2015年09月29日

ザリガニを食べる

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田んぼに大勢いるアメリカザリガニ。
日本の水辺の生態系において、強烈な破壊力を持つ。

うちの田んぼでは、子供の頃に田舎でよく見た
タガメやゲンゴロウを見つけられない。

日本の農家が農薬を使ってきた結果、
タガメもゲンゴロウも絶滅しかかっている。
その点、アメリカザリガニは強靭で、元気に繁殖している。

小学校でアメリカザリガニを水槽で飼育して、
持ち帰った子ども達はお母さんと一緒に
「可哀想だから川に放してあげようね」と放流・・・あるある〜
そして日本中でアメリカザリガニは増え続けているそうだ。


さて、そんなザリガニとの因縁の対決。
彼らは稲をチョキンチョキンと切ってしまう

夫は何かに執念を燃やすような人ではないらしく
ザリガニの被害も割と平然と傍観しているが、

私は「せっかく植えたのにー!」という思いと、
上述の理由で「外来有害生物、憎し」が根深いために
七転八倒しながらザリガニと闘ってきた

こぐま塾でもザリガニ罠を作ってみたり、
捕まえたのは鳥にやったり、
草刈りを丹念にしてカラスにザリガニを食べてもらったり
色々してきたと思う。

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そして今年の秋、ついに食べることにした。

巷ではザリガニフェアが話題になり、
欧米のザリガニ食情報が流れてきたことが理由のひとつ。

そして、食べるために家畜を肥やして食べ、廃棄し、
獣害で捕まえた鹿などは消費しきれずに専用焼却炉で燃やし、
といった人間の所業を考えるにつれて、

「捕まえて、殺して、食べる」ということについて
少しずつ考えがまとまってきたことが、もうひとつの理由。

自分の手の届く範囲内で、
自分が獲得・補殺できる現実的なサイズの
動物性たんぱく質を時折食べる、そのくらいが
身の丈に合っているし、無理がないと思うようになった。

まだイナゴは食べられないけど、
せめてザリガニくらいは食べてみんとねー!と腰を上げた。

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つくし農園の集合日
何かと玄人の域に達しているプレーヤーMさんが
ひょいひょいとザリガニを捕まえてくれるので、
長女が持ち切れないほどの数になって、麻紐でしばってみた。
わらしべ長者が藁でハエをしばったように。

このまま自宅に持ち帰って、タライに水を張って2〜3日。
水を換えながら泥出しする。このあたりは全部長女の仕事。

きれいになったであろう3日目、いよいよ調理。
小鍋に入れて台所に持ち込み、水を入れてフタをしてシェイクする。
これで最終の水洗い。あぁ、すっごい睨まれてる。
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にんにくオイルをフライパンで熱し、ザリガニ達をイン。
もがき苦しむ様子は恐ろしく、
あぁ、動物を殺して食べるってこういうことだよな、と実感する。
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ごめんなさいごめんなさい、大切に食べますから許してください、
と呟きながら、フライパンにフタをして火を通した。

万が一、甲羅や足の付け根が泥臭かったらと思って
今回は素揚げにせず、中身だけを食べるようにソテーとした。
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じゃがいものハーブグリルと、採りたてのオクラを生で添えて。

よく考えたら、実家でいつも食べてきたモクズガニ(小川でとれる)は
汚いとか思うことなくむしゃむしゃ食べているのに
田んぼのザリガニを「泥臭そう」「汚いかも」と思うのは妙なことだ。

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身の詰まったのもあれば、すかすかに痩せたのもいて、
9月の産卵期より、8月に食べるべきなのかも、と思った。

それでも味は見事にエビの美味しさで、泥臭さもなく、
素揚げで食べたら良かった〜と悔やんだほど。

背中のワタを除き、頭や殻はぜんぶ取っておいて
トマトと一緒にアメリケーヌソースにしたら、これまた絶品!

