「いっつも色々色々言われて、嫌になる!」
耳を塞いだ長女にそう言い放たれて、はっとする。
子供の頃の私そっくり。
つまり、今の私は昔の母そっくりなのだ。
何をやっていても、何かマイナスなことを言われる。
何もしなくても、注意されるし、
何かやっても、どうせ注意される。
こう動いたらきっとこう言われる、またはああ言われる、
でもこの前はそれを避けてこう動いてみたけど
やっぱり別のことを注意されたじゃない・・・
高校を卒業して家を出るまでの私は、
母と、母そっくりに私に小言を言う姉との間で
「何を注意されるか」「何て叱られるか」「何に文句つけられるか」
かなり気を張って暮らしてきた。
そりゃ、至らない子だったろうし、不出来だったろう。
気配りのできない、自己中心的な、自分勝手な子だったろう。
でも、自分が信頼できないし、大嫌いで、
生きる意味なんて見つけられなかった。
家を出て大学に行ってからは、それらは薄皮を剥ぐように改善し
今では家族と過ごしても何も言われないくらいに
お互いが歩み寄れた(と思っている)。
子育てするようになって、こうした母や姉の言動は
「過干渉」と呼ぶのだと、育児書で知った。
全部を母のせいにするつもりはない。
ただ、幼い頃の母を手掛かりに、改善できないものだろうか。
鉄仮面みたいな、笑わぬ母が怒りだすと更に怖くて
こめかみの青筋、眉間のシワ、ピンと立てた人差し指、食い込む爪、
ところどころかすれたり裏返るワナワナした声、
どれもこれもが私を震え上がらせた。
ところが今は、ニコニコしない私がいる。
笑ったら負け、みたいな、
自分を厳しく律しないと母親としていられない、
そんな変な自戒で、冷たい表情を保っていることに気づく。
長女はどうだろうか。
私に何か言われないために、あれこれと考えた挙句に動き出すと
即座に何か、言われたくないことを言われてしまう。
脱力、苛立ち、怒り、悔しさ。
私は私なりに、
よかれと思って言ってるのだから滑稽だ。
長女が後で困らないようにと、長女のために声をかけ、
そのたびに憤慨され、声を荒げて苛立った返事をされる。
ああ声をかけて悪かったよ、もう気にかけるもんかと
心の中で悪態をついて、ますますイライラが増えていく。
お互いにうまくいくように考えて考えて、の言動が
見事に逆効果になって、典型的な「過干渉の母と子」になっている。
長女は本当はできることがたくさんあるのに、色々言われると
無気力になったり、逃げ出したくなったりで
いつも以上にやるべきことをやらなくなる。
それにまた私が目くじらを立てるのだけど、実は私が原因なのだ。
少なくて1日1回、多い時は1日5〜6回、
小さな噴火があり、週1回くらいは大噴火が起こる。
あぁ、脳みそに石鹸かけて、真っ白にできたらどんなに楽か。
見て口を出してしまう、見てなくても声をかけてしまう、
そんな過干渉な母親は、やっているのもしんどい。
えぇい、やめだやめだ、こんな母親、やめだーぃ。
ここで、母が昔から本棚に並べていた育児書を紐解く。
何か感じるものがあり、実家から持ってきていた。
やはり母が苦しんだことは、私も苦しむのだと、今思う。
この本で過干渉の親たちに向けて勧められているのが
『無言の行』。口出しをぐっと我慢する、確かに修行だ。
たいがいは三日坊主で終わってしまうらしいけど
ちゃんと3〜6ヶ月続けて初めて、効果が出てくるとのこと。
子どもの「自発性」はもちろん、親の「信じて任せて見守る」が
軌道にのってくるらしいけど、さてはて。
まずは明日から。
ここで公開宣言して、背水の陣なり。
* * * お知らせ * * *
過干渉でホームスクールはまず無理・・・。
そんな思いもあり、しっかり過干渉から脱却したいのです。
自由な教育に長年携わってきた古山明男さんをゲストにお招きします!
気になる方、よかったらいらしてくださいね。
大人単独でのご参加も歓迎です。
* * * まかない日記 * * *
作り置きしていたかぼちゃの煮物が、だんだん煮詰まってしまい
最後にはパスタとからめてかぼちゃクリームパスタにしました。
パスタは茹で上げた鍋から直接網じゃくしで移して
水分も一緒にソースにしました。和風から脱するには
豆乳(や牛乳、バターやチーズ)などクリーミーな何かを。
仕上げに塩・胡椒で味を整えて完成♪
かぼちゃ自身、煮崩れて煮詰まった甲斐があったでしょう!
ごちそうさまでした^^
最近雑草屋さんのFacebookを知りそこからちょこちょこブログ読ませていただいてます。
今まで「自分特有の悩み」だと思っていたことと同じような想いの人がいるのだなあと共感したり 参考にさせてもらったり 気づきをもらったり。。。
この記事は 特に今朝読む前に息子と大げんかしたこともあって。
うちは今10歳になる息子が2年生の時からホームスクールをしていて いろんなことを試しながら 今はほとんど自由に過ごす というところに落ち着いたのですが それでも日に何度か口うるさいわたしが発言していまい 自己嫌悪になることもしばしばです。
わたしも母との関係に悩みながら生きてきたので 子どもを授かった時には「母のようにだけはなりたくない。絶対にならない」と心に誓ったような気もしますが 気づくと同じように「怒る。褒めない。口出しばっかりする」母をやっていて。。。
「無言の行」わたしもやってみようかな。。。まずは1日。それから一週間って感ぢで。結果はとりあえず期待せず 想像せず 息子の生活や心のためにも自分やそれをそばで見ている3歳の娘のためにも…っておもいました。
ありがとうございます。
古山明男さんのこと 最近知って そちらもいろいろ読ませてもらってるので 「自由な教育」のワークショップ近かったら行きたかったです。広島に住んでるので。
これからもブログ楽しみにしています。
はじめまして。コメントありがとうございます。
まさに私も「母のようにだけはなりたくない」と思っていたのに、というパターンなので、日々の自己嫌悪もとても共感いたします^^;
そしてホームスクールをされているとのこと、なんだか心強くもあります。
今日一日、無言の行をやってみました。自分が何か言った瞬間に「あ、これは干渉だな、もうやめよう」と思うことをくり返して・・・
結果としては、朝1回、昼間に2回、夜1回だけのごく軽微な干渉発言にとどまりました。自分としては快挙です(笑)
長女はご機嫌で自発的にヤギのエサを(時間はかかるけど)いっぱい用意したり、夕方の予定も考えて朝から支度したり、帰宅後に衣類についた草の種をとったりと、声をかけていたら全てぶち壊してしまったであろう創意工夫の数々が随所に光る一日となりました。拍手!
穏やかで素晴らしい一日が過ごせました。
でも確かに「結果を求めない」ことも必要なのですよね。初日から良すぎたので、今後同じレベルを無意識のうちに求めないよう、気をつけなければ…
古山さん関連のHPやブログ、とても参考になることが多く、いつも目から鱗です。いつになったらその境地に達することができるのやら…
でも、理想を高くしすぎず、自分の七転八倒も公開して(笑)、歩んで参りますので、これからも遊びにいらしてください。
ありがとうございました。
素敵な1日が送られて良かったですね!
わたしも昨日は思い返してみると 息子が昼からフェルトとミシンを使って「巻物」を作ってみたり お布団を片付けるのを手伝ってくれたりする1日でした。
今日も朝から 自分と妹のバッグをフェルトで作っています。
何気なく口に出す わたしの過干渉が息子の意欲を削いでいるんだなあ…と実感。
「教育」って子どもの「学び」をサポートするためにあるのかなあ なんて考えました。
「無言の行」。ホントに修行ですね。。。
自分でも気づかないうちに「あっ。。。」と反射的に口をついて出ていて びっくりします。
日々「口出ししたい」という自分の無意識の反応を手放しながら これからも続けて行こうと思います。
今日は軽い干渉発言が朝2回、夕1回。日中感じたことは、“うまくいかせるために機嫌を取る”言動に陥らないようにしないと・・・ということでした。
まだうまく表現できませんが、観察していきます。
お互い楽しみましょう^^
無言の行から検索してたどり着きました。
我が息子は一年生なのですが
無言の行を行っていても
生活習慣が改善しません。
全く夜は寝ないわ、宿題はやらないわ、学校の支度はしないわ、朝ごはんは食べないわ。。。
親自身は子供夜早く寝て、ご飯を食べ。。と普通の生活をしていますが
これで本当にいいのか?!と
不安になります。
無言の行、その後如何でしたか?
はじめまして!コメントをありがとうございます。
無言の行、とにかく続けることが大事だなと痛感しています。
私もつい言っちゃうんです・・・つい口が出ちゃう。
でもそれをぐっとガマンするのが一番いいんです〜><
子どもが3人になり、ますます「無言の行」のありがたさを実感しています!
言えば言うほど、言葉が多すぎて、悪循環でした。
黙っていれば、本人が困って、考えて、
数ヶ月でも半年でも1年かかってでも、
自発的な行動が増えてくるので、やりがい(ガマンのしがい)はあります〜。
で、そもそもなんですが。
(以下は東関東子育てサポートセンターの木村先生に教わったことです)
本人が「やらなければいけないこと」と認識していない限り
そのタスク(早く寝る、食べる、宿題をする、支度する等)はやらないんだそうです。
最終的に親が手助けしてしまっていると
永遠にやらないのだそうで、、、
宿題をやらないのを1年くらいは放置する(学校で困ることが大事)、
朝は絶対に起こさない(本人が寝坊で困る体験が大事)、
学校の荷物も手伝わない(授業で困る場面が必要)、
ごはんはごはんの時間にだけ食卓に出す、など。
ピンチ!困った!ひもじい!恥ずかしい〜〜!
・・・と、本人が真剣に脳みそが汗をかいて初めて、
やらなければならないこととして認識するんだそうですよ。
一年生とのことで、急にやるべきことが増えたのかもしれません。
やれるようになってほしいことを書き出してみて、
・生存のために必要なこと
・学校に通うために必要なこと
の順に優先順位をつけてみるのもいいかと思います。
まずは動物として、
生存のために必要なこと(ちゃんと眠る、起きて食べる)から。
ジュースやおやつ、夜食、間食がない環境にすると
お腹がすいて食事を食べるようになると思います。
あと、日中は座っているわけなので、
身体をめいっぱい動かさないと疲れ足りなくて眠れないそうです。
うちは食後に子どもが妙に活性化するので
家の中でトラクター(手押し車)ごっこや逆立ち、ブリッジなど
ひたすら動き回る時間をとって、ヘトヘトになって眠るようにしています。
寝かせたい時間の2時間前には食事を終えるといいんですって^^
そして夕食は量・質ともに質素に。
夜ぐっすり眠って朝お腹がすいて目が覚めます〜。
・・・何だか長くなってしまい、差し出がましいことを色々とすみません。
疲れや眠りについてはいろいろまとめたことがありますので、
もしご興味ありましたらこちらも見てみてください^^
http://zassouya-no-yome.seesaa.net/article/409881080.html
http://zassouya-no-yome.seesaa.net/article/436761114.html
http://zassouya-no-yome.seesaa.net/article/400052976.html