2014年11月12日

さつまいもの茎を食べる

畑にさつまいもの茎や葉がうねうねと高まっているのを見ると、
食欲がわいてきます。

郷里ではさつまいもの茎をよく食べていました。
幼い頃、祖母と一緒に茎を集め、延々皮をむいたっけ。


私「茎、食べてもいい?」
夫「いいけど・・・そこまで手間かける(時間ある)?」
私「・・・うーん」


畑でそんなやりとりをした、翌日。

結局、芋掘りをしたさつまいもの茎を
蔓ごとモリっと持って帰ってきてくれました。


2日ほど慌ただしくて放置してしまったのですが
いよいよ萎れかかってきたので、着手しました。

庭に出て、蔓から茎の部分を取り、葉を落とします。
これが食べる部分。
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蔓や葉は(自然農の原則として)後で畑に戻します。


長女も庭に出てきました。
幼いころ祖母に教わったように、皮をむいてゆきます。

さつまいもの茎は、赤紫から緑のグラデーションが綺麗。

「見て!くるんくるんってリボンになってる!」
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ほほぉー!

皮を丁寧に引っ張ると、
こんな芸術的な巻きができるんだねぇ。
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お母さんはつい急いでしまって、
そんな素敵なことに気づかなかったよ。
教えてくれてありがとう。


夕日が落ちる頃、半分を残して一旦終了。
夜、一人で残りを仕上げました。


高知の企業に勤めていた頃、商工会議所経由で

「ケンミンショーに出演してくれる家族を探しています。
 家族構成は三世代同居。
 おばあちゃんがさつまいもの茎を料理して
 お孫さんが食べるシーンを撮影できる家庭をお願いします」

なーんて依頼が回ってきたっけ。

“さつまいもの茎を食べる高知県人!田舎!貧しい!”
みたいなイメージで仕立ててあったそうで
放映後、社内は大ブーイングでした。 ふふ、懐かしい。。。


ま、誰がどう思おうとも
私にとっては大切な祖母の味です。


 今はもう取り壊してしまった昔の家。

 台所、割烹着の祖母の小さな背中、たらい一杯のさつまいもの茎。

 真っ黒になる指先と、茎の甘い匂い。


指先をくんくん嗅ぎながら、
懐かしい風景を何度も思い出していました。


祖母は鰹だし・醤油・砂糖で甘い煮物にしていましたが
今朝の気分はきんぴら。

切る・炒める・ゴマをする、全部を娘にやってもらいました。
お陰で台所仕事が捗って大助かり。
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ごま油で炒め、お醤油をぴぴっと。
さつまいも特有の甘さが、茎からもじゅわんと滲み出てきます。
香ばしい白ゴマの風味で食べ応え充分。

さつまいもを育てている方、良かったら茎もどうぞ!


* * * お知らせ * * *

・あと1名です! 週末にゆったりとした時間をいかがですか?
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畑の真ん中で、車座になって。
11/15(土)のテーマは「自然農(農、自然、暮らし)」。



* * * まかない日記 * * *

晩ごはんは「ごろごろ野菜のトマトクリームパスタ」。
溢れるほどに。
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おやつ用に蒸したサツマイモの、甘ーい蒸し汁に
ブロッコリーの芯(3個分もあったのです!)、じゃがいもを
コロコロに切って加えました。圧力鍋であっという間に柔らかく。

作り置きのトマトソースを加え、
出産後に産院でもらった粉ミルク試供品を入れ
ショートパスタとからめて完成。 ごちそうさまでした!


posted by miya at 22:11| Comment(0) | 暮らしの工夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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