小学校の代わりに自宅で入学式を行い、
ホームスクール生活に突入してからもう、1年3ヶ月が経ちました。
長女は、小学2年生。
ホームスクールにもいろんなタイプがあるけれど、
うちの場合はカリキュラム通りの、いわゆる“勉強”は教えていないので
教科書も(小学校からもらっているけど)使っていません。
幼児時代、長女は絵をあまり描かずに字へと自ら進んでしまったため、
今はたっぷりと絵の時間を取り戻そうと思っていて、字はまだ教えていません。
本は高学年向けのものまで読んでいるけど、書くのは自己流。
(父の日のプレゼントは、自作のメモ帳2冊と、折り紙の工作たち。制作系も取り戻しているところ)
生活の中で直面したことから学びを広げていったり、
その都度、必要に迫られて理解していったりすればいい、と思っていたら、
ヤギの餌やり(のための草刈り)、料理やその他家事手伝い、
小さい子のお世話またはあしらい方(笑)など・・・。
(チヂミ食べたさに、ニラを採って洗って切り、4個のじゃがいもを洗って一人で全部すりおろした)
本当に地に足ついたことから伸びていくようで、
でも基本的には家で本ばっかり読んでるし、うーん。
これでいいのかなぁ。
長女はやっぱり、私が小さいころ過保護に育てちゃったから、
親が何か働きかけないと動かないのかなぁ。
・・・なんて不安がよぎっていたときに、感心する出来事がありました。
それは6月の半ばでした。
長女は、保育園をやめて家庭保育に切り替えた4歳のときからずっと、
時計に関しては、短針しか読めませんでした。
太くて短い針が数字の7あたりを指していれば、とりあえず「7時!」。
6時45分だったとしても、長針が読めないので「7時だってば!」。
7歳、2年生になっても状況は変わらず。
何をどう説明しても「わからないのーっ」の一点張りで
ここ半年くらいは、私も「もう・・・いいや」とすっかり手放していました。
しかし6月のある日、棚の片付けをしていて、大きな時計が出てきたので
「しばらくこれ見る?」と渡してみたところ・・・
1秒ごとに動いてゆく、秒針。
秒針が1周したら、長針が1つ進んでいて、
長針が進むにつれ、短針もわずかずつ進んでいて・・・
なんて考えていたのか、よくわかりませんが、
20分近く、じーっと観察していたようです。
「もう大丈夫。ありがと」
と、時計を返しにきて、
それ以来、
長女は時計がきちんと読めるようになっていました・・・!
時刻を読むのはもちろん、料理で必要な「今から○分後」もばっちり。
「三時に約束だから、あと○分しかない!」とか言ってます^^
小学校で時計の勉強にどれくらい時間をかけるかはわからないのですが。
長女の場合、これまでの生活の中でぼんやりと感じてきたことが
大きな時計を腕に抱き、じっと観察した20分弱の間に
全部、ストンと腑に落ちたようでした。
たまたま、パズルのピースが揃っていた。
そういう瞬間でした。
もちろん、これで小学校の文章題を、
文章だけ読んで解けますか?って話ではありません。
そんなの、時計を見ながら
「えー?えーっとね〜」と答えると思いますし、それでいいのです。
大事なのは、あの瞬間、
彼女の中でさまざまなものが組み合わさったってこと。
プリントや教科書とにらめっこしながら教材の時計をいじくったり
繰り返しドリルの問題を解いたり・・・という学習方法ではなく。
「必然的な学び」というものを目の当たりにして
あぁ、ホームスクーラーの先輩方が言っているのはこれか!と、
やっと合点がいき、安堵したのでした。
そんなわけで、
押し付けず、必要に応じて、必要なことだけを、欲張らず。
ひとつひとつ、生活の中で、実感と実体験に基づいて。
引き続きのんびりと、ホームスクーラーの速度を楽しもうと思います。
関連記事:
おやき三昧 …ホームスクーラーならではの没頭の仕方。
ブルーベリーを探せ ブルーベリーとの再会 …好きこそものの上手なれ、の変化球!?
余白と英才教育 …ちなみに一度も保育園に入れない場合はこんな子になりました
* * * お知らせ * * *
7月ですね、夏ですね〜。
たまにはこんな情報もご紹介してみようかなと^^
12歳までにしておくべき50のこと
※結構、意訳というかニュアンス訳で書いてますので
英語圏の方々、薄目でぬるーく流してください(汗)
リストアップされている項目を見るとウキウキします♪
楽しい夏の計画に、いかがでしょう〜。
* * * まかない日記 * * *
じゃがいもと玉ねぎ、の組み合わせを、初夏らしくさっぱり食べたくて。
少ない水でウォーターソテーして、
お庭のセロリとイタリアンパセリの柔らかなつぼみを摘んで刻み入れ、
塩とハーブだけで爽やかに仕上げました。
鉄のフライパンで炒めるのが一番おいしいです。
ハーブのすがすがしい香りは、元気をくれる気がします。
ごちそうさまでした!