2017年11月14日

あけびの皮を食べる

お久しぶりです!
毎日が飛ぶように過ぎておりましたが、ほっとひと息。

まとまりなくてもいいから、
少しずつパソコン仕事を再開していこうと思います^^


すっかり旬が過ぎてからのアップになって忍びないですが
来年の誰かのために、自分のために、「あけび」の記事です。

この秋、長女がご近所さんと連れ立って、何度も採りに行きました。
筑波大学の近辺でも、意外とあるものなんですね〜。

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【あけびの思い出】

昔懐かしい、あけび。

と思ったら、つくばでは、
あけびを食べたことある人が少なくて
びっくりというか、やっぱりというか。

山の中だと、小川のそばの木々から
垂れ下がるように、覆いかぶさるように
太いあけびの蔓が垂れ下がっていて、

残暑のさなか、宝物のようなあけびの実をとっては
そりゃもう夢中で食べたものでした。


【あけびの正しい食べ方(持論)】

あけびは、種の周囲に甘い粘液をまとっています。

種ごとバクッ!と口に含んだあとは、
お口の中でむぎゅむぎゅ、甘い部分を種から引き剥がします。

唇と歯との間に種を溜め込んで、強烈バキュームで
甘い汁だけを吸い取るのが正しい食べ方、の、はず。

こうやって食べれば、ツルッツルにきれいな種を
スイカのようにプププププっと飛ばすことができます。

種もなかなか美しい色合いで(黒と紫の中間、見事なツヤ)
よく、洗って乾かしては貯めてたっけな〜。


【あけび食の効能】

この、吸い取る過程が舌や口腔内の筋肉を酷使するんです。
久々に食べたら、もうヘトヘトでした。。。

あけびを子ども時代に食べていると、

(1)舌をよく使うようになる
  →口の中で魚の小骨を上手にはじき出せる子になる

(2)口腔の筋肉が鍛えられる
  →発声や発音が良くなる

(3)成果を得るまでに時間がかかることに慣れる
  →短気や安直さが減り、気長さや根気が養える

・・・と、自信を持って言えます^^

食べやすいお菓子に慣れちゃうと見向きもされませんが、
食べやすいものばかり食べていると、
粘り強さとか忍耐力が養われないんですよね。

そういったものを、食欲とリンクさせて、
おやつタイムに養えるんですから
あけびは大したものだと思います。

(近いものでは、
 サトウキビの茎をひたすらかじる、というのがあります(笑))

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(未熟なあけびを取ってきたせいで、あけびはおいしくないと思い込んだ娘たち・・・残念!)


【あけびの皮を食べる】

大人になってはまったのが、あけびの皮料理。

かためのナスという食感なのですが、
少しだけクセがあるので

「あけびの皮 × 油 × 濃い味付け」

が鉄板の組み合わせ。

若い頃は、肉詰めにして揚げたり、
こっっってり味噌炒めにしたりと楽しみました。

今年特においしい!と思ったものをメモしておきます。

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<あけびの皮の揚げ浸し>

1.あけびの皮を左右に裂き、片栗粉をまぶす。
2.フライパンに油を多めに入れて熱し、あけびの皮を菜箸で押し付けるように両面をカラリと揚げる。
3.醤油、みりん、酢を3:3:2くらいの割合で混ぜ、生姜のすりおろしを加えた漬けダレに、揚げたあけびの皮をさっとくぐらせ、器に盛る。

※味が濃いので、どんぶり飯にのっけて「あけび丼」にするのがおすすめ。
※大人のおつまみなら、漬けたままでも大丈夫です。

これが本当においしくて!
あけびの皮って、ものによってはデコボコしているんですが
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揚げてしまえば何も気にならないのがいいんです。

そもそも、包丁いらずで気楽ですし♪
これからはあけびを食べるたびに作る、定番決定です。
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<あけびの皮のごま味噌炒め> ごはんの供に!

