結婚した二人がずっと愛し合っていられる保証はないし
産まれた子どもが、ずっと親を慕ってくれる保証もない。
下の子が、ずっと上の子を大好きで追いかけ続けるわけでもなければ
親が、いつまでも子の面倒を見てくれるわけでもない。
どれも、決して当たり前ではないのに
今の幸福に、ありがたさに、ゆっくりと向き合う時間を持つことなく
毎日をないがしろにしてしまってはいないか。
子どもたちが本当に可愛らしいこの時期、
“働き盛り”の親は、朝から晩まで会社勤めだったりする。
舌ったらずでたどたどしいお喋りや
毎日どんどん広がる「できた!」の積み重ね。
それらを“働くお父さん・お母さん”は、ゆっくり楽しむこともままならず
びゅんびゅんと時間が過ぎるなかで、一生懸命お仕事して生きていく。
お父さんと遊べるのは休みの日だけ。
お父さんと食べるごはんは朝ごはんだけ。
お母さんに学校のことを話したいのに、宿題しなさいって言われる。
お母さんが話を聞いてくれるのはお風呂のときだけ。
朝も夜も、早くしなさい!が飛び交ってる。
そんな子育て世代が、日本中にいると思う。
私も父が働きすぎで、しかも典型的なろくでなしだったので
仕事とお酒のコンボで、3日に1回くらいしか目撃されない人だった。
母も3交代のフルタイム勤務で、いつも疲れて寝不足でイライラしていて
何と言うか、生き抜くのに必死だった。
だんだん、離れていく。
だんだん、壊れていくかもしれない。
あとで。 ひと段落したら。 大きくなったら。
そう思っているうちに、子どもは遠い存在になってしまう。
夫婦は、もっと危うい関係だ。
生きている時間を、何に使っているか、
その一日は、その一週間は、自分をとても幸福にしたか、
愛する人々を、周囲の人々を、幸福で包んだか否か。
私たちはなるべく考えずに生きているかもしれない。
お金、マイホーム・・・ そういったモノ達に
幸福な時間を食べられているのかもしれないのに
私たちはつい、それこそが幸せを保証するものだと、錯覚してしまう。
顔を合わせているその瞬間、会話ができるその瞬間を
もっと大切にすればよかった。
失くしたとき、壊れた後に、つくづく後悔する。
愛情や感謝を伝えたり、辛い気持ちを吐きだしたり、
癒し合い、労わり合うことに、なぜか夫はとても長けている。
いつも「そんな暇はない」と生き急ぐ両親のもとで育った私も
夫との結婚後、日々薄皮を剥ぐように、鉄仮面が減ってきた。
今の幸福を大切にするトレーニングを受けているようなものだ。
いつでも聞けるから。 あとで見ればいいから。 時間のあるときに。
そう言っているうちに、
一瞬一瞬の幸福は、砂のようにこぼれ落ちているかもしれない。
それを、悲壮感ではなく、慈しむような心持ちで見つめて生きると
新しい幸福が、泉のように湧き出てくるんじゃないだろうか。
まだまだ生きるのがうまくない私だけど、
今の幸せをないがしろにしないよう、大切に生きたい。
* * * お知らせ * * *
週末は早起き!田植えが始まりましたね〜〜
・つくし農園
6月共同作業日【夏至】のお知らせ
・こぐま塾
6月25日(土)集合日のご案内(田植え&大豆の種まき)
* * * まかない日記 * * *
農繁期、自然農体験のLONOFerさんが手伝いに来てくださり
とってもとっても感謝しております!
(私、お会いできてなくてすみません…)
人に料理を作るのはプレッシャーになるから苦手なんだけど
このLONOF弁当(日帰り専用)は、なぜかウキウキと作れるから好き。
・じゃがいものサブジ
・ゴーヤの和風サラダ
・白菜の塩レモンあえ
・MIXごはん(自然農の古代米入り)
・自家製梅干し
先日は2名の方にお越しいただきました。
家族4人分も合わせて作って、どどんがどん。
お二人それぞれ、また来て下さるそうなので、お会いできますように!
みなさんも、こんなごはんで良かったらLONOFにいらしてくださーい^^
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これが当たり前と思ってしまうとよくないのですよね。ついついハイハイと(照れもあって)受け流しがちですが、大事にやりとりしていかねばですね。