すっかり松の内も明けました。
本年も雑草屋をよろしくお願いいたします。
今年のおせちは、深い訳がありまして
夫がメインで作ってくれました。
庭の樹木を豪快にあしらって。
事情は後ほどお話するとして、恒例のおせちメモです。
一の重: 自然農さつまいもの茶巾、自然農黒豆、田作り
さつまいもは大収穫のあと、極寒の我が家で傷まないうちにと
蒸かして潰し、冷凍しておいたものを使いました。
みりんと塩を足してトロ火で加熱しながら練り上げています。
子どもたちの食べっぷりを思うと、裏ごししても虚しいので
今年から裏ごしはしないことにしました〜。
黒豆はみりんたっぷり、醤油ちょろっと、塩ちょっと。
甘さがクドくない黒豆に仕上げました。
田作りは夫作で、お醤油とみりんだったかな。
折れもせず、綺麗に作ってくれていました。
二の重: 昆布巻き(ブリ)、紅白なます(大根×柿×ゆず)
夫が一人で作ってくれた昆布巻きは、
味しみしみ、口どけ柔らか。
鉄鍋で数時間かけてじっくり煮てくれたそうです。
早目に作って冷蔵してあった紅白なますは、
近江屋商店さんで買った自然農大根に
自分ちと友人知人からもらった柿、お向かいさんの干し柿、
友達にもらったゆずで作りました。
大根1本を塩もみしてしぼり、
柿3個、干し柿4個、ゆず4個。それだけです。
ゆずは搾り汁のほか、皮の黄色いところも刻んで入れました。
ゆずの香り高さ、干し柿&柿の甘さだけで美味しくできました!
秋の終わりの柿は、おせち用に冷蔵庫でとっておこう。
三の重: おでん
夫があえてダシを取らず、野菜とさつまあげの旨みで作ったおでん!
自然農里芋は、煮崩れしにくい親芋を使ってくれました。
自然農のカブもゴローンと入ってて、甘かったなぁ。
去年のお正月は一家で病み上がりだったので、
おでんをお正月に食べようって話になったんです。
毎年恒例でおせち&おでん、が我が家の味になるでしょう。
汁物: 自然農菊芋といろいろ野菜のお味噌汁(自家製味噌)
大変なときでも、きちんと汁物まで用意してくれるのが夫。
菊芋は甘いしコクがあるし、何にでも使える万能食材です。
さて。
私は今回、紅白なますと茶巾、の簡単2品しか作っていません。
おせちの大半を夫が作ってくれた、
その経緯はですね・・・
我が家では、大人は
「寝込みたいときに風邪をひく」ことにしていて、
今年はクリスマス時期に夫が2日ほど
風邪の名目で寝込みまして。(実際に風邪なんですが。)
風邪をひけるってことは、体がオフを欲しているとき。
そして、心が自分にオフを許したときなんです。
うらやましい・・・なんて思いながら家事育児をしていたら
年末30日になって、私が発熱の予兆。
「やったー、私も堂々と寝ていられる♪」
と思って丸一日、布団で過ごしたものの、
別室から聞こえてくる小さい子チームの泣き声と
それに対応する大きい子大きい人チームの苛立ち声とで
自分が恨まれてないだろうかと、ハラハラして疲れてきて。
さらには、
このまま大晦日まで寝込むのは困る!
大好きなおせち作りができなくなってしまう!
おでんも手がかかるのに!
なーんて葛藤がはじまり、
熱が高くなるでもなく、ぼやーんと回復して
なんだか中途半端、不完全燃焼のまま大晦日に突入しました。
心と体のデトックス機能として風邪を活用したかったのに
今回はそれもできないまま、
くすぶった思いで年越しそばを食べ。
(次女のそば反応を確認するまではうどんそうめん系で)
子どもたちを寝かしつけたら、一気におせちを作ろうね!
と固く誓い合った夫が、寝かしつけでまさかの寝落ち。
気持ちがシャンとしていない私は、
おせちも作らずうじうじと夫の登場を待ち、
しつこく夫を起こしに行き・・・
反射で「お、起きる、ダイジョブ」と呟いてはまたまどろむ夫に
一人で子どもみたいに、ぷんすか腹を立てていました。
おせち、楽しみにしてたのに。
おせち、作りたかったのに。
もうなんにも作りたくない。
悲しいし寂しい。
公私ともに慌ただしかった年末の疲れやストレスが重なって、
休みたかったのに休みきれなかった未練がズシンと乗っかって、
絶望的に不幸な気持ちに自分を追い込んでしまい・・・
年越し直前の23時、もう寝てしまおう!と決めました。
寝る間際に起きてきた夫には
「もう何も作らん。正月は餅焼いて食べるがよろし」
と言い放ち、なだめる夫をふりきって、ふて寝を決行。
なんて悲しい正月なんだ。
朝起きた子どもたちはがっかりするだろうな。
毎年のおせち、長女は楽しみにしてたのにな。
理想が高すぎて自分を追い込むいつものパターンが
とびきり楽しみにしていたおせち作りに直撃し、
暗く重く気疲れして、泥のように眠りました。
明けて、お正月。
台所には、夫がひと晩じゅう作ったおせち料理とおでんが
あちらの鍋、こちらの鍋に出来上がっていました。
「昨日の不幸さを埋めるためならこれくらい♪」
そう笑ってくれる夫のありがたさ。
急ピッチで煮てくれた黒豆の仕上げをやりながら
重箱を出して洗い、おせちを詰めていきました。
娘たちの嬉しそうな顔!!
品数は多くはないけれど
私のふくれっ面と、夫の包容力が詰まった
忘れられないおせちになりました。
いやはや、主婦業放棄してごめんなさい。
大きな愛と理性でおせちを作ってくれた夫、ありがとう。
長い、極めて私的な話題を読んでくださった方々、
どうもありがとうございました。
器の小さい私なりに、ちょこちょこときちんと休みつつ、
今年を楽しんでいきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
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