2022年01月25日

子ヤギ誕生!(&ヤギの人格形成を考える)

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1月10日の早朝、物音で長女が真っ先に目を覚ました。
「お母さん、豆子が叫んでる」

まだ朝の5時すぎ。
耳を澄ませると確かに激しい叫び声がする。

夫を叩き起こし、長女と二人でヤギの元へ向かってもらう。


ちょうど昨日、夫は
「なんだか豆子のお乳が張ってるなぁ」と
少し搾ってみたらしい。

そしてヤギのおうちもなんとなく片付けてみたらしい。
今思えば全部、ヤギ飼いの勘だったのだ。


ほんの小さな子ヤギのときに我が家に来て、一年半。
初めての陣痛で啼き叫ぶ豆子を夫と長女で励ます。

明るくなってくると次女や長男、私も順に外に駆けつけ、
眠る末っ子を布団に残して、5人で出産を見守った。


1時間ほどかかっただろうか、6時半には身体全体が出た。
つま先だけが出た状態で時間がかかっていたので、夫が多少引っ張ったらしい。

私の次女のときと同じ、袋ごとつるんと出てきたそうだ。
母ヤギとなった豆子が熱心になめて袋を破り、びしょ濡れの子ヤギをまたなめる。

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だんだん明るくなってきて、子ヤギの身体も少しずつ乾いてきた。
ふわふわの身体、灰色の毛並み。可愛くてたまらないが、まだ立てない。

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足を引っ張ったせいかなぁ。足の悪い子だったらどうしよう。
立ち上がるまで心配で、近くで焚き火をしながらみんなで見守った。

7時頃には安定して立ち上がれるようになり、歩けるようになり、
あとは心配もなくただひたすら可愛がって過ごす。

ついでに焚き火でコーヒー豆を焙煎して、お昼のパンケーキも焼いた。
ヤギのそばで食べる。

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名前はいろいろすったもんだの末に「ささげ」と決めた。

うちはずっと穀物シリーズで付けてきたけど、そろそろネタ切れで
育てている野菜から、似合いそうなものを選んだ(私が)。

オスだったけれど、可愛いので愛称は「ささちゃん」。

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産まれてから4日後、はじめて外に出した。

麦太と豆子は首輪をつけて鎖で誘導するけれど、子ヤギはフリー。
それでも母さんの豆子に必死でついていく。

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豆子は大勢のヤギのところで生まれた。

うちがもらうときなんて、ぴょんぴょん逃げ回るのを、
巨大な虫捕り網みたいなのでガバァッ!と捕獲されたから、人間が怖い。

うちに来てからも逃げ回り、麦太にしか懐かず、
今以て人間に懐かない。

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(彼女が懐かないのは子ヤギの頃から変わらない)


ましてや、ささちゃんはオスヤギだ。
育てば大きな角が伸び、破壊力も抜群になってしまう。

人間が苦手になってしまうと飼うのが絶対に大変だから、
なるべく毎日抱っこして、可愛がることにした。


人間大好きなのが父親の麦太。

保育園で生まれ、毎日とっても可愛がられて育ったから
大きくなっても素朴で純粋で、とっても静かで穏やかないい子だ。

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ささちゃんには、ぜひ、
父親の麦太のような「人懐っこいヤギ」になってもらいたい。

ようこそ雑草屋へ!!

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「ヤギ」関連記事:
 麦太⇒ 子ヤギ登場&ヤギ小屋DIY 親代わりの声かけが良かったのかも。
 豆子⇒ メスの子ヤギ登場&ヤギ運動場DIY びっくりするほど美少女だぁ〜
 黍太⇒ キビ太の夭逝 麦太のお父さん。
 粟子⇒ アワ子の天寿 ここでもヤギ飼いの勘が・・・



* * * お知らせ * * *

ひきこもり当事者、経験者、人間関係に悩むなど
生きづらさを抱える方限定の居場所、「新月カフェ」。

久しぶりに茨城県南、つくば市で開催です。
会場の制約があって【事前申し込みが必須】ですので、
検討中の方はご注意くださいね。
⇒ ★先着10名まで★ 1月31日(月)新月カフェVol.51 in つくば


\\自然農の田んぼをゼロから体験//
耕作放棄水田再生ワークショップ 2月11(金・祝)12(土)
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いよいよお米作りを再開します!
日本中に増えている放棄水田を、最低限の手間と道具で再生する方法をお伝えします。
お申し込みをお待ちしております。


それから、日常のこまごまとした風景やお知らせを
雑草屋facebookページで発信しています。(通販も再開したよ!)

