田舎育ちの人、近くに河原があった人は、
子どもの頃にジュズダマで遊んだ経験があるかもしれない。
(ジュズダマを知らない人も結構いるって、最近分かった)
護岸工事をしていない河原には、よく生えている。
10〜11月くらいになると、ビーズ遊びに使える実がとれる。
うちの田んぼはもともとが湿地なので、
じゅずだまがよく生える。
去年から、草刈りで刈ってしまわないように気を付けていたら、
しっかり種を落とし、今年はたくさん実をつけてくれた。
長女とつくばに越してきた3年前、
「つくばは(除草剤で)雑草の種類が少ない。草花遊びが限られる」
と高知の母に愚痴をこぼしたら、小さいころよく遊んでいた小川から
たくさんのジュズダマを採って送ってくれた。
おしりには針で穴をあけ、
長女がビーズ遊びできるようにしてくれていた。
針で指が痛くなることを知っている私は、胸がいっぱい。
次女にも1歳の頃からじゅずだま遊びをさせてみたけど、
当然ビーズ遊びは無理。
最初は部屋いっぱいにジャラーッ!!と撒き散らして
もう、えらいこっちゃ!だった。
で、大事に集めて、またしまうんだけど
どうしてもあちこちに散らばって減っていき・・・
今年からは、我が家の田んぼに生えているジュズダマも
少しずつ採って、おもちゃ用に補充することにした。
1〜2歳の時期、次女にジュズダマ遊びを解放してみて、
幼児の遊びは“目をつぶる”ことが大事だと分かった。
部屋じゅうに撒き散らすのも、踏んだら痛いって体で学んでからは
あんまり撒き散らさなくなったし、片付けもするようになった。
そのうち、大きな缶のフタとかお盆とかの中に広げて
だんだん遊び方に秩序がもたらされるようになっていった。
2歳児にいろんな容器を渡したら、
不思議なことに「移し替え」に熱中する。
これはモンテッソーリ教育でもよく言われる、大事な過程。
最初はこぼしてばかりだったのが、だんだん上手になっていく。
つかず離れず、適度に放っておいて、最後の片付けだけ手伝う。
(↑構い過ぎて手先が全然使えなかった、長女からの学びでもある)
モンテッソーリの言う「一人でするのを手伝ってね」って、
本当にその通りだと思う。
ジュズダマ、柿の実、カラスウリ、どんぐり、卵・・・
ひとつひとつ、少しずつ色の違う様子は、
ぺったりと塗られた既製品よりもずっと心を掴む。
移し替えの容器を台所から借り出してるので
少し、プラの容器も見えるけれど。
我が家では、子どものおもちゃには
なるべく自然のものを選びたいと思っている。
プラスチックよりも、植物。
電子音のしないもの、光らないもの、
心が呼吸するようなもの。
最新よりも、昔ながらのもの。
わざわざ買ってくるものよりは、
身近な自然から受け取れるもの。
遊び方が厳密に決まっているものよりも、
何とでも遊べるもの。
欲望を煽る消費社会的なものよりも、
心に静かに語りかけてくれるような息づかいのもの。
ポケットに宝物を詰め込むのが大好きな次女のおかげで
最近、洗濯機からどんどんジュズダマが出てきて、苦笑い。
もっと大きくなったら、お姉ちゃんと一緒に
針と糸でネックレスでも作ろうか。
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