1.なすに近い感触のあけびの皮を選び、斜め薄切りにし、10〜15分ほど水に晒し、ザルにあける。青じそ、ピーマンなど季節の野菜があれば同じように刻んでおく。
2.ごま油を熱したフライパンにあけびの皮を入れ、酒、みりん、醤油を入れてグツグツ煮る。おろしにんにくと味噌を入れたら、くったりするまで炒める。その他の野菜は、火の通りを考えてほどよいタイミングで投入する。
3.味を見て、好みで鰹節・白すりごま・七味などを加え、火をとめる。

※皮の一番外側はどうしても固いので、なるべく薄切りにしますが
 つるんときれいでなめらかな皮であれば、
 5〜7mmの細切りでも大丈夫です。
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このほかにも、夫は他の野菜と馴染むように
下茹でをして炒めておいたあけびの皮を、
普通の炒め煮なんかに入れてくれていました。
ナスと遜色なく、美味しかったですよ〜。


思いがけず、あけび愛が強くて語ってしまいました・・・。
読んでいただき、ありがとうございました!


関連記事一覧:カラスノエンドウの莢・豆を食べる もったいないタグ


* * * お知らせ * * *

秋の写真は整理がまだできていなくて、
まかない日記も、田畑の様子も、アップできないのですが。

久しぶりに夫がブログを書いていました。

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醸し交わす  - 毎日が「自然農」-


そして、我が家を含めて田んぼの近況。
半分くらいまで稲刈りが終わりました。なんだか豊作らしい♪


マイペースに再開していきますので、
これからも雑草屋をよろしくお願いします〜。


posted by miya at 22:27| Comment(2) | 自然をいただく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月08日

春の野草に囲まれて

大変ご無沙汰しておりました。雑草屋の嫁です。

思っていた以上にハードな3月4月が終わって、
5月の連休では夫婦が順繰りに寝込んでしまいました。
まぁ、身体が「そろそろ休ましてくれー」と叫んでいたように思います。


さて、この春もたくさんの野草を美味しくいただきました。
庭で、畑で、素性がきちんとわかる野草を摘めるのはとてもありがたいです。

あまりにも日常的に食卓に上がっていたので、あんまり記事にしなかったんですが
せっかくの野草献立、ちょっと振り返ってみようと思います。


●山菜と野草の天丼
(ミツバ、スイバ、ウド、コゴミ、ユキノシタ、タンポポ、つくし +しめじ)
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庭の一隅をユーモラスにワイルドに占有する、コゴミ。
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春先にきちんと食べてみようねと毎年話してきて、
でもいつも忘れちゃって、4年目にしてやっと収穫。
旨み濃厚で、この春一番おいしかった山野草です!

お向かいの方が育てているウド。
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長女がいつも遊びに行って、ウドの姿形をしっかり覚えてきたらしく、
なんと!こぐまの森(畑の隣)にもウドがあることが今日わかりました〜。

左は三つ葉で、そのまま三つ葉だけのかき揚げに。
右は食いしん坊の次女がなぜか何度も摘んでくるスイバ。
酸っぱいんだけど、天ぷらにすればまぁアクセントになる感じ。
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庭で増殖しているユキノシタと、可愛らしいタンポポのお花。
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畑でたくさん摘んできたつくし。
長女のはかま取りはもうベテランの域です。
しめじと合わせてジューシーなかき揚げに。
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それぞれを揚げて、盛り合わせて、山菜野草天ぷらのできあがり!
自家製天つゆや塩でいただきました〜。
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●たけのこ
あちらから、こちらから、美味しいたけのこをいただいて
せっせと水煮にして、日々水を取り替えながら楽しんでいます。
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こんがり焼きつけて鍋肌に醤油を垂らして絡めたり、
片栗粉をまぶして揚げてから梅干しを溶いた天つゆにくぐらせたり。

