、静かに痛い場所に手をあてて、「いたかったね…うん。よしよし。」まずは静かに、過去形で、認めてあげる。全力で治癒のイメージを手に集中させて傷口に送り込む。ひどいたんこぶにもならないし、青あざにもならない。傷口はぴたりと閉じ、すぐに治癒を開始します。(もちろん異物や汚れが傷口についていたら水で流したり、唾液で吸い取ったりしてから)

【便秘】⇒[玄米小豆ご飯]
 妊婦にも子どもにも。10日間出なかった1歳児の便秘には1日3食ゆで塩小豆(と母乳)だけで1.5日後から出始め、計4日間、岩のようなうんちを出しまくった。排泄への介入をやめて全裸で放置したことも良かった。

【乳頭亀裂・乳口炎】⇒[ゆきのした]
 葉の裏の白い薄皮を剥いで貼るか、軽く炙って冷ましてから貼る。どんどん取り替えるだけ〜。

【乳腺炎】⇒[キャベツ湿布] [吸わせるときは赤ちゃんのアゴを炎症の塊に] [全裸で寝る] [里芋湿布]
 全裸睡眠+キャベツ湿布が一番楽かな?全裸は血行促進。アゴの話は伊東先生より。

【ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢)】⇒[梅肉エキス][梅しょう番茶]ほか
 ※適した手当てはどうやら子どもの体質によって違うので、経過を記録することをおすすめします!

 甥っ子は最初に2回吐いたきり、水薬は吐くことなく飲めたので、梅肉エキスを梅はちみつとお湯で割ったり、梅しょう番茶にしたりの水薬を作って3日で回復。
 次女は食べることをやめないのでひたすら下痢で5日間。
 長女は水分を一切受け付けないでとにかく吐くので、3日間ずっと絶飲食で吐く回数を少な目に抑え、4日目から黒飴や梅はちみつで低血糖を回避後、回復食へ。

【気管支炎】⇒[梅肉エキス][玄神(黒炒り玄米茶)][ゆきのした(青汁)][ごぼう絞り汁][梅干湿布&里芋湿布]
 1歳児、救急に行くレベルで呼吸が浅く速く、肺炎まで進行しかねないところを一夜で脱出。気持ちよいのか胸部への梅干&里芋湿布の取り替えにはとても協力的だった。4日目には歩き回るように。

【魚の目・イボ】⇒[ビワエキス]
 ティッシュに含ませて(足の裏なので)夜だけ患部に貼り、約40日で完治。日中も貼れる場所であれば、10日〜2週間くらいで治るかも。

【咳ぜんそく】⇒[食事改善(前述)]
 わずか2日で症状が軽減!3日目にはすっかり治ってしまった。

【副鼻腔炎(蓄膿症)】⇒[食事改善(前述)][塩番茶で鼻うがい]
 鼻うがい1回で頭痛が消えて鼻開通。

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最後は乱れ打ちみたいに羅列してすみません!何かひとつでも、お役に立てば幸いです。
育児の会のみなさんがより身軽に丈夫に、子育てを楽しめますように♪

※暮らしのトライ&エラーを時々、blog『雑草屋の嫁日記』に綴っています。「自分で治す」「手当て」のタグをつけた記事に、上記の各症状の治療の詳細を記録していますので、本が手元になくてお困りの際には、お役立ていただければと思います。

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症状別の「自然療法」「手当て」関連記事:以下は我が家が体験したものです!
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎) 気管支炎  中耳炎 ぜんそく 副鼻腔炎(蓄膿症) 風邪の考察手当て ウイルス性胃腸炎
蜂刺され 魚の目・イボ ものもらい・口内炎 便秘 あせも 
おむつかぶれ おむつかぶれの種類と手当て 乳腺炎 乳頭亀裂・乳口炎
一番簡単な「手当て」の話 煎じ方の基本 子どもの急な発熱

もしも自分がそうなったら?と自然療法をまとめた記事。
子宮筋腫、子宮ガンの自然療法

つくば自然育児の会 連載記事一覧:
 【Vol.5】未来を守る「持続可能な子育て」[2019/02/17]
 【Vol.4】まずは家庭で「お手当て」 [2018/11/29]
 【Vol.3】強い子になる「外遊び」 [2018/09/22]
 【Vol.2】気軽に試そう「布おむつ」 [2018/06/19]
 【Vol.1】春夏に楽しむ「おむつなし育児」 [2018/05/12]
 電子レンジなし生活のコツ [2015/08/07]
 虫さされ対策 [2015/07/11] 
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2018年09月22日

【お気楽自然育児Vol.3】強い子になる「外遊び」

つくば自然育児の会の会報で連載してきた原稿を、こちらでもアップしておきます。

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(2018/09/22執筆 会報no.243 10月分)

【お気楽自然育児Vol.3】強い子になる「外遊び」


miya :9歳・4歳・2歳の母
田畑と裏山のある移住先を全力で探しているところ


 こんにちは。千葉県いすみ市でのワイルドな半屋外研修生活も夏で終わり、近くのアパートに仮住まい中の後藤です。春夏とフルチンで育てた長男は昼間のおむつが取れて2歳を迎え、子育てもずいぶん楽になったので、今がチャンスとばかり、パート仕事も始めました。
 アパートでも引き続き冷蔵庫も洗濯機もない暮らしを実験中なんですが、なかなか工夫のし甲斐があります♪ただ、狭い&コンクリで囲まれた初のアパート暮らしは、掃除洗濯は楽だけど野山と田畑が恋しくなり…。ゆるゆると移住先を探し始めたところです。いったいどこへ流れ着くやら!?

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 過ごしやすくなった秋は、「外遊び」をテーマに書いてみます。自然育児における強い子の秘訣と言えば、 風やお日様、暑さ寒さにあたって過ごす、土や水にまみれて遊ぶ!という感じでしょうか。でもそこまで外で遊ばせてないかも〜という方、ゴンタには億劫でまだ行ってないなぁという方。私の体験談をお聞き下さい〜。


●ゴンタの衝撃

 潔癖症の母に育てられ、一人目(長女)が産まれた後は、やはり潔癖・超インドアな子育てをしてきた私。二人目(次女)が産まれてから入会したつくば自然育児の会でも、ゴンタなんて絶対論外!ハードル高すぎやろ!と思っていたのですが、春のバザーのお手伝いか何かで、ついにゴンタの丘(※)にドキドキの初参加。
※ゴンタの丘 …つくば市の外遊びor自然派の子育て団体が複数で使用している、自然豊かな遊び場の名称。


 そこには・・・土の上をハイハイしまくる赤ちゃんが!!
 ええぇぇー!なんて度胸のあるお母さんなんだ!なんでこの赤ちゃんは土に汚れても泣かないんだ!?

 とにかく衝撃の光景でした。そりゃお砂場遊び用のつなぎは着せていたものの、赤ちゃんを土の上でハイハイさせるなんて考えたこともなかった私は、ベルリンの壁崩壊と同じくらいの激しさで、何かがガラガラと崩れていくのを感じたのでした。

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●「ケガをさせない」から「ケガから学ぶ」へ

 恐る恐るゴンタデビューをしていき、外で子どもと過ごすのも悪くないなぁと思うようになると、庭や畑でもだんだん赤ちゃん連れで行くことが増え、子ども達の泥汚れにもうまく対処できるようになっていきました。

 私は、子どもがケガをしたら大変!!と先回りしてあれこれ心配するタイプ。畑や林のトゲ、イバラ、切り株、肌が切れるカヤの葉、畑に挿した棒切れなどなど、危険に見えるものは無限にありました。しかし、いざ子ども達と過ごしてみると、何度か転んだりぶつけたりしてケガをして泣くものの、次第に慎重に遊べるように成長していき、当初「乳幼児のためにあれもこれも整備して安全にしなきゃ」と思っていたことはほぼ杞憂に終わったのでした。思えば、ケガをさせないための先回りよりも、実際にケガをして学んだほうが、子ども自身で危険を回避する能力が備わって良いのでした。過干渉で心配性の私こそが、子どもの成長を阻んでいたのです。

 煮炊きを楽しめるゴンタの丘なら、火起こしの楽しさ危なさも伝えることができます。お母さんも、北海道の停電みたいな非常時に火起こしができると助かるかも!?まずはお母さんが火起こし・煮炊きを楽しんでみてください。枝拾いは子どもも大得意。一緒に火や熱の危険と煮炊きの楽しさ、覚えていけるといいですね。
※映画『サバイバルファミリー』、おすすめですよ♪


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●お母さんが楽になるには

 ゴンタの丘のような場所は、たくさんのお母さんとの集団子育てで、大らかさ加減を学べます。
 草の種や落ち葉がくっつかない素材の服とか、お砂場用のつなぎとか、いっそ水着でとか、教わること参考になることはたくさん!!さらに(今もあるかな?)木曜の常総生協さんの集まりや、コロボックル(※)のあちこちの集まりにも少し顔を出すと、育児の会とはまた違うアウトドアな子育てに出会えてこれも勉強になります。
※コロボックル …つくば市の外遊びメインの自主保育の団体さん。通称コロ。


