ホームスクール仲間のご家族もお誘いして、
いちプレーヤーとして、つくし農園の田んぼで田植え。
旧暦どおりに営む自然農では、
田植えも6月の夏至の頃になる。
湿地を利用した、水路も何もない天水田(てんすいでん)。
機械が入れない湿地だから長年放置され、葦が茂っていたらしい。
こんな場所を再び田んぼとして使おうと考えた、
若かりし頃の夫は、本当にすごいと思う。(計測したり整えたり)
苗床は田んぼの片隅で。
しかし大子町からつくば市までは片道2時間以上。
過去にはオケラによる苗床全滅などもあったから、
様子を見に行けないリスクヘッジとして、
今回は家でも苗を育てておいた。
基本的には1本植え。
大きく大きく育った苗を、大事に植えていく。
霧雨と小雨を行き来する空模様のこの日、
子ども達は隣の区画を自由に使っていいことにした。
湿地とはいえ、雨が少なければ水は溜まらない。
土を掘って掘って、「水が出てきたー」と盛り上がる子ども達。
小学生チームは穴掘りに夢中。
ちびっこチームは大人と一緒に田植えをしたり、
お姉ちゃんのそばに行ったり。
例年なら長女に対して
「ちっとは手伝え〜」なんて、怒り気味だったかもしれない。
でも今年は、
穴掘っていいよって言ったあたりからふっと気が抜けて、
めいめいが好きに過ごせばいいや〜、と思うようになった。
大人が本気で夢中になっていれば、
大人がちゃんと楽しんでいれば、それでいい。
それに、本気で楽しそうなときは、子どもも寄ってくる。
ふわーっと寄ってきて、しばらく一緒に田植えして、また遊びに戻っていく。
無理にやらせるより、体験をさせなきゃと頑張るより、
このほうが自然なんだろうな。
やったか、やらなかったかではなく、
全力で夢中になれたか、その時間を大切にしてあげられたか。
そう振り返ると、今年の田んぼは最高だったと思う。
最後の田植えは、7月7日に我が家だけで植えた。
田んぼは梅雨のおかげでやっと水が張っていて
子ども達は穴の周りで漁業ごっこ。
私たち夫婦は言葉少なに、
自然農かつ天水田の田んぼの面白さを噛み締めながら
土に鎌を入れては苗を挿し入れ、植えていく。
去年は千葉にいて、大勢で代掻き田んぼはやったけど
いつもの田んぼができなかったからその分だけ、
枯れ草が何年分も積み重なってできた豊かな「亡骸の層」に感嘆し、
出会う様々な生き物に驚き、楽しみ、
試みとして苗の間隔をすごく大きくしたりして、ワクワクした。
つくし農園が、自然農サークルとなって2年目。
プレーヤーのみなさんは黙々とそれぞれの田畑を楽しんでいるご様子。
都市開発が凄まじいつくばの中に、
小さく小さく営まれる自然農の楽園。
稲刈りまで、細く長く、通えることが嬉しい。
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* * * お知らせ * * *
もうすぐ!開催です〜
・7月16日 新月カフェVol.32 in 取手
ひきこもり経験者、生きづらさを抱える人などの静かな居場所です。
申し込みなしでの当日参加も大丈夫です。
・7月17日 出張マインドボディヒーリング講座@東京 いな暮らし
〜腰痛や頭痛や皮膚炎など、心を見つめて身体を整える実践ヒーリング〜
勉強会のあとに、身体にやさしい晩ごはんを食べながらのシェアタイムがあります。
こちらはお食事や資料の用意がありますので事前にお申込みくださいね。
* * * まかない日記 * * *
くたくたに煮込んだ「大根の葉っぱカレー」が気に入って、よく作っています。
大きめのお鍋でまとめて作って、数日かけて食べます。
残りもののパスタもトマト増量でちゃっかりおかず風に。
切っただけの人参、作り置きドレッシングをかけるだけのサラダで、簡単晩ごはん。
子ども達の食べる量が、中年になりつつある私たち夫婦の食べる量を上回り・・・
盛り付けてもどれが誰のだかわからなくなってきました(汗)。
まぁ元気だからいいとしよう。ごちそうさまでした!