養殖エビは汚染物質や抗生物質が気になって、作りたくないんだけど
うちの田んぼのザリガニで作るアメリケーヌソースなら、いいかも〜。


動物を食べるということについて、
ちょっとずつ、持続可能な方向を試してゆこうと思います。
大それたことではなく、でも肉食の頻度少なく、ぼちぼちと。


* * * まかない日記 * * *

まだまだきゅうりが実る秋。
本当においしい自然農きゅうりを、余すところなく食べきりたい。

スライスして塩もみしたときに出る水分がもったいなくて
切り干しカブと乾燥ひじきを混ぜ込んで、吸わせてみました。

時々混ぜ返して30分くらい置いておき、仕上げに梅酢をくるーり。
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これだけで美味しい和え物のできあがり〜。
これはきゅうり料理の定番化決定です。

ごちそうさまでした♪
posted by miya at 13:35| Comment(0) | 自然をいただく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月08日

干したけのこを作る

子ども密着タイムの増加と、お昼寝時間の減少により
すっかりご無沙汰しておりました。雑草屋の嫁です。


5月の話ですが・・・
たけのこを、たーくさんいただきました。

おじいちゃんがたった一人で30本以上掘り上げて
次女のお誕生日にどどーんと持ってきてくれたのです。

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テラスに山盛り。
一番長いものは、長女の背とぴったり同じ。

おじいちゃん(義父)は黙っていたけど
きっと、長女の喜ぶ顔を想像しながら掘ったと思う。


取りかかったのが夕暮れ前。
親子で皮むきに挑みました。



夫と長女が即興で歌います。

 むくむくむくむくむっくむく〜♪
  けむしー!
   たけのこー!

絶妙なリズムのBGMを楽しみながら
ひたすら剥いて、剥いて、剥いて・・・


32本ありました。
夜になってしまったので、とりあえずリビングにごろごろ。

その夜は塩を擦り込んでホイルで包み、オーブンで焼く方法で
10本ほど下処理を終えました。

(でもこの方法、掘りたてを即座にやらない限り
 アクが全然抜けないって、後で気がつきました〜(涙))

残り22本。
諦めて就寝して、続きは翌朝取りかかりました。

鍋に切ったたけのこ、米糠、唐辛子と水を入れて
ぐつぐつ2時間煮ることにしたのですが
絶対にガス代がえらいことになるので(味噌作りで懲りました)
お庭で焚き火デーを過ごすことにしました。

夫にかまどを組んでもらい、家中の鍋を総動員して
片っ端から煮ていきます。

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味噌作りでも思ったけど・・・ ああ、大鍋が欲しい!

廃校になった小学校の鍋は、どこにいくんだろう?
お店を畳んだ人は、寸胴鍋とか羽釜とか、どうしてるんだろう?

買う前に、捨てられるものが巡ってくるのを想像してしまい
ついつい買い物を先送りにしてしまうのでした。


この日は偶然にも友人親子が遊びに来てくれたため
孤独な焚き火デーとはならずに済みました。

長女は遊んでもらい、焚き木の用意も手伝ってもらい、
次女は庭じゅうをフリーダムにハイハイで探索し。

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わいわいと賑やかな様子を見ながら
かまどの前に座って6時間、火の番、たけのこの番をしました。

15時頃から雨が降り出して、焚き火は断念。
ここまでで煮たたけのこ、12本。

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焚き火で2時間ほど煮たあとは、冷めるまでそのまま置いておきます。
これ以上、大きな容器はないし、風呂桶に入れるのは抵抗があったので
必然的に鍋がしばらく使えません。

皮をむいたまま1日経過した残り10本は、すっかりしわしわ。
ごめんよーたけのこさん、お義父さん。

(結局、“家族”で大切にいただくという意味で、
 翌日にはヤギたちのごはんにさせてもらいました)


すすけて真っ黒になった鍋たちは
夜半に冷めてきたので、水を新しいものに変えて2〜3時間。
のつもりが、また夜中になったので朝まで浸けっぱなしでした。

たけのこが届いて3日目は、水に浸けておいたたけのこを
片っ端からスライスして10%の濃度の塩水に浸けていきました。

塩水に浸けること2〜3時間。
のつもりが、外出仕事があったので半日浸かってました。

昼過ぎに帰宅して、お昼ごはんやら片付けやら終えると
塩水漬けのたけのこを干していきます。

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干し網3つと、平ざる2つに広げてお日様にあてました。
干し終わったのが夕方。夕日にぎりぎりまであてて、夜は縁側へ。

塩水につけているからハエが来ない、と思いきや
2日目くらいからハエが寄ってくるようになり
ボリュームも減ったことだし、干し網へ全て避難しました。

結局、雨が降ったりしながら4〜5日かかって干して、
やっと干したけのこが完成!

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出来上がってから気づいたけど、
おじいちゃん、放射能の測定してない気が・・・(涙)

実際、たけのこは出荷制限のままらしいので
しばらくはソワソワと落ち着かない日々を過ごしていました。

そこで帰省がてら、オーブン焼きで冷蔵してあったたけのこを
いわき市へ持ち込み、検査してもらうことにしました。
(すごく簡単に検査できるそうです。→詳細はこちら

結果は合格!!
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スーパーで流通する基準よりも低い数値でひと安心。

大慌てで干したけのこを作って、順序が逆になってしまったけど
これで一年、安心してたけのこを使えるってもんです。


・・・という記事を書いてから、なかなかパソコンに触れず
気づけば梅雨目前!になってしまいました。

梅雨の湿気でカビないよう、除湿剤でも加えて保管しよう。

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posted by miya at 13:23| Comment(0) | 自然をいただく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月06日

カラスノエンドウを食べる

先日のつくいちでは、
お客様と雑草トークで盛り上がりました。

お客様
「もうね、カラスノエンドウがどんどん生えてきて!
 アブラムシもいっぱいいるから必死で抜いてるのよー」

私「お花は彩りにもなるんで
 サラダや冷や奴にのせると可愛いですよ〜
 若い莢はミニさやえんどうになりますよ〜」

お客様
「ええええー食べるの!食べちゃうの!?」


そんなわけで、このところ繰り返し食卓に登場するのが
カラスノエンドウのお花をのっけた冷や奴。
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お庭のスパイラスガーデンで育ったチマ・サンチュを間引き
お豆腐にわーっとのっけて、色んな味付けで食べています。

写真は、「香酢&ごま油」バージョン。
小さいフォークでしゃかしゃかっと混ぜて
お豆腐にひとつひとつかけたあと、
間引き菜とカラスノエンドウをのせました。
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先日は「塩レモン&椎茸醤油」、
「自家製アンチョビ&アンチョビオイル」の2種類で
違いを楽しみました。
(椎茸醤油・・・夫が干し椎茸の軸を醤油に放り込んであったもの)

うちはサラダをあんまり食べないのだけど
カラスノエンドウのお花を主役にした料理、
もっと楽しみたかったなぁ。

カラスノエンドウはお花が終盤になってきて
莢(さや)が次々と豆(種)を膨らませつつありますね。

柔らかで薄っぺらいものは、
おいしいマイクロさやえんどうになるので
お味噌汁に、炒め物や煮物の彩りに、
さっと火を通して使ってみてください〜。


長女と一緒に収穫しようとウキウキして誘ったら

「いやーっ!アリがいっぱいいるー!もーやだー(涙)!」

うん、アブラムシがいっぱいだからね。アリも来るよね。
まだまだ乙女すぎる長女なのでした。


* * * お知らせ * * *

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自然や農作物、社会やテクノロジーに対して
人はどうあるべきでしょうか。


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ふと立ち止まり、思いを巡らせる。
すべてに可能性があり、否定する必要もないのです。



* * * まかない日記 * * *

1年前、庭にまいた種はホウレンソウ、アシタバ、ミツバでした。
(この記事の末尾に書いてありました⇒ 種蒔きを教わる

そのうち、芽が出たのはミツバだけでちょっと落胆したものの
1年経ってもますます元気に茂ってくれるミツバ、
見るたびに「植えてよかったー!」と嬉しくなります。

大きく大きく葉を広げて育つ姿は、スーパーのミツバとは大違い!

ブーケのようにわっさりと収穫して調理するのが最近のブーム。
彩りにちょいと、ではなく、主役として。
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「車麩とミツバの炒め物」は、
簡単にボリューミーなおかずになって、お気に入り。
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水で戻した車麩を切って、油でジャッと炒めたあと
好みの味付け(出汁+醤油、出汁+味噌など)で水分も少し加えて
グツグツして、最後に切ったミツバを加えてかき混ぜます。
くったりしたら火をとめて出来上がり〜。

今日はミツバのおひたしにしていただきました♪
ごちそうさまでした!


posted by miya at 11:16| Comment(0) | 自然をいただく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする