2016年11月18日

「20年後の私へ」 〜今、わたしは中2です〜

郷里の親友から、タイムカプセルの手紙が届いた。
中学2年の私が、20年後の私に宛てて書いた手紙。

とんがってて、生意気で、退廃的で、
くたびれているのに、息巻いている、
痛々しくて懐かしい、あの頃。

IMG_1406hechima_hana.JPG


「20年後の私へ」

今、わたしは 中2です。
20年後といったら 33さい?
オバチャンになってから この手紙を読むでしょー。

どんな仕事をしてますか?
結婚してますか?
相変わらず 家族と暮らしてますか。

IMG_1936green.JPG

今、私はとくになりたい仕事もなく、
ただ勉強だけしています。

あー、数学がだいっキライ。
ぜん×2 分からないよ。

20年もたって大人になったら、
1次関数なんて 使わんでしょー!?

そんなもん 勉強しなくってもいいのにー。
やってらんないよ。

IMG_1852daria.JPG

おじいちゃんおばあちゃん(高知&秋田の)元気?
もういなかったら悲しーね。

あっ 今、英語だけは がんばって勉強してるんだよ。

なんかね、数年後には国際社会になるからって言われて、
英語 話せたらベンリだなーっっ て思って。
ペラ×2 になった?

あぁ〜 オバチャンになんてなりたくないよ。
きっと ますます ブスになってるだろうねー。
たぶん独身だ。

IMG_2631aki_sky.JPG

地球はもー ほろびそうじゃない?
星は見えますか。空気もきれいですか。

今はフツーだけど このままじゃー ダメになっちゃうよ。
がんばれ!! 死ぬなよ。

             13才、中2のmiyaより

IMG_2384aki_sky.JPG


だらだらした文章の合間に見え隠れする
わずかに前向きな気持ちや、自分を肯定してほしい気持ち。

赤面しながら読んで、すぐに返事を書いた。


IMG_1958murasaki_hana.JPG


「20年前の私へ」

お手紙ありがとう。今、私は33歳です。

子どもの頃は、30超えたらオトナでオバチャン、と思っていたのに
年齢の割に中身は未熟なまんまで、自分でも呆れています。

仕事は自然農という農業を傍らに、
あれこれやって暮らしています。

IMG_2190aki_sky.JPG

結婚は2回目です。
人生はいろいろ起きるものです。

実家はバラバラになりましたが、それぞれに元気です。

IMG_2579small_plants.JPG

あなたが私に手紙を書いてくれたすぐ後で、
あなたは映像翻訳という世界に魅了されます。

そして字幕翻訳家を目指して、
中学高校と、英語漬けの生活を送ります。

でも今は、英語を使わない暮らしに慣れてしまって、
英語はほとんど忘れてしまいました。

そうそう、料理や事務仕事などで、
意外にも一次関数は活躍していますよ。

IMG_2143aki_sky.JPG

中学は牢獄のように苦しかったね。
思春期の集団生活は辛かったね。

あなたが耐え抜いたからこそ、
今、わたしが元気に暮らしています。

精神的にも、勉強の面でも、
嫌々ながらも学校生活を乗り越えたあなたに、拍手を送ります。

IMG_1639kaki_happa.JPG

二人のおじいちゃんは、もう亡くなっています。
一人は、あなたが手紙を書いてくれた直後に。

事故死に急死、
おじいちゃんたちは、あっという間に逝ってしまいました。
いつでも会えると思ったら大間違いです。大切にしてね。

二人のおばあちゃんは今も元気です。
でも、いつでも会えるわけではなくなってしまいました。
日々、会えることを当然と思わないように。

IMG_2150yuugao.JPG

年を重ねることは、マイナスではありません。
人生を良くすることに、時間をかけられるのですから。

自分のことは、何よりもまず、
自分が受け入れるしかないようです。

自分を否定することは簡単ですし、今でも変えるのは難しいですが、
ありのままで受け入れてくれる人が、世界に1人くらいはいるはず。

P1010547Bon_Mariage.JPG

そうそう。

恋は、直感に従って大丈夫。
野生の勘を磨いておくように。

誰にどんなに叱られても、呆れられても、
どんなに泣くことになっても、
最後はきっと、あなたの直感が、正しいのです。

kirakira.JPG

地球は、星としては、しばらく存続しそうです。
相変わらず、人類がどうあるべきか、問われています。

たくさんの病気や事故や怪我や犯罪が、あなたを襲います。
でも、それは必然かもしれません。
立場の違う他者への理解を深める機会となってくれます。

人類が続くのは、生態系にはいいことではないかもしれません。
それでも目の前の人が血を流して苦しむのなら、
私は助けたいと感じます。

P1020143hanataba.JPG

どう生きるのが、一番いいのか、実はまだよくわかりません。

20年経ってもまだ、世界を変えるような大きなことはできていませんが
思いつくことを少しずつ試しながら、発信しながら、生きてみます。

人生は、必ず良くなります。
今は暗闇にいるように感じても、生き続けてね。

             33才、三児の母のmiyaより

IMG_2146aki_sky.JPG


関連記事:
小学校… 先生の記憶 中学校… 木々に抱かれて 高校… 自然環境を考える絵本




* * * お知らせ * * *

麦をまいて、パンになるまでを一緒に体験しませんか^^
途中からの参加も歓迎です♪

16-17aguri_komugi_ban.jpg
こぐま塾アグリコース小麦の部 〜ひと粒の麦がパンになるまで〜



明日はつくし農園の共同作業日ですが、雨だなぁ・・・
根菜類の収穫はまた今度になるかもしれません〜。

ネズミたちに食べ尽くされないといいのですが。


※記事末尾のFacebook「いいね!」ボタンをクリックしてくださる方へ
ありがとうございます!クリック後に表示されるFBコメントボックスへのコメントは確認できないため、ブログのコメント欄をご利用ください。

posted by miya at 21:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がない ブログに表示されております。