2021年02月17日

【お気楽自然育児Vol.6】奥が深いよ「自然なお産」

つくば自然育児の会の会報で連載してきた原稿を、こちらでもアップしておきます。
1ヶ月ほどで、執筆した時期に日付を移動しようと思っています。
(2019年春の原稿で、内容は2年ほど前のものです。)

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(2019/04/25執筆 会報no.246 5月分)

【お気楽自然育児Vol.6】奥が深いよ「自然なお産」


miya :ホームスクール&家庭保育で9・4・2・0歳の子育て中
茨城県北の大子町に移住しました!

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 3月12日。出産予定日の前日に、我が家に4人目の子どもが誕生しました。引越し予定が二転三転し、お産の場所も出張助産師さんも、茨城県の守谷から栃木県の那須、千葉県まですべて検討したり相談に行ったりとバタバタ続き。自宅出産難民からプライベート出産に踏み切るまでと、お産のあれこれを振り返ります。

●どこで?誰と? ぎりぎりまで揺れた出産スタイル

 流産しやすい私は、妊娠3ヶ月頃に初めて妊娠検査薬を使います(自己責任です)。夏の終わりからつわり全開で陽性なのは当然でしたが、9月半ばに検査薬で陽性を確認後、さて行くか〜と9月下旬に守谷助産院で診察してもらいました。元気な胎児を確認できたのですが、もう80歳になられる白井先生、なんと守谷助産院を別の先生に引き継ぐとのこと。ガーン。産婆さんさながらの見識と大らかさ、白井先生のもとで産みたかった…と落ち込む暇もなく、二人の先生との妊婦健診が始まりました。(※自宅出産したいつくば&周辺の方、守谷助産院にご相談を。)
 予定日は3月13日。2月には茨城の最北、大子町に移住を予定していたので、守谷から2時間かかる大子町はちょっと…と言われ、県北の出張助産師さんを3名教えていただきました。中期までは守谷で診てもらい、後期は県北のどなたかと進める予定でした。
 私は2人目以降、数十分のスピード産(過去会報に書いています)、助産師さんが到着に間に合わないのが大前提、それでOKなのですが、白井先生が直接交渉してくださった先生に電話で相談したところ「大子町なんて雪が降ったら辿り着けない」「責任取れない」などなど、かなり及び腰なお返事。結局「ご自身でお近くの産院などを探してください」と連絡があり、助産院探しは振り出しに戻りました。

 大子から一番近い出張助産師さんは那須方面、栃木県大田原で開業したばかりの、こうのとり助産院。経緯をお伝えするとかなり面食らった様子でしたが、分娩の仮予約が取れました。ただし入院してのお産が立て込んでいるので先生も出張はできず、入院して産むことに。でも陣痛が来てから移動しても絶対間に合わない!夫と助産師さんと相談した結果、「車で40分の距離でしたら家で赤ちゃんは産んでから車に乗せてもらって、なるべく胎盤が出る前に着くのが出血の心配がないでしょう」なんて具体的な提案をしてもらい、ひと安心。次女と長男を夫が一人で取り上げてきたこともあって、先生も大胆なプランに思い至ったようでした。

 しかし今度は、千葉から大子町への移住予定が二転三転。ほぼ決まっていた物件の家主さんが条件を変えてしまい、次に決まりかけた別物件では先住の方の退去時期が遅れて2月に入居できなくなって…出産前の引越しが怪しくなってしまいました。
 守谷助産院は隣に滞在できる一軒家があるから、一家で守谷に泊り込んで産もうか?との話も出ました。しかし飼いヤギの世話を考えると無理そう。このまま千葉で産むか?出張助産師さんはどれもいすみ市から1時間以上かかる距離ですが、伊東先生(※)ともつながりのある先生が1時間のところにいらしたので、ここに相談しよう!と決めました。でもすでに妊娠後期。また断わられたらどうしよう…お叱りを受けるのでは…と、ついつい電話をかけるのを後回しにしてしまいます。
伊東先生 …小山母乳育児相談所所長、つくば自然育児の会の顧問助産師。
他にも北関東で複数の育児の会の顧問をされています。


 まだ引越しが産前になるか産後になるか、関係各所と丁々発止の段階で、後期の検査を受けに千葉で近所の個人病院(もりかわ医院)を受診。森川先生は見た目、夫と同年代の男性なのに発言は産婆さんみたいな方で「足が冷たいよ、こんなんじゃまだ冷えてる。もっともっと足をポッカポカにしてね」「実はお腹張るでしょ、尿モレも。ちゃんと腹帯かトコちゃんベルト巻いて!赤ちゃんを上に戻したら張らないよ」「陣痛きたらお産早いタイプじゃない?」なんて言うので感心してしまいました。これまでに出会った数々のお医者さんに、まともなアドバイスをもらったことはなかったですから。さらに引越しの不安もやんわり伝えると「引越し前に生まれたら救急車呼ばずにうちに来てね、カルテあるんだから。(個人病院だから)正産期以降じゃないと受け入れできないけどね」「あなたは絶対に安産だね、まず早産にはならないから安心していいよ」なんてありがたいお言葉。

 もしかしたらこのままどこにも頼めずに、自宅で家族だけで、いわゆるプライベート出産というものになるかも、と夫婦で話していた時期。アパートから目と鼻の先のもりかわ医院に心強い言葉をもらい、引越し先や時期がはっきりしなかったら、家族で産もうかな、との思いが強くなっていきました。
 実は出張助産師さんにも色々あって、自然派の我が家と意気投合する場合もあれば、「何かあれば助産師界全体の評判を落とすから勝手なことしないで下さい」という先生と方針が合わない場合もあり、新たに関係性を築くのが億劫に…。スピード産なのを伝えると、同じ出張助産師さんでも「責任とりたくない派」と「大丈夫派」に分かれます。私たち夫婦にとって、誰にお産を委ねるか、というのはすごく大事なことだったのです。

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●はじめてのプライベート出産

 たくさんの方に「ちゃんと医療従事者のもとで産んでね」「何があるかわからないのがお産だよ」と釘を刺され、素直に粛々と妊婦健診を受け続けつつも、『プライベート出産』って実際どうなのか、周りの経験者たちに聞いて回りました。南房総には一度も診察を受けずに本能だけで2人産み育てている友人がいるし、育児の会のOGさんやお友達にも話を聞きに行きました。千葉では一番近所にブラウンズフィールドの中島デコさんや長女のシネマちゃん(里帰り出産)がいるから、いざとなればここに相談しよう、とも思っていました。
どこで誰とお産するか決まらないうちから、すべての助産師さん、お医者さんたちに疑問点をどんどんぶつけて、対策を教えてもらっておいたのも、思えばプライベート出産に踏み切る布石だったのかもしれません。(※お産に関するQ&Aと、実際のお産で実行したことなどは後でまとめてご紹介します)

 3月12日。予定日は明日。さぁ、産後しばらくはお風呂にも入れないわ〜と、お風呂を沸かしてもらいました。半月ほど続いたお決まりの前駆陣痛に振り回され、暖かな房総半島の気候も相まって、汗が気になっていたのです。前駆陣痛の合間に「まだまだ、まだ産まれない、だって絶対お風呂に入りたいからー」と呟きながら服を脱ぎ、お風呂に岩塩とアロマオイルを溶かして、1時間ほどのんびり半身浴。痛みもなくなって、あー贅沢♪髪も洗ってさぁ出ようという18時頃、いきなり強い本陣痛が始まりました。

 最初から3分間隔の本陣痛。絶対にドライヤーで髪を乾かすんだと妙な執念を燃やして、陣痛の合間にざばぁっと湯船から立ち上がって体を拭いては、陣痛の痛みに「やっぱ無理〜」と温かいお湯に浸かりなおすこと数回。夫は脱衣所にバスタオルを敷き、お産セットを用意して準備万端です。夫が時計を見て時刻を読み上げ、別室の長女が下2人の相手をしながら陣痛の間隔をメモ。「服着たい〜 髪乾かしたい〜」と唸りながら湯船から出られない私。結局痛すぎてもう無理〜!となり、「ここで産む、お風呂で産む〜」「産んだらお布団で寝っ転がりたい、バスタオルもお産セットもお布団に移動して〜」など、こまごまと夫にリクエストしました。

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 お風呂で陣痛がぐっと進むとか、お湯の温かさで陣痛を和らげるとか、自然分娩の本で読んだことは本当でした。温かいって素晴らしい〜と絶賛しながら浴槽のへりにつかまって陣痛に耐えるうちに陣痛は1分間隔になり、もう絶叫。パチンと弾ける感覚に「破水した!」と大声で伝えました。

 痛いのが苦手な私は、育児の会でも何人かが言っていた「オキシトシンのシャワー」「ピンクのお花畑」が信じられなくて、でも何とか陣痛の痛みを喜びにつなげるべく、前駆陣痛の頃からイメトレをしてきました。それは、大好きなムラサキハナナと菜の花が咲き乱れる中を、赤ちゃんがハイハイしてやってくる光景。湯船で陣痛のたびに細く長く絶叫している間もひたすら、紫と黄色のお花畑を進んでくる赤ちゃんを思い描いていました。

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 痛みが最高潮を迎え、赤ちゃんの頭が出そう!というときには夫がお風呂場に来てくれました。「頑張ってるねぇ、エライねぇ、すごいよー、えらいよー」言葉を尽くして夫に励まされながら、ついに赤ちゃんの頭が出ました。泣くでもなく眠っているような、ぬーんという顔だったそうです。ふと赤ちゃんが溺れたらどうしようと思って、湯船の栓を抜きました。下半身のアレコレが赤ちゃんの頭で押し出されて出ちゃうちょっとアレな件も、排水口に流してもらうことに(なんて楽チン!)。
 さらに2回ほどの陣痛を経て胴体も出た瞬間、「ほぎゃあ、ほぎゃあ」元気な声が響き渡りました。赤ちゃんは浴槽内で夫が両手で受け取り、手を伸ばしていた私に即座に渡してくれました。これまで、タオルで拭かれた後の赤ちゃんしか受け取ったことがなかった私は、クリーム状の胎脂でべっとりとした赤ちゃんにびっくり。ぬるっとすべりそうなのを注意して胸元に抱き取ります。全身で産声をあげている小さな赤ちゃん、これがお腹にずっといたのねと思うと、まだまだ痛みの余韻があるけれど「可愛いねぇ、可愛いねーぇ」と、思わず声が出ました。産んですぐにこんな気持ちになれたのは初めてでした。

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 出産したのが18時半。本陣痛の開始から32分で産まれました。次女の15分、長男の50分の中間といったところでしょうか。メモを見ると3分間隔が5回、2分間隔が6回、1分間隔が9回。なんにせよ予想通りのスピード出産でした。
 湯船で胎盤が出ると産道からお湯が体内に入った場合に感染症の可能性が心配、と本で読んでいたので、まだ胎盤が出ないうちに、夫にお姫様抱っこでお風呂から布団へと移動してもらいました。母子ともに拭いて拭いて、乾いたタオルを敷いて古い布おむつを何枚もあてて、後産の準備もばっちり。
 赤ちゃんを胸に乗せて落ち着くと、夫のOKが出たらしく、子ども達がそろそろと寄ってきます。「かわいいー!」「ちっちゃーい!」の合間に「おかあさん、ちがでてるー(涙)」気遣わしげな2歳長男の声。移動のときに少しだけ廊下に垂れたんです、血が。陣痛の叫びも全部聞いたはずで、かなり心配してくれているようでした。

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●胎盤が出るまで19時間以上

 後陣痛の痛みにも温かさが効くと思い、湯たんぽを3つ作ってもらってあちこちにあてて乗り切りました。温かいって素晴らしい〜。しかしいくら後陣痛で苦しんでも、胎盤は全然出てくる気配がありません。赤ちゃんに乳首を吸わせようとするものの、まだ夢の中にいるような様子。時折わずかに目を開ける以外は、うっとりと眠ったままでお乳を咥えるそぶりも見せません。疲れているのかなぁと、へその緒に注意しながら脇に抱いて寝かせ、私もゆっくり休みました。布団の中では、母子ともにほぼ裸でバスタオルやおしめの上に寝ていたので、全裸の赤ちゃんが布団の中でおしっこをしても、さっとタオルを替えるだけで対処できました。(こういったお世話は全部夫です、自分ではやれませんでした)

 夜も夫は寝ずの番、後陣痛の波がくるたびに駆け寄って世話してくれるのに、胎盤の出ない申し訳なさ。夕方18時半に出産したけれど、20時、24時、深夜2時になってもまだ出ません。経験上は産後すぐに胎盤が出るし、白井先生たちからも、遅くとも1〜2時間で出すほうがよいと聞いていたので、焦りが募ります。長男出産のときに白井先生がしてくれた、胎盤を押し出すマッサージ(?)を思い出し、子宮が収縮するたびに試みるものの、痛すぎて気絶しそうに。何時間かは繰り返し頑張りましたが、「こんなに痛いってことは、やんないほうがいいんじゃない?そもそも動物だったら必要ないんじゃ?」と思い始め、夫にも「何か変だよ、頭で考えるより体が絶対だめって言ってる気がする」と伝えて、自然に胎盤が出てくるのを待つことにしました。

 「朝になっても出てこなかったら(近所の)もりかわ医院に行こうか」と言われ、「友達も翌日まで待ってみたって言うし、もうちょっと調べてみようよ」と懇願。夫がWeb上で情報を探しまくって、14時間待った人のブログ記事を見つけてくれました。そのご夫婦が参考にしている自然分娩の本には、江戸時代のお医者さんの文献から「胎盤を1日2日待つのは当たり前、7日後に出る人もいる」と引用してあったそうです。極めて冷静で論理的な書き手さんだったので信頼できると感じ、私たちも落ち着いて待とうと腹をくくりました。

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(お産から16時間、まだつながったままの二人)


 とはいえ、ちょっとだけへその緒を引っ張ってみたり(ウンともスンとも言いませんでした)、おっぱいを刺激して子宮の収縮を促進させてみたり、多少のちょっかいも出してはみたんですが。どうにも出てこないので、朝には「もう、そのうち出てくるやろ〜」と開き直り、なるべく寝ました。1〜2時間おきの不規則な後陣痛を痛がりつつ、13時半すぎ、ついに大きな後陣痛の波がきて、かなり大きめの胎盤が出てきました。出るときは夫が洗面器かホーローおまるを構えて胎盤を受け取り、重さも量ってくれました(平均的な胎盤が500gに対し、なんと776g!大きい!)。赤ちゃんの誕生から胎盤が出るまで、実に19時間37分!よく待ったものです。

 胎盤が子宮からはがれると出血が起きます。私の出産は毎回、出血が大量で、次女のときは脳貧血で何度も卒倒していました。血が止まりにくい体質なのかと思っていましたが、なんと今回、最も出血が少なかったのです。存分に子宮が収縮した状態で胎盤が出てきたのは、4度目の出産を迎える母体が、ダメージ(出血)をなるべく減らすように調整してくれたのかもしれません。骨盤をさらし(産後ケアベルト)でぎゅっと締めてもらい、古いおしめを3〜4枚あてた上から産褥ショーツを履かせてもらうと、ひと安心。
 脱ケミカルの一環で今回、初めて産褥パッドを1枚も使わずに産後を過ごしました!たくさんの古おしめをじゃんじゃん交換していったのですが、これが極上の肌触り♪今まで使っていた産褥パッドとは比較にならないほどの気持ちよさでした。(布おむつ派のみなさん、汚れが気になるおしめは捨てずに取っておいて、次のお産でぜひ産褥パッド代わりに使ってみてください^^)

 新生児黄疸が非常に非常に強い、我が家の子ども達。次女も長男も苦労したので、何とか黄疸を軽減できないかと助産師さんたちに聞いたところ、こうのとり助産院の山田先生から「だから西洋医学では産まれてすぐにへその緒を縛っちゃうんですよ」との答え。さらに黄疸の仕組みについても(夫が)調べまくった結果、「赤ちゃんが産まれて3分後くらいにへその緒を紐で縛る」と決めました。自然なお産の本では、赤ちゃんが胎盤よりも上にいれば黄疸は起きないとも書いてあるんですが、背に腹は代えられません。胎盤が出てから切るつもりでいたので、赤ちゃんと私はへその緒で19時間以上つながったまま。胎盤が出たらへその緒のもう一箇所も消毒した紐で縛り、二つの紐の間を消毒したハサミで切りました。

 へその緒を切ったあと、夫は胎盤の下処理に取り掛かり、今回またレベルアップした美味しい胎盤料理の数々を作ってくれました。前回と同じ刺身(生姜醤油で)&煮付けだけでなく、ボイルしてレモン塩をのせたおしゃれなものと、塩して焼いた焼肉風まで!夕方から翌日にかけて、大喜びで食べまくりました。前回に比べて、食べても食べてもまだある、と驚くくらい、やっぱり今回の胎盤は大きかったです。

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●Q&Aと実践したこと

 出産についての疑問・不安を、妊婦健診で医療従事者の方々に会うたび、プライベート出産体験者に会うたびにどんどん聞いていった内容について、まとめてみます。(情報の利用は各自の自己責任で!)

 助=助産師
 医=産婦人科医 
 体=プライベート出産の体験談(口頭&Web) で書きます。

「妊娠後期のお腹の張り、子宮口の痛みはどうすれば?」
医:腹帯やトコちゃんベルトで下がってる赤ちゃんの位置を上に戻してあげる。子宮口を圧迫しなければ張らない。
体:動きたくないときは動かないし、動きたければ動く。頭で考えすぎずに体に従う。
 ⇒さらしで骨盤を締め、安静にしてました。

「新生児黄疸を予防・軽減するには?」
助:西洋医療では出てきたら早めにへその緒を結ぶ(血液を逆流させないため)。
 ⇒3分後に結びました。
助&医:とにかく産後は陽に当てる。あまり神経質にならなくても1ヶ月陽に当てれば大丈夫。
 ⇒日々実践。
助:母親がO型、父親がそれ以外の血液型の組み合わせの赤ちゃんに黄疸が多い。

「会陰の傷をトラブルなく治すには?」
助:ゆっくり産んで会陰をしっかり伸ばしてあげるに限る。ちゃんと伸びていれば割けない。
助:本来、血は汚いものではないので(※傷を治してくれるという意味)、正座で赤ちゃんの世話をしていれば縫合なしでもきちんとくっつく。あぐらがダメ。
助:産褥熱は会陰の傷ができた人に起こる。昔は清潔でない古布をあてることがあったから、ばい菌が入りやすく、産褥熱を起こした。
 ⇒2cmくらい割けました。トイレでの汚れが心配だったので、清浄綿を買っておいて産後はトイレでこまめに拭きました。傷口の消毒は、アルコールだと絶対に痛いと思い、抗菌力の高いティーツリーオイルを塗ってもらっていました。香りがよく、スウスウするけどオイルだから傷口にしみることもなく、とても良かったです。

「後期検査のGBS(B群溶血性連鎖球菌)にひっかからないためには?」
(GBS陽性となると出産前に1週間ほど抗生物質を飲み続けるか、分娩時に抗生物質の点滴をしながらの分娩になる)
助:本来は常在菌にすぎないので、体温をあげてとにかく抵抗力を高くしておけば大丈夫。
 ⇒クリア!
助:検査自体の拒否をする場合は、母子両方の責任を問わない書面を書き、医師・助産師双方に提出する。

「産後の出血を少なくするには?」
助:胎盤のはがれで無数の血管が千切れた状態。子宮が収縮すれば傷口が塞がる。輪状(りんじょう)マッサージでとにかく子宮を早く収縮させる。
医:スピード出産ということは出血も出やすい。骨盤を早く締め、子宮も早く収縮させる。
 ⇒胎盤が出た後、すぐに産後ケアベルトで締めました。

「へその緒の処置はどうするか?」
助:二箇所を紐で結んで、その間を消毒したハサミで切る。
体:そのままくっついたままで過ごした。4〜5日でカリカリになって取れた。

「おへそのケアはどうするか?」
体:自然に乾燥して治った。
 ⇒長男出産のときのおへそケアキット(粉と消毒液)を使うつもりが見つからず、おへそを日光にあてて乾かす日々。へその緒は5日で取れ、そのあとのジュクジュクは特に意識して日光にあてると(へその緒が取れてから)3日で治りました。念のため、あとで助産師さんに聞いたところ…
助:今は粉も意味がない、治る日数が同じということで、おへそケアは消毒液のみになっている。(えぇー!)

※会陰の傷のケア、新生児黄疸対策、おへその処置など、
 詳しい経過はこちらにまとめています。⇒医療的Q&Aと実践したこと

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●時間がかかる、でも意外と穏便だった行政手続き

 プライベート出産への周囲の、特に行政の風当たりの強さは様々な体験談を見聞きして知っていました。盗んだ子じゃないことを証明するために、妊娠中の妊婦姿の写真もへその緒も必要とか、近所の人が通報しちゃって市役所・保健センター・児童相談所の職員が自宅に詰め掛け、厳しい取り調べを受けた、とか…。
 そんなの産後の心身には辛いだろうから、出生届はなるべく後で、期限ぎりぎりに出そうと思っていた、のですが。産後3日で急にアパートの改修工事が決まって、騒音と暗闇で生活が困難になることが判明。急遽、友人宅に身を寄せつつ、茨城県北の大子町への移住を早める調整をし、なるべくすぐに引っ越したくて産後5日目には出生届を出してもらいました。見聞きした失敗談を参考に、母子手帳に出産時の情報はきっちり記入、身長体重なども全部測定して書き込みました。

 幸いにも提出先の役所(千葉県いすみ市岬庁舎)は、ブラウンズフィールドのデコさんの長女、シネマちゃんのプライベート出産も対応していたため、大騒ぎになることもなく、シネマちゃんの書類を引っ張り出して参照しながらの穏やかな行政手続きだったそうです。まず、妊婦健診をひととおり受けてあり、エコー写真や健診の記録、検査結果や領収書まで揃っていたことが良かったようでした。また、窓口の人たちにプライベート出産の対応経験があるかないかでも大きく違うようでした。

 そして2週間後、法務局の方が自宅を訪問して事情徴収。とはいえ波風立たぬようとても気を遣って丁寧に接してくださいました。(地方でも年に1人はいるとの事) 数日後、ついに赤ちゃんに日本国民として戸籍と住民票が与えられ、4月初旬には家族全員の住民票を茨城県へ移動することができました。友人から聞いていたとおり、認められるまでには届出から2週間以上かかりました。

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●自宅出産後の生活は…

良かったこと:出産の様子を見ていたので、2歳の息子でさえ母への気遣いをするようになっていました。また、近隣の仲間たちがちょこちょこ手作りのおかずを差し入れてくれたり、上の子ども達を遊びに連れ出してくれたりして本当に助かりました。

困ったこと:夫が一人何役もこなしていて、時には殺気立っていて、怖いし、気兼ねしたり我慢したり無理したりで意外と私までヘトヘトに…。上の子ども達がいると、産婦のケア以外に、子どものお世話にもかなりエネルギーを取られるので、夫には申し訳なかったな、と思います。本人は、すっごく楽しかった!!と言いきっていますが。。。

 あと、もう出産はしないと思うけど、万が一そうなったら、今度は自宅で産んだ後、美味しい料理と至れり尽くせりのケア、ラグジュアリーな入院生活…ってのをしてみたいかも!

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 好きな言葉は「リスクヘッジ」、石橋は叩きまくって渡る前に壊しかねない私ですが、いろんな事情が重なって、一度だけでもやってみたかったプライベート出産を体験することができました。もちろん責任は取れませんから、誰にでも勧めていいものではないし、お産は決して侮ることはできません。ただ、胎盤が20時間近くかかって出てきたことや出血がとても少なかったこと、産後の経過がとても穏やかで順調だったことなど、まだまだお産は奥が深いなぁ、と思います。
 今回も素晴らしい医療従事者の方々に出会うことができ、たくさんの学びをいただきました。フル稼働で頑張ってくれた夫、本当にありがとう!そして忠告から体験談まで、貴重なアドバイスをくださったみなさんにも、心からお礼申し上げます。長文にお付き合い下さりありがとうございました。

※blog『雑草屋の嫁日記』でラベル「自宅出産」のついた記事に関連記事があります。興味のある方はよかったらどうぞ〜。

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関連記事:この連載原稿は以下の各記事をまとめ、行政対応を書き加えたものです。
 プライベート出産記(1)自宅出産難民
 プライベート出産記(2)お風呂で産んでみた
 プライベート出産記(3)胎盤が19時間以上出てこない
 プライベート出産記(4)医療的Q&Aと実践したこと
 続きが書け次第、更新します、多分…(行政手続きや胎盤レシピがまだなのです)

つくば自然育児の会 連載記事一覧:
 【Vol.6】奥が深いよ「自然なお産」[2019/04/25]
 【Vol.5】未来を守る「持続可能な子育て」[2019/02/17]
 【Vol.4】まずは家庭で「お手当て」 [2018/11/29]
 【Vol.3】強い子になる「外遊び」 [2018/09/22]
 【Vol.2】気軽に試そう「布おむつ」 [2018/06/19]
 【Vol.1】春夏に楽しむ「おむつなし育児」 [2018/05/12]
 電子レンジなし生活のコツ [2015/08/07]
 虫さされ対策 [2015/07/11] 
posted by miya at 14:08| Comment(0) | 自然育児の会連載 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月17日

【お気楽自然育児Vol.5】未来を守る「持続可能な子育て」

つくば自然育児の会の会報で連載してきた原稿を、こちらでもアップしておきます。

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(2019/02/17執筆 会報no.245 3月分)

【お気楽自然育児Vol.5】未来を守る「持続可能な子育て」


miya :3月に4人目を出産予定
ホームスクール&家庭保育で9歳・4歳・2歳の子育て中
3月に4人目を出産予定、4月末に茨城県北の大子町に引っ越します♪


 第4子の出産まであとちょっと。もっと足腰鍛えるか!と思っていた矢先、近所の産科医(検査の2回だけ受診)に「もう絶対に安産だから。安産のための散歩とかしなくていいから。もう頚管長1cmだし、陣痛きたらあっという間に出ちゃうだろうから、家の掃除で充分」なんて言われ、調子こいてぐうたらしている私です(汗)。
 今回は「自然育児=持続可能な子育て、なのだ!」というお話。身の回りのこと、オセロをひっくり返すように、楽しみながらひとつずつ変えていった、私の体験談です。せっかく入った自然育児の会ですから、どなたかに、何かひとつでも、実験と思って試し、面白がってもらえたら嬉しいです〜。


●ベビーグッズにご用心

 私は育児の会のおかげで、ずいぶん色んな常識から解放されました。顧問の伊東先生のお話の数々はもちろん、過去会報でさまざまな先輩方の体験談を読むのも本当におすすめです!中でも「ベビー用」「赤ちゃんにも安心」の謳い文句に注意するように、との伊東先生のお話は、ストンと腑に落ちました。
 さらに、ストローマグ?エジソン箸?おばあちゃんの時代にはそんなものなくても子育てしていた・・・。そう考えると、いろんな商品を買う前に「ちょっと待てよ」と立ち止まれる、ゴミも減る、しつけも楽になる。成分のひとつひとつ、表示を見て検討する以前に、売り場やお店自体をバッサリと取捨選択できるようになりました。

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●おしりふき使わない育児

 最近は育児の会でも市販のおしりふき、ウエットティッシュを持っている人が増えたように感じます。赤ちゃんのお世話に必須アイテムかのように思われがちなおしりふきですが、濡れたものをそのまま保管できるわけはなく、化学薬品たっぷりなのはみなさん薄々感じておられるとおり…。「経皮毒」の吸収率は性器や口腔からだとなんと40%とのこと。赤ちゃん用、水が主成分で安心、な〜んて売り手の謳い文句はさておき、昔はどうしていたのか?で考えてみれば、水と布で事足りていたのです。か、買わなくていいじゃん・・・!
 ちょっとの水を小さなペットボトルやドレッシングボトルに入れ、古布の切ったのやコットン(おしりふきコットン※というものが西松屋に売っています)と共に持ち歩けば、それだけで大丈夫。コットンは濡らした後に薄く2〜3枚に剥いで使うのが経済的です。
 おむつなし育児だとお尻が汚れることも少なく、トイレットペーパーでもよく、もっと楽に。
※私は「こっちのが安い」という安直な理由で(笑)実母に薦められ、コットンで子育て開始でした。

 赤ちゃんの口まわりや手をウエットティッシュで拭く習慣も、よく考えると非常に怖いのですが、清潔信仰が浸透して今では当たり前の光景。でも、水道のない場所でも水や布を持っていればそれだけで大丈夫!
 まず少ない水で濡らし、汚れをゆるませて、最後にパチャパチャっと拭うように水仕上げ。布で拭いて完了〜。お水を忘れたら、手拭いでぎゅっと拭くだけでも。遠足用のおしぼり&おしぼり入れもいいですね。
 最初は1回のお出かけからお試しで、おしりふき&ウエットティッシュなし、皆でやってみませんか〜^^?

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●紙おむつ(石油おむつ)の向こう側

 伊東先生の例会ではときおり、紙おむつを濡らして腕に巻き数分過ごす、という体験がありました。これが実に気持ち悪くじっとり不快!わが子にゴメンヨ〜と感じた人が多数。布ナプキンの心地よさを知っている人だけでなく、ケミカルナプキンでかゆみ・かぶれを感じたことがある人なら、数時間だけでも、数枚だけでも、布おむつを暮らしに取り入れてみるのをおすすめします♪
※洗濯などのコツはVol.2布おむつ の回を参照ください。

 自然育児で有名な真弓定夫先生は、「紙おむつは石油で出来ている。それが原因で、昔なかった子宮内膜症や子宮筋腫など婦人科系の病気が増えている」といったお話をよくされていたそうです。女の子なら、思春期から閉経までずーっとケミカルナプキンやタンポンを使う可能性も高く(今は中高生の尿モレも激増だとか)、性器から体内に吸収・蓄積される環境ホルモンなどを考え始めると、せめておむつ時代くらいは布おむつで育ててやりたい、と思うのです。(生理痛が重かった私、思えば中学からずっとタンポン派でした・・・)

 紙おむつは便利でお手軽なんですが。働いたお金で紙おむつを買い、高分子ポリマーに全てを吸わせて、かさばるゴミにして捨て、税金と大量のエネルギーで燃やして埋め、地中から石油を取り出しておむつを作り・・・の不毛なループからちょっと外れてみると、子ども達の将来がぐっと持続可能なものになると思います。だって孫が生まれたとき、布おむつのことを教えてあげられるんですから^^ 母には本当に感謝しています。

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●テレビもスマホもちょっと離れて

 消費欲、購買欲を煽る一番のツールといえばテレビ。意図しなくても、音と光は脳にダイレクトな刺激(刷り込み)を与えるため、一度距離を置いてみる価値のある家電と言えるでしょう。情報源という意味では、新聞はセーブがきいてなかなかいいツールかもしれません。ネットのニュースよりはフラットに一覧できますから。
 パソコンやスマホを子どもにどう与えるかは、ご家庭それぞれ。よくよく考えていきたいところです。学生カップルのデート風景がずいぶん変わりましたね。男女それぞれ、ずっとスマホを操作しているんですから。・・・と思っていたら先日、産婦人科の待合室で2時間ずっと各自のスマホをいじっている夫婦に遭遇しましたヨ。

 スマホの困るところは、自分に極端にカスタマイズした情報社会に没入できること。たった2本の指だけで、何でもできてしまう(という錯覚)。裏を返せば、自分に都合の悪いことからは目を逸らして知らん顔もできる、それを助長しているのがスマホ社会だと感じます。自分の頭と体をフルに使って物事を乗り越えるような生き様を、まずは親の背中で見せていきたいな。

(私は、夫の仕事用タブレット画面がバリバリに割れていて、早く壊れないかなー♪と密かに期待しています。だって、タブレットばっかりいじってるパートナーの姿って、本当につまらないので・・・)

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 もうちょっと踏み込んだ話をすると、今の便利なスマホや携帯、精密機器ほか工業製品を支える貴重な金属類(レアメタル)の採掘・採取を巡る問題もお忘れなく。例えばコンゴでは武装集団による大規模で恐ろしい収奪・強姦・殺戮が繰り返されていますが、とにかく消費を煽りたい日本のメディアでは滅多に報道されません。
そこまでしないと手に入らない材料で、快適な私たち先進国の暮らしが実現されているのは、目を背けたいけれども事実。便利な電子機器への依存を拡大する前に、距離を置く、なくても暮らせないか考える、そんなワンクッションがあるといいなと思います。

※ノーベル平和賞を受賞した「ムクウェゲ医師」の活動、ぜひ調べてみてください。つくばで映画も上映されましたね。


●消費社会からは抜け出せる

 今は何でも「買う」のが普通ですが、ひと昔前の農村では、身の回りのものはほとんど「作る」のが当たり前でした。秋田の祖母は体が不自由になるまで醤油や味噌、漬物をずーっと作ってきたし、今でも筵(むしろ)織りの道具を大事にしていて、紐こそビニール紐に変われども、藁や葦でささっと筵を編んでしまいます。高知の祖母は障子貼りの際に白ごはんを小鍋で煮て糊を作っていたし、うどんが食べたいと呟いてあっという間に麺を打ってしまう人でした。カゴにほうき、衣類など、自然に還る素材で何でも作れていた時代から、ずいぶん遠くにきてしまいましたが、探せば今でも日本中に手仕事は残っており、手に入れることも、教わることも、大切に使い続けることも、可能なんですよね。

 何でも「買う」親を見て育つか、工夫して「こしらえる」親を見て育つかは、これからの環境や社会の変化を生き抜く子ども達にとって大きな分かれ道かもしれません。私の両親はケチだったのか環境保護だったのか、職場で大量に出る裏紙をどんどん持ち帰ってくれて、子どもの頃はお絵かきに不自由しませんでした。今は私が、日常で外からどんどん舞い込む紙類から、裏が白いものは全部お絵かき用にストック。折ってホチキス留めして、ノートにしてあげたりもします。写真のステキな雑誌やキレイな包装紙から、封筒やしおりを作ることも。祖父母の時代と比べると本当に微々たる工夫ですが、わが子に伝えられる大事な風景だと思っています。

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●病院と薬に頼り過ぎない

 Vol.4のお手当て・自然療法の回でも書きましたが、病院や薬を妄信しすぎないことも、持続可能な社会への一歩だと思います。コンビニやガソリンスタンド、地方銀行の支店閉鎖に続き、病院も過剰な医療供給から一転、どんどん選択肢が狭くなっていくことでしょう(だって人口ピラミッドが不均衡すぎますから)。
 そんな未来を見据えて今の家庭でできることといったら、そもそもの「抵抗力」「自然治癒力」をあげる暮らしと、病院に行くべき状態かどうかの「見極め力」を高め、子どもにも教えていくことに尽きると思います。

 知り合った産科勤務の助産師さんのお話。玄関で赤ちゃんが産まれ救急車を呼んだお宅に駆けつけて、呆れたと言います。「寒いのに、赤ちゃんを床に産み落としたまんま、誰も触りもせずに、ずーっと待ってたのよ・・・。」医療は医療の専門家にお任せ、こっちは何もわからないから、の意識が行き過ぎた結果ではないでしょうか。
 産まれること・死ぬことがほぼ病院の管理下になってしまった日本ですが、せめて日常の病気や怪我くらい、家庭に主導権を取り戻したいものです。


●「あると便利・安心」から「なくても大丈夫」へ
 被災した人なら分かるかもしれませんが、生きるのに必要なものって案外、少ないですよね。でも、消費経済を加速させたい日本にいる限り、買わないといけない気にさせられるもの、あると便利で安心そうなものがいっぱい。それぞれの暮らしの中で、ふと「これって、なくても暮らせるんじゃない?」と感じたものから、気持ちよく楽しく、お別れしてみてはいかがでしょう。
 私の場合は、化粧品、歯磨き粉、紙おむつ、おしりふき(ウエットティッシュ)、掃除機、冷暖房、電子レンジ、漂白剤、洗剤・・・と別れを告げてきて、ここ一年は冷蔵庫、洗濯機のない暮らしを楽しみました。夏には私個人の携帯電話も解約。別にどれがリバウンドしてもいいと思っていますが、「いらない」「なくても大丈夫」という実体験は、どんなセミナーやワークショップにも勝る、生きた「学び」でした。

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●子どもが大きくなったら「ゴミ拾い」を始めよう
 ゴミを見たとき、小さい子どもが触ると危ないからと「ばっちいよ!触っちゃダメ!」なんて言ってしまったり、大人が拾うと小さい子がやりたがってますます大変だからと、泣く泣く通り過ぎたり。自分の子どもが小さい頃のお散歩は、そんなジレンマがありました。でも、子どもが大きくなってきたら(4〜5歳くらいかな?)、街のゴミ拾いを一緒に楽しめるようになります。
 ビニール袋と使い古しの割り箸、できれば軍手&火ばさみ(トング)もあればベスト。道路が心配ならまずは公園からスタート。いつも遊ぶあの公園、通り過ぎるあの道この道・・・。ずいぶんゴミが落ちているな〜って驚くエリアは、つくば周辺にも案外ありますよね。
 ゴミを拾うのって遊びの延長であると同時に、学びが多いもの。自主的に(←これ大事)、一定期間ゴミ拾いを続けた子どもは、ポイ捨てをしない大人、周りの人や環境のために考えて動ける大人になります。
 食育も環境教育も道徳も、まずは家庭から。一緒にゴミ拾いができる日が楽しみですね♪

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・・・実は3月のはらっぱや例会にも行きたかったのですが、千葉の南房総からの道のりを考えるとドキドキするのでおとなしく静かに過ごしておきます。予定日の1ヶ月前には義実家と南房総観光旅行をして、(ご利益ありそうな)白馬に乗り、ゆったり温泉に入ったし、自分の誕生日には子ども3人を友達に預けて夫とランチデートしたし!産前を予定してた引越しも産後にずらしたし!思い残すことなく出産を迎えられそうです〜。

来年度もつらつらと、自然育児の楽しさをお伝えさせていただく予定です。どうぞよろしくお願いします^^

※暮らしのトライ&エラーを時々、blog『雑草屋の嫁日記』に綴っています。「小さな変革」や「消費社会」のタグをつけた記事に、関連記事があるのでよかったら見てみてください〜。

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関連記事:幼児のお箸に思うこと おむつかぶれの種類と手当て 誰のための漂白か タオルで布ナプキン生活 テレビのない暮らし ギフトカタログから封筒を作る ちいさな手帳を作る 洗濯機なし生活の記録 室内にジャングルジムやすべり台が要ると思ったけど


つくば自然育児の会 連載記事一覧:
 【Vol.6】奥が深いよ「自然なお産」[2019/04/25]
 【Vol.5】未来を守る「持続可能な子育て」[2019/02/17]
 【Vol.4】まずは家庭で「お手当て」 [2018/11/29]
 【Vol.3】強い子になる「外遊び」 [2018/09/22]
 【Vol.2】気軽に試そう「布おむつ」 [2018/06/19]
 【Vol.1】春夏に楽しむ「おむつなし育児」 [2018/05/12]
 電子レンジなし生活のコツ [2015/08/07]
 虫さされ対策 [2015/07/11] 
posted by miya at 20:23| Comment(0) | 自然育児の会連載 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月29日

【お気楽自然育児Vol.4】まずは家庭で「お手当て」

つくば自然育児の会の会報で連載してきた原稿を、こちらでもアップしておきます。
アップするにあたり、症状別に関連記事へのリンクを貼ってありますので、詳細が必要な方はご利用ください。


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(2018/11/29執筆 会報no.244 12月分)

【お気楽自然育児Vol.4】まずは家庭で「お手当て」


miya :3月に4人目を出産予定
ホームスクール&家庭保育で9歳・4歳・2歳の子育て中
田畑と裏山のある移住先に引っ越せそうです♪


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●自然療法との出会い

 私は“ 病気のデパート ”と呼ばれるほど持病が多く、さらに次から次へと新たに患っていました。アレルギー性結膜炎、回転性めまい症、メニエール、突発性難聴。うつ病、寒冷じんましん、口角炎、重度の肌荒れ、椎間板ヘルニア。事故によるむちうち症、花粉症、腰痛、頭痛、原因不明の筋肉の痛み、関節炎、腱鞘炎、肋間神経痛、胃炎、鼻炎、歯痛。慢性的な冷えや重い生理痛、卵巣血腫に子宮内膜症などなど…。病院の診察券は10枚以上。薬も多いときは8種類処方されて、飲むのに胃薬がいる有様でした。若い頃の多くの時間を病院と薬局の待ち時間に費やしました。そして、いつまで経っても、健康は手に入りませんでした。

 祖父が60代の頃、総合病院にかかり始めると、芋づる式に色んな科で薬が処方され、常に15種類ほどの薬を服用し、必要とも思えない手術を経て、突然死。祖父の死は過剰な医療介入が原因では、と疑い始めました。
 自分のうつ治療と耳鼻科系の薬の副作用で顔面の皮膚炎が激化した頃、遠方に住む先輩(今の夫)が東城百合子先生の『家庭でできる 自然療法』を送ってきました。休職療養中の私は片っ端から読み通し「あ、薬やめよう、もう病院と離れよう」と初めて思いました。不調や病気を「病院で治してもらう」意識から、「自分で治す」意識へと、大きく変化した瞬間でした。

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●なぜ自然療法なのか

 育児の会でも、自然療法って大変そう、めんどくさい、病院にいかないと不安、そんなお母さんがたくさんいます。これまで「治してもらう」が当たり前だった医療に対して「自分で治す」のだから、そりゃ不安!ですよね〜。「薬」は安心で「薬草」は怪しい?お医者さんの「診断」は正しくて母親の「判断」は疑わしい?…突き詰めるとキリがありませんが、この地球上で人間以外の全ての生命は「自分で治す」ようにできています。つまり、命本来には「治る」力があるし、「治す」能力が備わっている。 はいそこ!病院のが確実じゃーんとか言わない(笑)。

 治る力を信頼すること、まずはそこから。ガン治療でもよく言われるように、敵視して根絶しようと戦うより、自ずから良くなっていく過程を信じて応援するほうが、回復しやすいみたいです。正と負、どちらのエネルギーを充満させた身体が治りやすいか、考えてみるとわかりやすいかも。自分ごととして治そうとするか、受診してるから治してよねーと思うか。自然療法のお手当てだって、「これをやれば効くって聞いたんだけどー」と思いながら漫然と手当てするのと、「必ず良くなるからね、良くなぁれ、治れ治れ〜っ」と念じながら手当てするのとでは、効果に天と地ほどの違いが出ます。

 また、症状が出るたびに対処療法的にお手当てをする「だけ」では、病院通いと五十歩百歩で、あまり丈夫な子育てとは言えないみたいです。子ども本来の自然治癒力を高める暮らし、抵抗力の高い状態を保つ子育てが土台となって、滅多に病気をしない(重症にならない)子どもになってゆきます。これには親御さんの理解と信頼が必要で、楽しみながら丈夫な子育てを積み重ねていく家族関係(少なくとも母子間だけでも)があると、大変心強いです。

 我が家では、動物としてはお金のかからない治療が本質的なんじゃないか?と思ってまして、実際試したら子ども達がどんどん抵抗力の高い乳幼児になっていき、親も楽だし経済的だしで、面白くて自然療法を続けている次第です。なるべくあれこれ買わずに、大人の手のひら(文字通り「手当て」)、野草などを使った手作りと、台所にあるもので治しています。ネイティブアメリカンの教え、野口整体なども参考にしています。

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●忘れないで!食事の大切さ

 簡単な自然療法のムック本だと、「○○には△△」といった対処療法がずらり。でも、根本的な食生活が間違っているとどうしても治りにくいので、食事療法にまで言及した『家庭でできる自然療法』(※)は最も役に立つ本だなと思います。いや、色々口うるさいな〜と思っても仕方ないくらい(笑)症状別に、こんな食事をしているとこうなる、正しい食事はこう、と書いてあるんですけどねー!※自然食品店「KIVA」には、育児の会のためにこの本だけは常に置いてもらうようお願いしてあります。

 実際につらい喘息のとき、治らないあせものとき、蓄膿症のとき…余計なものをたくさん身体に入れていたことを(本に)指摘され、やめて数日ですうっと治るあの感動!普段はちょっと寄り道してもいいけれど、不調だな、治したいなというときくらい、食事を正してもいいじゃないですか〜。手のかかるお手当て(湿布とか)に時間を取られる前に、毎日の食事で(母の)負担を軽減できるなら、ちょろいもんです。

 ちなみにどんな体験があったかをかいつまんでご紹介しますと…
動物性と甘いもの油こいもので「咳ぜんそく」(痰は余計なものを排出している)、うり類・甘いもの・水分の取りすぎで「あせも」(あせもはデトックス)、動物性と甘いもの・芋類ウリ類・銘茶洋茶酒類で「副鼻腔炎(蓄膿症)」(膿もまさにデトックス!)など。理想の食事が実践できなくても、とりあえずその症状ごとに書かれている「禁ずる食べ物リスト」だけ守っておけば(&自宅で可能なお手当てだけやっておけば)、2〜3日でしっかり治ったのですから、ありがたや〜ですよホント。

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●自然療法の便利グッズ 私の場合

 自然療法のグッズは、実践していくうちに、家庭の環境やお子さんの体質に応じてだんだん揃っていくものですので、個人差があると思います。我が家の主な常備薬はこちら。

<お庭やベランダに>
(日なた)オオバコ、よもぎ
(日陰)ゆきのした、ドクダミ
(木の下など)つわぶき

 見かけたら移植して増やすと役に立ちます!特にゆきのした・つわぶきは引越し前にみなさんに苗を分けたので、会員さん同士で増やしてもらえたらいいなー。お世話の仕方が不安な方は、植生を調べると安心です。オオバコは駐車場や通路など、踏まれる場所に敷き詰めるように増やすと良く育ちます。

<台所に>
 梅干し、梅肉エキス、ビワエキス(ビワを食べたら種を35度の焼酎に漬けて3ヶ月以上)、
 スギナエキス(春のスギナを摘んで35度の焼酎に漬け、1ヶ月したら濾して葉を除く)、
 玄神(黒入り玄米粉)&里芋粉&有機三年番茶(どれも自然食品店で買えます)

 ビワエキスは葉が手に入らなくても果実なら出回ってますので、食べて種を漬けるだけ。また農薬のかかってないスギナが摘めるなら、タダでビワエキスと同等の薬効が得られますのでぜひぜひ〜。(詳しくはこちら:春夏に仕込んだ自家製常備薬

 あんまりたくさん、あれこれ買い込んだり作りまくったりしても、手当てに疲れたり、手段が目的化したりして本末転倒ですので、ゆるっと、少数精鋭がおすすめ(経験談です…)。あまり使わなかったわーっていうアイテムを、仲間で持ち寄って交換してもいいですよね。

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●普段から知っておくことが大事!

 自然療法をやる・やらないに関わらず、お母さんは家庭の保健室。普段から頼りになる本を読んで基礎知識を持っておくことが、いざというときの適切・迅速な判断につながります。(スマホで検索はよくないですよ〜。有象無象の情報の渦、最後は結局病院を受診しましょう、と。昔、そんなまとめ記事を書くバイトやってました(恥)…)

<知れば安心!西洋医学の本>
『はじめてであう 小児科の本』 山田 真
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すぐ救急にかかろうかと不安になるお母さん向け。
どの症状はどんな意味があるかまで解説されています。

自然療法だけでは不安になるとき、
救急にかかる必要があるか知りたいとき、
これを読んであると判断が早い。


 また、こんな症状だけど、どう治したらいい?と聞かれることがよくあります。でも口頭で伝えるだけでは、半分以上の人は実践には至らない。自分で本を持っていて、確認しながら実践できるかどうかが、自然療法が続くかどうか、効果が出るかどうかの分かれ道だと感じています。

<イチオシはこの1冊>
『家庭でできる 自然療法』 東城百合子
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巻頭巻末に症状別、アイテム別、用語別の索引があって使いやすい、網羅的な本です。

自然療法は全体がつながっているので、
何事もないうちからひととおり目を通すといいですよ。

離乳食の理論だけは育児の会と大きく異なるため、
会顧問である伊東先生(※)の方針
(歯が生えて歩くようになった頃に主食から少しずつ、等)をおすすめします。
※伊東先生 …小山母乳育児相談所所長、つくば自然育児の会の顧問助産師。
他にも北関東で複数の育児の会の顧問をされています。


 自然療法に対して生真面目になりすぎるとお母さんのストレスになってしまうので、違う角度の本もご紹介します。普段から子どもに手を当てることの大切さ、身体を整える大切さをわかりやすく教えてくれる本があると、覚えておこうかな、簡単だからちょっとやってみようかな、という気になりますよ。

<手当ての心得を簡単に教えてくれる>
『子どものこころにふれる 整体的子育て』 山上 亮
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野口整体の理論とシュタイナー理論を踏まえた、
ちょっと便利な自然育児的手当てのコツが満載です。


●いろいろミックスで治してきたメモ

【ぶつけた・切った】⇒[静かに抱き、手を当てる]
 これは効きます!子どもは泣くことで恐怖心や痛みを発散しています。じっと抱っこして、静かに痛い場所に手をあてて、「いたかったね…うん。よしよし。」まずは静かに、過去形で、認めてあげる。全力で治癒のイメージを手に集中させて傷口に送り込む。ひどいたんこぶにもならないし、青あざにもならない。傷口はぴたりと閉じ、すぐに治癒を開始します。(もちろん異物や汚れが傷口についていたら水で流したり、唾液で吸い取ったりしてから)

【便秘】⇒[玄米小豆ご飯]
 妊婦にも子どもにも。10日間出なかった1歳児の便秘には1日3食ゆで塩小豆(と母乳)だけで1.5日後から出始め、計4日間、岩のようなうんちを出しまくった。排泄への介入をやめて全裸で放置したことも良かった。

【乳頭亀裂・乳口炎】⇒[ゆきのした]
 葉の裏の白い薄皮を剥いで貼るか、軽く炙って冷ましてから貼る。どんどん取り替えるだけ〜。

【乳腺炎】⇒[キャベツ湿布] [吸わせるときは赤ちゃんのアゴを炎症の塊に] [全裸で寝る] [里芋湿布]
 全裸睡眠+キャベツ湿布が一番楽かな?全裸は血行促進。アゴの話は伊東先生より。

【ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢)】⇒[梅肉エキス][梅しょう番茶]ほか
 ※適した手当てはどうやら子どもの体質によって違うので、経過を記録することをおすすめします!

 甥っ子は最初に2回吐いたきり、水薬は吐くことなく飲めたので、梅肉エキスを梅はちみつとお湯で割ったり、梅しょう番茶にしたりの水薬を作って3日で回復。
 次女は食べることをやめないのでひたすら下痢で5日間。
 長女は水分を一切受け付けないでとにかく吐くので、3日間ずっと絶飲食で吐く回数を少な目に抑え、4日目から黒飴や梅はちみつで低血糖を回避後、回復食へ。

【気管支炎】⇒[梅肉エキス][玄神(黒炒り玄米茶)][ゆきのした(青汁)][ごぼう絞り汁][梅干湿布&里芋湿布]
 1歳児、救急に行くレベルで呼吸が浅く速く、肺炎まで進行しかねないところを一夜で脱出。気持ちよいのか胸部への梅干&里芋湿布の取り替えにはとても協力的だった。4日目には歩き回るように。

【魚の目・イボ】⇒[ビワエキス]
 ティッシュに含ませて(足の裏なので)夜だけ患部に貼り、約40日で完治。日中も貼れる場所であれば、10日〜2週間くらいで治るかも。

【咳ぜんそく】⇒[食事改善(前述)]
 わずか2日で症状が軽減!3日目にはすっかり治ってしまった。

【副鼻腔炎(蓄膿症)】⇒[食事改善(前述)][塩番茶で鼻うがい]
 鼻うがい1回で頭痛が消えて鼻開通。

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最後は乱れ打ちみたいに羅列してすみません!何かひとつでも、お役に立てば幸いです。
育児の会のみなさんがより身軽に丈夫に、子育てを楽しめますように♪

※暮らしのトライ&エラーを時々、blog『雑草屋の嫁日記』に綴っています。「自分で治す」「手当て」のタグをつけた記事に、上記の各症状の治療の詳細を記録していますので、本が手元になくてお困りの際には、お役立ていただければと思います。

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症状別の「自然療法」「手当て」関連記事:以下は我が家が体験したものです!
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎) 気管支炎  中耳炎 ぜんそく 副鼻腔炎(蓄膿症) 風邪の考察手当て ウイルス性胃腸炎
蜂刺され 魚の目・イボ ものもらい・口内炎 便秘 あせも 
おむつかぶれ おむつかぶれの種類と手当て 乳腺炎 乳頭亀裂・乳口炎
一番簡単な「手当て」の話 煎じ方の基本 子どもの急な発熱

もしも自分がそうなったら?と自然療法をまとめた記事。
子宮筋腫、子宮ガンの自然療法

つくば自然育児の会 連載記事一覧:
 【Vol.6】奥が深いよ「自然なお産」[2019/04/25]
 【Vol.5】未来を守る「持続可能な子育て」[2019/02/17]
 【Vol.4】まずは家庭で「お手当て」 [2018/11/29]
 【Vol.3】強い子になる「外遊び」 [2018/09/22]
 【Vol.2】気軽に試そう「布おむつ」 [2018/06/19]
 【Vol.1】春夏に楽しむ「おむつなし育児」 [2018/05/12]
 電子レンジなし生活のコツ [2015/08/07]
 虫さされ対策 [2015/07/11] 
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