抜いてみると、辛い大根の香りと共に、細くとも強靭な大根が現れた。
夫と結婚し、自然農のある暮らしに加わって、もうすぐ3年。
自分なりに、自然農をする理由が少しずつくっきりしてきた。
たくさんの小さな命に、そしてお天道様に、
触れあいながら、自分のいのちがぐぅんと伸びをするのが
気持ちいい、というのが一番直感的な理由。
でもその奥をもっと突きつめて言えば、
人間は、自然の中で、生かされているということを
忘れないため。思い出すため。
自然は人間のためにあるわけじゃなく、
意のままに操れるわけじゃないということを
自分への戒めとして、心に持ち続けているため。
指2本3本くらいの太さにしかならなかった、私の大根。
それって、お金になるか、採算は、なんて話じゃなくて
畑に向き合って過ごして、芽生えを見守り、雑草を少しずつ刈り、
大きくならない秋を悶々と、寒さで諦め気味の冬を茫然と、
ふわんと葉を伸ばした春は驚きと喜びで迎えて、
身体で感じた匂いや硬さや柔らかさや
期待や失望や感動や畏怖が、
その過程全部が、日々の暮らしの合間に見え隠れしていたことが
大きな意味があるのだと、今は思っている。
自然農について、そんな風に感じている雑草屋の嫁です。
いちごの花が咲き始めました。
大根は十字架のような花で、ふちのほうが薄桃色。
小松菜や水菜の菜の花をせっせと摘んでいたら、
柔らかい黄緑と、枯れ草の黄土色、
まだら模様に装った蛙さんに遭遇。
ふいに動くまで、気づかなかったよ。お見事。
長女はチョコプリン屋さんになりきっていて、
雷雨を目前に、夫はじゃがいもの植え付けを切り上げ、
粟子を横目に、お先に私は次女と退散。
さまざまな菜の花を車に乗せて。
あ。夫も同じタイトルで10年前(!)に記事を書いていました。
⇒自然農の理由Blog 毎日が「自然農」より
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いったい、幸せとは、何なのでしょうか。
4/22(水)のテーマは「私にとっての幸せ」。
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