2015年10月16日

先生の記憶

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小学校生活のうち一年だけ、記憶がほとんどない。
そのことに気がついたのはつい最近だった。

担任の先生はとてもとても厳しいN先生で
他の学年を受け持っていた頃の彼女のことは憶えているのに
自分の担任になった一年間は、思い出せることといえば

・学年の始まり。
 甘えようとして顔に手を触れたら激怒された。
 厚塗りのファンデーションがぬるっと手について不気味で、
 反射的に先生の衣類になすりつけ、更に叱られた。

・学年の終わり。
 他の学校へ異動が発表された終業式のあとの校庭で
 校長先生が「N先生、よそへ変わってよかったろう」と言い、
 「うん」と答えるのを校長先生も強く望んでいるのを感じ、
 本音なのに何だか気まずい思いで「うん」と答えた。

これだけ。2つしかない。

学校でも飛びぬけて自由奔放で、活発で、
周囲に憚ることなく、自分勝手におちゃらけて、
勉強も運動も思い切り楽しんできた私の小学生時代なのに
どうして一年間が抜け落ちているのかなぁ。

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N先生については他の記憶のほうが鮮烈だ。
それは繰り返し見る悪夢で、社会人になるまで続いた。


N先生がどこまでもマシンガンを持って追いかけてくる。

河原に追いつめられ、ダダダダダダと撃たれる。

ある夢では死に、ある夢では川に溺れ、または首を絞められ、
とにかくN先生が執拗に命を狙ってくるという悪夢が
小学校から12年ほど続いた。

いつも汗びっしょりで、息も絶え絶えで飛び起きた。


どの小学校に行っても問題になるほど生徒に嫌われる先生だった。

でも、N先生が担任だった一年間、何も思い出せないから
具体的に何がどうだったとは言えない。

小学校時代はすごく楽しかったし、
小さな田舎の小学校ライフを満喫した自負があるんだけど。

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もう一人、F先生についても根深い嫌悪感がある。

「あんたらみたいに子供らしくない子供、見たことないわ!!」

彼女は、休み時間に外で遊ばない子は許せなかった。
学年7人でしみじみ教室で過ごすことはいけないことらしかった。

彼女の叫んだこの台詞は、教師というものの危うさを突きつけた。


教室は密室だ。
そして、小学校の先生は絶対だった。


“先生嫌い”にはならなかったけど、
先生に嫌われないよう気を遣う知恵も必要だな、とか
先生も普通のニンゲンなんだよな、とか
一歩後ろに引いて、遠くから先生を見るようにはなったと思う。

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書き出すと長くなるので割愛するが、
中学・高校も別の理由で概ね暗い時代を過ごし、記憶はモノクロだ。

大学に出て、一人暮らしをはじめ、初めて人生がカラーになった。


強制されず、横並びで評価されず、
自分の意志と責任で選択できる。

それが私に息を吹き込んだように思う。

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じゃあ自分は、良き大人として
我が子に接することができているか?

答えは「いいえ」。
逃げ出したくなるくらいダメな母親だ。

それでも、子育てはヘタかもしれないが、未熟な母なりに
我が子を悪夢から守ることぐらいはできそうな気がする。

現に、育児ノイローゼで笑わなかった母は
私を悪夢の中で追いかけてきたりはしなかった。

どんなに怖くても、母は私の存在を
根底では受け入れていたのだと思う。

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娘たちは、つくし農園やつくいち、ご近所さんほか、
我々両親からつながる様々な人々の愛や好意に包まれて
いま、なかなか幸せだと思う。

保育園で先生に、
毎晩シャンプーしない子は汚いと言われて泣いて帰ってきたり、
あなたの親は魔女の使いだと吹きこまれて泣いて帰ってきたり、
そんな苦しみは、家庭保育に切り替えてからは、無縁だ。

(補足すると、シャンプーの件は某保育園で、
 とにかく衛生検査が我が家の指針に合わなかった。
 魔女の件は某モンテ園で、ハロウィンに向けて
 本気で嫌がらせをするのだった)



子どもを取り巻く環境を、どう整えるのか。

種が自ら発芽して枝葉を広げるように、
本来の生命力のままに育つのを支えるには
どんな教育が、その子に合っているのか。

そんなことを聞き、語り合う時間が持てたらと思い
11月7日(土)、「自由な教育」をテーマに
イベントを開催することにしました。

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自由な教育に長年携わってきた古山明男さんをゲストにお招きします!


会場の都合で、日程が3日から7日に変わっています。
3日を空けてくださっていた方、大変申し訳ありません。

お申し込みお待ちしております^^


* * * まかない日記 * * *

じゃがいもとゴボウの和風な煮物が残っていたので
茹でたお蕎麦にどーんとぶっかけ、青ネギを散らして
具だくさん蕎麦!!にしました。
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煮物の煮汁って、すごくおいしいので
麺類のスープに活用することも多いです。

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長女に白ゴマをたーっぷり擂ってもらいました。
最近、私より根気よく擂ってくれるので
“練りゴマ一歩手前”までなっていることも。すごいなぁ。

食べ物がある日々に感謝して・・・。
明日も大切に、いただきます。
posted by miya at 22:53| Comment(4) | 子育てと教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
みやこさーん、
>答えは「いいえ」。
>逃げ出したくなるくらいダメな母親だ。
に泣けてきます。
実は最近長女の生活態度の動きが非常に鈍く、怒鳴る怒鳴るの毎日が続いていました。すると、園の先生からも、「最近みどりちゃん、全く動いてくれないんですよね〜。本当は出来るのに。」との指摘が。

自分では原因は分かっていたのでもう自己嫌悪。私が必要以上に厳しく感情的に怒鳴り文句を言い続けたのが彼女の気持ちを疲弊していたんだと思います。もうすぐ6歳、身の回りのことをきびきび動けるのが当たり前、と頭から決めつけて、やらなければ怒鳴るだけでした。

でも自分が落ち込んでいても仕方がない。自分が変わらなくちゃ娘も変わらない、と言い聞かせ、今朝は結構スムースに事が運びました。本当に自分はダメ母だなぁ。娘の美しい羽を汚しているのは自分だな、と。でもがんばります!
Posted by さとうあい at 2015年10月20日 11:47
あいさーん、うちも同じことになってます〜(涙)!!本当はできるのに、気持ちを硬直させてしまって。今日かなり強く反省することがあり、これから自戒のために記事にします^^;

あいさんもお母様、厳しかったです?私はかつての母そっくりになっていて自己嫌悪。。。

いい親でいなくちゃとか、ちゃんとしつけなきゃとか、考えすぎてガチガチな子育てになってしまってました。少しずつほぐしていきたいものです。

そして、また遊びにいらしてください♪
Posted by miya at 2015年10月20日 19:19
うんうん、と頷きながら新記事読みました。
今更分かったのは、やはり「怒鳴り」はお互い疲弊し何も解決しないということ。昨日の朝から取り組んでいる事は、「今日もニコニコで登園できるように約束しようね」とまずお互いに誓い合うこと。娘のためにというより、口に出して言う事で自分の感情をコントロールする効果がある気がします。とりあえず、3週間を目標に頑張ってみまーす。忘れたころにまたドカン!としそうだけど、その時はみやこさんの記事に助けてもらおう!

育児の反省は自分を変える事なんですよね。でも間違っていた自分を直視するのは大人になっても嫌な気分。自分のダメさを指摘されるような記事を読むだけでもイヤイヤ気分に…。でもそこんとこは自分を許しちゃおう!と心がけてます。

私の母は反対に結構寛大だったんですよ(そして、父は超が付くほどリベラルです)。もちろん怒るとビンタされましたが、ほぼいつも優しかった印象です。でも私が保育園児だった時のお便りノートを読むと、母も私にかなり悩んでいました。感情の起伏が激しく、マイペースで園でも史上最悪な子だったのでは…。よく育ててくれたなぁ、と感謝しかありません。なので、母のようになれない自分をかなり責めたりします。私の場合、好き勝手に生きてこれて、子育てするまであまり人間修行をしていないので器が小さすぎなんでしょう。主人には、因果応報とよく言われます。

長くなりました。11月につくばで出産の友人がいるのでそちらへ行く予定です。その時にでもお会いできれば嬉しいです。

Posted by さとうあい at 2015年10月21日 10:27
朝の誓いですか〜! 微笑ましいですね〜^^

登園シーンを想像して思い出したのですが、長女が2歳のイヤイヤ期の頃に私限定で「だいっきらい」「あっちいって」「ばかぁー」とか言いまくりだったんですよ。その言葉が傷つくから、私もかなり真に受けて落ち込んで嫌になって。

ある時、このままではいけないと思って、本当はどんな気持ちでそう言ったのかを話しあっていったら、「お母さん大好き(なのに突き離さないで、怒らないで、嫌わないで)」ってことがわかったのでした。

それからはぐぐぐーっと長女の感情が高ぶっても、(涙をためて)「・・・すきやもんっ(怒)!!」と言い放つようになりまして。こう言われるとハートがズギュンですよ(笑)!抱きしめられるようになりました。

もしニコニコでいられない事態になったら、「ニコニコじゃなくても大好きだから大丈夫だよ」って(自分にも)言ってあげてください♪

そしてご両親のことも、人に歴史ありだなぁと興味深く拝見しました。そういえばまだゆっくりお話したことないですもんね。来月お会いできたらいいですね〜。お待ちしております!
Posted by miya at 2015年10月21日 20:51
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