子供たちのホームスクールの様子や自然農のことも綴っています。
嫁blogともども、楽しんでいただけたら嬉しいです。



* * * まかない日記 * * *

まかないではなく外食の記録です・・・^^;

今月半ば、義母のお誕生日祝いを兼ねて、
両方の中間地点で待ち合わせをし、外食や観光を楽しみました。

常陸太田市のカフェがとっても素敵で、美味しかったなぁ〜
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山のcafe.sasaharaさん。
料理が美味しいのはもちろん、明るく改装した築60年のおうちは
シンプルで品があって、とっても落ち着く空間でした。

食後のデザートも満喫しましたよ〜。
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メニューボードやコースター、一輪挿しなどの木の使い方がとっても好き。
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お義母さんには事前にお祝い仕様でお願いしてあったので、こんなデザートでした。
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スタッフの皆さんがとっても温かく、かつ奥ゆかしく、感激しました。

常陸太田の里美エリアは、大子町からはアクセスが難しくて
小一時間ほど覚悟が要りますが、また行きたいな〜!

ごちそうさまでした!
ラベル:ヤギ 生死
posted by miya at 13:41| Comment(0) | 生き物のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月18日

鶏をさばいて食べる -冷蔵庫なし生活の場合-

「コケーッ!!」
「お〜い、これ食うかーー!?」

けたたましい鳴き声と共に、
隣のおじちゃんが我が家の坂道を登ってきました。

手には逆さ吊りになったオンドリが二羽。

「わー!」「きゃー!」「こわーい!」「なんでー!?」
4人の子ども達はそれぞれに叫んで、隠れたり近寄ったり。


「羽をこーすっと、静かになんだ〜」

翼を背中でねじり合わせて掴むと、
雄鶏たちはふっと静かに・・・。


私は実家や近所が皆、鶏を飼っていて
それなりの頻度でさばいて食べていたので
(自分ではさばけないけど)異論はありません。

夫が受け取って、
あっという間にさばく段取りが決まりました。
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(後ろ姿がやたらカッコいい、隣のSちゃんは、このあたりのボス!)


頭を落として、しばらく吊っておき。
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血を抜いている間に、
焚き火にかけたお鍋ではお湯が沸かされていました。
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どうやらさばく前から、お湯の段取りをしておいたようです。

お湯につけて、羽根をむしり取って。

「もうお肉になってきたよー!」

現金な子ども達が、走り回って報告してくれます。
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皮に残る毛根は炙ると取れるらしいけど
熾き火の炭に鶏を押し付けて焼いていったそう。

( ↑ これが後で燻製香として大いに役立つこととなる)

炭と毛根を洗い落として、ずいぶん綺麗になりました。
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ここからは台所に運び込んで、部位ごとに分けていきます。
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家族で楽しむ自給自足
 新田穂高・著
あ、こんなとき、どうするんだっけ、に軽く答えてくれる、便利本。
この本を入り口に試してみて、もっと詳しく知りたくなったこともたくさんあります。


普段はお肉を食べないから肉切り包丁も持っていなくて、
土佐打ち刃物の小さな包丁がボロボロになったのは悲しかったな・・・。

ま、とにかく無事に二羽のオンドリがお肉になったー!!すごーい!
夫から私に、バトンが託されました。

冷蔵庫なしの我が家で、二羽分のお肉。 さぁどうする〜!?
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<鶏肉の調理&保存、冷蔵庫なし生活でやったこと>

・内臓 ⇒ 煮付け
・鶏ガラ ⇒ 鶏ガラスープ
・むね肉、もも肉、手羽肉 ⇒ 塩漬け


ここからは簡単に記録をしておきます。
なにしろ真夏!!腐る!傷む! 作業は時間との戦い。

まずは一番心配な内臓系を火にかけると、安心して他に取り掛かれます。


(1)内臓の煮付け

奥のハツ、レバー、精巣などは自家製めんつゆ&しょうがで簡単に煮付けるだけ。

小鍋に内臓を入れ、めんつゆドバーッ、日本酒ちょちょい。

畑で採れた自然農の生姜を35度以上の玄米焼酎につけてあるので
その漬け汁をトポトポ〜ッと入れました。ふわんと広がる生姜の香り♪

内臓にしっかり火が通ったあとは、
こんにゃく、長ネギなど、毎日ちょっとずつ具を足して
鶏のダシがきいた濃い味の煮物としても、楽しみました。

煮汁は最後の一滴まで、スープや炒め物に使いきりました。


(2)鶏ガラスープ

スープの本を引っ張り出して、
「鶏ガラ2羽分」の材料がちょうど揃っていることにホクホク。

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食べるスープレシピ
 枝元なほみ・著
20代の頃からずっと愛用している本。枝元さんの笑顔に癒されます。


