2017年01月11日

親愛

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(今回の写真もお正月の風景から…)


成人式のステージ前でポーズをとり、
派手な勝負服に身を包んだ彼ら。

爆音を立てて大通りを日々駆け抜ける、
バイクや改造車の若者たち。


彼らから受け取るメッセージは至ってシンプルだ。

「みてみてー! ぼくをみてよ!
 すごいでしょ、ぼく、すごいんだよー♪」


幼児期に親から、大人たちからもらいたかった

「見てるよ! そうだね! すごいねぇ〜^^」

の言葉、まなざしを取り戻すために、
彼らは今、全力で「みて!」を放つ。

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(雑草屋の元旦は、田畑の神様に会いに行くためこんな恰好)


地域の人がよその子どもと関わらなくなってきて
自治会での子どもの役割や居場所も減った。

親の子育ては、孤立化と多様化の中にある。

迷惑な行いを諭したり、親愛を持って叱ったり
してくれる大人も、今は滅多にいない。

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(田んぼから戻ったら脱走したヤギに食べられてたよ門松!)


「個」が異常なほどに優先された現代では
人間が本来持っていた、「集団」の中で得るべき
まなざし、教え、親愛、居場所、役割、承認、賞賛などが
特に幼い段階で、不足しているんじゃないかな。

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(初詣の人々から浮きまくる長靴一家)


「みてるよ〜」「すごいねぇ!」
小さいうちに必要な量は、ほんの少し。

もらいそこねた子、足りない子は、もうちょっと大きくなって、
たくさん人の目を引こうと、あの手この手を試していく。

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(行列に2時間も並べないから初詣は別の日にね〜)


逆三角形の形、円錐をひっくり返した形をイメージしてみてほしい。

必要な承認や賞賛の量は、年齢が上がるにつれて、
人との関わりの幅と共に増えていく。

もっと、たくさんの人に見てほしい。

もっと、たくさんの人に
「すごいね」「すてきだね」「かっこいいね」「かわいいね」
って言ってほしい。

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(霜で浮いた麦を踏む)


やんちゃな青少年に限った話ではないと思う。

自分も身に覚えがあるので恥ずかしいけれど、
外見にコンプレックスのあった女の子が大人になって
自分の写真をSNSやブログにアップするのも、
思春期のやり残しを取り戻すのに必要な行為だろうし、

仕事ばかりで交友関係が薄かった男の人が
定年間際になってFacebookにはまるのも
友人同士の「いいね!」を取り戻しているのだと思う。

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(新春恒例、もぐら踏み競争)


どんどん手段は複雑化して、
人の迷惑になる行為、ならない行為、さまざまにある中で
今回のつくば市の成人式のような、残念なニュースも出てくる。


敵視や蔑視、締め出しや厳罰化は
すごく簡単な反応で、ついそう思ってしまいがちなんだけど、
根本的には何も良くならない。

だからなるべく、自分の心に余裕があるときは
「親愛」でもって、考える。

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・・・なんて、もともと人間不信な私が
はじめからそんな発想をするはずもなく、

様々な物事について、夫と対話してきた中で
ゆっくりと積み重なってきた何かが
今回の成人式の一件で、ピースがはまった気がしたのだ。


対立すると、相手を排除しない限り終わらないけれど
「親愛の気持ちで見ること」を始めるだけで
できること、やれることが見えてくる。
・・・と、夫はいつも言っている。

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(田んぼの水鏡に夕暮れが迫る)


子どもたちの「みてー!」に、まなざしを。
できてない指摘の前に、できてる承認を。
決めつける前に、あいさつを、対話を。

苦手な人、不遜な人、嫌な人、迷惑な人、
それぞれの人生に背景がある。


思い切り傷つけられることもあるけれど、
知らない間に自分も誰かを傷つけながら生きてきている。

全部が巡り巡って、つながっているのだと思う。


だから、すべてを察することはできなくても、
ネガティブな反応をしそうになっても。

いつもできるとは限らなくても、
まるで綺麗事のようで背中がむず痒くっても。

なるべくひと呼吸おいて、愛を送りたい。


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* * * まかない日記 * * *

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元旦は畑でカブを収穫するのが、ここ数年の恒例。
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霜でダメになっちゃう前にね、と一気に収穫しました。

本当の七草は旧暦でやろうね、と話しながら
七草粥の代わりに「カブ菜粥」。
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お正月のカブと間引き人参がごろんごろん。
さつまいもたっぷり味噌汁で、お腹にほどよい晩ごはんでした。
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ごちそうさまでした!


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posted by miya at 16:09| Comment(0) | 子育てと教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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