2020年05月23日

スギナを食べる 〜スギナベーグルやスイーツのレシピ〜

前回のまかない日記でもご紹介したとおり、この春はスギナを食べています。

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◆基本のスギナペースト

乾燥粉末を作り置き、というのも憧れますが
なかなか手が回りそうになく、乾燥不足でカビても悲しいので
今年は「スギナを生のまま使う」ルール。

4人目の乳児のお世話でどうもヘトヘト気味な私、
包丁もまな板も使わず気楽にいっぱい作りたいから、
今までずっと使わなかったミキサーにお世話になることにしました。


【基本のスギナペーストの作り方】

1.春、ぐんぐん生えてくるスギナを摘む。(もちろん除草剤等の心配がない場所で!)
  春先〜梅雨頃まではみずみずしく柔らかいので、そのままミキサーにかけやすい。

  手でつまんでプチッとちぎれる程度の、筋張っていない部分を摘む。
  ボウルにもりっと摘んできたら、大きなゴミ、土の詰まったはかま等を取り除く。

2.スギナをザルに入れ、ボウルに入れて水を張り、振り洗いする。
  数回水を替えて洗い、汚れがなくなったら水気を切る。

 ※ザルに入れることでスギナの葉が流出しにくく、扱いやすいです。
  ザルのふちが水面から出ているよう気をつけてください。

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3.ミキサーにスギナを9分目まで詰め、スギナのかさの半分まで水を注ぐ。
  数回に分けて攪拌し、全体がスムーズに回ってどろどろになったらペーストの完成。

 ※フタの空気穴から少し飛び散るので、軽く手をかぶせて回します。

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上の写真のボウルは、ベーグルに使ったあとの残りのようです。
冷蔵庫があれば、余りを小分け冷凍しても便利ですね。


で、本題のスギナベーグルについて。
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◆「スギナベーグル」のレシピ

このレシピは2ラウンド分です。
初めてのときや多すぎるときは、半分(6個分)にしてください。

【スギナベーグルの材料】(12個分)
・地粉 470g
・小麦ふすま 30g  ※地粉440g+全粒粉60gの配合でも。
・イースト 8g
・スギナペースト 330g
・油 20g ※湯洗いなたね油、太白ごま油などさっぱりしたもので。
・白すりごま 20g〜 お好み量
・塩 8g

【作り方】
1.ボウルに地粉と小麦ふすま、イーストを入れ、スプーンでよく混ぜておく。

2.1の中央を窪ませてスギナペースト、油を量り入れ、同様に素早く混ぜる。

3.粉気がなくなってまとまってきたら手で数回こね、
  均質になったら白すりごまを加え、さらに数回こねる。

4.ボウルにフタをするなど、乾燥しないようにして15分おく。

5.塩を少し高いところからパラパラと加え、全体にゆきわたるよう優しく数回こねる。
  表面がなめらかになったらこね終わり。

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6.生地を取り出してスケッパーで半分にする。
  半分の生地を6分割して丸め直し、手で平たく伸ばす。
  ※残り半分は乾燥しないように保管しておく。

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7.端からきつめに巻いて手のひらで転がしながら太さを均一にし、
  両端を軽くつぶしてからくるりと輪にして端を閉じる。

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8.オーブンシートに並べて室温で約40分〜1時間、
  生地が1.2倍の大きさになるまで発酵させる。

  乾燥が気になるときは触れないようにビニールやラップをかけてください。
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  発酵後はちょっとふっくら。
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9.オーブンを200℃に予熱開始。平たい鍋などに水1リットルを入れ、
  蜂蜜大さじ1(分量外、きび砂糖などでも可)を加えたお湯を沸かす。

10.予熱完了後にベーグルの生地をそっと鍋に入れ、両面を30秒ずつゆでる。
  ゆでるときは静かにゆらぐ程度の火加減で、ぐらぐらさせない。
  穴の空いたフライ返しでそっと返し、オーブンシートをしいた天板に取り出す。

11.200℃のオーブンで約15分焼く。
  焼いている間に、残り半分の生地についても手順6〜11を繰り返す。


ツヤッとパリッと焼けました^^
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この日はこのレシピで3回、つまり6ラウンド(36個)焼きました。
人数多いし、私は授乳中でとにかくお腹が空くので、2日でなくなりました。

むちむちぷりぷり、栄養価満点のスギナベーグル。
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スギナの素晴らしい薬効についてはご紹介しきれないので
ぜひ『家庭でできる 自然療法』(東城百合子 著)をお読みいただければと思います。

むぎゅっと詰まった仕上がりですが、ふんわり食感のベーグルにするなら
こね終わったとき(分割成形の前)に冷蔵庫の野菜室でひと晩寝かせるといいようです。
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この春ずっと生スギナを使ってきた印象では、どうも繊維の保水力がとても高いようで・・・
パンもスイーツも、みっちり・もっちりとした仕上がりになります。
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子ども達3人とも、大喜びで食べてくれました。夫もかなり気に入っております^^
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◆スギナ&ヨモギのパンケーキ各種

ベーグルはさておき、普段のスイーツには
「スギナ&ヨモギ」の組み合わせでペーストを作っています。

ヨモギの良い香りに、スギナの抹茶風味が加わって、お互いを高め合うといいますか、
それぞれがいい部分を引き出し合い、補い合ってくれるんです。

何より、スギナが入ると不思議なことに、ほんのり「甘み」が増すんです!!

生のヨモギだけだと特有の渋さが前面に出るのに、
スギナとヨモギを半々か、スギナを多めにして作ると
お砂糖などの甘み材料ゼロでもほわーんと甘くて、滋味深〜い仕上がりに。

ふだん作っているパンケーキやマフィンなどの生地に
まずは水分の代わりにスギナ&ヨモギペーストを流し込み、
あとは様子を見て水や豆乳を足すだけなんですが、美味しいですよ。

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【野草パンケーキのレシピ】(4〜5人分)

・地粉 400g(1割は全粒粉やふすまでも)
・白すりごま お好み量
・片栗粉 大4
・塩 4つまみ
・ベーキングパウダー 小4
・スギナ&ヨモギペースト ミキサー1回分から適当に

※小麦やごま、野草の旨み・甘みを噛み締める、お砂糖なしのレシピです。
 もっと甘くしたい場合は適宜、お好みの甘いものを足してください^^;


粉類を全てボウルに入れ、泡立て器でよくよくかき混ぜたところに
スギナペーストを適っっ当〜に加える、だけ(汗)。

しかもミキサーのすすぎ掃除も兼ね、使った後のミキサーに水を少量入れてひと回しし、
その洗った水(うすーい野草ジュース状態)も加えています。もったいないですから。

白すりごまはスギナとの相性抜群! コクと香ばしさをプラスしてくれます。


生地の様子を見ながら、水を足したり粉を足したり調整すれば、
抹茶に似た風味の、スギナスイーツの出来上がり〜。

色も、ヨモギだけのときより鮮やかな緑が出て、嬉しい。
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コロナ休校のおかげで、長女はスギナスイーツを研究しまくり・・・
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スギナの生態、おやつ算数、レシピの工夫などなど、自主学習にいっぱい役立てていました。

タコ焼き器で焼くのもお気に入り。
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オーブン、フライパン、たこ焼き器、ホットサンドメーカーなどなど
焼き方ごとにメリット・デメリットまで比較して表にしたようです。

もっっ ち〜り 弾力がたまりません。
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◆スギナのあんこロール

スギナペーストに水を加え、地粉を少しずつふるいながら溶かし、
とろっとしたら塩をひとつまみ。

フライパンでうすくしっとり焼き上げて・・・
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ちょうど炊いてあった我が家の小豆を
甘酒と塩少々と合わせてあんこに仕立て、巻き巻き。
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和菓子風のおやつに歓声があがりました♪ うっふっふ。
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生のスギナはその保水力ゆえに、
もっちり・しっとり系は得意なんですが
ザクザク・ホロホロはちょっと難しいようです。

パン、パンケーキのほかは
マフィン、シフォンケーキ、パウンドケーキ、
もしかしたらフィナンシェもギリギリいけるかな?

スギナを乾燥させて粉末にすると、もっともっと活用範囲が増えると思うので
いつか余裕ができたら、試してみたいなぁ〜。

今日もマニアックな記事にお付き合いくださり、ありがとうございました^^;


「野草」関連記事:
よもぎを食べよう、育てよう
  まだ二人姉妹で余裕があった頃。ミキサーなんか使わずあれこれ作っていたっけな。。。
ギシギシを食べる
  毎年、食べられる野草を1〜2種類ずつ増やしています。覚えられないから、ゆっくり。



* * * お知らせ * * *

前回に続いて嫁ブログの過去記事から、この時期おすすめのテーマをご紹介〜。

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ザリガニとジャンボタニシを食べる


春のザリガニは柔らかいのです♪
自然農や自然栽培の田んぼがある方は、ぜひお試しくださーい。



* * * まかない日記 * * *

5歳&3歳がせっせと摘んできてくれたカラスノエンドウ。
莢が大きくなって、確かに食べごろ。
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豆を食べるのと、莢を食べるのと、選別しまして。
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カブをウォーターソテーして、途中からカラスノエンドウも追加。
塩だけでシンプルに味付けしました。
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甘くて美味しかったです。また採ってきてもらおう♪
ごちそうさまでした!
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2020年05月12日

マッシュルームが生えてきた

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4月下旬、子ども達が「おかぁぁさぁぁぁん!」と、
でっかいマッシュルームを持ってきました。

 え?すっごく大きいね!
 誰にもらったの?