 例えば尊敬する自然派&家庭保育の先輩ママとの会話。
「泥んこの洗濯はどこまで頑張ればいいんですかね?毎日ウンザリで…」→先輩「コロの子たちなんて、みんな全身なんだか薄茶色じゃない♪ある程度でいいのよー!どうせまた汚すんだし♪」これ、目からウロコでした。
 つくばで、汚れが落ちきっていない服を着せて長女を保育園に行かせたら、「洋服ぐらいちゃんとお母さんが綺麗にしてあげてください、ちーちゃんが可哀想です」と先生(思えば潔癖症だった)に何度かお叱りを受けたことがあり、『汚れ=誰かに批判されるかも…』と思い込んでいたのです。でも先輩ママとの会話から泥汚れへの抵抗が減り、外遊びがぐっと気楽になりました。

 もちろん、ママ付き合いが苦手な人は、子どもを外で遊ばせて煮炊きも楽しむ場として割り切って出かければOKだと思います。お喋りをほとんどせずに参加するお母さんだっていますし、人それぞれ!私は人の輪やグループに過敏で、ゴンタに行くのが憂鬱な時期もあったのですが、色んなお母さんを見ているうちに、お喋りの輪に入れず独り黙々と煙にまみれて火をおこすだけで終わった…、そんな日でも子どもが楽しんでいる様子を眺め「ま、いっか、よくやった私」と思えるようになりました。これもまた、母が楽になるひとつの手かな?

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●遊具がなくても遊べる子=「縄文の子」!?

 ゴンタの丘が貴重な場所なのはもちろんですが、な〜んにもない芝生の公園や空き地でも楽しめる子だと、子育てがもっともっと、ぐーっと楽になります。だって、お出かけのたびにお気に入りのおもちゃを荷物に入れる必要がないのですから!(うちはどこに行くにも、子どもには着替え以外なにも持たずに出かけます)
 そのためには、おもちゃを持参せず、遊具も砂場もない場所で外遊びする機会を意識的に増やすのがオススメ。頑張って野山に行かずとも、例えばただの散歩で延々石ころを拾う、葉っぱをちぎるなどもすごく意義があることです。見守るお母さんは「ホラッ、早く公園に行こうよ」ではなく、その時間を最大限尊重するだけ。
 今回の会報特集にも寄稿しましたが、電子機器や刺激の強いおもちゃなどから距離を取るようにすると、目の前の自然にワクワクする芽、何もないところから空想遊びを広げる力が、もっと育ちやすくなると感じます。

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 お世話になっている古山明男先生(オルタナティブ教育の権威)によると、『子ども達は縄文時代に必要な能力、すなわち、狩猟採集のための能力を獲得することに夢中になる』そうです。動くものを観察する、味見(毒見)する、並べる集める区分する、こねくり回して裂いてバラす、走る追いかける逃げる、隠す隠れる、物の名前を覚える、道具を考え作って使う、模倣する、シュミレーション(ごっこ遊び)する、仲間と意思疎通し、協力する・・・。モンテッソーリにもシュタイナーにも共通していますが、生きること暮らすことに必要な動作や能力から順に、積み上げるように獲得すべく、子ども達は夢中になって遊ぶのだとか。

 特に男子を見ていると、石と棒があればいいのかキミ?と思っちゃうことありますよね。ついつい遊具がいっぱいある公園、おもちゃ満載の児童館で過ごさせてあげたくなるのが親心ですが、今はそういった原始の芽を伸ばしてるんだなぁと思えば、何もない原っぱや森林で過ごす時間も、違って見えてきませんか〜。

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※私は今でも海辺でずっと石や貝を拾っています。謎の大きな背骨や行き倒れたウミガメ、白鳥も見つけて家族にびっくりされましたが。つくばの博物館でその背骨がイルカだと判明したときの興奮は忘れません!


