2019年05月30日

プライベート出産記(3)胎盤が19時間以上出てこない

(1)(2)の続きです。

お風呂場で赤ちゃんを産み、お布団に運んでもらって、
後産に備えていましたが・・・

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■後陣痛を湯たんぽで乗り切る

後陣痛の痛みにも温かさが効くと思い、
湯たんぽを3つ作ってもらってあちこちにあてて乗り切りました。
温かいって素晴らしい〜。

しかしいくら後陣痛で苦しんでも、
胎盤は全然出てくる気配がありません。

赤ちゃんに乳首を吸わせようとするものの、
まだ夢の中にいるような様子。

時折わずかに目を開ける以外は、
うっとりと眠ったままでお乳を咥えるそぶりも見せません。

疲れているのかなぁと、へその緒に注意しながら脇に抱いて寝かせ、
私もゆっくり休みました。

母子ともにほぼ裸でバスタオルやおしめの上に寝ていたので、
全裸の赤ちゃんが布団の中でおしっこをしても、
さっとタオルを替えるだけで対処できました。

なお、こういった赤ちゃんのお世話は全部、夫がしてくれました。
私はまだぐったりしていて、自分ではとてもできませんでした。

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(赤ちゃんが産まれて1時間後)


■力ずくでも出てこない

夜も夫は寝ずの番、
後陣痛の波がくるたびに駆け寄って世話してくれるのに、
胎盤の出ない申し訳なさ。

夕方18時半に出産したけれど、
20時、24時、深夜2時になってもまだ出ません。

経験上は産後すぐに胎盤が出るし、
白井先生たちからも、遅くとも1〜2時間で出すほうがよい、
と聞いていたので、焦りが募ります。

長男出産のときに白井先生がしてくれた、
胎盤を押し出すマッサージ(?)を思い出し、
子宮が収縮するたびに試みるものの、痛すぎて気絶しそうに。

何時間かは繰り返し頑張りましたが、
産んだ直後の数滴以外、出血がほとんどなかったのもあって

「こんなに痛いってことは、やんないほうがいいんじゃない?
 そもそも動物だったら必要ないんじゃ?」

と思い始め、夫にも

「何か変だよ、頭で考えるより
 体が絶対だめって言ってる気がする」

と伝えて、自然に胎盤が出てくるのを待つことにしました。

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■どれくらい待って大丈夫かを調べてみる

それでもやっぱり不安になるのが人情ってもの。

明け方、夫から
「朝になっても出てこなかったら
(近所の)M医院に行こうか」と言われ、

「友達も翌日まで待ってみたって言うし、
 もうちょっと調べてみようよ」と懇願。

夫がWeb上で情報を探しまくって、
胎盤を14時間待った人のブログ記事を見つけ、
全文を読み上げてくれました。


そのご夫婦が参考にしている自然分娩の本には、
江戸時代のお医者さんの文献から

「胎盤を1日2日待つのは当たり前、何日も出てこなくても問題ない」

と引用してあったそうです。

極めて冷静で論理的な書き手さんだったので信頼できると感じ、
私たちも落ち着いて待とうと腹をくくりました。

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とはいえ、

 ちょっとだけへその緒を引っ張ってみたり
 (ウンともスンとも言いませんでした)、

 おっぱいを刺激して子宮の収縮を促進させてみたり、

多少のちょっかいも出してはみたんですが。

どうにも出てこないので、朝には
「もう、そのうち出てくるやろ〜」と開き直り、なるべく寝ました。

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(出産から16時間、まだまだへその緒でつながっている頃)


■出産から20時間弱、ついに胎盤が登場

1〜2時間おきの不規則な後陣痛はずっと続き、
何度かは産道がぐわっと広がって
(胎盤が)産まれる〜!と期待させるも、空振りばかり。

フェイントばっかりじゃんかーとつっこみたくなってきた13時半すぎ、
ついに大きな後陣痛の波がきて、かなり大きめの胎盤が出てきました!

なぜか、小さめの赤ちゃんを産むくらいのボリューム感。

赤ちゃんと違って頭もないし柔らかいし、
変形しながら出てくれて楽なんですが、それにしても大きい・・・


出るときは夫が洗面器かホーローおまるを構えて胎盤を受け取り、
重さも量ってくれました。

平均的な胎盤は500gなのに対し、なんと、776g!
どうりで大きいと思ったよ!! (鶏肉売り場を思い出すとボリュームが伝わるかと)

赤ちゃんの誕生から胎盤が出るまで、
実に19時間37分!

我ながら、よく20時間近くも待ったものです。拍手!

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■大量出血タイプと思っていたのに・・・

胎盤が子宮からはがれると出血が起きます。

私の出産は毎回、出血が大量で、
次女のときは脳貧血で何度も卒倒していました。

血が止まりにくい体質なのかと思っていましたが、
なんと今回、最も出血が少なかったのです。

存分に子宮が収縮した状態で胎盤が出てきたのは、
4度目の出産を迎える母体が、
ダメージ(出血)をなるべく減らすように
調整してくれたのかもしれません。

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(臨月、義実家との家族旅行は楽しかったな〜!長女が目をつぶった写真しかないのが残念だけど)


■産後の出血を布で受け止める心地よさ

骨盤をさらし(産後ケアベルト)でぎゅっと締めてもらい、
古いおしめを3〜4枚あてた上から産褥ショーツを履かせてもらうと、ひと安心。

脱ケミカルの一環で今回、初めて
産褥パッドを1枚も使わずに産後を過ごしました!

たくさんの古おしめをじゃんじゃん交換していったのですが、
これが極上の肌触り♪

今まで使っていた産褥パッドとは
比較にならないほどの気持ちよさでした。

(布おむつ派のみなさん、
 汚れが気になるおしめは捨てずに取っておいて、
 次のお産でぜひ産褥パッド代わりに使ってみてください^^)

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■胎盤料理人、メニューが増える

胎盤が出てから切るつもりでいたので、
赤ちゃんと私はへその緒で19時間以上つながったまま。

胎盤が出たら消毒した紐で縛り、
二つの紐の間を消毒したハサミで切りました。


へその緒を切ったあと、夫は胎盤の下処理に取り掛かり、
今回またレベルアップした美味しい胎盤料理の数々を作ってくれました!
⇒前回の胎盤レポはこちら
胎盤を食べる 〜レシピと感想〜


前回と同じ刺身(生姜醤油で)&煮付けだけでなく、
ボイルしてレモン塩をのせたおしゃれなものと、
塩して焼いた焼肉風まで!

夕方から翌日にかけて、大喜びで食べまくりました。

前回に比べて、食べても食べてもまだある、と驚くくらい、
やっぱり今回の胎盤は大きかったです。

※胎盤のさばき方(!)を夫が教えてくれたので
 胎盤レシピについてはまた後日、詳しく書く予定です。

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(あまりにも美味しそうな胎盤料理をうらやましがる子ども達。超レアメニューの目玉焼き登場で満足)


■胎盤は無理にでも早く出すべきか?

胎盤が剥がれるまでは普通、大きな出血は起きません。

胎盤が剥がれた後、
傷口(胎盤のついてた箇所)が早く閉じるためには
子宮がなるべく早く収縮したほうがいいわけです。


「万が一、子宮がすっかり収縮してしまって
 胎盤が出られなくなったら大変」

ということを、何人かの助産師さんから聞きました。
でも、実際にそれを見たことがある人はいないようです。


もしも子宮内に、剥がれた胎盤が居座っていたら
子宮の収縮を妨げてしまい、傷口が塞がるのが遅れるため
出血多量の危険性がある。

だから、胎盤はすぐに出す必要がある。

・・・これが、今の医学的な言い分。


そのため、「正しい医療的措置」として

 外から子宮を押して胎盤を押し出したり、
 手を(!)突っ込んで掻き出したり(陣痛よりも痛い&大出血)、
 手術で剥がしたり(大出血、また子宮摘出になる場合も)、

するのです!!!

病院にいる限り、まな板に乗った魚状態。
こうした処置は緊急性が高いとされ、ほぼ拒否できないのです。
次女のときに痛感しました)

胎盤などの残存物が自然に出てくるまで数日待つ、なんてことは
医療機関においては、ゼロなわけです。


※近い話で、お医者さんは「会陰切開は必須」と習うそうです。
 必要あるなしの判断以前に、それが「最善」と思って、ハサミで切る。
 大切な体に有無を言わさずハサミを入れられる女性の無念さ・・・

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さて、実際に、産後も胎盤が体内にあったらどうなるんでしょうか。
産婦人科医でも助産師でもない私なりに考えてみました。

 異物(というよりは不要になったモノ)が体内にあったら、
 健康であれば、「出す」はず。


実際、私の子宮は胎盤が出るまでにかなり収縮していて
ハンドボールより小さいくらいだったので
「あ〜今回の胎盤はよっぽど小さいんだな」と思っていたら
まさかまさか、自分史上最大の胎盤でした。

もうね、収縮した子宮に
胎盤がギッチギチに詰まった状態だったろうな、ってくらい。

(ただ、胎盤が出るまでに骨盤をベルトで締めてしまっていたら
 出すのに難儀したかもしれません。
 大きい胎盤を出すため、また大きく大きく広がる必要がありますから)

「動物としての自分を信じる」
そんな思いで待てたからこそ、体が素直に後産を進められたように思います。

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もちろんケースバイケース、

 胎盤が出る前から出血し続けていたり、
 帝王切開や人工中絶のあとのお産で胎盤が出ない場合など、

確実に病院に行くべき状況も、もちろんあるのでしょうけれど。


「癒着胎盤」などで調べれば調べるほど、

 死ぬほどの痛みを経験したり、
 大出血で出血多量で命が危険になったり、
 子宮を失ったり、命を落としたり。

それって、「余計な医療介入」のせいじゃないかなぁ。
と、感じるのです。


例えば、脈やら血液成分やらを計測しながら、最大7日までは待ってみる、
なんてことをやる病院がひとつでもあれば、きっと温故知新。
今の医療界の常識を覆す大発見が、続々とあるかもしれませんね。

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■大活躍の夫に感謝、みなさんに感謝

お産の日の朝起きてから、思いがけず40時間近くずっと起きたまま
私の世話、赤ちゃんの世話、そして家事育児に胎盤調理まで、全力疾走してくれた夫。

もしも病院に行ってたら、激痛処置と大量出血、または大手術で子宮摘出・・・
などの憂き目にあっていたかもしれません。

今の私の命があるのも、健康な産後を過ごせているのも、
すべて夫のおかげだと思います。心から、ありがとう〜。


もちろん、的確なアドバイスをくださった医療関係者のみなさんや
貴重な体験談を聞かせてくださったプライベート出産の先輩方にも、感謝しています!

蓄積したプライベート出産のためのQ&Aや、
実際に実行した対処法などはまた後日^^

行政の手続きなんかも、書きたいことがいっぱいです〜
ではまた♪


プライベート出産記:(1)自宅出産難民 (2)お風呂で産んでみた



* * * お知らせ * * *

5月からは夫が地域おこし協力隊として勤務を開始。
なかなか雑草屋の活動はできず、お知らせは特になく・・・

代わりと言っては何ですが、
5月とは思えない暑さが続いたので、暑さ関連の記事をピックアップしてみました。

あたらしい熱中症対策

あせもの理由

半纏(はんてん)を家で洗う方法

移住先での梅雨寒がどれほどか計りかね、まだまだ半纏を片付けられません。
昨夜は夫も半纏を着ていたし!まだわからんなー。。。



* * * まかない日記 * * *

今の家では、無限によもぎが手に入るので
草刈りのついでにささっとボウルにためて持ち帰ることが多いです。
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スペアミントもたくさん刈れてしまうので、一緒にお持ち帰り。

植物性の材料だけでスコーンにしました。
よもぎは下茹でなし。甘みは去年の梅酵素シロップで。
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オーブンがまだ出てこないので、中華鍋でじっくり。
上下をよく焼いて充分に膨らんだあと、側面も焼いていきました。

焼けたー!
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奥のドリンクは、ミントティー。
沸騰したお湯にスペアミントを何枝か入れ、2〜3分でミントを取り出し、冷ましたもの。
すぅーっとして、後味が甘くて(ステビアみたい!)、格別のさわやかさなのです^^

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毎日よもぎに囲まれている贅沢さよ!
ごちそうさまでした♪
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2019年05月15日

プライベート出産記(2)お風呂で産んでみた

(1)の続きです。

■不安をひとつひとつ解消する

たくさんの方に

「ちゃんと医療従事者のもとで産んでね」
「何があるかわからないのがお産だよ」
「結構、年取ってるもんだよ」

と釘を刺され、素直に粛々と妊婦健診を受け続けつつも、
『プライベート出産』って実際どうなのか、
周りの経験者たちに聞いて回りました。

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南房総には一度も診察を受けずに
本能だけで2人産み育てている友人がいるし、
自然育児の先輩やお仲間にも話を聞きに行きました。