高野豆腐と共にすり鉢で叩き潰して唐揚げ(鶏肉そっくりの食感、鶏より美味!)にしたり、
固いところだけ集めてすりおろして、揚げてわかめとタレに絡めたり。

明日は残りごはんとタケノコでチキンライス風に挑戦しまーす。

●ハコベ
お庭のそこかしこでわさわさと伸びてきたハコベ。
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4月にしっかり草刈りをすると、青紫蘇・赤紫蘇が芽を出してくるので
草刈りしていたら、ご立派なハコベがどっさり茂っておりまして。
もったいないので長女に摘んでもらいました。
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葉っぱを摘み取ってサッと茹で、
厚揚げと鰹節でお浸し風味のボリュームサラダにしました。
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●カラスノエンドウ
葉っぱと柔らかいつるをお味噌汁に入れたり、
莢の柔らかいうちに摘んでミニさやえんどうを茹でて料理にあしらったり、
冷奴にお花をのっけたり。色々楽しんでいます。

カラスノエンドウは過去にも何度か記事にしています。
 葉っぱ ⇒ 万能食材、カラスノエンドウ
 お花 ⇒ カラスノエンドウを食べる
 莢 ⇒ カラスノエンドウの莢・豆を食べる


それにしてもうちの子たち、よく食べます。
ホントに大喜びで、どれもこれも、おいしいおいしいと食べました。
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自分の目と舌で、食べられるものを見つけて、生き抜けるようになーれ。
なぁんてね。


さーて。さてさて。
雑草屋、自然体研究所、更新が追い付かないくらい色々やってます。

やることはたくさんあるんだけど、
やりたいことから、楽しいことから、好きな人との仕事から、
好きな順に、嬉しい順に、やっていこうと思った連休明けです。



* * * お知らせ * * *

5月14日(日)、もう今週末ですが!イベント2つありまーす。
Facebookのイベントページへのリンクを貼っておきますね。

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第13回 マインドボディヒーリング(心身治癒法)講座〜花粉も腰もまとめて体質改善!


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話す・聴く・気づきのワークショップ「病は心から」


まるごと一日楽しんでもよし、ちょこっと片方だけ参加してもよし。
身体のどこかにどんよりと不調を引きずっている方、ぜひ〜。

ラベル:野草 自然の恵み
posted by miya at 22:04| Comment(0) | 自然をいただく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月03日

裏庭で栗拾い

出かけなくても栗拾いができる家というのは、そうそうないと思う。

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気温が下がるのが早いからか、8月から栗が落ち始める。
今年の栗拾いは8月23日だった。

つくばの季節感には毎回不思議な気持ちになる。
高知だと、10月に栗拾いをしたのになぁ。

だから、ここでの栗拾いは、蚊とセットである。

大量の蚊がつきまとう栗拾い。
秋なのか夏なのかわからない。


でも、この三人は蚊をものともせず
楽しく栗拾いを続けていた。

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私はまだ産後3週間だったこともあって
リビングの出窓から、高見の見物。

ヤギの生活スペースにしているこの裏庭は
おいしくない南瓜の種が芽を出して繁茂している。

ヤギが葉っぱすら食べないって、どういうこと(笑)

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3歳の長女を連れてここに引っ越してきたときは、
「転んで栗のイガに手をついたら大変!」なんて騒いでいたのに。

いま、2歳の次女が栗拾いしていても、なーんも心配しない。
私も図太くなったもんだ。

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拾った栗は、ひと晩水に浸けておいて
夫が皮むきをしてくれた。

8月の栗ご飯。

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いつも、この最初の手間ですっかり疲れて
そのあとはなかなか栗の調理に腰があがらない。

そうして栗は土に還り、季節はすっかり秋になる。
マテバシイも拾いどきを過ぎたかなぁ。


いつか、山に暮らすことになったら。

栗にマテバシイ、クルミにトチの木・・・

食べたい木の実を思い浮かべる。

秋の妄想である。



* * * お知らせ * * *

妊娠・出産ですっかりご無沙汰していた
つくばで持続可能な社会を考えるプロジェクト(つくサス)。
↑名称が長いのはツッコミ待ちです。

食べること、寝ることと同じくらい大切なこと・・・
真のエコロジーは、排泄から、目を背けない。

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糞土師・伊沢正名氏を迎え、持続可能なトイレのあり方を探る1日。
11月3日(木・祝)開催です!




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posted by miya at 11:36| Comment(0) | 自然をいただく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする