2019年06月27日

咳のお薬&煎じ方の基本

6月の初め頃、5歳の次女が咳をして「喉が痛い」との訴え。

まずは梅干しの果肉を潰して手拭いに塗り、
のどに貼って寝てもらいましたが(梅干し湿布)、

症状が軽くなると日中に水遊びなどして
すっかり冷えてしまい、夜に症状のぶり返し。
(体温を高くするほうが免疫力があがり、早く治るのです)

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(私のランドセルで「学校ごっこ」)


結局、数日後にはひどい咳をしていて
夜も大泣き、眠れないほど苦しそうだったので
咳止め薬を作りました。

普段の台所で、これだけは捨てずに薬用に取っておきたいのが
「れんこんの節」と「かぼちゃの種」。

どちらもとてもよく効く、喉のお薬です。

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特にれんこんの節は、切り取るだけでいいので
かぼちゃの種よりも手軽に干せるところがお気に入り。

秋から冬にかけては、日々の台所で、れんこんを使うたびに
せっせと節の部分を(やや大きめに)切っては
よくよく洗って泥を落とし、干してきました。

夫には不思議な顔をされ、
時には生ゴミと間違えて捨てられそうになりながらも
カラカラにして小瓶にためてきたもの・・・

ついに使う日がきたよ!


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●れんこん療法 下痢・風邪・咳
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おろした絞り汁を、何も加えずに、湯のみ一杯位飲むと下痢によい。
同じ絞り汁を盃一杯ずつ一日数回咳のひどい時飲むと薬効がある。

風邪にはれんこん汁30ccに生姜のしぼり汁1、2滴に
くず粉小さじ一杯加え熱湯150ccをさしてよくまぜ、
塩味又はしょうゆ味で飲む。

れんこんの節を煎じて飲むとせき、かぜによい。
ふしはガンの予防にもなります。
(「家庭で出来る自然療法・東城百合子著」より引用)
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干した素材のいいところは、買い物にもいけない状況でも
緊急時、すぐに使えること。

生のれんこんは常備できませんが、
干した節ならずっと保管していられます。


で、「煎じる」っていうのがあまりにも遠い世代なので
念のため本を確認しましたら、
ただ煮出して煮詰めるだけじゃないんですね〜。あらら。

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(気をつけなはれや〜)


コツを忘れないよう、転記しておきます。

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野草、薬草の煎じ方の注意
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採取した野草や薬草を煎じる場合、
金物を使うと化学変化をおこして成分が変わったりしますので、
土ビンか土鍋を用います。
土ビンや土鍋がないときは、ホーロー引きやかんなどを用います。

煎じる場合の目安としては、五合を三合位に、
気長に煎じるというのが普通です。

また、煎じるときの注意として、
ふきこぼれたりするのを防ぐため、ふたをとって煮出したりします。
しかし、これでは気発性の成分が出てしまいます。

ちなみにふたをして煮ると、裏についてくるのは
その成分がふたに当たって下におちながら煮出されて出たものなのです。
ですから、出ないようにふたをすかして煮出すように注意します。

また、煎じたものは、そのままにしておくと、
せっかく出された成分がまた薬草の中に入ってしまうので、
すぐポットのようなものにうつして温服しましょう。
(「薬草の自然療法・東城百合子著」より引用)
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まだ調理道具が全部は揃っていなくて
愛用の土鍋も手元になく。。。

どうかステンレスとれんこん成分が反応しませんようにと願いながら
片手鍋でぐっつぐつ煮詰めていきました。

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5合を3合に煎じてもそんなに飲みきれないし、
そもそもそんな量のれんこんがなかったので
適当に沸かして、最初の量に対して半分強ぐらいまで煮詰めました。

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おちょこに半分くらい入れて飲ませると、
「れんこんの味がしておいしーい♪」
と喜ばれました。さすが粗食育ち・・・。


ちなみに、乳幼児は基本的に鼻呼吸。
口呼吸はほとんど(習慣として)できません。

それが就寝中に鼻呼吸ができなくなったため
次女はちょっとしたパニック状態で、
起きた当初は大号泣、大暴れでした。


赤ちゃんが起きちゃうから
泣かせっぱなしで寝室に置いておけないし、
でも煎じ薬を煮詰めるのには多少の待ち時間が必要だし。

ということで、まずは足湯を用意して入ってもらいました。

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血が頭や上半身に集まっていると気持ちも高ぶりますが
足湯効果でスーッと落ち着き、温かさでほっこりしてくれて、一石二鳥。

温度調節でちょくちょくお風呂場に顔を出しながら
れんこんのお薬を煮詰めていました〜。

体調が悪いとき、お手当ての準備の時間稼ぎに足湯、
かなりいいです^^

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また、「耳の奥が痛くてかゆい」とも訴えるので、
内耳が腫れていたようです。

炎症に効くのは・・・ゆきのしたの青汁
中耳炎のときと同じ要領で、両耳に垂らして栓をして寝かせました。


結局、煮出したれんこんの煎じ汁は
その夜と翌日の朝昼晩、そしてまた翌朝と
計5杯ほどに分けておちょこで飲ませ、完治!

ひと晩ですぅっとせきが治まったのはさすがでした〜。

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症状を「封じ込める」西洋医学と違って、
東洋医学や自然療法では「穏やかに経過させる」ことを大事にします。

咳止め、と書きましたが、咳も大事な症状のひとつなので
私は、日中に咳をしている程度では
咳止めはいらないんじゃないかなと思っています。

今回は、次女が眠れないほど夜間の咳がひどかったので
睡眠を確保するために使った次第です。


これからの季節は、かぼちゃの種をためていきます。

オオバコの種も咳によく効くそうなので、
種が黒く乾燥してきた頃に(もうすぐですね)
摘み取って干しておくと、重宝しますよ〜。

私もやろうと思いまーす^^


「のど」「咳」関連記事:
喉風邪の手当て のどの痛みにタイムのシロップ 風邪の手当て 気管支炎を自然療法で治す 喘息(ぜんそく)の治し方


やたらと成長が早い4番目。
生後100日目のお食い初めを過ぎた頃から、たまーに寝返り・・・(汗)
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* * * お知らせ * * *

5月から地域おこし協力隊としての勤務が始まった夫。

なかなか予定が空きにくくなってしまいましたが、
7月に2つほど、開催できることになりました!!


・7月16日 新月カフェVol.32 in 取手

ひきこもり経験者、生きづらさを抱える人などの静かな居場所です。
申し込みなしでの当日参加も大丈夫です。


・7月17日 出張マインドボディヒーリング講座@東京 いな暮らし
〜腰痛や頭痛や皮膚炎など、心を見つめて身体を整える実践ヒーリング〜

勉強会のあとに、身体にやさしい晩ごはんを食べながらのシェアタイムがあります。
こちらはお食事や資料の用意がありますので事前にお申込みくださいね。


※【重要】メール停止中のお詫び※

雑草屋ドメインが現在使えず、ご迷惑をおかけしております。

数日中に復旧するよう尽力しておりますが、
現在はメールでのお申込みも受けられないため、

お申込みはFBの参加ボタンをクリック、
お問合せもFB内メッセンジャーにてお願いいたします。



* * * まかない日記 * * *

協力隊の事務所は商店街の中にあるそうで、
ごくたまに、小さなお魚を買ってきてくれます。

スーパーのお魚とはちょっと雰囲気が違っていて
切り身も「ぷりっ!」としていて可愛く、おいしいんです〜。

で、生のいわしの切り身を買ってきてくれたので
庭のハーブを何種類も摘んでもらい、ムニエルにしました。
ハーブソテーと言うのかしら。。。
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生ハーブは、オレガノ、セージ、パセリ、イタリアンパセリ。
ぜーんぶ刻んでこうした料理に使うのは、ベニシアさんのお得意レシピです。
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車麩の肉なしジャガ、お味噌汁(大きな具は子ども達にあげちゃって写ってない)、
雑穀ごはんにはよもぎの佃煮ものっけて。
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ごちそうさまでした!
posted by miya at 12:07| Comment(6) | 自然療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月21日

気管支炎を自然療法で治す

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3月末、引越しで大わらわの真っ最中に
当時1才8ヶ月を迎える長男が、気管支炎を起こしました。

高熱と、ゼイハァ、ズヒューの喘鳴(ぜんめい)に驚かされた今回の症状。

すわ入院か!?と焦ったのですが、
幸い、早くから自然療法のお手当てを重ねて事なきを得ましたので、
今後の参考のために記録しておきます〜。


※自然療法の手当ての詳細なども、なるべく本から転記します。

 そのため、ちょっと読みにくいかもしれませんが、
 困っている方がすぐに活用できるよう、1つの記事に詰め込みました。


では、はじまりはじまりー。


◆1日目◆・・・朝からゲホゴホ、熱っぽい

起きてくるときにゲッホゴホしてて、おでこを触ってみたらほんのり微熱。
こりゃ体調崩しかけだな〜と、念のため梅肉エキスをなめさせました。

⇒【お手当て】梅肉エキス


本当は、熱の上がり始めなので
干し大根葉の足浴をしたかったんですが。
(足浴は、早く治すためというよりは、
 穏やかに経過させるために発熱を手伝うという位置づけ)

大量の干し葉をすでに梱包してしまっていたのと
毎晩荷造りで大騒ぎだったので、
このときは足浴どころじゃなかった気がします。


◆2日目◆・・・熱があがり、ゼイハァ速い呼吸を繰り返す

朝から車2台で福島に荷物を運ぶため、私と息子は軽トラで出発。
車で寝てる間にお熱が下がりますようにと、お手当てを増強しました。

⇒【お手当て】梅肉エキス、つわぶき(頭に)、黒炒り玄米茶

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(つわぶきの葉っぱを頭に。コップは黒炒り玄米茶をちびちびと)

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●黒炒り玄米
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黒炒り玄米は、二〜三時間の時間をかけて弱火でゆっくり真黒に炒ると、
硬くなって噛むのにも骨が折れる程になります。

これを煎じてコーヒーのようにして飲むと、弱った体に活力を与え、細胞が働き出し、
食欲が出るし、食べられない病人も食べられるようになる程すばらしい力です。
結核の人が、黒炒り玄米の煎じ汁で危機を脱したことがありますが、すばらしいものです。

この頃はこの黒炒り玄米を粉にして売っていますが、
これも病人や保健のためには助けになります。
公害を流し、便通、利尿の通りをよくして、
新陳代謝を盛んにして老廃物を出します。

この黒炒り玄米粉を茶さじ一杯入れて熱湯をさして飲むと、
コーヒーのブラックのようでおいしい。
甘くないとだめという人は、純良のはちみつ少々で
甘味をつけていただくと、おいしい飲物になります。
これを朝、晩一杯ずつ飲んでも、体調をととのえてくれます。

ただしいいからといって飲みすぎないことです。

本当に重い病人や、頑固で慢性の重い病なら、
黒炒り玄米そのものを煎じて飲んだ方がいいのですが、
気長に続けるためには、黒炒り玄米粉の利用もいいと思います。

水分のとりすぎ、たべすぎ等で疲れがとれない、便通が悪い等のときは、
粉のまま大スプーン一杯位たべてもよい。

(「家庭で出来る自然療法・東城百合子著」より引用)
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我が家は救急セットにこれを入れてあったので、助かりました。
おちょこやカップに粉を入れ、お湯でよーく溶いて飲ませるだけ。
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甘味をつける必要は全くありません(1歳未満だとハチミツはだめですし)。

自然育児の会でも教わったのですが、
本当に具合が悪いときは乳幼児も素直に飲んでくれます。

身体が必要としているんですね〜。
元気になってきたら飲みたがりません。

トラック2台が福島で荷物をおろしたら、
私と息子だけはつくばにとんぼ返り。
夜は早めに休ませました。


◆2日目深夜◆・・・ゼイハァ、ズヒューの喘鳴(ぜんめい)が悪化、「気管支炎」と推定

小児科の本で症状と対策など調べたかったのに、
すでに荷造りしてしまって手元になし。

幸いパソコンがまだ梱包前だったので、
ネットでざざーっと調べましたところ

 ・ゼイゼイ、ハァハァと浅くて速い呼吸を繰り返す
 ・熱がある
 ・しんどそう、ぐったりしている

などの症状があったら「気管支炎」の可能性が高いとのこと。

気管支から炎症が肺まで進むと肺炎になってしまうので、
即、病院へ!と、どのサイトでも書いてあります。

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1分間の呼吸数は乳幼児なら30〜40回、
もしも50〜60回を超えるようなら呼吸困難、とのこと。

その時点での息子の呼吸を数えてみたらなんと、1分に68回!

きゃー!これは重症かも(涙)!
深夜だけど、救急にかけこむか? うーん。


さらに原因や治療法などを調べたところ、

 ・ウイルスが原因のことが多く、抗生物質は効かない
 ・安静にして点滴などで回復を待つ(だけ)
 ・咳がひどいときは室内の湿度を高く保ってあげる

入院しても結局、できることは限られているんだなぁ・・・

と、ここまで20分くらいリサーチと検討を重ねた結果、
ひとまず夜間だけでも自然療法でお手当てしておくことに。

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【 気管支炎 】
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急性の気管支炎は、熱とせきと頭痛を伴い食欲がないものです。

熱を下げるためには、しいたけとれんこんを入れた玄米スープがよい。
ゆきのしたの青汁を飲むのもよい。気管に豆腐パスターを貼るのもよい。

胸が痛むときはからし湿布を一度だけして、あと芋パスターを貼っておくとよい。

せきには梅干しを気管に貼っておくとよい。
せき、頭痛の手当てと食事は感冒と同じですから参照してください。

飲みもの=玄米茶・番茶・ビワ茶・スギナ茶・しょうゆ番茶・梅干番茶・梅肉エキス。

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【 慢性気管支炎 】
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ぜんそくの食養法を応用するとよい。
急性気管支炎は熱が出ますが、肺炎のように高熱は出ません。
慢性気管支炎になると熱は出ません。
のどから気管の方に炎症は浸潤して行きます。

はじめのどがはれたときにすぐ芋パスターを巻いておきます。
こうすると気管の方に広がらないでくい止める事ができます。
しかしうがい位でのどに湿布をおこたると
体質の弱い人は気管の方に広がってゆきます。

せきが止まらない時でも芋パスターを作って胸に貼るとよい。
里芋のない季節ならじゃがいもでもよい。
梅干しの果肉をガーゼにのばして包み、胸に貼ります。

せきのひどい時は背中と両方に貼ると早くらくになり、せきも止まります。

肺炎や重い気管支炎は湿布だけでも治るという程で、
湿布は非常に大切ですが、ペニシリンやサルファ剤に押さえられ、
この頃は湿布をする方は少なくなりました。

しかしこれは大きな間違いで、薬でバイ菌をおさえたから熱が下がったので、
内部の病気はそのまま残っています。これを治すにも、余病を防ぐにも、
湿布は大切なものですから是非やって下さい。

またビワの葉温灸療法も効果があります。
慢性化したものはこれ等を根気よくして
早く根治させる事が大切です。

(「家庭で出来る自然療法・東城百合子著」より引用)
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乳幼児は頭痛も、のどや胸の痛みも言葉で伝えられない(涙)ので、
家にあるものでできそうなことをひと通りやってあげようと決めました。

⇒【お手当て】梅肉エキス、ゆきのした(青汁)、ごぼう絞り汁、梅干湿布&里芋湿布

ゆきのしたの葉っぱを庭から数枚採ってきてすり潰し、
切ってある古おしめ(ガーゼ代わり)でおちょこ一杯ほど搾って飲ませました。
熱によく効くんです。

あとは、台所にあったごぼうを使って。

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●ごぼう療法 盲腸炎・胃腸の疲れに
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生ごぼうを皮つきのまますりおろして、そのしぼり汁を
盃一杯ずつ三〇分又は一時間おき位に飲む。
それで腸の痛みも炎症も消えて、盲腸炎も手術せず治る。
腹痛や胃や腸の疲れにも助けとなります。

これは酵素が多く、炎症をとり体毒を流すので、治りにくいカゼにも、
ごぼう30g位を生ですりおろし、自然醸造のみそ(古い程よい)をまぜ、
生姜少々おろしたものをまぜ、熱湯をそそいで熱いのを飲むと、
腸内細菌の活動も盛になり、全身の細胞が働き出し、
たまった毒素も老廃物も流してくれるので、カゼもすっきり治ってしまいます。

(「家庭で出来る自然療法・東城百合子著」より一部抜粋)
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ごぼうの搾り汁は本当に生のごぼう(!)の味がするので、すごく嫌がっていました・・・
明日はちょっと改良してみよう、と心に誓いつつ、なんとか飲ませます。

布団に寝かせて、胸や背中には湿布をしてあげました。

からし湿布は小さい子どもには気の毒なので、
まずは梅干し湿布に初挑戦。
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梅干の湿布
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頭痛に梅干を貼ると治りますが、これをいろいろに応用すると偉功があります。

ガーゼで袋をつくり、梅干の果肉だけをとってうすく一並べします。

慢性化した病気の炎症や痛みとりにはよくききます。
慢性気管支炎でゼーゼーしている人など、
背中と気管支にこれを張って、サランラップをして、
三角布などでしばって動かないようにして夜休みます。数日続けると治ります。

せきがとまらない時も、おおばこの種を煎じて飲み、
同様に両側から湿布して四晩も続けるとひどいせきも治ります。

この梅干は何回でも使えますから一回きりで捨てないで、
乾かないようにしてとっておくとよい。乾いたら梅酢をつけて使う。

(「家庭で出来る自然療法・東城百合子著」より引用)
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そして梅干し湿布を取り替えるタイミングで、
めっちゃ熱を取ってくれる里芋湿布もやってみました。

里芋湿布はとってもヒンヤリするので、
子どもの反応でどちらがいいか決めようと思って
梅干しと里芋、二種類の湿布を試したんです〜。

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里芋は湿布用の粉になった手軽なものが
自然食品店などで手に入るので、子育て世代は必携ですよ^^

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芋パスター(里芋湿布)
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熱のある痛みや、ねんざ、のどの痛み、乳腺炎、肋膜炎、リウマチ熱、ガン等の特効薬です。

里芋の皮を厚くはぎ(うすいとかゆくなる)すりおろして
芋と同量の小麦粉、芋の一割のおろし生姜をまぜねり合わせます。

これを布又は和紙に厚さ一センチ位にのばして包み、
患部を生姜湯でむした後に貼ります。
四・五時間して乾ききらないうちにとり、
生姜湯で温めてからまた新しい芋パスターを貼ります。
(熱をもっているときは温めないですぐ芋パスターを貼る)

かゆい人はじゃがいもを代用してもよい。ベタベタして取るとき困るので、
ガーゼか木綿の布に包んで貼ると取るときにらくです。

はれものいっさい・内臓の痛み・ねんざ・リウマチ・神経痛・ガン・痔・やけど・のどの痛み
その他一切の熱のある炎症の万能薬です。

(「家庭で出来る自然療法・東城百合子著」より引用)
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幸い、里芋の皮をむいてすりおろして・・・の手間がいらない
便利グッズ「里芋粉」を買ってあったので、気楽〜!ありがたいです。
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これをお水で練りまして(お水の入れすぎには要注意)、
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ドロッ、ボタッとしたら完成。
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布は、ガーゼを重ねたり、古いTシャツなんかを切って使うといいです。
里芋パスターをのっけます。
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量は、押しつぶして患者の胸部や背中にちょうどいいくらい。