●自然と上手なお付き合い

 虫を害とせず共存の知恵をぜひ。蜂やアリをむやみに駆除せず、本当に危険なもの、危険にさせる人間の行動、安全な共存の仕方を大人が学ぶほうが、持続可能で建設的ですよね。敵意は虫にも伝わりますので、落ち着いて尊重する気持ちでやり過ごすことも大切です。外遊びの場所に駆除剤撒き散らす!なんて本末転倒ですが、実際あちこちで起きています。虫それぞれの生態をちゃんと学ぶほうがよいと思っています(つくばの一軒家でスズメバチが大量に出たときも、調べまくって駆除せず共存できました)。

 例えば「草むらは蛇がいるかも!入っちゃだめ!」よりは、蛇を追い払う方法を教えてあげる(例:声を出しながら長い棒で地面を叩きながらゆっくり進む)、大人が草刈りをして気持ちよく遊ばせてあげるなど、うまい折り合いのつけ方を教えていくほうが、大人も子どもも上手に自然と共存できるようになります。
 なので、カンタンな草刈りくらいはお母さんができるといいかも?私は車に軍手と鎌を載せてあるので、困ったときはザッザと草刈りしちゃいます。何かいたらどうしよう…と思う方は、まず鎌の先でガザガザと掻き分けてから刈る、を繰り返すと大丈夫ですよ〜。水を入れたペットボトルもあれば、後で手も洗えるし準備万端!
 毒草や毒キノコを心配するなら、大人が覚えて教えてあげましょう。私の場合、お外のキノコは毒もあるから、お店で売ってるキノコ以外はとりあえずお口に入れないでね、とか、ポケット野草図鑑をしばらく持ち歩いて野草(特に毒草)を覚えるとかして、そこそこの安心を得ました。

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 遊ばせるなら綺麗なトイレがある公園じゃないと…って私も思いますが、そもそも野山や畑だと、トイレも何もない。そこで、野ぐそ野しっこの出番です。屋外での楽な方法はVol.1(4月会報)に詳しく書きましたが、生態系におけるウンチの素晴らしさ、屋外でもすぐ拭ける葉っぱ知識などのご参考に、茨城が生んだ偉人・伊沢正名さんの『お尻で見る葉っぱ図鑑』、お子さんには絵本『ウンコはごちそう』をおすすめします。世界観が変わりますよ〜。家庭の災害対策にもなりますので、タイトルにドン引きせずにぜひご一読を!


●外遊びに関して言えば、保育園は必須ではない

 ここ数年、育児や食事の方針、外遊びやおむつのことなど、保育園選びで悩むお母さんから相談を受けることが多くなりました。特につくばでは外遊びを重視した保育園は少ないですし、実際に入園してからじゃないとわからないことも多いですよね。
 長女は高知では、毎日泥まみれ!夏の2ヶ月毎日プール!の屋外天国な保育園でした。が、越してきたつくばでは(二つの保育園を経験)私の見る目がなかったのか、年齢別に使える遊具が限定、水泳は月2回だけ、外で遊んだら全身着替え必須(潔癖)、ひどい園では、月に1回しか外遊びがない…と、非常に残念な結果に。

 結局4歳の頃に保育園をやめさせ、以降3人を家庭保育で育てた結論は、「家庭保育で充分!」でした。
至れり尽くせりのお歌も踊りもお遊戯会も色鮮やかなお給食も遠足も運動会も山のようなおもちゃも教具の数々も、なくても全然構わないのです。子どもは素晴らしい成長の種を持って生まれていて、分刻みのスケジュールで管理しなくても、めくるめくイベントを片っ端から体験させなくても、自然の中で暮らしの中で、見事に育ってくれるのだなと、実感しています。

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 そうそう、「退屈」ってすごく大切なんですって!退屈の果てに、何かしたくなるから動く。大人が楽しませて差し上げる必要はなく、退屈を放っておいてあげ、遊びや楽しみへの渇望から動き出す、それがいいんだそうです(これも古山先生曰く)。つまんなーい、公園に行こうよー児童館にしようよーが何ヶ月か続くかもしれませんが(笑)、やり過ごしつつ、大人が自然を満喫できるといいですね〜。

 ちなみに、大げさな声かけで子どもの発見や感動を煽ったりしなくて大丈夫。そっと見守るだけのほうが、子どものペースで着実に楽しんでいけるようです。最初は外遊び好きな子を誘って、楽しそうな様子を子ども同士見せたり、外遊びのコツを伝授してもらうのもいいですね。
 せっかくの育児の会ですから、おすすめの遊び場を教えあったり、誘い合って出かけたりして、季節折々の自然をゆっくり感じてみてください〜♪

※暮らしのトライ&エラーを時々、blog『雑草屋の嫁日記』に綴っています。「家庭保育」のタグをつけた記事に、余白たっぷりの子育てのこと、畑や外遊びの日々などを記録しているので、何かご参考になれば嬉しいです。

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 【Vol.4】まずは家庭で「お手当て」 [2018/11/29]
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 電子レンジなし生活のコツ [2015/08/07]
 虫さされ対策 [2015/07/11] 
posted by miya at 21:37| Comment(0) | 自然育児の会連載 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする