中学2年の私が、20年後の私に宛てて書いた手紙。
とんがってて、生意気で、退廃的で、
くたびれているのに、息巻いている、
痛々しくて懐かしい、あの頃。
「20年後の私へ」
今、わたしは 中2です。
20年後といったら 33さい?
オバチャンになってから この手紙を読むでしょー。
どんな仕事をしてますか?
結婚してますか?
相変わらず 家族と暮らしてますか。
今、私はとくになりたい仕事もなく、
ただ勉強だけしています。
あー、数学がだいっキライ。
ぜん×2 分からないよ。
20年もたって大人になったら、
1次関数なんて 使わんでしょー!?
そんなもん 勉強しなくってもいいのにー。
やってらんないよ。
おじいちゃんおばあちゃん(高知&秋田の)元気?
もういなかったら悲しーね。
あっ 今、英語だけは がんばって勉強してるんだよ。
なんかね、数年後には国際社会になるからって言われて、
英語 話せたらベンリだなーっっ て思って。
ペラ×2 になった?
あぁ〜 オバチャンになんてなりたくないよ。
きっと ますます ブスになってるだろうねー。
たぶん独身だ。
地球はもー ほろびそうじゃない?
星は見えますか。空気もきれいですか。
今はフツーだけど このままじゃー ダメになっちゃうよ。
がんばれ!! 死ぬなよ。
13才、中2のmiyaより
だらだらした文章の合間に見え隠れする
わずかに前向きな気持ちや、自分を肯定してほしい気持ち。
赤面しながら読んで、すぐに返事を書いた。
「20年前の私へ」
お手紙ありがとう。今、私は33歳です。
子どもの頃は、30超えたらオトナでオバチャン、と思っていたのに
年齢の割に中身は未熟なまんまで、自分でも呆れています。
仕事は自然農という農業を傍らに、
あれこれやって暮らしています。
結婚は2回目です。
人生はいろいろ起きるものです。
実家はバラバラになりましたが、それぞれに元気です。
あなたが私に手紙を書いてくれたすぐ後で、
あなたは映像翻訳という世界に魅了されます。
そして字幕翻訳家を目指して、
中学高校と、英語漬けの生活を送ります。
でも今は、英語を使わない暮らしに慣れてしまって、
英語はほとんど忘れてしまいました。
そうそう、料理や事務仕事などで、
意外にも一次関数は活躍していますよ。
中学は牢獄のように苦しかったね。
思春期の集団生活は辛かったね。
あなたが耐え抜いたからこそ、
今、わたしが元気に暮らしています。
精神的にも、勉強の面でも、
嫌々ながらも学校生活を乗り越えたあなたに、拍手を送ります。
二人のおじいちゃんは、もう亡くなっています。
一人は、あなたが手紙を書いてくれた直後に。
事故死に急死、
おじいちゃんたちは、あっという間に逝ってしまいました。
いつでも会えると思ったら大間違いです。大切にしてね。
二人のおばあちゃんは今も元気です。
でも、いつでも会えるわけではなくなってしまいました。
日々、会えることを当然と思わないように。
年を重ねることは、マイナスではありません。
人生を良くすることに、時間をかけられるのですから。
自分のことは、何よりもまず、
自分が受け入れるしかないようです。
自分を否定することは簡単ですし、今でも変えるのは難しいですが、
ありのままで受け入れてくれる人が、世界に1人くらいはいるはず。
そうそう。
恋は、直感に従って大丈夫。
野生の勘を磨いておくように。
誰にどんなに叱られても、呆れられても、
どんなに泣くことになっても、
最後はきっと、あなたの直感が、正しいのです。
地球は、星としては、しばらく存続しそうです。
相変わらず、人類がどうあるべきか、問われています。
たくさんの病気や事故や怪我や犯罪が、あなたを襲います。
でも、それは必然かもしれません。
立場の違う他者への理解を深める機会となってくれます。
人類が続くのは、生態系にはいいことではないかもしれません。
それでも目の前の人が血を流して苦しむのなら、
私は助けたいと感じます。
どう生きるのが、一番いいのか、実はまだよくわかりません。
20年経ってもまだ、世界を変えるような大きなことはできていませんが
思いつくことを少しずつ試しながら、発信しながら、生きてみます。
人生は、必ず良くなります。
今は暗闇にいるように感じても、生き続けてね。
33才、三児の母のmiyaより
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