味噌作りイベントも、豆の販売も諦めて
なるべく来年の種を残す方針となった。
思えば大豆の収穫期、私はつわりを理由に家にこもり続け
夫がある時、怒涛の勢いで一気に収穫してくれたっけ。
大豆の脱穀も選別も、ほとんど夫ひとりでやってくれた。
嫁の労働力は勘定に入れない、
それがここ数年の暮らしで学んだ雑草屋運営のコツ・・・。
ごめんね。
そして、我が家の味噌作りは、今年もイベントから始まった。
2015年度こぐま塾アグリコースの最終日。
自然農の田んぼで育てたお米を、
麹屋さんで米麹にしてもらっての味噌作り。
9年前、夫が自家製の大豆で味噌作りを始めて以来
初の、そして念願の? 試みとなった。
すっかり慣れた様子の長女の傍らで
味噌作り初参加の次女が大興奮。
味見がとまらない(笑)
自然農の大豆ほど甘い豆はないんじゃなかろうか、と確信しつつある。
茹でただけの大豆がとにかく甘い。そりゃもうとまらない美味しさ。
昔々、遠くから雑草屋のお豆を取り寄せたときも
衝撃の美味しさで言葉を失ったっけ。
だって、スーパーの棚に並んでる
すっかり白茶けたお豆さんの味しか知らなかったから。
豆が、こんなに甘くてコクがあって
柔らかな旨みを持つなんて知らなかったから。
そこから数年後、嫁になって、育てる側になるとは。
胃袋を掴まれていたのかもしれない。
さて、味噌作りでは、小さい子たちが完全に自由に遊びまわり
特にうちの次女はもう食欲炸裂で
「来年のお味噌が減る〜〜!!」と大変だったけど、
ちょこちょこと味噌作りにも参加して、なんとか進んでいった。
味噌玉を投げ込んでいるところ。
泥んこ遊びが役に立ったね。
楽しすぎ。
長女の堅実な顔が頼もしい。
仕込みを終えた味噌は、まだまだ色白さん。
これが秋には深い茶色になっているのだから不思議。
一年を通して、種から育てたお米と大豆が
お味噌へと変化し始める、この日もまた、始まりの日。
ほっくほくの笑顔で。
終わったあとは、たくさんの洗い物と、
大豆の油分でペッタペタの床掃除が待っている。
家族全員で雑巾がけを何度もして、やっと人心地ついた。
これも味噌作りイベントを始めた去年からの、恒例の風景かな。
まだ自家用にはいくらかの米麹が残っているし、
今年は自宅でも米麹作りに挑戦する予定。
気分のムラに合わせて、適当に。
だからつい延び延びになる。
まだまだ、ゆるーく、味噌作りの日々は続く。
* * * お知らせ * * *
お庭の梅がもう満開! 毎日いい香りです。
ひと雨ごとに、春が近づいていますね〜。
つくし農園、今週末の共同作業日の内容をアップしています。
・2月共同作業日【雨水】のご案内
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すり鉢や鍋、ボウルにこびりついた大豆や味噌の残りを
お水でゆっくり溶かし出して、それで炊き込んだお米は最高だったなぁ。
大豆の煮汁で炊いたお米もおいしかったなぁ。
味噌作りのあとのお楽しみです。
味噌作りから数日後、夫の作ってくれた朝ごはん。
100%自家米のごはんと、かぼちゃ&菜の花炒め、
そして大豆の煮汁を活用しまくったお味噌汁。
味噌作りで余る大豆の煮汁は、本当に濃厚で甘いので
それだけでダシもお味噌もいらないほどのスープができます。
今回は煮汁を継ぎ足しながら、毎日お味噌汁にして楽しみました。
余すところなく、ごちそうさまでした!