2022年03月03日

ひどい咳に、カリンの煎じ薬(自然療法)

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昨夜は7歳の次女がひどい鼻水と咳で、
夜中に咳き込みながら大泣きして大変でした・・・。

鼻をかむと粘性の強い黄色い鼻水。それが延々と。
明らかに何かと戦っている真っ最中です。

熱はないので、一番苦しんでいる咳症状を中心に、
深夜にささっとできることだけで手当てをしていきました。

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1.梅肉エキスをなめさせる

青梅をすり潰し、煮詰めて作った自家製の梅肉エキス。

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今年はちゃんと晒しで搾ったので固形物ゼロで、
黒っぽい、濃い飴色になるまで煮詰めることができました。

木のスプーンで豆粒くらいの量を取って舐めさせ、
ひとまず布団に寝かせました。

それでも数時間、寝たり起きたり・・・
咳が止まらないとき、次女は涙と鼻水でびしょびしょになって泣きます。

辛さと悲しさの相乗効果で、泣き声はどんどん大きく激しく。
気持ちのケアも含めて、次の手当てに取り掛かります。

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2.足を温める(できれば足湯)

布団の次女のところに行って、まずは
案の定ひんやりと冷たい足を、私の手足でしっかり温めました。

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(これは以前、大根の干し葉を煮出して足湯をしたとき。ホーローがほしい…)

いつもなら写真のように足湯をするところですが
夫の古民家修繕に伴うワンオペ期間中で
足湯のケアまで手が回りそうもなかったのと、

薪ストーブをつけて仕事をしていたので
私がポッカポカだったのとで、充分温めてやれるなと。


物理的に温かいとホッとするし、
家族が世話を焼いてくれたことが安心にもなるようで
特に次女は、この足湯がかなり効きます。
(今回は親の手足でひたすら温める、でしたが)

足元がやっと温まって安心したのか
次女はすうすう寝息を立て始めました。

でも、またすぐに咳き込んで号泣して
連鎖して下の男子たちも起きて大変・・・

となるのが目に見えているので、
早めに「咳のお薬」を作っておこうと台所へ向かいました。

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3.咳の薬を選ぶ

我が家で重宝している咳や喉のお薬は、

・かぼちゃの種 ⇒喉風邪の手当て
・れんこんの節 ⇒れんこん療法(記事の中ほどにあります)
・カリン ⇒カリンの薬効

どれもよくよく乾燥させて、
乾燥剤と一緒にビンに保管しています。

今回はカリンを選びました。

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(4年前、つくばにいた頃に作った干しカリン。夫が若〜い!)


──────────────────────────
カリン =薬効=
──────────────────────────
◆せき止めに・・・・・・
果実を乾燥しておき、一日5〜10gを
水200ccが半分になるほど煎じて、
一日三回位に分服します。

(「薬草の自然療法・東城百合子著」より引用)
──────────────────────────
※カリンの詳しい情報は以前の記事にまとめてあります ⇒カリンを干す


実際のお手当てでカリンを使うのは初めて!

在庫のビンをチェックしてみたところ、1つだけ、
フタにカリンが挟まってひと瓶まるごとダメになっていました(涙)。

状態のいいビンを取り出してみると、
干した当初の写真(上の)に比べて
ずいぶん赤くなっています。

切干大根が濃い茶色になっていくのと似ています。
匂いも干した当初とほぼ同じ!
かじっても、うん、赤カビではなーい!

カリンは結構赤くなるんだなと記憶に刻んで、
いざ、煎じましょう〜。

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(煎じたあとのカリンは暗めの真っ赤になりました)


4.煎じ薬を作る

煎じるのはできれば土瓶(どびん)で、と自然療法で言われていますが
そんなにしょっちゅう使わないから、買っていないんですよ・・・

で、ぼんやりステンレスのお鍋に水を入れ、
大昔に干しておいたカリンをひとつかみ取り出して、
ここで嫌な予感。

そうだ、カリンって(香りは甘いくせに)ものすごい酸味なんだった!
酸と金属は絶対に避けたほうがいい。
味に金っけが出ちゃうし、厳密には腐蝕が怖い。

ということで小さなおひとりさま土鍋を取り出して
こちらでカリンの煎じ薬を作りました。

この小さな土鍋は普段、ごまを煎ったり、
スパイスなどを粉砕する前に乾煎りするのに使っています。
この夏は梅肉エキスもこの土鍋で作ったっけ。
注ぎ口もついていて便利です。


薪ストーブの上に乗っけて、
ひとつかみの干しカリンに対して、
2合の水が1合になるくらい煮詰めたでしょうか。

カリンに限らず必読の煎じテク!! ⇒咳のお薬&煎じ方の基本


フタは少しだけずらして、煮詰まりつつも
フタについた水滴がまた鍋に落ちるようにしました。
蒸気に含まれる成分もなるべく煎じ薬になるように、です。

煎じ薬に素材を入れたままにしておくと、
せっかく抽出した成分がまた、
素材にいくらか戻ってしまうのだそう。

水の量が半分になったら火からおろし、
すぐに液体だけを陶器など、
金属ではない容器に移します。

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5.飲ませて寝かせる

寝ていた次女が再び咳き込み、
ついでにトイレに起きてきたタイミングで
「咳のお薬、できてるよ」と声をかけました。

カリンは、香りの甘さに反して相当酸っぱいので
蜂蜜や水あめを溶かすのが飲みやすいんだろうと思います。

でも私、実はこういうとき、
面倒とかもったいないとかの思いが・・・チラリとよぎります(笑)。

しかも次女は、レモンだの柚子だのそのまま食べる子なので
予め「レモン汁みたいに酸っぱいけど、飲める?」と確認。
(甘いものを溶かそうか?とは決して言わないのがミソ)

木のお椀と木のスプーンでちょびちょび味見をして、
「飲める」とうなずいたあとはゴクゴク飲み干していました。

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だいたい1合くらいできた煎じ薬のうち
おちょこ1杯程度を次女に飲ませました。

その後はちょっとだけコンコン咳込むことはあっても
止まらないほどの激しい、苦しい咳はなく
朝までぐっすり眠ってくれました。

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(古民家の手入れもラストスパート!梅が咲いたのでお持ち帰り)


6.一日三回ほど飲ませる

カリンの煎じ薬は、三回に分けて飲ませます。

寝る前に次女ってば

「明日の朝は何にも食べずに、
 カリンのお薬だけ飲んで寝ていようと思うの」

なーんて、優等生な発言をして寝たくせに
起きたら遊びまわって、三食おやつ全部食べ尽くしましたよ。


次女は具合の悪いとき、意地でも食べて、
遊んで悪化して、治りが遅いタイプ。

そして子どもというものは、夜に具合が悪くなるもの。

夕方から夜、一日の疲れが出てくる時間帯という意味もあるし
素直な身体だから、眠りで身体を治そう、整えようとするからこそ
夜に症状がぶわーっと高まるのだと感じます。

夕方から5歳長男も「ぼくにもうつったぁー」と鼻水垂らしているので
きっと、今夜はもっと煎じ薬を作るのでしょう。

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土鍋に残しておいたカリンに追加しちゃおうかなぁ。
ケチな浅知恵は良くないかなぁ。

今夜残る分と合わせて、後で蜂蜜と煮てみようかなぁ。


鼻水と咳、とくれば連動して「耳の奥もかゆい」
となってきたときのために(よくあります)、
ユキノシタも摘んでおきます。



この冬、そこそこ積もったのは2月の18日が最後になるのかな。
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いや、2年前は3月の終わりに大雪だったし、
4月にドカ雪もない話じゃないから、油断は禁物。


半纏に布を巻きつけて何してるのかなと思ったら
「着物でーす」って下3人がやってきたよ。
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(あ、右前(右手で持つ襟を先に)、ってまだ教えてなかった〜)


西の山で夕日は見えないけど、東の空が見事に染まる。
薄青と薄紅の寒天が重なったような夕暮れ。
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だんだん日が長くなってきて、ヤギやニワトリをしまうのも楽になってきました。
いつもどおりの家事、いつもどおりの世話。

引越しできるのか不安になるくらい忙殺されていますが、
3月はいよいよ引越し本番だー!がんばる!!!



関連記事:そろそろ症状別一覧のページにまとめたほうが良さそうなリンク集。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎) 気管支炎  咳(カリン) 中耳炎 ぜんそく 副鼻腔炎(蓄膿症) 風邪の考察手当て ウイルス性胃腸炎
やけど 蜂刺され 魚の目・イボ ものもらい・口内炎 便秘 あせも 
おむつかぶれ おむつかぶれの種類と手当て 乳腺炎 乳頭亀裂・乳口炎
一番簡単な「手当て」の話 煎じ方の基本 子どもの急な発熱
これだけはまだ経験してないけどまとめたもの⇒子宮筋腫、子宮ガン



* * * お知らせ * * *

引越し前としては最後の再生ウィーク!
古民家も田畑も待ったなしの3月、お楽しみください〜><;

3/14-18
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里山古民家再生ウィーク(3月)

 -古民家修繕/自然農/大地の再生/古武術身体操作/マインドフルネス

そして「花粉症」に特化して、

3/19-20
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花粉症リトリート 〜スギ林の中で《花粉》と仲良くなる2日間〜


不快な症状は、なるべく脳に出さないようにしてもらって、
出てしまった症状は、自然療法で穏やかに確実に治す、
そんな順位付けで取り組んでいます。

特に花粉症は春を迎える気持ちが180度変わるので
ぜひぜひ!ご参加くださいね〜。



* * * まかない日記 * * *

忙しくしていた2月、ブログも書きかけばかりでアップできず
気付けば39歳になっていました。

自分のためにタコ焼きを焼いたよ!
タコの代わりに隣の商店で子ども達が買ってきたサバ缶を入れたよ!
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最近は自家製マヨネーズのコツをつかみ、すっかり自作するようになりました。
コッコちゃん、新鮮な卵をありがとう!

家族みんなから盛大なお祝いの品をいただいて、ホクホク。
夜はなんと夫が鍋を作ってくれました。

3月の引越しに向けて、古民家の手入れでさぁ大変(夫が)。
それでもお祝いしてもらって、いい一年になりそうです。

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ケーキは作らないと豪語したのに食べたくなって、翌日に焼いたチョコケーキ(食べかけ)
ココアとキャロブパウダー、あと水あめも入れて、ノンシュガーです。

豆腐クリームは下茹で、水切りした豆腐を水あめと混ぜ、
なお残る豆腐臭にはバニラと洋酒で、大人なクリームに!これはいいぞ〜。

ごちそうさまでした!ありがとう!!
今夜は子ども2人の看病だな!がんばります!
posted by miya at 16:21| Comment(0) | 自然療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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