九州には何人かお友達がいるので、どうしているかなと・・・
でもこんなときは連絡も殺到しているだろうし、連絡も憚られます。
全国でこれ以上の被害拡大が出ないことを祈るばかりです。
※テーマがアリですが、苦手な人のために、
虫の写真は載せませんのでご安心ください。
その代わり、写真は6月の結婚記念日のお出かけから。
春夏になってくると、台所にアリが出ます。
ちょっと前は洗面所を偵察していたけれど、
今はシンク周りにご熱心です。
以前の私は潔癖症だったので、家にアリが出ると
「アリがぁぁぁ」と嫌な気持ちになって、
アリの巣コロリのような薬剤を設置することも多かったなぁ。
実家も義実家も、もれなくそうだし、
屋内のアリを放置する人は少ないのではないでしょうか。
特にいつぞやのヒアリ騒ぎを商機とばかりに
ホームセンターやドラッグストアには
これまでよりも大きなアリ駆除剤コーナーが作られ、
以来アリの駆除はますます盛んになったように感じます。
(大子町に移住してからの結婚記念日は、桑の実さんという料理教室を訪れることにしています)
さて。
雑草屋の嫁となってからの私は、
スズメバチだのシロアリだのカメムシだの、
さまざまな虫との共存や回避方法を毎年、
出現シーズンごとに、試行錯誤を重ねてきました。
(冬にはキイロスズメバチの巣は空になって落ち、2月にはサッカーボール代わりに蹴られていた)
そしてアリについても、「共存」という対応が見えてきました!
無限に存在するアリを、敵視することなく
心穏やかに暮らせる人が増えることを願って、共存のコツをまとめます。
(ピカピカのブルーベリーを一緒に収穫させていただき、大喜び!)
◆家中がアリだらけになることはない
アリへの嫌悪感や恐怖心に支配されないことが大切です。
だって、アリは家の中に巣を作る訳ではないのですから。
ただし、甘いものを家中に撒き散らしてある場合は別。
家をそこそこ心地よく保つキッカケを与えてくれる存在だと思います。
(見事な桑の木から、おいしい桑の実を子ども達に採ってくださる素敵なご主人)
◆アリのエサを放置しない
甘いもの、油もの、チーズ等を放置せず、密封するのがポイントです。
柔らかい炊きたてご飯の甘さも集客力があるので、子どものエプロンなどは要注意。
ドライフルーツや切った果物が乗ったままのお皿があれば、密閉容器へ。
砂糖や蜂蜜、油のビン、粉チーズの容器なんかはフタを布でキュッと拭いて締め直す。
また、新生児が飲む母乳(初乳)をはじめ、
新生児期は特に飲める量が少ない分、濃厚で甘い特別な母乳が分泌されるため
赤ちゃんの顔まわり、お母さんの胸元などは濡れ布巾で授乳のたびに拭くのがおすすめ。
うちの歴代の赤ちゃん4人、いずれも春夏生まれのため、
もれなくアリがやってきましたよー><;
母子の服や寝具のタオルもこまめに替えていくと安心です。
◆偵察部隊を見かけたら
「あら〜、ご苦労様です〜」と声をかけ、ポジティブスイッチをON。
アリが好むものがオープンになっていないかを即座にチェック。
偵察部隊の来訪は、片付けのチャンス。
袋が開いたままの甘いもの、香りのいいものもきちんとしまって。
家もなんだかすっきり、ありがとうアリさん。
ちなみに夜勤の偵察アリもいるので(シフト制?)、
晩酌後のお片づけもしっかりと。
(子ども達が夢中になったちびっこBar。机も椅子も丈夫で可愛い!こんなの作りたいなぁ〜)
◆アリの行列ができてしまったら
運悪く、偵察部隊にオイシイものを見つけられてしまうと
アリの巣まで道しるべをつけ、大勢で行列をなしてご訪問されてしまいます。
行列の目的地(ターゲット)が今すぐ使う必要がないものだったら
1〜2日そっとしておけば、運び尽くして行列は自然に解消します。
今すぐ使いたかったのに!!という場合は
覚悟を決めて、ターゲット物品を外へ。
外に出したターゲット上では帰り道を見失い、
屋内の行列はターゲットを見失い、それぞれ混乱が生じるので
隊列が崩れたところからいらない布で水拭きして道しるべを消します。
アリが散り散りになったターゲット物品は
残りのアリをぱっぱとはたき落として水拭きをしたらOK。
それも嫌なら、外に2日も置けば、一匹もいなくなります。
(冒頭のアリの巣の写真は、この砂利敷きの道に無数にありました)
ただし砂糖や粉チーズなど、粉末の中に
ぎゅうぎゅうにアリが詰まっていたら・・・諦めるほうが得策(涙)。
実家にいた頃、どうしても粉チーズが使いたいのに
容器の中までアリが詰め掛けていたのを見つけたときは悪夢でした〜
乾いたタライに中身を全部出して、アリをお箸で取り除いて外へ出し、
異常な執念でカルボナーラを作って食べましたが!
家族には嫌がられ、一人で食べました^^;
(長男のとろける笑顔!桑の実さんのお料理に夢心地でした〜)
◆薬剤で殺すことはより大きな害虫を招く
アリを見つけるたび、アリの巣を見つけるたびに
薬剤のワナをしかけたり、薬剤を巣に注ぎ込んだりする人もいるけれど
それは「絶対にやめたほうがいい」と断言します。
まず、その薬剤を
誤ってペットや家族(お孫さん)が食べたらどうなるか。
そのアリがいるおかげで駆除してもらっていた、
シロアリなどのさまざまな虫が急増するけれど、いいのか。
より噛む力の強いアリが縄張りを広げてきても、いいのか。
アリがいなくなることで、アリだけでなく
さまざまな不快害虫を捕食してくれていたクモや爬虫類が減ってしまい、
結果、害虫遭遇率が上がるけれど、いいのか。
私は、毒でもって何かを殲滅し、生態系のバランスを崩すことは、
本来する必要のないことで、別の方法がきっとある、と考えます。
(長男が描いた、お父さんの絵。いつも下から見上げているから、こんなにヒゲだらけなんだね)
◆他者を排除する発想そのものを変えていこう
人類の長い長い歴史上で、これほど人間中心な思考で
他の生物を追いやる経済活動を展開する時代はなかったでしょう。
スイッチひとつ、蛇口ひとつ、指先スイスイっと、で
全てを管理できるかのように錯覚してしまうほど便利な暮らしのせいで、
ついつい忘れてしまいそうになる、大事なことがあります。
豊かな生態系、多様な植物相なしには、人の暮らしも維持できないのですから・・・
他者を排除し続けると、最終的には人類が困窮することになるのです。
最後にはなんだか話が大きくなってしまいましたが!
アリとの共存について、でした〜。
ちなみに、虫や草を敵としない自然農を営む雑草屋ではありますが、
虫を一匹も殺さない暮らしではありません。
蚊とかブヨ、ムカデへの対応はもうちょっと普通です。
まーそれもだんだん寛容になってきて、
いつも5月には作る虫除けスプレーを、
ついに7月になるまで作り忘れましたけれど。ふふ。
「害虫」関連記事:アリは何の害もないんですけどね〜^^;
秋のスズメバチへの対処法 小さな隣人たち(&秋の草花メモ)
子ども達と虫の交流記事はこちら:
小さなおともだち 壊れやすいもの2
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茨城県つくば市で6年にわたり、
自然派の親子が集まって過ごしてきた「こぐま塾」。
大子町(だいごまち)への移住によるお休み期間を経て、
名前もちょっと変わって、
のんびりマイペースに再開しまーす。
「こぐま塾」が「こぐま学舎」に変わります -森と川、田んぼと畑の「こぐま学舎」-
* * * まかない日記 * * *
まかなってませんが(笑)、桑の実料理教室さんでのお料理〜^^
毎月、テーマごとのお勉強会が開催されています。
持って帰ったレシピでなんとか近いものを再現・・・できるかな・・・!?
あんまり美味しいのと、ご夫婦がとっても仲睦まじく素敵なので、
もう、毎月通おうか〜!と話しています。
桑の実さん、いつもありがとうございます。
ごちそうさまでした♪