食欲がわいてきます。
郷里ではさつまいもの茎をよく食べていました。
幼い頃、祖母と一緒に茎を集め、延々皮をむいたっけ。
私「茎、食べてもいい?」
夫「いいけど・・・そこまで手間かける(時間ある)?」
私「・・・うーん」
畑でそんなやりとりをした、翌日。
結局、芋掘りをしたさつまいもの茎を
蔓ごとモリっと持って帰ってきてくれました。
2日ほど慌ただしくて放置してしまったのですが
いよいよ萎れかかってきたので、着手しました。
庭に出て、蔓から茎の部分を取り、葉を落とします。
これが食べる部分。
蔓や葉は(自然農の原則として)後で畑に戻します。
長女も庭に出てきました。
幼いころ祖母に教わったように、皮をむいてゆきます。
さつまいもの茎は、赤紫から緑のグラデーションが綺麗。
「見て!くるんくるんってリボンになってる!」
ほほぉー!
皮を丁寧に引っ張ると、
こんな芸術的な巻きができるんだねぇ。
お母さんはつい急いでしまって、
そんな素敵なことに気づかなかったよ。
教えてくれてありがとう。
夕日が落ちる頃、半分を残して一旦終了。
夜、一人で残りを仕上げました。
高知の企業に勤めていた頃、商工会議所経由で
「ケンミンショーに出演してくれる家族を探しています。
家族構成は三世代同居。
おばあちゃんがさつまいもの茎を料理して
お孫さんが食べるシーンを撮影できる家庭をお願いします」
なーんて依頼が回ってきたっけ。
“さつまいもの茎を食べる高知県人!田舎!貧しい!”
みたいなイメージで仕立ててあったそうで
放映後、社内は大ブーイングでした。 ふふ、懐かしい。。。
ま、誰がどう思おうとも
私にとっては大切な祖母の味です。
今はもう取り壊してしまった昔の家。
台所、割烹着の祖母の小さな背中、たらい一杯のさつまいもの茎。
真っ黒になる指先と、茎の甘い匂い。
指先をくんくん嗅ぎながら、
懐かしい風景を何度も思い出していました。
祖母は鰹だし・醤油・砂糖で甘い煮物にしていましたが
今朝の気分はきんぴら。
切る・炒める・ゴマをする、全部を娘にやってもらいました。
お陰で台所仕事が捗って大助かり。
ごま油で炒め、お醤油をぴぴっと。
さつまいも特有の甘さが、茎からもじゅわんと滲み出てきます。
香ばしい白ゴマの風味で食べ応え充分。
さつまいもを育てている方、良かったら茎もどうぞ!
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・あと1名です! 週末にゆったりとした時間をいかがですか?
畑の真ん中で、車座になって。
11/15(土)のテーマは「自然農(農、自然、暮らし)」。
* * * まかない日記 * * *
晩ごはんは「ごろごろ野菜のトマトクリームパスタ」。
溢れるほどに。
おやつ用に蒸したサツマイモの、甘ーい蒸し汁に
ブロッコリーの芯(3個分もあったのです!)、じゃがいもを
コロコロに切って加えました。圧力鍋であっという間に柔らかく。
作り置きのトマトソースを加え、
出産後に産院でもらった粉ミルク試供品を入れ
ショートパスタとからめて完成。 ごちそうさまでした!