2020年08月31日

蜂に刺されたときの対処法(ポイズンリムーバー&自然療法)

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さて8月17日。
夕方の草刈りで、今度は私が二箇所、蜂に刺されてしまいました。

以下、自然療法の参考書籍からの引用を挟みつつ、
時系列で蜂刺され対処のドキュメントを書き起こします。

肌のアップ写真が苦手な人はごめんなさい!
でも血は写ってないのでその点はご安心を・・・。

ーーー 目次 ーーーーーーーーーーーーー
【0】刺された現場をすぐに・静かに離れる
【1】まずはポイズンリムーバーで毒を吸引
【2】にんにくのすりおろしを貼ってピリピリするまで
【3】生小豆を噛み砕いて飲み込む
【4】どくだみの生葉をもんで貼る
【5】小豆を煮て食べる
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【0】刺された現場をすぐに・静かに離れる

ほんの40cmほどの丈のミントを刈った、その瞬間、
左腕と右脚に激しい痛みが炸裂しました。

「いーったぁぁーーー!」と叫ぶ視界を
アシナガバチらしき姿が通り過ぎます。

 まずはここを離れねば!
 大きい声を出しちゃったし、これ以上の攻撃は避けたい!

鎌だの帽子だのを引っ掴んで走り出しました。

隣の畑でタバコをふかしていたおっちゃんの「刺されたのけー?」に
「蜂〜」と短く返事を残して、畑から道路へ。

そのへんで遊んでいた次女に次男をよろしく頼み、
家まであがる坂道をしゅたたたた。

あまり血行が良くならないよう、毒が回らないよう、
なるべく静かに、しゅたたたたた。
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(草むらを避け、畑からいったん道路に出てこの坂道を駆け上がってきた)


【1】まずはポイズンリムーバーで毒を吸引

こんな日に限って丁寧に足袋を履いた自分を恨みながらなんとか脱ぎ、
救急バッグから、購入したまんま突っ込んであったポイズンリムーバーを取り出します。

 学さんみたいになるわけにはいかない!
 私には1才児の世話があるし!夕飯も作らなきゃ!
 落ち着け私!早く早く!毒を吸い出すんだ!!

刺された左手をなるべく使わず、口と右手で包装をなんとか開封して
説明書を見ながらポイズンリムーバーで蜂の毒を吸引します。
(※買ったら開封して使い方を確認しておくべし、だそうです)
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刺されてから2分以内に使うのが理想だというポイズンリムーバー。
私も無意識に秒数を数えていたおかげで、2分ぎりぎりで吸引を開始できました。

30〜60秒間吸引したら離す、を何度も繰り返して
痛みがひどい左腕の吸引はだいたいOK。

ポイズンリムーバーの先を見てみると、内側には
蜂の毒か、私の体液かわからない透明〜薄黄色の汁に血が混じって、
オレンジ色の液体がついています。

右足も刺されてはいるけど、ズボンの生地の厚みがあった分、痛みは腕ほどではありません。
足の傷口にもポイズンリムーバーをあてます。

いったん洗ったほうがいいのか、早く吸引することが先決なのか、
一瞬迷ったけれど、毒が回るよりはマシかなと自己判断して、そのまま吸引。
(※もちろん洗ったほうがいいに決まってますとも)

吸引を繰り返し、蜂刺され二箇所でティースプーン1杯弱くらいの液体が出たようです。
すごい量!蜂の毒に、私の浸出液だの体液系が混ざっているのかな。

洗面所に行って、いったんポイズンリムーバーを洗いました。

水気を切ったポイズンリムーバーで、また左腕、右脚と
念入りに再び吸引して(アザになるほどやってしまいました)、
も〜う絶対大丈夫だろう、もう出ないよね、というところまでやりきり、
患部をきれいに水洗いしました。

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(今では家族の誰でも使い方がわかるよう、廊下にこの状態でぶら下げてあります)


さて、ポイズンリムーバー使用後に一般的な流れとしては
以下の3つの手順

 1.患部をきれいな水で洗い流す
 2.虫刺され用の抗ヒスタミン剤を含むステロイド剤を塗る
 3.なるべく冷やす

をよく見聞きする、のですが。

自然派だと「抗ヒスタミン剤を含むステロイド剤」ってのはまず持ってないし、
冷蔵庫なし生活なので、流水で冷やすにも限界があります。

ということで、ここから先は
もっと自然にあるもの・台所にあるもので、
ちゃんと効果のある方法をやってゆきます!


【2】にんにくのすりおろしを貼ってピリピリするまで

私は携帯もスマホも持ってないけど、一応夫に連絡を、と思って
机に座り、パソコンを立ち上げつつ、生にんにくの皮をむいてすりおろします。

生姜やワサビをおろすときに使うような、細かいおろし金を使いました。

刺された二箇所におろしたてのにんにくを貼り付けます。
二箇所でにんにく半分くらい。にんにくの強力な殺菌作用が効くとか。
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(左腕の肘の内側と、右脚のふくらはぎの内側を刺された。おろしにんにくを貼った状態)


大事なので、自然療法の参考書籍から、今回も転記しておきます。

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犬・猫・毒虫に咬まれたとき
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すぐ傷口の血を極力吸いとって吐き捨て、梅干しの種子を抜いて果肉を貼りつける。
ゆきのしたがあれば生葉十枚位塩もみしてその汁をつける。
またニンニクの汁をつけ、ピリピリしたらとる。

毒虫ならニラをすりつぶした汁をつけてもよい。
その後たっぷりの汁のゆで小豆をたべ続けていれば解毒して治る。
ハブ草の実(決明子)を濃く煎じて飲んでおくと治る。

子供が犬に軽く咬まれたときも狂犬であるかないかと迷わずに、すぐ処置してほしい。

生小豆の粉をたべるとよい。

(「家庭で出来る自然療法・東城百合子著」より引用)
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※にんにく療法のページを見ると「にんにくは皮膚を刺激しますから、
長い事しておくと火傷のように皮膚がただれますから
ヒリヒリしたらとります。」と書いてあります。
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つまり梅干しの果肉でもいいわけですが、
うちは人数が増えてきて自家製梅干しが貴重なので、
別の選択肢(=にんにく)があるときはそっちを選ぶのです^^;

にんにくを貼ったあとは、蜂刺されの痛みとは別で
ピリピリと皮膚に刺激を感じるようになったらおしまい。

ポイズンリムーバー&にんにく湿布を済ませた時点で
ひどく刺されたほうの腕はこんな状態。腫れてはいないけど、赤い。
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薄桃色の広い丸い範囲で、ちりちりズキズキ、痛さが広がっていきます。

厚地のズボンに守られていくらか軽傷だったふくらはぎも、ボワンと赤みを増してきました。
中心の突起が蜂に刺された箇所で、写真の範囲では大部分が薄桃色になっています。
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ズキズキと痛みが回り、手指などの関節にも時折痛みが走ります。
あれ、少し毒が回っているのかも・・・!?


それにしても、夫が心配してくれて、やっと人心地がつきました。
冷静さを心がけてはいたけれど、やっぱり緊張していたんだなと自覚。

夫に連絡がついて安心したところで、次のステップへ。

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【3】生小豆を噛み砕いて飲み込む

生の小豆をザラッと手に取って水洗いして、
子ども達の衆人環視の中、頬張ります。

「にっっっがーーー!!!!」
顔をしかめながら、細かく細かくなるまで丁寧に咀嚼して、飲み下します。

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● 小豆療法 =毒消し=
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ねずみにかまれると高熱を出してひどく苦しむようになるが、
生小豆をミキサーで粉にして一回大さじ一杯を一日三〜四回たべるとよい。
小豆の成分が毒を消し熱を下げます。

生小豆をたべると狂犬病にかまれても治るといわれましたが、
これも毒消しをするためでしょう。三日位で効果が表れてきます。
毒素を排泄するために、よくなっても一週間は少量ずつ飲み続けるとよい。

(「家庭で出来る自然療法・東城百合子著」より引用)
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ミキサーというか、電動ミルなんかで粉末にするんでしょうけど
そんな機械使う余裕はないし、噛めば早いので、我が家は断然「噛む派」。

生の小豆はね・・・苦くてまずかったですよ・・・
ひなびた中にも青臭さがあってね・・・

ま〜〜ずっと噛んでいたら、ほのかな甘みも感じましたけれど・・・
ちょっとした罰ゲーム程度には苦かったですよ・・・。

小豆を引き続きもうひと口、がりんごりん噛み砕きつつ、お風呂場へ。
血行が良くなると毒が回るので良くないけど、料理も寝かしつけもあるのでシャワー。

野良着を脱いでさっとぬるま湯で汗を流し、冷水で患部のにんにく臭も流し、
部屋着になって、すっきりリフレッシュ。

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【4】どくだみの生葉をもんで貼る

 あ〜!
 庭にドクダミがあって、良かったっ!!!

ということで、玄関先でドクダミの葉を十枚も摘んできました。
これだけあれば、今夜から翌朝までの替えもバッチリなはず。

洗った葉をちぎれない程度にふわっと何度も握って揉み、患部に貼ります。
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ドクダミ
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貝原益軒が十種の薬効があるといったことから、
十薬と呼ばれるようになったほどで、毒を溜めるのではなく、
矯めて(ためて=改め直して)毒下しをするという意味でしょう。
全国至るところに群生するその生命力の強さは大変なものです。

二千年以上前から民間薬として使われてきたドクダミの歴史は古く、その効用は大きいのです。
胎毒下しや皮膚病の治療に広く愛用されてきたため、今もたいていの薬局にはおいてあります。

◆腫れものの吸出し……
生葉を火にあぶり、もんで患部に貼ります。
もんだ汁を患部につけてもよく、うみを吸い出し、腫れもひきます。

◆毒虫さされ・打ち身・切り傷……
生葉をもんでつけます。

(「薬草の自然療法・東城百合子著」より引用)
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この頃には、腫れていないにしても
ビリビリ、ズキンズキンと痛みの範囲(=赤い範囲)が広くなりつつあったので
痛い範囲をカバーすべく、一箇所につき二枚ほど使いました。
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(肘の内側。ドクダミの生葉を揉む力加減がわからずバラバラになってる)


ドクダミの葉が落ちないよう、古い手拭いを巻いて縛り、固定。
包帯でもいいし、医療用テープでもいいかと。

夕方18時台に貼ったものが、深夜0時にはこう。
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パリパリふりかけレベル!

はがしてみると、おぉー!
全く腫れてない&痛みもかなり消えてきてる!!!
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(ふくらはぎ内側。うっすら緑の汁が付いて乾いている。ピンクの丸はポイズンリムーバーの跡)


【5】小豆を煮て食べる

時間はもう一度、夕方に戻って。

患部にそれぞれどくだみを貼って手拭いで縛ったら、
もう動ける!さぁ家事だ育児だ〜!!

夕飯の支度に取り掛かり、ついでに小鍋で小豆を煮ます。
痛みがなくなるまで、ひたすら小豆の水煮を食べて毒素排出を助ける作戦で。
(生小豆はもう、最初の一回だけでご勘弁・・・)

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● 小豆療法 =ゆで小豆=
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小豆に四倍の水を入れて煮る。煮こぼさないで仕上げたものです。
よく煮てから塩少々で味つけします。

便秘・心臓・腎臓・肝臓・利尿・毒下しと大切な働きをします。
小豆を玄米に炊き込んで小豆御飯にしてもよい。

疲れた時、疲労素がたまった時、このゆで小豆をお椀一杯たべると
利尿、便通を助け、らくになります。

(「家庭で出来る自然療法・東城百合子著」より引用)
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(小豆療法の後半は、脚気・腎臓病の浮腫・産後の腎炎、肝臓や心臓のむくみ、
便秘・利尿・浄血、催乳の項目のため、ここでは略します)

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ゆで小豆をむしゃむしゃ食べつつ、
家事も滞りなく進み、夫も帰宅し、ひと安心。

子ども達を寝かしつけた後もゆで小豆と共に晩酌タイムを過ごし、
深夜のどくだみ貼り替え後に就寝。

翌日は来客&お出かけの予定があったのですが、
蜂刺されの影響はほとんどなく、スムーズに過ごすことができました。

刺された場所だけはさすがに翌日いっぱいくらい、触ると痛かったですが
気になればドクダミを貼り、ゆで小豆を食べ、過ごしているうちに完治しました。

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(激しく刺された腕も、刺された点とポイズンリムーバーの丸が残っただけ)


ところで、
「もしもポイズンリムーバーがなかったら?」 どうしましょう><;

我が家では、私が偶然買ってあったものを
今回初めて使いました。(便利でした!)

口で吸い出すのは、外出先だったら仕方ないこともあると思います。
ただ、口腔内にもし傷があると毒が入る可能性もありそうで、できれば避けたい。

家にあるものを考えても、
ストローではきっと、患部に丸く食い込んで傷がついてしまうので、使えそうにありません。
もうちょっと厚みがあるストロー状のものがいいのですが・・・。

私の手持ちグッズで考えたら、篠竹(笹)を伐ったものか、
サバイバルキットに入っている伸縮性の火吹き棒を患部にあてて、毒を吸い出すでしょうか。
マニアックすぎて役に立たない案ですね・・・すみません。

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(近所の釣り堀にて。次女が持つ素朴な釣り竿が篠竹。家にはおもちゃ用にいろんな長さの篠竹がある)


でね、ポイズンリムーバーなどで毒を吸い出すだけでは
やっぱり片手落ちなんだなと実感したのです。

ビリビリ痛んだり赤くなったりで、まだ治療を必要としていたわけですから。

抗ヒスタミン剤を含むステロイド剤を買っていなくても、
自然療法のおかげで病院に行くこともなく、穏やかに治って良かったです♪

にんにく、小豆、どくだみ、ありがとう!(全部自家製!わーお!!)
もちろん便利グッズ、ポイズンリムーバーもありがとう!

そして私より前にひどい目に遭って勉強させてくれた夫にも感謝><;


家の周りで野良仕事をするときは、今回のように色々揃うので安心。
山などに出かける時は・・・

葉っぱはベーシックな野草
(よもぎ、オオバコ、ドクダミ、たんぽぽなど)が生えていれば
とりあえず大丈夫でしょうから、

・ポイズンリムーバー
・にんにく1片 または 梅干し1個
・生小豆ひとつかみ

だけでも救急セットに入れておこうかな、と思います。


関連記事:虫さされ対策 蜂に刺されたら生小豆 蜂に刺されて放っておいた結果


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* * * お知らせ * * *

台風の季節がやってきましたね。
8月末は我が家も激しい雷雨に見舞われ、夜に停電。

朝、落ちていたブレーカーをあげてほっとしましたが
「冷蔵庫なし生活」なので、大規模停電になっても呑気なことでしょう。

ということで、災害への備えにもなる、
暮らしのダウンシフトに関する記事をご紹介します。

焚き火食堂
冷蔵庫なし&洗濯機なし生活の電気代 (今は洗濯機あり)
野草を食べればいいじゃない
新しい熱中症対策 (クーラーに依存しすぎない=防災・減災♪)

身体を動かして、免疫力あげて、できるところから手放して、
多少のことでは動じない暮らし方を楽しんでいきましょう〜。



* * * まかない日記 * * *

いすみのお友達が送ってくれた甘〜い梨に、オーガニックのバナナを合わせて
夏の特別なデザート。フルーツポンチを作りました。
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シュワシュワの炭酸水は、夫が蜂に両手を刺された、
小学校の奉仕作業でもらったもの(笑)。
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長女もがんばって草刈りして、材料がまともな飲料を一生懸命選んでくれたので、ご褒美デザートなのでした。ごちそうさまでした♪
posted by miya at 23:19| Comment(0) | 自然療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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