千葉では近所にブラウンズフィールドの中島デコさんがいるし
長女のシネマちゃんも里帰りのときがあるから、
いざとなればここにも相談しよう、とも(勝手に)思っていました。


どこで誰とお産するか決まらないうちから、
すべての助産師さん、お医者さんたちに疑問点をどんどんぶつけて
対策を教えてもらっておいたのも、
思えばプライベート出産に踏み切る布石だったのかもしれません。

(※お産に関するQ&Aと、
 実際のお産で実行したことなどは後でまとめてご紹介します)

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■欠けていた、「自分が産む」という覚悟

自宅出産や自然分娩で有名な、矢島助産院の文章を読んでいたら
こんなことが書いてありました。

「お母さん、赤ちゃんに問題がなければ
 最後は産婦さん自身でとりあげてもらいます」

「最後は赤ちゃんの脇の下に手を入れて、
 お母さんに、自分の力で引き出してもらいます」

「あぁ、自分で産めたんだ!気持ちよかった!
 という感覚を糧に、お母さん自身が女として母親として、育っていける」

もう、衝撃でした。
まさか自分で赤ちゃんを取り上げるなんて・・・。


私のお産といったら、

 痛い痛い痛い〜!
 とりあえず出す!!後はよろしく!

何と言うか、産みっぱなしで精一杯。
介助してくれる誰かに取り上げてもらうイメージしかなかったのです。


赤ちゃんを「産む」というよりは
赤ちゃんがそのうち「出てくる」という受け身なイメージ。

いや、実際にその両方なんですが、うんちじゃあるまいし、
大きいものを痛い思いをして出す、みたいな捉え方でしかない自分に気づかされました。


この文章との出会いは妊娠後期に入った頃。

自宅出産か、助産院での施設出産か、
プライベート出産なんてとてもとても・・・と思っていた時期。

自分のお産に欠けているものに、ついに気がついた瞬間でした。


「せっかくのお産なのにもったいないな〜」
「お産をめいいっぱい味わってみたいな〜」

そう思ってからは、

 「自分が赤ちゃんを産むんだ」
 「自分と赤ちゃんで力を合わせて産むんだ」

そんな覚悟を毎日心で呟きながら
大きくなるお腹を撫で、お産の日を待つようになりました。

次第にプライベート出産への自信がついていったのは
この「覚悟」も大きかったと思います。

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■ゆっくりお風呂に浸かっていたら・・・

3月12日。予定日は明日。

さぁ、産後しばらくはお風呂にも入れないわ〜と、
お風呂を沸かしてもらいました。

半月ほど続いたお決まりの前駆陣痛に振り回され、
暖かな房総半島の気候も相まって、汗が気になっていたのです。

前駆陣痛の合間に

「まだまだ、まだ産まれない、
 だって絶対お風呂に入りたいからー」

と呟きながら服を脱ぎ、
お風呂に岩塩とアロマオイルを溶かして、
1時間ほどのんびり半身浴。

痛みもなくなって、あー贅沢♪

髪も洗ってさぁ出ようという18時頃、
いきなり強い本陣痛が始まりました。


最初から3分間隔の本陣痛。

絶対にドライヤーで髪を乾かすんだと妙な執念を燃やして、
陣痛の合間にざばぁっと湯船から立ち上がって体を拭いては
陣痛の痛みに「やっぱ無理〜」と温かいお湯に浸かりなおすこと数回。

夫は脱衣所にバスタオルを敷き、お産セットを用意して準備万端です。

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(とっておいた大判のビニール風呂敷、古いバスタオル数枚を敷き、使い古しのタオル何枚かと、砂時計も)


夫が時計を見て時刻を読み上げ、
別室の長女が下2人の相手をしながら陣痛の間隔をメモ。

「服着たい〜 髪乾かしたい〜」
と唸りながら湯船から出られない私。


結局、痛すぎてもう無理〜!となり、

「ここで産む、お風呂で産む〜」
「産んだらお布団で寝っ転がりたい、
 バスタオルもお産セットもお布団に移動して〜」

など、こまごまと夫にリクエストしました。


お風呂で陣痛がぐっと進むとか、
お湯の温かさで陣痛を和らげるとか、
自然分娩の本で読んだことは本当でした。

お湯に浸かりながらのお産なんて初めて!

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(凄まじく髪振り乱して苦しむ私の頭に、夫がタオルを巻いてくれていた)


温かいって素晴らしい〜と絶賛しながら
浴槽のへりにつかまって陣痛に耐えるうちに
陣痛は1分間隔になり、もう絶叫。

パチンと弾ける感覚に「破水した!」と大声で伝えました。


■陣痛を喜びにつなげるイメージトレーニング

痛いのが苦手な私は、育児の会でも何人かから聞いていた
「オキシトシンのシャワー」「ピンクのお花畑」が信じられなくて、
でも何とか陣痛の痛みを喜びにつなげるべく、
前駆陣痛の頃からイメトレをしてきました。

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それは、大好きなムラサキハナナと菜の花が咲き乱れる中を、
可愛い赤ちゃんがハイハイしてやってくる光景。

湯船で陣痛のたびに細く長く絶叫している間もひたすら、
紫と黄色のお花畑を進んでくる赤ちゃんを思い描いていました。

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■水中出産じゃなくて、湯船出産

痛みが最高潮を迎え、赤ちゃんの頭が出そう!
というときには、夫がお風呂場に来てくれました。

「頑張ってるねぇ、エライねぇ、すごいよー、えらいよー」

言葉を尽くして夫に励まされながら、ついに赤ちゃんの頭が出ました。
泣くでもなく眠っているような、ぬーんという顔だったそうです。

腰は水面より高くして、顔が水に浸からない位置だったのですが
出てきた赤ちゃんがボチャンと溺れたらどうしようと思って、
痛みの最中に湯船の栓を抜きました。
※実際は、胴体が出るまでは肺呼吸が始まらないので
 頭が出ただけでは息はしていないそうです

下半身のアレコレが赤ちゃんの頭で押し出されて出ちゃうちょっとアレな件も、
排水口に流してもらうことに(なんて気楽!)。


さらに2回ほどの陣痛を経て胴体も出た瞬間、

「ほぎゃあ、ほぎゃあ」

元気な声が響き渡りました。

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赤ちゃんは夫が両手を伸ばして浴槽内で受け取り、
私に即座に渡してくれました。

これまで、タオルで拭かれた後の赤ちゃんしか
受け取ったことがなかった私は、
クリーム状の胎脂でべっとりとした赤ちゃんにびっくり。

ぬるっとすべりそうなのを注意して胸元に抱き取ります。

全身で産声をあげている小さな赤ちゃん、
これがお腹にずっといたのねと思うと、
まだまだ痛みの余韻があるけれど

「可愛いねぇ、可愛いねーぇ」

と、思わず声が出ました。

母性がかなり少なめの私が、
産んですぐにこんな気持ちになれたのは初めてでした。

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■お風呂場からお布団へ

出産したのが18時半。
本陣痛の開始から32分で産まれました。

次女の15分、長男の50分の中間といったところでしょうか。

メモを見ると3分間隔が5回、2分間隔が6回、1分間隔が9回。
なんにせよ予想通りのスピード出産でした。


湯船で胎盤が出ると、産道からお湯が体内に入った場合に
感染症の可能性が心配、と本で読んでいたので、
まだ胎盤が出ないうちに、夫にお姫様抱っこで
お風呂から布団へと移動してもらいました。

母子ともに拭いて拭いて、
乾いたタオルを敷いて古い布おむつを何枚もあてて、
後産の準備もばっちり。

赤ちゃんを胸に乗せ、布団を掛けて落ち着くと、
夫のOKが出たらしく、子ども達がそろそろと寄ってきます。

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「かわいいー!」「ちっちゃーい!」の合間に
「おかあさん、ちがでてるー(涙)」気遣わしげな2歳長男の声。

移動のときに少しだけ廊下に垂れたんです、血が。
陣痛の叫びも全部聞いたはずで、かなり心配してくれているようでした。


・・・赤ちゃんを産んだのは夕方。
でも、夜になっても、朝になっても、胎盤が出てきません。

ハラハラ・ドキドキの胎盤編はまた次回〜。


関連記事:2人目、3人目のときの「自宅出産」記事はこちら



* * * お知らせ * * *

いよいよ詳細が決まってきました〜

頭痛、腰痛、肩こりや慢性的な湿疹、花粉症など
解消したい方、ぜひいらしてください^^
販売も勧誘も一切なし、ワンコインのお気軽講座です。

・5月19日(日)マインドボディヒーリング@つくばみらい

そして、生きづらさを抱える方、ひきこもり経験者の方限定の
新月カフェ、久しぶりの開催は取手にて。
話しても話さなくてもいい、静かで穏やかな時間です。

・5月26日(日)新月カフェ@取手



* * * まかない日記 * * *

家の前に広がる畑には、カラスノエンドウがふわふわと茂っています。
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カラスノエンドウはクセがなく、色んなお料理に活躍してくれます。

先端から10cm前後の柔らかい部分だけをボウルいっぱいに収穫してざぶざぶ洗い、カラスノエンドウ焼きそばに。
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うちの焼きそばの味付けは、夫の発明(?)。
ガラムマサラを使うと、ぐんと「焼きそば味」に仕上がるのでお試しを^^

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自家製凍み大根の煮物、高野豆腐のお味噌汁と、滋味たっぷり晩ごはん。
ごちそうさまでした♪
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2019年05月11日

プライベート出産記(1)自宅出産難民

3月半ば。
出産予定日の前日に、我が家に4人目の子どもが誕生しました。

今回は初めて、家族だけで赤ちゃんを迎える
いわゆる「プライベート出産」というものを体験することができました。

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と言っても最初からその決意があったわけではなく。

どこで誰と産むか、
出産スタイルはギリギリまで揺れ動き続けておりました。


引越し予定が二転三転し、
お産の場所も出張助産師さんも、
茨城県の守谷から栃木県の那須、千葉県まですべて、
検討したり相談に行ったりとバタバタ続き。

自宅出産難民からプライベート出産に踏み切るまでと、
お産のあれこれを振り返ります。

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■仲良しの先生が引退

流産しやすい私は、妊娠3ヶ月頃に
初めて妊娠検査薬を使います(自己責任です)。

夏からつわり全開で、陽性なのは当然でしたが
9月半ばに検査薬で陽性を確認後、
さて行くか〜と9月下旬に守谷助産院で診察してもらいました。

元気な胎児を確認できたのは良かったけれど、
もう80歳になられる白井先生、
なんと守谷助産院を別の先生に引き継ぐとのこと。ガーン。

産婆さんそのものの見識と大らかさ、
何よりも命への絶大な信頼が
私たちを安心させてくれる白井先生。
⇒先生の名言はこちら(記事後半です)


白井先生のもとで産みたかった…と落ち込む暇もなく、
二人の先生との妊婦健診が始まりました。

健診や分娩に向けての主導は新しい先生で、
白井先生は引退した立場として、サポートに徹している感じに。

(ですので、自宅出産したいつくば市&周辺市町村の方、
 守谷助産院は引き続き出張分娩に対応されています♪
 ぜひご相談を〜)

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(長男出産でお世話になった白井先生)


■引き継ぎ先の出張助産師さんに断わられる

予定日は3月13日。

期間限定のサバイバルバケーションと銘打って
千葉県のいすみ市に一年暮らしていた私たちですが、
2月には茨城の最北、大子町に移住を予定していました。

なので出産は当然、大子町の新居で迎えることになるはず。

しかし、守谷から2時間かかる大子町はちょっと・・・と言われ、
県北の出張助産師さんを3名教えていただきました。

白井先生にお会いできなくなるのは寂しいけれど、仕方ありません。

妊娠中期までは守谷で診てもらい、
後期は県北のどなたかの出張助産師さんと進める予定でした。

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(出産のひと月前、いわきの義実家のみなさんと南房総の観光旅行へ)


私は2人目以降、数十分のスピード産で(⇒次女のとき 長男のとき)、
助産師さんが到着に間に合わないのが大前提、それでOKなのですが、
白井先生が連絡してくださった県北の先生に電話で相談したところ

「大子町なんて雪が降ったら辿り着けない」
「責任取れない」

などなど、かなり及び腰なお返事。
実は、この先生もそれなりに高齢にさしかかっていて
3月の分娩をもって助産所の看板をおろすつもりだったのです。

そんなタイミングでの飛び込みオファー、
しかも超スピード出産傾向のある妊婦なんて。

穏便にクローズしたい時期、確かに、慎重になるでしょう・・・

しかも大子町で住む予定の家は、空き家バンクを利用したのですが
「今はまだ住んでいる人がいるので」と住所をはっきり教えてもらえません。

それがちょうどいい口実となったのかはわかりませんが、

「地区名も番地もわからないんじゃ、お受けできません」
「ご自身でお近くの産院などを探してください」

とお断りの連絡があり、
出張助産師さん探しは振り出しに戻りました。

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(いすみの穴場スポットでお馬さんに乗ったよ〜)


■移住先最寄りの助産院さん、ナイスな提案

茨城県の大子町から一番近い出張助産師さんは、
県境を越えて那須方面、
栃木県大田原で開業したばかりの、こうのとり助産院。

経緯をお伝えするとかなり面食らった様子でしたが、
警戒も否定もないフラットな対応をしてくださり
分娩の仮予約を入れさせてもらえました。

ただし3月は、たまたま入院してのお産が立て込んでいて
先生も出張ができず、私も入院して産むなら対応可能、とのこと。


でも、陣痛が来てから移動しても、絶対間に合わない!


夫と助産師さんと相談した結果、

「車で40分の距離でしたら
 赤ちゃんは家で産んでからしっかり母子で保温して車に乗せてもらって、
 なるべく胎盤が出る前に着くのが出血の心配がないでしょう」

なんて具体的な提案をしてもらい、ひと安心。

次女と長男を夫が一人で取り上げてきたこともあって、
先生も大胆なプランに思い至ったようでした。

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(夫が取り上げたキッズ。すくすく大きく育っています)


■出産前に引っ越すはずが・・・

しかし今度は、千葉から大子町への移住予定が二転三転。

ほぼ決まっていた物件の家主さんが条件を変えてしまい、
次に決まりかけた別物件では先住の方の退去時期が遅れて
2月に入居できなくなって・・・

出産前の引越しが怪しくなってしまいました。


守谷助産院は隣に滞在できる一軒家があるから、
一家で守谷に泊り込んで産もうか?との話も出ました。

しかし飼いヤギの世話を考えると無理そう。


このまま千葉で産むか?

調べると、出張助産師さんはいすみ市から
近くても1〜2時間かかる距離の方ばかり。

自然育児の方針で玄米菜食、母乳育児に力を入れている先生を見つけ
できればここに相談しよう!と決めました。

でもすでに妊娠後期。

その助産院のHPには
「お産は体作りが大事、妊娠初期から受診してください」と明記してあるので

 また断わられたらどうしよう・・・
 お叱りを受けるのでは・・・

と、ついつい電話をかけるのを後回しにしてしまいます。

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(大人も不安定だったこの頃、ちびっこのお世話は大変でもあり癒しでもあった)


■出張助産師の少なさ

茨城県の出張助産師は5名前後。
栃木県、千葉県も似たり寄ったり。

とにかく分娩を扱う助産所、また出張助産師の
数が少ないことに愕然とします。

なぜ分娩助産院(正確には助産所)の数が少ないかというと
それは昨今の産科医療が訴訟ばやりだから、でしょう。

リスクの少ない母乳指導や骨盤ケア、
ベビーマッサージなどで開業する助産師さんばかりなのも仕方ありません。

救急医療の有名な先生でも、助けられない命はあります。

「医療者がいれば必ず助かる」という私たち患者側の幻想が、
人間本来のお産をどんどん困難にしているのです。


■信頼できる人とお産を迎えたい

実は出張助産師さんにも色々あって、
自然派の我が家と意気投合する場合もあれば、

「何かあれば
 助産師界全体の評判を落とすから
 勝手なことしないで下さい」

という先生と方針が合わない場合もあり、
新たに信頼関係を築くのも憂鬱に。


スピード産なのを伝えると、同じ出張助産師さんでも
「責任とりたくない派」と「大丈夫派」に分かれます。

もちろん、私たちは自己責任でお産に臨むのですが
医療者側がはじめから「自分を訴えるかもしれない患者」として接してくると
「絶対に訴えません」みたいな書面を文書で書かないと証明できない、
みたいな変なことになってしまい、そもそもの信頼関係が築けません。

どうしても自宅出産になりやすい私にとって、また、
色々と自然派で生きてゆきたい私たち夫婦にとって、
「誰にお産を委ねるか」「信頼できる人とお産を迎える」というのは
すごく大事なことだったのです。

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■近所のお医者さんに「絶対安産」と言われて

まだ引越しが産前になるか産後になるか、
関係各所と丁々発止の段階で、
後期の検査を受けに千葉で近所の個人病院(M医院)を受診。

M先生は見た目、夫と同年代の男性なのに
発言は産婆さんみたいな方で

「足が冷たいよ、こんなんじゃまだ冷えてる。
 もっともっと足をポッカポカにしてね」

「実はお腹張るでしょ、尿モレも。
 ちゃんと腹帯かトコちゃんベルト巻いて!
 赤ちゃんを上に戻したら張らないよ」

「陣痛きたらお産早いタイプじゃない?」

なんて言うので感心してしまいました。

これまでに出会った数々のお医者さんに、
まともなアドバイスをもらったことはなかったですから。

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さらに引越しの不安もやんわり伝えると

「引越し前に生まれたら
 救急車呼ばずにうちに来てね、カルテあるんだから。

(個人病院だから)
 正産期じゃないと受け入れできないけどね」

なんてありがたいお言葉。


しかも、検査の結果、まだ予定日の一ヶ月前なのに
すでに子宮頚管が1cmということがわかり、
さすがにそんなに早く短くなるのは初めてなのでうろたえていると

「あなたは絶対に安産だね、
 まず早産にはならないから安心していいよ」

えー!

産婦人科なんて、子宮頚管が3cmでさえ
自宅にも帰らせずにその場で車椅子で搬送、
24時間点滴の入院生活をさせられることが多いのに!!

訴訟が怖いからって、ひたすら安静指示を出すのが普通なのに!!

そんな太鼓判、いいんですかー!?

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(ご利益ありそうな賢い白馬だったので、臨月間近でお馬さんに乗るという冒険をしてみた)



■産科医療のエアポケット・・・これはチャンスかも!?

もしかしたらこのままどこにも頼めずに、自宅で家族だけで、
いわゆる「プライベート出産」というものになるかも、
と夫婦で話していた時期。

アパートから目と鼻の先のM医院に心強い言葉をもらい、
引越し先や時期がはっきりしなかったら、家族で産もうかな、
との思いが強くなっていきました。


しかも「栃木の助産院に持っていってね」と
丁寧に封をされた検査結果を預かった直後に、産前の引越しを断念。

そうなると栃木のこうのとり助産院もキャンセル。
そして千葉では分娩予約を特に取っていない。


 誰からも次回の妊婦健診を促されない、
 誰のかかりつけでもない、どこの分娩予約もない。

そう、偶然にも
産科医療のエアポケットに入っていることに気がついたのです。

「今なら、スムーズに自宅出産できちゃうんじゃない?」
「プライベート出産、やってみようよ。」

夫婦でそんな会話が増えたのは、臨月に入ってからだったのでした。

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とはいえ、お産の不安は山盛りだったので
お医者さんや助産師さん、自宅出産・プライベート出産体験者のみなさんに
どんどん話を聞きに行き、疑問点を解決していきました。

お産当日の様子、蓄積したお産Q&Aなど、また書いていきますね〜。



* * * お知らせ * * *

地域おこし協力隊として勤務が始まった夫ですが
久しぶりにいろいろと開催するようですー^^

・5月19日(日)マインドボディヒーリング@つくばみらい
・5月26日(日)新月カフェ@取手



* * * まかない日記 * * *

今回は妊娠中の食の好みが激しく変化して、理想的な玄米菜食とは程遠く
肉食してみたりジャンクフードに手を出して撃沈したりと、自分でも呆れるほど荒れていました。

その反動で、滋養のあるお米とお味噌汁をじっくり味わいたくなり
よくごはんのお供に出していたのがこの2つ。
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どちらも自然農で育てた生姜とにんにく、それぞれの醤油漬けです。
特ににんにくの醤油漬けは3年もので、コクが深くて本当に美味しい〜〜

引っ越したばかりの今年は、にんにくは植えるだけ、収穫は来年とのことなので
大切に食べていこうと思います。ごちそうさまでした!
ラベル:自宅出産 生死
posted by miya at 23:40| Comment(0) | 妊娠・出産 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする