8歳の長女が、ときどき男の子たちに言われる言葉。
そのあとはひとしきり、バカにされたり、からかわれたり、
問題を出されても答えられなくて更に笑われたりが続く。
(ウクレレ大好きで、親よりずっと上手くなった)
長女がホームスクーラーであると知ったとき、
同年代の小学生の反応は主に4つ。
・バカにする (5割)※主に男子
・不思議そう (2割)
・苛立つ (2割)※時間差で主に女子
・気にしない (1割)
学校に通うということは、すなわち
しっかり勉強し(勉強しないとろくな大人にならないよ)、
嫌な宿題もこなし(嫌でもやらなきゃ置いていかれるよ)、
つまり立派な大人になるための、訓練をしている。
学校に行かないこと、休むことは
「悪いこと」なので、
「学校に行ってない = 勉強してない = バカにしていい」
という図式が成り立つのかもしれない。
(カメラも大好き。寛大に触らせてくれる道場住人のみんなのお陰でメキメキ上達中)
即座に出る反応がほとんどだけど、
苛立つ(または怒る)というのは、
一緒に過ごしていて後半に出てくる。
私は宿題があるから。
今日はいっぱい宿題が出たんだ。
(あなたはないんでしょ、気楽でいいね)
学校に行ってないからそんなに笑っていられるんだよ。
友達とかのストレスないからそんなに元気なんだよ。
(学校に行くっていうのは大変なことなんだから)
(長期滞在したフランスのお兄さんとは、次第に怖じけず声をかけられるようになった)
長女は困って黙っていたり、うすら笑いでごまかしたりで、
帰ってきてからも親には黙っているんだけど、
ごくたまに、何かの拍子に
「今日会った子たちに、こんなこと言われたの・・・」
とポツリポツリ言い始める。
※もちろんいろんな小学生がいます。
すごく優しくしてくれて嬉しかった!という子との出会いも
時には、あります。
一人の人間として、誰もが、いい面も悪い面もあります。
それはうちの子も全く同じです。
それを大前提として、何年も考えてきたことを書いてみます。
個々人を否定するものではないことをここに明記しておきます。
(小学生に言わされる問題No.1の九九は、道場のみんなが教えてくれた)
人間は恒常性の生き物なので、
違う何かに出会ったとき、最初に「拒否」が出る。
それはわかってはいるんだけど、
小学生達の言動には時々、気になるものがあった。
動物を強いストレス環境下に置いたときのような、
本来の子どもらしさとは違う何か。化学反応のような何か。
市営プールで見かける、低学年からの派閥争いや仲間はずれ。
児童館で見かける、あからさまな無視や、人形への残虐な言葉がけ。
何より、ホームスクーラーの子ども達と大きく違うのは、
人を傷つける言動の引き出しがとても大きい、ということ。
私と一緒にいた次女(当時3歳)に対して
「なんでこいつ、こんなに黒いわけ?
見て!ぜったい日本人じゃねーよ!」
と小学生が取り囲んだとき、鳥肌が立った。
(地黒なうえに、いつも外にいるから真っっ黒!!な子ども達)
・・・何年もずっと考えてきたことが、
長女の話を聞きながらやっとまとまってきた。
学校という形態は、
人間にとって最適ではないのではないか。
特に、
同じ年齢の子どもを数十人集めて
ひとつの部屋に密集させるという育て方。
勉強という成果で横並びに評価し、
良い・悪い、できる・できないでラベル付けする学び方。
負荷が大きいのかもしれない。
最適な導きができる規模ではないのかもしれない。
いじめが永遠になくならないのは
学校という特異な空間に
子どもを集団で閉じ込めているからかもしれない。
親から、周囲の大人から、
もっと別の軸で認めてほしいのかもしれない。
(鴨川のアースオーブン作りでは、ずっと調理ブースで本場仕込みのピザ生地を教わっていた)
学校というシステムに対して「不登校」が、
社会というシステムに対して「ひきこもり」が、
いま、静かなるアラートとして、
システムの問題点を指摘しているように思う。
長女は集団に順応するのがとても上手いので、学校に通えば
それなりに付き合い、衝突を避け、見てみぬふりもするだろう。
さりげなくいじめに加担することも、あるかもしれない。
それがわかっているからこその、
試みとしてのホームスクール。
(色んな人が野菜を切るのを長女に任せてくれ、やりきった感!いつかハートの人参もマスターしようね)
2年が経過して、様々な人と過ごす中で、
「純粋だね」「ピュアだね」「無邪気で癒されるよ」
と言われることもあるけれど、
子どもって本来は、みんなそうなんだと思う。
学校という特殊な環境で、少し違った特性を身につけてしまうだけ。
長女は学校にいってない分、それを身につけずに済んでいるだけ。
(長女の小賢しさ、ずる賢さ、充分に感じてますけども!!
世の中の子ども達はそれ以上にすごいんだと力説されるので…)
(生パスタ作りを3度も体験させてもらった!美味!!)
学びが多様化する現代。
私たちは、その都度考えながら、観察しながら、
柔軟に、学ぶ場所を選べばいいと思う。
「ホームスクール」関連記事:
ホームスクール、始めました おやき三昧 ホームスクールの記録 〜時計〜 家庭保育とホームスクールの様子 −秋−
ホームスクールの法的根拠について(お世話になっている古山さんの記事より)
ちなみに最近の長女は、
本に出てくる小学校の描写に憧れがあって
学校の授業に出られる程度に「(読み書きの)書き」と「算数」を
やっておこうかな?という話をして、ドリルを始めたところ。
でも、ドリルより断然ウクレレやカメラに夢中ですが。
反抗期の片鱗も見せつつあるし(毎日めっちゃ大変!)
どうなっていくのか、楽しみです。
* * * お知らせ * * *
つくし農園、明日の集合日は、夫が向かっておりまーす。
せっかくなので、
今いる「パーマカルチャーと平和道場」のイベントもお知らせ〜。
・6/10 田植え
・6/16 Open Day
・6/12&16 大地の再生
千葉県いすみ市にて、お待ちしてます♪
* * * まかない日記 * * *
ときどき朝ごはんとしてフライパンで焼いているスコーン。
去年みんなで育てた小麦の全粒粉で作っています。
オーブンがなくてもうまく焼けるのは、四角いから。
6つの面をじっくり、丁寧に焼いていきます。
材料は、小麦粉、塩、BP(アルミフリー)、なたね油、水や豆乳。
お砂糖は使わず、干し柿をみじん切りにして甘みを出しています。
にんじんの葉っぱを細かく刻んでどっさり入れています。
ごちそうさまでした!!