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「生えてたの。」

 まさか!
 そんな立派なマッシュルームが!?

「こっち!ここにあったの。」

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 いやいやまさか〜。

 道路に近いし、誰かが散歩の途中で
 ポイってうちのほうへ投げ込んだんじゃない?

 誰が見つけたの?

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3歳長男の証言:
「あのね、ちろいボールかなって、おもったの。」

 あー 確かに白いゴルフボールに似てるね。
 で、どうしたの?

「もったら、きのこだったから、びっくりして、ポイって。」

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おー偉い偉い。
私もさすがにキノコは覚えきれないから、子ども達には

「外で見つけるキノコはとりあえず食べないでね、
 毒があるキノコも結構多いんだよ。

 詳しい人と採るとき以外は、
 お店で買ったキノコだけ食べるようにしようね」

と重々言い聞かせてあったのです。

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しかしこれは・・・
大きいけど、この質感、この匂いは、どう考えてもマッシュルーム。

捨てるにはあまりにも惜しい。
だってこんなに大きくておいしそうなのに!!

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家に持ち帰って調べまくること20分。

毒キノコを調べに調べ、こんなキノコ載ってないわ〜と
今度は白いキノコをWebで調べに調べ・・・


はい、認定!!
食べられるキノコ「ツクリタケ」でしょう!!

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ツクリタケはホワイトマッシュルームの和名で、
ハラタケ目ハラタケ科。

ハラタケから選抜した品種が
ホワイトマッシュルーム(ツクリタケ)なのだそうだけど、
まれに自生することもあるそうな。

ま〜、百歩譲ってツクリタケじゃないとしても、
とりあえずハラタケの中の白い種類であることはほぼ間違いない。


収穫からひと晩経過したときに、カサの内側が黒ずんだらハラタケ。
色が変わらなかったら、白い毒キノコのすっごい奇形かもしれないってことで
ひと晩置いておきました。

翌朝、色をチェックしてみたところ・・・
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はい、おめでとうございます!
ツクリタケ(もしくはハラタケ)確定でございます!!

大喜びの子ども達をさらにもうひと晩待たせ、
夫に毒見してもらうことにしました。

だってほら、毒見するなら大人で、
私は赤ちゃんのお世話があるから倒れるわけにはいかないし、ねっ ><;

切っても、間違いなくカサの内側が黒ずんでいます。
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うむうむ、これはやはり間違いない。

スライスした二切れをソテー。
元気でね〜〜^^;
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やや恨めしげな目線を残して、夫がパクリ。

「うまい」
ほーれほれ!やっぱり大丈夫だね!良かったぁ〜〜♪


ということで、残りの大部分は毒見の翌日、
晴れて家族全員で食べることにしました。
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ツクリタケ(マッシュルーム)、もしくはハラタケの白いの、の、ソテー!
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5人で分けるとほんのちょっとずつになっちゃいましたが、
特大のマッシュルームって感じで、それよりも香りが強くて、美味しかったなぁ〜。

調理の際、軸の付け根の石づきの部分をとっておいて
また元の場所に埋め戻してもらいました。
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この場所、すでに直径1cmほどの
小さな小さなツクリタケが育っていました(長女が指差してる右側)。

次の収穫が楽しみだなぁ〜、でもほんとに育つのかなぁ〜、なんて話していたら
5月の連休に長女が採ってきましたよ!見事なツクリタケ第二弾!


裏山でもなんでもない、家の前の坂道に生えてきたツクリタケ。

美味しかったのはもちろんのこと、
食べられる山野草図鑑や毒キノコ一覧など片っ端から調べたのが、
大人の私でも興奮するひとときでした〜。


「自然の恵み」関連記事:タンポポを食べる 万能食材、カラスノエンドウ カラスノエンドウの莢・豆を食べる よもぎを食べよう、育てよう


そして駆け足で近況報告。

5月の連休明けから小学校が週2午前登校になった長女10歳、5年生。
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長期お休みですっかり料理&お菓子づくりが軌道に乗り、毎日作りたいものがいっぱい。

野生の感覚が鋭い次女、先日6歳になりました。
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涙もろい、たおやか男子の二人。3歳長男&1歳次男。
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次男は1歳になる頃から2ヶ月ほどの「おまるイヤイヤ期」を経て、今またおまる復活。

末っ子!?の麦太(絡まってます)。
だんだん大きくなってきました。
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特技は寝転んだままの珍妙なポーズで草を食べる、モノグサ食い。
もうすぐお嫁さんもやってきますぞー。



* * * お知らせ * * *

小さな赤ちゃんのお世話に翻弄される友人達におすすめして
「めっちゃ寝るようになった」「すぐ寝てくれる」と
あちこちで好評だったので、嫁Blogでもご紹介しまーす。

今よりは寝つきのよい、お世話しやすい赤ちゃんになるかと〜。
⇒ 寝かしつけメモ:おいなりさん

最近は気温が高いので、薄手のガーゼケットや薄いバスタオルで
キュッキュと巻いてみてください♪


そして、コロナと猛暑の両方に対応しないといけない夏になりそうですね。

もはや毎回のご案内ですが、気管支炎・肺炎は「里芋湿布」で手早くお手当て。
⇒ 気管支炎を自然療法で治す

家にこもりがちな人も多いかと思いますが、
なるべく日中は外で、気温の変化を体でいっぱい感じて、汗をかいて、
積極的に夏仕様の体にしていきましょうね〜^^



* * * まかない日記 * * *

春は野草が美味しくて・・・
ハコベ、ヨモギ、スギナ、カラスノエンドウ、ミツバ、セリ、ギシギシなど
毎食毎食、あれこれと楽しんでいます。

この日は庭のタンポポ&ユキノシタを収穫。
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うどんを湯掻いた終盤、刻んだ野草を加えてさっと引き上げ、
自家製めんつゆ、白ねりごまで和え、水でよく締めたうどんにのっけました。
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山菜、野草の楽しみに、今回みたいに時々キノコも加わって。
もちろん自然農もゆるゆるやっておりますが、半農、半狩猟採集、みたいで楽しい春です^^

ごちそうさまでしたー!
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2020年04月27日

ギシギシを食べる

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いつも家の周り、畑や原っぱに生えている「ギシギシ」。

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飼いヤギのエサにちょうどよく、
物陰や木立の脇なら冬でもそれなりに茂っているので重宝していましたが

食べられる野草の本や図鑑を見ていたら、
なんとギシギシが載っているじゃありませんか!!

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楽しくおいしく雑草クッキング

小崎順子(著)

女性が書いた本はやっぱりレシピがわかりやすくていいですね。
野草図鑑などでは山野草は天ぷら・おひたしが殆どなので
アレンジレシピが多くなるよう、色んな野草本を借りて読んでいます。


本を参考に、さっそくギシギシを摘みに行きました。
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●ギシギシの芽を食べる

ギシギシは別名『オカジュンサイ』とも言うそうで・・・

薄皮に包まれた若芽を摘むと、指先がねばーっと糸をひくのにビックリ!
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(ぬめるので、収穫は鎌先やハサミで刈り取るのがおすすめ><;)

確かにジュンサイのように粘るのです、それも開く前の若芽だけが。
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洗って外の袋を剥くところ。
透明なぬめり成分がプルプルしています!

これを包丁で細か〜く刻んで、梅干しも細かく叩いて、
鰹節&白ごまとあえたら出来上がり〜。

「ギシギシの梅とろろ」
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粘りがオクラみたいで楽しいし、梅風味でごはんが進みます。
子ども達にも好評でした^^


もいっちょ、今度は大人向けのピリ辛メニューにも挑戦。

材料はギシギシの芽のほかに、
しょうが、青唐辛子、シソの実の塩漬け、ニンニク・・・

うーん、急に言われても夏じゃないから揃ってないわー
と思いきや、ニンニク以外は全部、醤油漬けがある!
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味付けも最後に醤油で整えるらしいから、ちょうどいい。

ということでこんな比率で揃えてみました。
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小鉢は左が刻みニンニク(生)、あとは去年までの畑の収穫物で
下が生姜、右が青じその実、上が青唐辛子の、それぞれ醤油漬け。

刻んで刻んで、混ぜて混ぜて〜
はい!完成!!

「ギシギシのピリ辛とろろ」
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食べるときにもみ海苔を散らして食べるそうです。

すっごく辛く出来上がったので、青唐辛子はこの半分で良かったな・・・(汗)

ごはんのお供に大人はたっぷり、
子どもも「クセになる〜」とちょこっとずつ。

ギシギシの粘りをご覧ください。
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この、若芽の粘りが子ども達も嬉しいようで、外でギシギシを見かけると
「またギシギシの芽でとろろにしようよ〜」と言ってきます^^
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芽を摘むとまた新しい芽が出てくるので、また摘んで・・・
という具合に、春から秋までずっと収穫し続けられるのが魅力です。

生食する場合はシュウ酸が多いため、ギシギシのとろろは
「ご飯のお供にちょこっとずつ」がいいようです。


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●ギシギシの葉っぱを食べる

豊かに茂る、ギシギシの葉っぱ。

結構美味しいんじゃないか?栄養ありそう!と思って本をよく見ると
葉っぱの油炒めもできると書いてありました。

若芽のとろろと別の日を選んで、子ども達に葉っぱを摘んできてもらいました。
洗うと、なんだか急に野菜っぽく見えてきます。
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まずは下茹でして水にさらし、絞って刻んだものを炒めてみました。

私も家族も初めて食べるので、念のため食べやすさを意識して
板麩を切って戻して絞り、卵液に浸したものをギシギシと一緒に炒め、塩で味付けしました。

葉の厚さや柔らかさ、風味はまるで、ほうれん草。
どちらもシュウ酸が多いからでしょうか。

来客に合わせて夕暮れどきに焚き火で調理したため、写真は撮れずじまいでしたが・・・
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(リベンジを誓い、焚き火の夜はゆっくり食事を楽しみました)

数日後、実験のつもりで下茹でせずに1本だけ油炒めにしたところ
茎はかなり酸っぱいのに対して、
葉は酸味がなく、生から炒めても美味しいことがわかりました。

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そこで本番調理では、茎だけ下茹でをし、葉は生のまま、
あわせて油炒めにして卵でさっとまとめ、今回はお醤油で仕上げました。

「ギシギシの葉っぱの油炒め」
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茎の酸味は少し感じるものの、
ほうれん草にケールや縮れキャベツを足したような風味で、食べ応え充分!
お醤油より塩のほうが合うのかなぁ。色々な調味料で試したいな。

さすがに生の葉っぱを炒めただけあって
ほうれん草のような、シュウ酸のえぐみ、酸味も感じるのですが
ちょこっとおかずに食べるだけなら、気にならない程度。


もちろん、おかずのメインにたくさん食べるなら、
全体を下茹でして水にさらして、気兼ねなく食べたいです。

菜っ葉としてお浸し、和え物、お味噌汁の具などに活用できるし、
調べると塩漬けやぬか漬けも美味しいみたいなので、楽しみ〜。

雑草屋の台所に「ギシギシ」、仲間入りしそうです^^


「野草を食べる」関連記事:
タンポポを食べる(+野草の種類別リンク集) よもぎを食べよう、育てよう 春の野草に囲まれて 野草天ぷらのレシピ 野草を食べればいいじゃない



* * * お知らせ * * *

コロナにかかってもかからなくても、
やっぱりちょっとした風邪症状からきちんと家で手当てできれば一番いいですね。

自然療法は穏やかな印象ですが、こと「肺炎」に関しては
西洋医学よりも積極的に治しにかかるので、家で早く治すに越したことはないはず。

何度もご紹介しておりますが、気管支炎や肺炎のお手当てについての記事です。
うちはこのご時勢なんで、「里芋粉」を買い足しました!
⇒ 気管支炎を自然療法で治す

あと、ドキッとしちゃう症状のあれこれに。
病院にかかるのも慎重になるからこそ、自然療法を知っておくと安心です。
⇒ 咳のお薬&煎じ方の基本
⇒ 喘息(ぜんそく)の治し方
⇒ 子どもの急な発熱は



* * * まかない日記 * * *

子ども達によもぎとつくしを摘んでもらって、
この春最後になるであろうつくしの佃煮、よもぎ入りバージョンを作りました。
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ごま油で炒め、お醤油とみりんで煮詰めてできあがり。
つくし&よもぎ、最高に合う!!
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お米の周りには、ギシギシの梅合え、スイバの甘酢漬け、
人参の浅漬け、高野豆腐と干し野菜のひじき煮など。

春の田舎は食べ物がいっぱいで、心強いです♪
ごちそうさまでした!
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posted by miya at 23:01| Comment(0) | 自然をいただく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする