2015年01月04日

風邪に負けない

冬ですね。風邪の季節ですね。
実際は季節を問わず、人は一生のうちに100種類くらいの風邪をひくのだとか。ほんまかなぁ。数えとけばよかった。

じじばばに「子どもに風邪をひかせるな」と言われようとも
風邪をひきながら免疫をつけて抵抗力をつけて
大きく育っていくわけですから
過剰に除菌・抗菌・殺菌などしている場合ではない、ようです。


長女を5年間観察してきて思います。

親が頑張るべきポイントは
「風邪をひかせない」ことではなく
「風邪をひいても平気な身体にする」ことなのだろうと。


長女は高知で、とてもいい小児科にかかっていました。

そこは漢方薬を中心に処方してくれる先生で、
むやみな予防接種は必要ない、哺乳類は自分の母乳で子育てできる、
と様々な勉強会を無料で開いており、
母乳指導のために本まで出しているような方でした。

で、母親初心者マークの頃にこの先生に教わったのが

「抗生物質は腸内細菌を殺してしまう。
 子どもの抵抗力を根こそぎ奪う薬だから
 細菌性と判明した病気以外では飲ませちゃいかん。」

「風邪はだいたいがウイルス性。
 日本の医者は抗生物質を乱発するから
 風邪ひいたくらいで病院に来てちゃいかん。」

など、≪抗生物質に気をつけよう≫という知識でした。

更には

「熱が出たくらいですぐ病院に来んでええ。
 熱も咳も鼻水も、必要があって出てる。
 それを止める薬を安易に出す医者にはかかるな」

「熱が心配なら辛さが最高潮のときに来なさい。
 熱にも仕事があるし、熱の途中で病院に連れてきて
 わざわざ他の病気もらう必要ないから」

とも。

子どもが風邪をひいたら、病院で薬を色々もらって
「おくすり全部飲んで治そうね!」というイメージを持っていた私は
頭をガツーンと殴られたくらい衝撃的な言葉でした。


1〜2歳の頃、この病院がお休みの日に高熱を出して
仕方なく、つい、当時の保育園の近くにあった小児科に行きました。
(あぁ、高熱だからって病院に行く必要はなかったのです・・・)

そこの先生は笑顔でこう言いました。

「とりあえず抗生剤出しておきますから、4日間飲んでください。」

あれ?

「先生、この症状は細菌性なんですか?
 検査してないのにどうしてわかるんですか?」

「とりあえず抗生剤を飲んで様子を見て、
 効かなかったらウイルス性だってわかるでしょう。

 抗生物質はリトマス試験紙のようなものです。
 細菌性だったら効くし、効かなかったらウイルスだと。
 痛い検査をするのはお子さんが可哀想ですからね」

子どもの健全な腸内細菌をやっつけてしまって
抵抗力を落とすことは可哀想じゃないのですかぁー
と思えど、言えず。


つくばに越してきて、娘が熱を出したとき
近所のお医者さんにかかった際にも、
やはりすぐに抗生剤が処方されました。

「できれば漢方でゆっくり体調を整えたいのですが・・・」

と言うと、
先生はまなじりをぎゅっと吊り上げて

「処方する薬に口を出すなら他の病院に行ってください!」

と怒ってしまいました。
確か処方箋だけもらって、薬局に行かずに帰宅した気がします。


さて、ともあれ、そうやって長女の腸内細菌は
ずいぶん健やかに、よいバランスで育ちました。
例え夜中に発熱しても朝にはケロリ、
それも2年に1度くらいしか熱を出さない頑健な子になりました。

めでたし、めでたし。
P1000054.JPG

・・・と順を追って書くと、最もらしい知識を得たようですが
種を明かせば

「なんで長女の息はいつまでも赤ちゃんの息の匂いなんだろう」

とずっと不思議だったからなのです。
5歳になっても、息は、母乳を飲んでいた頃とおんなじ匂い。

夫に
「母乳の匂いじゃなくて、
 常在菌のバランスがとれてる匂いなんじゃない?」
と言われて、色んな本を読み返し、
上述の薬の話に思い至ったというわけです。

チャンチャン。


関連記事:
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東洋医学カテゴリの記事(水分補給の疑問、半断食について)



* * * お知らせ * * *

おせちの黒豆があんまり美味しかったので
やっぱり多くの方に味わっていただきたいなぁーと。

お豆本来の濃厚なコクと甘みをお楽しみください。
14mame_ban.jpg
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これから3日ほど、夫の実家に里帰りしてきます。
いつも孫のようにくつろいでしまうのですが、果たして今回は?

ではまた♪
posted by miya at 11:22| Comment(0) | 東洋医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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