飼いヤギの粟子(あわこ)と黍太(きびた)の餌やりは
6歳の長女の仕事にしている。
でも、いつも気持ちよく餌やりするわけでもなく
だいたいは後回しになる。
特に朝、寒いから嫌だとか、お腹すいたから嫌だとかで
午前中にちゃんと餌やりができない。
せっかく無言の行をやっているから、毎日うるさく言いたくないし、
でも言わなかったら昼すぎまでヤギたちはお腹をすかせているしで
毎日相変わらずの試行錯誤だった。
そんな折、私の母が数日間滞在して
長女の餌やりに付き合ってくれた。
長女にしてみたら、ばぁばと念願のデートなわけで、
ついでに自転車の練習も見てもらいながら
ご近所へとウキウキ草刈りへ出かけていった。
(サンタさんの配慮でペダルなしの自転車・・・)
いつもなら1回の草刈りで1回の餌やり分(かそれ以下)しか
刈ってこなかったのだけど、働き者のばぁばが
「刈れるときにどっさり刈っておいたらええがねー
明日、楽できるやろう〜」
と当日分以上、翌日分もすごい勢いで一緒に刈り集めてきた。
翌朝はつくばに思いがけず初雪が降り、
草刈りに出かけるなんて到底無理で、
ばぁばの先見の明に感嘆したものだった。
以来、前日の午後、まだ明るい暖かいうちに
翌朝分の草刈りを済ませておくことにした。
長女のヤギの餌やりは、ちょっと楽になった。
朝は(まだ、毎回朝食前とはいかないまでも)
外に出て、餌をあげるだけで済むのだから。
冬になり、草があちこちで枯れ始めると
草刈り候補地はどんどん少なくなっていく。
季節どおりに枯れていく雑草のスケジュールとは別に
土地ごとの草刈りのタイミングで、秋から芽生えが始まったところが
今まさに草刈り最適地になっている。
だいたいの土地(空き地)は除草剤をたっぷり、入念にかけるので
春や夏、見た目に草が青々と茂っていても、
ヤギには与えてはいけない場所も多いのだ。
あの地主さんは除草剤派、この地主さんは放っておいて草刈りだけ、
などと畑への行き帰りにきちんと把握していかないといけない。
(あと、空き地でも絶対に入ったらダメな地主さんも)
JA推奨のモンサント社の除草剤「ラウンドアップ」が一番有名で
日本の農家、おじいちゃんおばあちゃん、おじさんおばさん、
かなりの割合で使っているそうなんだけど・・・
諸外国でどんどん販売禁止になっているこのラウンドアップ、
利権がらみ?アメリカ企業の奴隷?国策?日本は相変わらず・・・
宣伝ばんばん、店頭でも大人気で、恐ろしい。
「売れるから」「推奨だから」で店頭に並べる、売り手のモラルが怖い。
持続可能性を軸に商品を揃えるホームセンター、生まれないかなぁ。
買い手も何も考えないで、CMでやっているから、店頭で山積みだからと
安直に買うのは、農薬に限らず食品でも何でも、無責任だよなぁ。
・・・ヤギの餌やりから横道にそれたけど、
ネガティブなことばかり言ってないで(絶望したくなるしね)、
ポジティブなことを少しずつ、積み重ねていこう。
この日は大きな袋にバケツ3杯分の刈り草をぎゅうぎゅう押し込み、
さらにビニール袋1つにバケツ2杯分、
仕上げにバケツ1杯の草を刈って、おしまい。
「その葉っぱ、なんで1本ずつ刈るの?
根元から一度に刈ればいいじゃない?」
「あのね、あわこは贅沢だから、おいしい葉っぱしか食べないの。
わざわざ刈ってあげて残されるとイヤになっちゃうでしょ?
だからおいしいところだけ選んで取ってるの。」
うわー、贅沢ものだねぇ。丁寧にありがとうねぇ。
長女は意外なほど、草刈りにポリシーが増えていた。
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現時点で最高得点を記録した車麩の唐揚げ。
これまでは、戻した車麩におろしにんにく&生姜、
醤油とお酒をベースに下味をつけて片栗粉をまぶして揚げていましたが
今回のは、車麩を戻すところから違う。
何を漬けても美味しくできて重宝している、
山形の三吉麹屋さんの玄米麹漬けの素
(どうも商品名は「玄米粕(漬物の素)」なんですが)。
これが野菜を漬けるたびに水分が増えてしまい、
手持ちの米麹を足して調整したり、水分だけ味噌汁や料理に使ったりと
何とか調整してきたのですが、どうにもたぷんたぷんに・・・
そこで、乾燥したままの車麩を何枚か漬けこんで
玄米麹漬けの旨みたっぷり〜、の水分を吸ってもらいました。
ひと晩おいて、別容器に軽く絞り(料理に使います)、
ほどよく締まった車麩を切って、おろし生姜、にんにく醤油をまぶし、
片栗粉をまぶして揚げたときの衝撃といったら・・・!
揚げたてをサクッ!旨みぶわぁ〜!肉汁じゅわ〜!
「何これ!?もう肉いらないじゃん!!」と夫婦で大盛り上がり。
お皿に盛りつけるなりどんどんなくなってしまったので
台所の写真しか残りませんでした〜〜。