2015年04月21日

雨の絵本、カエル・かたつむりの絵本

春の雨が続きますね。

洗濯物を担う主婦としては、空と毎日にらめっこですが
春の雨は芽生えに欠かせないし、
雷は稲を育てる(いなづま)と言いますし。恨みっこなしです。

天水田と呼ばれる、自然の沁み水・雨水だけで営む
つくし農園の田んぼには、蛙の卵がいっぱい。
これからおたまじゃくしの季節です。

家の周りにはたくさんのかたつむりが。
道路をゆっくり歩いているのを見つけると
つい庭へ運んでしまいます(車が心配で・・・)。


今日はそんな季節を感じる絵本を集めてみました。

【雨・雷の絵本】

あめがふるとき、本当に、ちょうちょうはどこにいくのでしょう。
優しく柔らかな語り口。
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あめがふるときちょうちょうはどこへ

メイ・ゲアリック (著), レナード・ワイスガード (イラスト)
大人が答えをネットで探して教えるのではなく、
ちょうちょうの行方に思いを馳せる、
その叙情を大切にしてほしい絵本です。

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雨を窓からずーっと見あげていた、子供の頃を思い出します。
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あめのひ

ユリー・シュルヴィッツ (著, イラスト), 矢川 澄子 (翻訳)
雨が降って小川になり、川から海に流れ出して大きな波になる・・・
幼い私に、そんなことを教えてくれた絵本でした。

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こちらも水のめぐるお話。
液体・気体・固体と変化するしずくを追いながら
水の性質が子どもにもわかるように描かれています。
sizuku.jpg
しずくのぼうけん

マリア・テルリコフスカ (著), ボフダン・ブテンコ (イラスト), うちだ りさこ (翻訳)
まっ、理科のことは脇に置いといて、
しずくのぼうけん、楽しいんですよね。

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いじわるで、きむずかしやのかばんねこが
かみなりさまの不思議なかばんを拾ってしまい・・・
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かばんねことあめふりかばん

はしもと ゆたか
色調が落ち着いていて、ストーリーはわくわくドキドキ、
大人も子供も楽しめる品のいい絵本です。

実はこれ、土屋鞄製造所が作った絵本で、
もう販売されていないのですが
古本屋さんなどで買うことができます。

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いたずら小僧のくさまおが、
村に雷を連れてくる雷獣と対峙する・・・

憂い、勇気、憐れみ、優しさなどがちりばめられた
琵琶湖の昔話をモチーフとした物語。
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雷の落ちない村

三橋 節子
なんて力強い絵だろう、と思いきや
ところどころ、白黒の絵のページがあってびっくりします。

三橋節子さんは画家でしたが、ガンで右腕を切断。
残された時間で息子のくさまお君を主役にした原画を描きました。
死後、同じく画家であるご主人が白黒の絵や文章を書き添えて
この絵本が創られたということでした。

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【カエル・かたつむりの絵本】

押しも押されぬ名作。
yukainakaeru.jpg
ゆかいなかえる

ジュリエット・キープス (著, イラスト), いしい ももこ (翻訳)
卵、おたまじゃくし、そしてかえるになって・・・
今読むと天敵のこと、生態系のことも描かれているんですね。

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こちらは、新潟県北魚沼郡の池を取材して創ったという絵本。
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あまがえるりょこうしゃ―トンボいけたんけん

松岡 たつひで
図鑑の要素を多分に含みつつ、旅行会社を営むカエルを主役に
池の生態系を楽しく観察してゆきます。
ときどきリアルすぎて怖い?でも面白いのです〜

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格調高い純文学のような、画集のような一冊。
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でんでんむしのかなしみ

新美 南吉 (著), かみや しん (イラスト)
1つの詩と4つのお話が入っていて、そのどれを読んでも
新美 南吉さんの日本語は芯から美しい、とため息が出ます。

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ぴょっこぴょっこ ぺったぺった
ほわん ぷわん ぽよ〜ん。
がーこちゃんとかえるくんのお話。
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がーこちゃん あそぼ

作・絵: ユー・ロン 訳: たがきょうこ
長女が1歳の頃に図書館で出会い、気に入って購入。
美しい色調の切り絵と朗らかなストーリー、
擬音表現の可愛らしいところがお気に入りでした。

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小学校の教科書に載っていましたねー。
がまくんとかえるくん、二人の温かい友情物語。
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ふたりはいつも

アーノルド・ローベル (著), 三木 卓 (翻訳)
うちにあるのは冬の物語ばかりの「ふたりはいつも」ですが
このシリーズ、いつか全部読ませてあげたいなぁと思っています。

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長女はこの頃、興味が児童書に移ってしまって
絵本をあまり読まなくなってきたのですが
やっぱり絵本には絵本の魅力がありますね。

字を覚えてしまうと「読む」ことに集中しがちですが
あぁ、「絵を楽しむ」期間をもっと持たせてあげればよかった・・・
と今更ながら寂しく思っています。

大人が絵を味わって過ごしていたら、興味を持ってくれるかな?
昼間、ゆっくり絵本でも開いてみよう。


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今日はいわき(夫の実家)から
おじいちゃんおばあちゃんが遊びに来てくれます♪

待ち切れず、長女はずっと庭で待っております(笑)。

ラベル:絵本 子育て
posted by miya at 11:56| Comment(0) | 子育てと教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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