久々に物を書く体調まで戻ってまいりました、雑草屋の嫁です。
実は心身症との攻防戦に半月ほどもかかっておりました。
いやー、キツイ!!(まだまだ残滓が・・・)
さて、ずいぶん間が開いてしまいましたが、
引き続きホームスクールシリーズ。
今回はタイトルに書きましたとおり、
どうやってホームスクールを始めるか?について
手続きの実体験を綴ってみますね。
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●ホームスクールを始めるポイント3つ
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前提として、どんな思いでホームスクールを選択するのかは、
なるべくきちんとお話できるほうがいいと思います。
で、実際のところ・・・
我が家はまだ2校しか経験していませんが、
今の日本では基本的に以下の3点を踏まえれば大丈夫な印象です。
・住民票のある地区の小学校に所属する(自動的に)
・市役所と学校長にホームスクールの意志を伝える
(頑なにはならず、子どもの意見を聞きながら柔軟に方針を決めていきたい、がgood)
・先生との面談、健康診断などに快く参加する
健康診断にちゃんと対応すること、
家庭訪問に気持ちよく応じることなどで
虐待(閉じ込め?)の疑いは晴れますので、
ご心配なさらず^^
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●虐待を疑われたら、と心配な方へ
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シングルマザーだったり、ご近所付き合いがなかったり、
タイミングによってイライラした態度で対応したり、
お子さんが極端に痩せていたり小柄だったりすると、
もしかして・・・?とあらぬ誤解を受けることもないとは言えません。
その場合、お子さんや親御さんが地域のサークルに所属しているとか、
子育てサークルやご近所つながりでお友達と定期的に遊んでいるとか、
自治会や民生委員の方と顔見知りであるとか、
そういった環境をきちんと整え、伝えることも大切だなと思います。
うちは児童相談所に通報されたときに
幸い自営業で、こぐま塾やつくし農園などのチラシがあったので
それを児童相談所の方々にお渡しして、暮らしぶりを説明し、
「きちんと色んな人と関わって暮らしてらっしゃるんですね」
「同年代の子ども達と遊ぶ機会が定期的にあるんですね」
と納得していただくことができました。
また、うっかり息子の乳幼児健診を2回受け忘れたときも
市の保健師さんたちが(虐待の可能性を心配して)いきなりいらしたんですが、
子どもの元気な姿を見せると共に、つくば自然育児の会のこと、
顧問助産師の先生のことなどをお話して、誤解が解けました。
個々の環境は異なれど、
何かしらそういった安心材料があると
いざというとき、疑われるダメージが軽くなります。
例えば児童館には母親クラブなるものがあり、
地域の子育ての集まりとしては
行政の認知度が最も高いんじゃないかと思います。
(自然派ではないので私は参加していませんが)
また最近は、自主保育サークルや
森のようちえん活動も盛んになっているので、いいですね。
「子ども同士が集まる場」に参加していることは
親子の日常においても、土壇場においても、意義深いはず。
こういった「子育て系の何かに所属してきた」ということが
外部の方から見ても、安心材料のひとつになりやすいように感じます。
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●パターン別 ホームスクールの始め方
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未就学児が小学校に入るときと、
すでに小学校に通っていて、ホームスクールに切り替えるときで
ずいぶん違うと思いますので、そこを補足します。
転校のことも加えますね。
(1)未就学児が小学校に入るとき
小学校入学が迫ってくると、市から
あなたのお子さんはナントカ小学校ですよ、
就学前の健康診断はいついつですから来てくださいね、
といったお手紙が届きます。
で、この健康診断は小学校で開催されることが多いはずなんですが
なるべくさらーっと受けに行けばいいと思います。
(我が家はここでつまづき、最終的には受けそびれた体裁で
あちこちの病院に書類を持って直接健診にいった記憶があります)
そして、ホームスクールの申し出。
市役所の該当部署(お手紙を送ってきたところ)と
所属予定の学校長それぞれに、
ホームスクールをしたい旨、申し出をすると
たいていの場合、学校長と面談になります。
ここで対人スキルが問われる気がして
私はすっかり寝込みましたが、
夫が穏やか〜に面談してきてくれました。。。
(メンタルが安定しているほうがダメージが少ないというか・・・)
先生も市役所も、まさか小学校に来ないなんて!?えー!?
という反応のほうがまだまだ多い日本ですので、
小学校を全否定しないことが大切みたいでした。
あくまでも、敵対せず、かたくなにならず、
子どもの様子を見ながら、柔軟に方針を変えていきたい、
というようなことを穏やか路線で伝えてくれたようです。
入学式や、春の健康診断に家庭訪問など
いろいろ目白押しの4月ですが、
健康診断と家庭訪問だけはきっちり受けて
あとは入学式も含めてお休みの旨を伝えれば大丈夫でした。
なお、長女が所属した2校とも、家庭訪問には
担任の先生だけでなく、校長先生もいらっしゃいました。
校長先生の面談や家庭訪問は
「所属して最初の家庭訪問のとき」と
「校長先生が変わったとき」、それぞれ必須なのかもしれません。
(2)小学校通いでホームスクールに切り替えるとき
経験がないので、あくまでも個人的な想像ですが、
こっちのほうがずいぶんスムーズかと思われます。
なぜなら「不登校」という
非常に理解されやすい区分に入れられるからです。
先生との連携は保ちつつ、
いつも休みがちなので・・・
精神的につらいようなので・・・
自分のペースで試してみたい・・・
お子さんそれぞれの状況に応じて理由を伝え、
「しばらく、家庭で学習させてみます」
という申し出をするだけで済みそうなのが
この(2)のパターン。 (あくまでも想像です、スミマセン)
心のデリケートな部分にも関わるということで
先生側の対応もとってもマイルドな印象です。
(3)転校してホームスクール
我が家は茨城から千葉に引越し、
転校前も後も、ずっとホームスクールですが
転校先では、前の学校でどうだったかはあまり関係なく、
手続きとしては(1)のステップをまた繰り返す感じ。
引越しをきっかけにホームスクールを開始するときも
ほぼ変わりないと思います。
で、我が家の場合。
せっかく転校するので、
もうちょっとスムーズにならないものかと
「ホームスクール」を前面に出さず、
「不登校」路線で先生とお話してみたら、なかなか良かったです。
簡単に言うと、
・ホームスクール
⇒ アンチ小学校、小学校を拒否!?なにー!?
(初めてのことで拒否反応)
・不登校
⇒ 小学校にも何人かいる、心の問題、デリケート
(経験のあることなので受け入れやすい)
なのかな〜、と感じました。
先生方だって全力で学校教育に取り組んでいるでしょうから
否定的な態度で乗り込まれるとそりゃ嫌だと思います。
学校を代表する立場にある校長先生なら、尚の事。
それも含めて、尊重しつつ、朗らかに和やかに、
ホームスクールを営んでいけたらいいですよね〜。
以上、ホームスクールを始める手続きについてでした!
はい、私は大事な局面のほとんどを夫に対応してもらいました。。。
立場が偉い(と言われる)人、怒ってる人、と対峙すると
まんまとマウンティングされて疲労困憊になっちゃうもので、
対人能力が本当に低いのですー・・・
夫がいなかったら、あっさり長いものに巻かれろで
学校に行っていたかなと思います。
実際、シングルマザー時代は保育園におんぶに抱っこでしたし。
全体のプラスとマイナスを比較して、総和で決めたらいいですし
いつでもそれは変わりうる、変えていい。そんな風に思います。
関連記事:ホームスクール、始めました 学校というシステムは最適か?
※後日追記※ 「ホームスクール」シリーズ書きました!
家庭保育と社会性
ホームスクールを始めたきっかけ
ホームスクールを始める手続き
ホームスクールあるある&質問集
ホームスクールの合法性
ちなみに今回の写真は、1ヶ月前からの稲刈りシーンでした〜。
今年は自分ちの田んぼではないけれど、
道場のみんなと植えたお米の刈り取り、夫メインですが
私も子どもたちもちょこっとずつ参加させてもらいました。
しかし、体力落ちてた!さらにこのあと心身症でダウン。
自分を甘やかしたい秋でございます。
* * * お知らせ * * *
ひきこもり当事者・経験者で集まって、
ただ「居る」だけで里山を整備しちゃう企画 ♪
11月10日(土)第13回 森の新月カフェ@筑波山
また、こちらは間もなく詳細がアップされるようです。
11月21日(水)新月カフェVol.26(特別版)@つくばカピオ
* * * まかない日記 * * *
伏せっているうちにすっかり季節は過ぎ去ってしまいましたが
先月のおいしい思い出を。
実家から見事な栗が送られてきたので、
ひと晩水に漬けておき、子ども達に皮むきをお願い。
お尻に十字の切れ込みを入れて渡せば、
2歳と4歳がせっせと剥いてくれます^^
今年は赤道方向には切れ込みを入れませんでしたが、
余裕があれば、入れてあげたほうが剥きやすいみたいです
今回は長女は読書の秋らしく、栗の皮むきはほぼ下の二人で。
鬼皮をむいたあとの渋皮むきは、次女がずいぶん頑張りました!
去年の皮むきに比べたら、ロスはほぼなく、一人前の皮むきっぷりに脱帽!
で、次女が力尽きたあとは長女がダルダル〜っと数日に分けて尻拭い(笑)
お陰で(?)数日に亘り、ちょっとずつ栗ごはんを楽しみました♪
栗ごはんやお芋ごはん、蒸しかぼちゃなどは率先して炊いてくれる頼もしい長女。
ピーマン類の種は未熟ならそのまま調理していいことにしたら(最近そんなレシピを多く見かけるので)、いっきにピーマン採択率が上がり、得意のきんぴらにしてくれました。
私が倒れていたここ半月ほどの間も、かなりお料理をがんばってくれましたー。
ありがとう(涙)!!!