長ネギの青いところ1本分、粒こしょう大さじ1とともに
鶏ガラ2羽分を3リットルの水から煮込んで、煮立ったら弱火で小一時間。
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本格鶏ガラスープは、唸るほど美味しかったです・・・!!
毎日いろんな料理に使いまわせるので、鶏肉も入れたままキープ。

●チキンスープ
洗ったもやし、オクラなど、その日その日の食材を入れた小鍋に
鶏ガラスープと水を半々に加えて火にかけます。味付けはシンプルに塩と胡椒で。
毎日絶品スープがあって、幸せだったなぁ〜〜〜♪

●鶏ラーメン
野菜炒めの残りと鶏ガラスープ、味噌などを合わせて。
茹でた中華麺を入れたお汁椀に具ごと注ぎいれると、鶏ラーメン。

●お野菜たっぷりカレー
鶏ガラスープの最後に残った鶏ガラを入れました。


(3)塩漬け

むね肉、もも肉、手羽肉は、どれも骨付きのまま。
(さばくのに力尽きたとも言う・・・)

長期保存しようとすると色々手間がかかるし、
万が一失敗したときに落ち込むので
1週間以内に使う前提で、軽く塩漬けにしておきました。

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冷蔵庫いらずのレシピ
 按田優子・著
この本に出会った頃は、まさか冷蔵庫のない暮らしになるとは思いもせず。
ここまでたくさん干してませんが、確かに色々、漬けてるな〜(笑)


半分は2%の塩分で、残り半分は5%の塩分で。
悔しいけどジッパーつきポリ袋のお世話になります。

袋に入れながら重さを量り、
塩の量を計算して加え、全体にまぶしてモミモミ。

気休めに、室温があがりやすい台所ではなく、
お風呂場のクーラーBOX(冷やしたいものを入れてスーパーでもらった氷を入れる)に保管。
数日は涼しい環境で置いておけそうでした。


【塩分2%】の塩漬け肉は
自家製豆乳ヨーグルトとカレー粉、クミンパウダー、おろしニンニク&生姜、塩で
「タンドリーチキン」を仕込みました。

が!!焼いてみたら、
皮が!筋が!固いのです〜〜(涙)!

子ども達は意地で手掴みで食べきりましたが、私はハサミでチョキチョキしました。

ケージ飼いのブロイラーよりも筋骨隆々、こっちが本当の鶏の味わいなんでしょうね。

骨から肉を切り離して、きちんと切ってあればもうちょっと柔らかくなったのかなぁ。
でも、皮のぶ厚さとゴムのような弾力の強さは、どうにもならんよなぁ。

煮込み料理のほうがおいしく食べられるとわかり、
残り半分はカレーでじっくり煮込みました。

タンドリーチキンも、弱火で1時間位、じっくり炙れば違うのかもしれません。
(家族の外出直前に急いでフライパンで焼いちゃったのです〜)

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鶏をさばいて二日後からは、
食べ盛りの甥っ子(中学生)が1週間泊まりにきました。

4〜5日はとっておく前提で作った【塩分5%】の塩漬け肉で
夫が日々、料理の腕を振るってくれました。


●鶏ハムの重ね煮

色んなお野菜とこんにゃくの重ね煮には、
5%の塩漬け肉を一番上にのっけて。
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フタの上に重石を2つも載せて、しっかり圧力をかけて煮込んでいました。

そのとき家にあるものを順番に重ねていくだけ。
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この日は、こんにゃく、きゅうり、じゃがいも、かぼちゃ、玉ねぎ、人参など。
最後にピーマンもさっと入れたのかな。

てっぺんでじっくり火が通った塩分5%の鶏肉は、
炭火で表面を焼いたこともあってか、
日本のハムではなくて、ヨーロッパの、本格燻製ハムの味わい!
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安定の半裸ボーイも、うまいうまいと食べておりました。
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●タイカレー

5%の塩漬け肉を使ってたっぷり作り、
毎日コトコト煮返していくと、最後はホロホロ〜ッと肉が骨からはがれました。

なんせ毎日7人が食べるわけですから
オンドリ2羽分のお肉は、10日もかからずになくなりました。びっくり。


甥っ子も家族も、みんな美味しくいただきました。

オンドリをくれた隣のおじちゃん、
あっという間にさばいてくれた夫、
冷蔵庫なし生活の中で調理と保存を頑張った私、
そして何より命を奪った二羽のオンドリ。

ありがとう、ありがとう。


「生き物を食べる」関連記事:
命を奪って食べている −生きたフナをさばく−
ザリガニを食べる ザリガニとジャンボタニシを食べる
ナマズの唐揚げと屋外調理、そして火傷…  海と蟹


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近所で泳げる場所を探し回った夫、
上流にあがっていって、ついに見つけました!!

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カニもお魚もいるよー♪

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甥っ子を連れてきたくて探した場所ですが、滞在中はほぼ雨で、無念〜。

また遊びに来てね♪
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(小さい子大好き!な中学二年生と、うちの4人で)




* * * お知らせ * * *

あせもで困ってる方、いませんか?
末っ子だけ、水の飲みすぎであせもになりましたよ〜。。。

大人が野良仕事のあとであせもになるときも、
食事を思い返してみれば原因がはっきりあるんですよね。ははは・・・

あせもの理由

きゅうり、茄子、スイカ、ししとう。
夏の食材を食べきる記事もご紹介します^^
8月は忙しくて結局ブログが書けないから、一挙に!

もったいない8 ピクルス液 干し茄子のピクルスも作ってます
もったいない10 スイカの皮 糠漬けのおすすめ本も。
もったいない11 辛いししとうの活用法 筋が固すぎるオクラも一緒に活用!
もったいない12 完熟きゅうりでカレー(子ども編)
もったいない12 完熟きゅうりでカレー(大人編)

きゅうりの自家製Qちゃん漬けをいっぱい作ったら、漬け汁が余りまして。
夏野菜の揚げ浸しに使って、さらに冷やし中華にして、炒め物の味付けにして・・・
と楽しくしりとり料理しましたよ。

もったいない6 浸け汁
もったいない9 揚げ浸しの汁
もったいない13 揚げ油の活用法(&ゴーヤー ンブシーの作り方)

記録しておくと便利なもので、振り返りながら活用しています。
そろそろ「もったいない料理」も見やすくまとめたいなー



* * * まかない日記 * * *

住まいとは別に借りている古民家には、大きなビワの木があります。
この夏はビワの実が豊作で、どっさり採ってはおやつに、酵母にと大活躍でした。
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傷んだ部分や皮と種を取り除いて水を注ぎ、毎日かき混ぜていると
数日でいい香りの酵母ができてきます。

ストレート法、元種法、両方で何度もビワ酵母のパンを焼きました。
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水分多めのダルダルな生地を、昔は布取りして手粉たっぷり、で成型したものですが。
粉がもったいない!布も洗うの面倒!ということで、
最近はもっぱら深い鍋に油を薄く塗って焼いています。

写真栄えしなくてもいーのいーの、美味しいし、無駄がないんだから。
外はカリッと、中はふっくらじゅわっと。
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冬にはこの古民家に引越す予定です。
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やることがありすぎて、気が遠くなりますが、そろそろ気合い入れて動かないとー!
posted by miya at 05:48| Comment(0) | 生き物のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月19日

小鳥がおちてたの

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「あのね、畑に小鳥が落ちてたの。
 すーっごく、可愛いんだよ。

 まだあったかいんだよ、
 でも死んじゃってるの・・・」


まだキンキンに冷える、1月中旬のことだった。

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ケガもなく、ぽとりと畑に横たわっていたその小鳥は
目を見開いたまま、時がただ止まっただけにも見える。

 温めてあげたら元気を取り戻すかも・・・
 また起きて飛べるようになるかも・・・


小さな胸を痛め、動かぬ小鳥をそっと抱く次女に、

「大事にしてあげてね。
 お墓を作って埋めてあげるといいかもね」

と声をかけ、様子をみた。


横から興味津々で触りたがる長男を制し

「触ってていいけど念のため、その手で
 自分の目や口、ケガしてるところなんかは
 触らないようにね」

違う生き物だから、適度な距離は必要。
折りに触れ伝えてきたことを二人に向けて繰り返す。

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次女は小鳥があんまり可愛いので、どうしても離れがたいらしく
しばらく、そっと抱いてブランコに揺られていた。


「お隣のSちゃんなら知ってるんじゃない?
 何ていう鳥さんか聞いてみたら?」

何の気なしに提案してみたら、
次女と長男で、いそいそと駆け出した。


お隣のおじいちゃん、Sちゃんは
とっても物知りだけど、決して見栄を張らない。

知ってるものは気さくに教えてくれるし、
知らないものは知らねぇな、とスッパリ答えてくれる。

( ⇒ホテイチクというタケノコをくれたなぁ)


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長男はぐんぐん、走っていく。

小鳥を手にのせた次女は、乱暴にできないとばかりに
そろりそろりと、小走りで。

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しばらくして戻ってきた二人は、

「つぐみ、っていうんだって。
 Sちゃん、見てすぐわかるんだよ、すごいよねぇ〜」

感心した様子でひとしきり説明してくれる。

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ちょっと気持ちが前向きになったらしい次女は
お墓をどうするか、思いを巡らせる。

「あわ子のお墓の近くなら、
 さびしくないかなぁ」

「スコップで掘って、
 犬とかに掘り返されないように
 土をいっぱいのせて・・・」

「おそなえのお花、どこかにあるかなぁ」


忙しく色々と計画を立て始めた。

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次女はそれから裏山に向かい、かつてヤギの粟子を埋葬した近くに
ひとりで小鳥のお墓を作ったらしい。

「梅のつぼみが可愛い色だったから、
 小鳥の上にのせてあげたんだよ。

 あと、ナンテンも。
 赤い実がきれいだったから。

 きれいなもので囲んであげたの。
 すごく可愛かったんだよ。」

丁寧に埋葬して、目印の棒も立てておいたそうだ。


小鳥と向き合う時間がどんなものだったのか、
それは次女にしかわからないけれど、
大切なことだったんじゃないかと、思っている。

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翌日からの次女は、鳥の絵本や図鑑を引っ張り出して
つぐみを調べ、教えてくれるようになった。

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じっくり観察していただけあって、
模様を思い浮かべながら調べていく。

「あーなるほど、オスだったんだ!」
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「これがつぐみだよ!」
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「やっぱりおうちの周りによく来る鳥なんだね」
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(鈴木まもるさんの『ぼくの鳥の巣絵日記』、大好きな絵本のひとつ)



動かぬ小鳥との出会いは悲しかったけれど、
私たち親子に「野鳥との関わり」のきっかけをもたらしてくれた。


お隣のSちゃんが飼っているニワトリをさばいて食べるのも
子どもたちはよく見ているし、

同時に、こうした小さな命に心を寄せて
ゆっくり感じることも、している。

その二つは不思議に共存しながら、子どもたちを育んでいるのだと思う。


「生き物のこと」関連記事:壊れやすいもの2(キジの卵を見つけて) ヘビ アリ スズメバチ



* * * お知らせ * * *

そろそろ花粉症の季節が近づいてきました。
今年こそ卒業したいという方、ぜひ!

今月は常陸大宮でリアル開催決定。
はじめての方も気軽にお越しください^^

⇒2/20(土) 出張マインドボディヒーリング講座 in 常陸大宮
 〜 腰も頭痛も花粉症も!身体の不調をまとめて体質改善!〜


そして、ひきこもり経験者・当事者、
生き辛さを抱える人限定の居場所「新月カフェ」。

茨城県央エリアで2月下旬に開催です!

⇒2月24日(水)午後
 新月カフェVol.44 in 水戸



* * * まかない日記 * * *

このところまかない日記が小麦系ばっかりなのは
子どもが盛り上がったときに「写真撮ろうよ!」となりやすいから。

ええ、お米はこのところ、
カメラをわざわざ出す盛り上がりに欠けるのです・・・悔しい〜。

ということでパンケーキon薪ストーブ。
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あったまりながらおやつを焼く、そんな薪ストーブ生活もあとわずか。
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子どもたちは本をよく読んだ冬でした。

ひらがなを認識していなかった長男が、
同じ形の字を複数の絵本から見つけて並べたり。(でも字として読めているわけではない)
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サンタさんからの図鑑も延々読んでいます。
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小さい人たちが膝に乗ってくるのもあと数年。
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毎日大変だけど、今のこの瞬間を楽しもうと思っています。
posted by miya at 10:44| Comment(0) | 生き物のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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