1月10日の早朝、物音で長女が真っ先に目を覚ました。
「お母さん、豆子が叫んでる」
まだ朝の5時すぎ。
耳を澄ませると確かに激しい叫び声がする。
夫を叩き起こし、長女と二人でヤギの元へ向かってもらう。
ちょうど昨日、夫は
「なんだか豆子のお乳が張ってるなぁ」と
少し搾ってみたらしい。
そしてヤギのおうちもなんとなく片付けてみたらしい。
今思えば全部、ヤギ飼いの勘だったのだ。
ほんの小さな子ヤギのときに我が家に来て、一年半。
初めての陣痛で啼き叫ぶ豆子を夫と長女で励ます。
明るくなってくると次女や長男、私も順に外に駆けつけ、
眠る末っ子を布団に残して、5人で出産を見守った。
1時間ほどかかっただろうか、6時半には身体全体が出た。
つま先だけが出た状態で時間がかかっていたので、夫が多少引っ張ったらしい。
私の次女のときと同じ、袋ごとつるんと出てきたそうだ。
母ヤギとなった豆子が熱心になめて袋を破り、びしょ濡れの子ヤギをまたなめる。
だんだん明るくなってきて、子ヤギの身体も少しずつ乾いてきた。
ふわふわの身体、灰色の毛並み。可愛くてたまらないが、まだ立てない。
足を引っ張ったせいかなぁ。足の悪い子だったらどうしよう。
立ち上がるまで心配で、近くで焚き火をしながらみんなで見守った。
7時頃には安定して立ち上がれるようになり、歩けるようになり、
あとは心配もなくただひたすら可愛がって過ごす。
ついでに焚き火でコーヒー豆を焙煎して、お昼のパンケーキも焼いた。
ヤギのそばで食べる。
名前はいろいろすったもんだの末に「ささげ」と決めた。
うちはずっと穀物シリーズで付けてきたけど、そろそろネタ切れで
育てている野菜から、似合いそうなものを選んだ(私が)。
オスだったけれど、可愛いので愛称は「ささちゃん」。
産まれてから4日後、はじめて外に出した。
麦太と豆子は首輪をつけて鎖で誘導するけれど、子ヤギはフリー。
それでも母さんの豆子に必死でついていく。
豆子は大勢のヤギのところで生まれた。
うちがもらうときなんて、ぴょんぴょん逃げ回るのを、
巨大な虫捕り網みたいなのでガバァッ!と捕獲されたから、人間が怖い。
うちに来てからも逃げ回り、麦太にしか懐かず、
今以て人間に懐かない。
(彼女が懐かないのは子ヤギの頃から変わらない)
ましてや、ささちゃんはオスヤギだ。
育てば大きな角が伸び、破壊力も抜群になってしまう。
人間が苦手になってしまうと飼うのが絶対に大変だから、
なるべく毎日抱っこして、可愛がることにした。
人間大好きなのが父親の麦太。
保育園で生まれ、毎日とっても可愛がられて育ったから
大きくなっても素朴で純粋で、とっても静かで穏やかないい子だ。
ささちゃんには、ぜひ、
父親の麦太のような「人懐っこいヤギ」になってもらいたい。
ようこそ雑草屋へ!!
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粟子⇒ アワ子の天寿 ここでもヤギ飼いの勘が・・・
* * * お知らせ * * *
ひきこもり当事者、経験者、人間関係に悩むなど
生きづらさを抱える方限定の居場所、「新月カフェ」。
久しぶりに茨城県南、つくば市で開催です。
会場の制約があって【事前申し込みが必須】ですので、
検討中の方はご注意くださいね。
⇒ ★先着10名まで★ 1月31日(月)新月カフェVol.51 in つくば
\\自然農の田んぼをゼロから体験//
耕作放棄水田再生ワークショップ 2月11(金・祝)12(土)
いよいよお米作りを再開します!
日本中に増えている放棄水田を、最低限の手間と道具で再生する方法をお伝えします。
お申し込みをお待ちしております。
それから、日常のこまごまとした風景やお知らせを
雑草屋facebookページで発信しています。(通販も再開したよ!)
子供たちのホームスクールの様子や自然農のことも綴っています。
嫁blogともども、楽しんでいただけたら嬉しいです。
* * * まかない日記 * * *
まかないではなく外食の記録です・・・^^;
今月半ば、義母のお誕生日祝いを兼ねて、
両方の中間地点で待ち合わせをし、外食や観光を楽しみました。
常陸太田市のカフェがとっても素敵で、美味しかったなぁ〜
山のcafe.sasaharaさん。
料理が美味しいのはもちろん、明るく改装した築60年のおうちは
シンプルで品があって、とっても落ち着く空間でした。
食後のデザートも満喫しましたよ〜。
メニューボードやコースター、一輪挿しなどの木の使い方がとっても好き。
お義母さんには事前にお祝い仕様でお願いしてあったので、こんなデザートでした。
スタッフの皆さんがとっても温かく、かつ奥ゆかしく、感激しました。
常陸太田の里美エリアは、大子町からはアクセスが難しくて
小一時間ほど覚悟が要りますが、また行きたいな〜!
ごちそうさまでした!