パタンと折りたたんで(またはもう一枚で挟んで)、
はみ出ないようにそっと押し広げて、湿布の準備OK!
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里芋湿布は、高熱や中耳炎、乳腺炎などに大活躍します^^


梅干し湿布のときも里芋湿布のときも、
2つ作って気管支(胸)と背中の中央に配置。

素肌にラップは気持ち悪いだろうと思い、
手拭いでぐるっと一周巻きつけるようにして湿布を固定してから、
ラップでぐるっと固定しました。

※湿布は熱を吸って、ペランペランのお煎餅みたいに乾いてゆくので
 梅干しは梅酢をかけて再利用、里芋はまた粉から新しく作成します。

夜の間じゅう、荷造りをしながら湿布をどんどん取り替えていくと
明け方には呼吸が1分間に60回以内になってきて、
わずかながら快方に向かっているのを感じました。


◆3日目◆・・・起き出してリビングをヨタヨタ歩く

朝の様子を見てみると、なんと、呼吸が落ち着いています!
もう呼吸困難は脱したかもしれないけど、油断せず湿布を継続。

⇒【お手当て】梅肉エキス、里芋&梅干湿布、ごぼう絞り汁(メイプル入り)


喉のゼロゼロ(痰の絡まり)を少しでも楽にしてあげたくて、
今日もごぼうを摩り下ろします、搾ります〜。

今回は、飲む側のモチベーションを上げるべく、
オーガニックのメイプルシロップ(戴き物)を混ぜて、おいしく♪
すると、喜んで飲んでくれました!

何口か飲むと後味でごぼうに気がついて(笑)しまうので、
1日の中で2〜3回にわけて飲んでもらいました。


湿布は身体が楽になるからか、意識がはっきりしてからも
取替えによっこらしょと身体を傾けたり、
進んでうつぶせになってくれたりと、
息子自身が協力的で、驚かされました。

昼間にはリビングによたよたっと歩いてきて、
くるくる〜っと歩き回り、またお布団へ。

昨夜の緊迫した症状を思うと、なかなか早い回復です。


◆4日目◆・・・家中を歩き回るくらい回復!家で元気に遊ぶ

熱が微熱になってきたこともあって
湿布は貼ったり外したり、ちょっとお手当てがスローダウン。

朝から普通に洋服を着たいと言い、室内で機嫌よく遊んで過ごしました。

⇒【お手当て】梅肉エキス

念のため、お昼寝前と夜の就寝前に
梅肉エキスをなめさせて、おしまい〜。

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まだまだ母乳を飲んでいたのが幸いで、おそらくこの数日間は
母乳と梅肉エキス、黒炒り玄米茶、ゆきのした青汁、ごぼう汁、
くらいしかお腹に入れなかったと思います。

もしも卒乳後だったら、
玄米の重湯(玄米クリーム)を作って飲ませたかな。


症状がハラハラするものだっただけに、
自然療法だけでス〜ッと緩和していったのには驚きました。

引越し中でも自然療法の救急セット&自然療法の本だけは
梱包せずに残してあったので、助かりました!


以上、ボリュームありすぎて半年以上かかってやっとアップした
「気管支炎」のお手当てでした〜。


症状別の「自然療法」「手当て」関連記事:
中耳炎 ぜんそく 副鼻腔炎(蓄膿症) 風邪の考察手当て ウイルス性胃腸炎
蜂刺され 魚の目・イボ ものもらい・口内炎 便秘 あせも 
おむつかぶれ おむつかぶれの種類と手当て 乳腺炎 乳頭亀裂・乳口炎
一番簡単な「手当て」の話



* * * お知らせ * * *

久しぶりに、自然体研究所のBlogにもいろいろアップしましたー^^

参加後の感想6(偏頭痛)-マインドボディヒーリング講座-

参加後の感想7(幼児の日光過敏症)-マインドボディヒーリング講座-

12.27 ひきこもりの為のマインドボディヒーリング(心身治癒法)勉強会
  〜腰痛、頭痛、身体の不調をまとめて体質改善!



* * * まかない日記 * * *

最近、一種類の野菜をたくさん洗って、ダンダーン!と切って、
一気に調理して二日くらいかけて食べる・・・ということが多いです。

5人家族だと、あっという間になくなるんですけどね。

実家から届いたカブ5個とか。
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(辛さに応じて薄さを決め、塩で揉むだけ)

菜っ葉ひと袋、ぜーんぶとか。
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(茹でて美味しいお醤油をちょろり)

さつまいも4〜5本とか。
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(少ない水と塩で蒸すだけ)

あとは保存食として作った辛いもの・酸っぱいものを組み合わせて
品数としては豪勢な、実際は頑張ってない食卓に。

おいしいお野菜と調味料に感謝!ごちそうさまでした!
posted by miya at 23:35| Comment(0) | 自然療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月09日

中耳炎にはユキノシタ -ゆきのした療法-

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つくばから引っ越す際、
周囲の子育て仲間にたくさん株分けしてきた、ユキノシタ。

木陰でよく育つし、クセがなくて
薬用にも食用にも使いやすい、私の大好きな野草です。

ちょっとぶつけた、すりむいた、って時にはもちろんのこと、
授乳中のお母さんの
乳腺炎
・乳頭亀裂(リンク先は同上)

そしてお子さんの
虫さされ
・中耳炎
風邪(のどの痛み)
熱中症

などに活用できるので、本当におすすめ。

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今回は、長女が冬に
「中耳炎」になったときのことを書こうと思います。
(写真も12月、まだつくばにいた頃のものです)

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夫と結婚して以来、子どもに抗生物質を飲ませるのをやめ、
腸内細菌が守られるようになった子ども達は
滅多に熱を出さなくなりました。

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2017年の12月。
長女が珍しくしんどそうで、自主的に布団に横になっています。

枕元で様子を見ると、
「高熱」「頭が痛い」「鼻水が出る」に加えて

「こっち(左)の耳の奥がめっちゃ痛い」
と訴えてくるではありませんか。

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(寒い冬、ファイヤーリフレクターを兼ねた秘密基地が子ども達に大ヒット)

うーん、これは、風邪とセットで
噂にきく「中耳炎」を起こしたのか??

いろいろと調べて長女に問診し、
やはり中耳炎らしいと判断。

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 やっと我が家でも、
 「中耳炎にユキノシタ」が実践できるのねー♪

と、自然療法オタクの私は内心うきうき。

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だってね、中耳炎のお子さんを持つお母さんたちに
いくら私がユキノシタの効能を力説しても、
「じゃあ、使ってみる!」と受け取ってくれても。

後日「どうだった?効いたでしょ?」と聞いたら、ほぼ100%
「いやーやっぱ草の汁とか怖くて耳になんか入れらんないよー」
なんて言われるのです!

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「抗生物質とどっちが怖いのよ〜!?」とつっこむものの、
本当に自分が使ってみなければ、
説得力ないなぁと思っていた矢先の発症でした。

さっそく我が家のバイブルを開きますと・・・

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●ゆきのした療法
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中耳炎の妙薬。耳が痛む時、ゆきのしたの葉をもんで耳の穴に一滴おとし、ガーゼまたは脱脂綿にしませて耳の穴に栓をします。そして痛む耳の周りにもこれをもんで貼りつけます。その上からつめたいタオルをおいて冷やすと痛みを取り、膿が出てきます。

胃けいれんなどの時に青汁をしぼって盃半分位飲むと痛みが止まります。神経痛・打撲等の痛みにも外から貼っておくと痛みを取ります。

傷のときはもんで貼ると傷が早くふさがり、痛みを早くとります。火傷にももんでつけるとよい。

熱のあるときはゆきのしたの青汁を盃一杯位飲むと解熱します。ひきつけにもこの青汁を飲むとききます。虫歯が痛む時ももんで貼っておくと治ります。

ゆきのしたはとっさの時に非常に役立ちますから湿気の多い日陰や木の陰に植えておくとよい。

天ぷらなどにうすい衣をつけてあげると胃腸によく重宝します。ごく細いせん切りにして、かつおぶしをかけゴマ油を少々たらし、しょうゆで食べるとおいしい。サラダの青菜にせん切りをまぜるのもいい。

(「家庭で出来る自然療法・東城百合子著」より引用)
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効能の数々!!
やっぱりユキノシタって素晴らしい〜。

汁が出るまでもむ根気がなかったこの夜、
玄関先のユキノシタをとりあえず千切りに。
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そして小さいすり鉢でごりごり!
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古い布おむつの切れ端(ガーゼの代わり)で
ぎゅ〜っと絞ると、うん、いい感じ。
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寝込む長女に、痛む耳を上にしてもらい
耳の穴に青汁をポタポタと絞り入れました。
「ひぃっ 冷たいっ」と文句が出ましたが(笑)

さらに、残り汁を含ませた布で耳栓。
腫れている耳下にも絞りかすをあて、
手拭いで固定しました。

ひと晩そのまま寝かせて、翌朝。

すでに痛みは引いたと言うので見てみると、
耳からどろっとした膿が出て、
耳栓の布にくっついていました・・・!

すごいぞユキノシタ!

これで胸を張って、
中耳炎にユキノシタをおすすめできます!!

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あと、中耳炎については
他の手当て法も念のため転記しておきます。

※全部をやる必要はありません。
 可能なことをいくつか試すだけでもかなり違うと思いますので、
 身構えずに読んでみてくださいね。

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中耳炎
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中耳炎は急性と慢性とあります。急性の中耳炎をおこすと高い熱を出し、痛んで夜眠れません。
こんな時はまずひまし油を飲んで二回程下すと、病勢の悪化を防ぎ熱が下がって大病にならないですむ場合が多い。

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●中耳炎で痛む時
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中耳炎で痛みが止まらず熱がある時は、まず肝臓と足の裏をゆでこんにゃくで十分位温めます。熱と痛みのある間は化膿菌が活動していますので、肝臓の手当で菌は退散してしまいます。
だいたい何病でも熱と痛みがある時は肝臓の手当をするとよい。そして脾臓をひやすとよい。そして耳下にビワ葉パスターを貼るとよい。

ゆきのしたのしぼり汁を数滴耳に入れるか脱脂綿にひたして耳に入れて栓をしておくとよい。

急性中耳炎で痛む時は、まず耳下に十分間位、からしの湿布を貼ります。これは洋がらしか日本からしでもよいのですが、微温湯でマヨネーズ位にといて和紙又は布にのばして患部に貼ります。ピリピリしてきますが、あまり長くしますとやけどしますのでだいたい十分〜十五分でとります。

肝臓と足の裏に前と同様に温こんにゃくをしますと、手術しなくてもこれで治ってしまいます。この場合食事は一切とらず、ゆきのしたの青汁か(これが一番きく)なければ小松菜等の青汁を盃一・二杯位、一日三回与えます。

慢性中耳炎で医者通いしていた人が、この青汁を飲み、ビワ葉パスターを貼り、温こんにゃくで肝臓を温めてすっかり膿が出て治ってしまった人がいますが、中耳炎は青汁を飲むだけでも治る事が多い。かぜからきた中耳炎ならかぜの手当をすること。どじょう療法で中耳炎が治った例も多い。

外耳炎でも中耳炎でも食事は油こい魚・肉・卵などさけること。あさり・はまぐり・貝や、果物もよくないので注意が必要です。鯉こくが大変よく一日三回くらいあげるとよい。

中耳炎をする人は腸や腎臓は丈夫でないから、つとめて自然食をバランスよくたべることがいちばんです。そしたらこんな病気はしなくなります。

(「家庭で出来る自然療法・東城百合子著」より引用)
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私が赤ちゃんの頃から、もう35年以上(!)毎年欠かさず、
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夏のさくらんぼ、冬のりんごを、送ってくれます。
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もうすぐ会いに行こうかな〜。

ごちそうさまでした♪
posted by miya at 06:00| Comment(0) | 自然療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする