つくばに来てからは、夫が力仕事を担ってくれるので
大きな家具も作れるようになりました。
振り返れば始めは、楽しい趣味としてではなく
子育てに苦しみ、悩んで、必要に迫られての木工でした。
あれは1年半前。娘が2歳の頃。
主に保育所主導で、オムツから少しずつ卒業する
“トイレトレーニング” が進んでゆき(ありがたや)
気がつけば朝晩と土日、家庭でも娘をトイレに座らせるべし、
という状況になってきました。
ここで、様々な難関が立ちはだかります。
家には子供用トイレなんてない。
でも、毎回おまるを洗う時間はない。
2〜3ヶ月は補助便座も使ってみました。
真ん中にハンドルがあるから、例え踏み台を用意しても
子ども一人では安全に座れません。アクロバティックでヒヤヒヤ。
幸い、娘の太ももはむっちりしていて
大人の便座でも前傾姿勢なら落ちなかったので
慣れてきたら、抱っこして大人の便座に座らせていました。
でも、第一次反抗期真っ盛りで
「トイレ行こうね」「いや!」のやりとりが当たり前。
一日中「いや!」のオンパレード・・・
会社勤めだったので、
平日の朝晩と土日は(つまり仕事と寝てる時間以外ぜーんぶ)
イヤイヤに振り回されて、母ぐったり。
トイレに座らせるのも疲弊するほどに。
こうして何ヶ月かの疲労困憊を経て、
「娘が一人で、大人の便座に座れるようにしたい」
と思うようになりました。
踏み台がいるなぁ。
危なくない、階段型の。
市販の階段型踏み台は、その頃2つ持っていましたが
足場が狭く、登った娘が向きを変えられません。
トイレに向かって登ったら、
小さな足で、くるりと回らないとね。
ふらつきやすいから、ちょっと広さがないと。
ううむ・・・
理想のサイズの踏み台は、作るしかない。
こうして、初めての木工に挑戦したのでした。
色んな本を読みあさって、参考にしながら
自分の要望を叶える踏み台を設計しました。
木材は全部、ホームセンターでカットしてもらって。
初めてなので工具もなく、
カナヅチとクギで作りました。
![121025_1439~01.jpg](https://zassouya-no-yome.up.seesaa.net/image/121025_1439~01.jpg)
完成イメージに近づいてきた
板を打ちつけ、角を落として優しい雰囲気に
![121025_1630~01.jpg](https://zassouya-no-yome.up.seesaa.net/image/121025_1630~01.jpg)
安物のニスをえいやっと塗ったら
やたら明るい色に・・・(笑)
![121026_1241~01.jpg](https://zassouya-no-yome.up.seesaa.net/image/121026_1241~01.jpg)
実家のデザインには合っていたので良しとしました。
娘は大喜びでした!
これで一人でおトイレに座れますから。
娘にお気に入りの踏み台ができたことで
トイレトレーニングの負担は、ずいぶん減りました。
とはいえ粗相は1年近く続きますので
(間に合わんかった〜〜 ってトイレで何度泣いていたことか)
耐水性のニスを塗っておいて
本っっっっっっっ当に!良かったです。
でも最初のこの作品、ちょっと両端が脚から出ていて
子どもが端のほうを踏むと、踏み台が傾いてしまう・・・(汗)
この反省をいかして後日、別の設計で新たな踏み台も作りました。
また機会があれば、実生活で役に立っている木工作品を
ときどきご紹介してゆきますね。