雑草屋facebookページで綴っている短い投稿を
バックアップと備忘録のため、数回分ずつにまとめて保管しています。
一覧はこちら:雑草屋の自然農シリーズ
※自分が過去の情報を探すときに便利なので、タイトルは項目見出しの羅列にしています。
・・・2021年02/13〜04/16UP分・・・ ・・・
春の気配/つるむらさきの種/畝立てと春の豆/菊芋の収穫/種じゃがいも/植えちゃうよ/草と共に
【雑草屋の自然農】春の気配(2/6撮影)
聴こえてくる鳥の声が少しずつ変わってきて、
畑を歩いてみると、あちこちに春の気配。
柔らかなハコベやオオイヌノフグリ、カラスノエンドウなど
ふわふわと優しい雑草たちが立ち上がってきています。
土が全くと言っていいほど見えない、自然農の畑。
小さな春を迎えると、野草の恵みが楽しみになってきます。
【雑草屋の自然農】つるむらさきの種(2/6撮影)
可能な限り、固定種の野菜は自家採種を心がけていますが
採ろう採ろうと思っていても
ついタイミングを逸してしまう事があります。
今年はつるむらさきの種をぜひ、と思っていたのに
秋は何かと忙しくて、残念なことに採りそびれました。
霜にあててしまうとだめ、凍ってしまうとだめ。
そんな情報を見かけたので、冬もずっと放置していました。
(果樹の周囲で、スナップえんどう、つるむらさきを育てていた名残。
季節が終わっても、ゆっくりと分解されるに任せ、
全部片付けてしまわないので、作付けをしない限りはこんな風景)
畑を歩いていた2月上旬、
夫がブチブチとつるむらさきの種を集めています。
私「もう芽が出ないらしいから、採らなくていいんじゃない?」
夫「やってみたら?やってみないとわからないよ〜」
この姿勢の違い。柔軟さ、寛容さ、気楽さ。
うまく育たなかった野菜も毎年懲りずに繰り返し種をまく、
そんな夫ならではの種採りでした。
【雑草屋の自然農】畝立てと春の豆(2/28撮影)
自然農では、土を動かす畝立ては
種まきの1〜2ヶ月ほど前にやっておき、
土壌の微生物が安定してきた頃に種をまくのが理想です。
年間のスケジュールで言えば、特に2月は畝立てシーズン。
「持ち出さず・持ち込まず」の原則で
前の作物の残滓はそのままいったん脇によせ、
畝を作ったあとで均一に被せておきます。
2月末は、秋に続いて二度目となる
空豆とスナップえんどう、グリンピースの種まきをしました。
子どもたちもそれぞれ自分の畑へ。
大きすぎる枯れ枝を小さく折るなどして植える場所を掻き分け、
春のごちそうを想像しながら種をまきました。
【雑草屋の自然農】菊芋の収穫(3/14撮影)
自然農で育てる野菜として、一番おすすめなのが菊芋(キクイモ)。
地上部は猛々しいほどに大きく育つので、世話がほとんどいりません。
秋は明るい綺麗な花が咲き、
冬には地中の芋も(栽培種なら)しっかり大きくなります。
電気柵のおかげでイノシシ被害を免れた今年、
販売もお休みしているのであまり収穫しないでいたら、春が目前に。
芽が出てしまう前にと、段ボール3箱分ほどを収穫しました。
畑にはこの3倍くらい、まだ埋まっています。
煮ても焼いても蒸しても甘く、
生だとゴボウの香り、ヤーコンのような風味。
毎日の食卓と家計を支えてくれる菊芋に、
しばらくお世話になることでしょう。
(2歳の誕生日を迎えたばかりの次男。
大人のシャベルを畑の端っこから家まで、
ずーっと運んで片付けてくれました。)
【雑草屋の自然農】種じゃがいも(3/25撮影)
茨城県の北端、大子町(だいごまち)では
春の彼岸はじゃがいもの植え付けシーズン。
とはいえ、ついつい後回しにしてしまって
4月にわーっと植えることが多い雑草屋です。
コロナの影響があるのでしょうか、
この冬は有機や自然栽培の種じゃがいもの完売が早く
我が家も年末に焦って購入、保管してきたものの
春にはびょろびょろと芽が伸び、こんな状態に。
夫は気にせずこのまま植える猛者。
私は植えた後、どんどん土を茎にかぶせていって
ポテトタワーを夢見るドリーマー。
(何なら挿し芽で増産できないものか、なんて…)
両極端な二人の間で、最後は現実的なところに落ち着きます。
去年の秋ジャガの保管がうまくいったので、
初の種ジャガ継ぎができるかなと思っていましたが。
買った種ジャガだけで畑は満員になりそうです。
【雑草屋の自然農】植えちゃうよ(4/4撮影)
この一年は、畑仕事よりも
古民家と山の再生を優先する予定ですが、
ついつい植えてしまう雑草屋。
今の住まいと、遠くの古民家、畑は両方あるけれど、
イノシシが闊歩するため、電気柵だけでは心もとない。
そこでやはり、いつも見回りができる今の住まい周辺に
メインの野菜を植えていくことにしました。
嫁の私が足を怪我してしまい、
あまり外の写真が撮れていませんが
週末に猛烈な勢いでじゃがいもを植える夫を、
家からズームで撮ってみました。
藪のように枯れ倒れているのは菊芋です。
掘れなかった分は、もう芽が出ているかなぁ。
【雑草屋の自然農】草と共に(4/11撮影)
ソラマメやエンドウが、春の柔らかな野草たちに囲まれて
ふわりふわりと葉を広げ、ツルを伸ばし始めました。
「草や虫を敵としない」自然農では、
草の背丈が伸びて野菜に影を落とすようになると、
野菜に必要な陽が当たる程度に(だけ)地上部の草を刈り、
刈り草はその場に敷いてゆるやかに土へと還します。
草は虫たちが潜む格好の棲み家。
野菜ごと草に埋もれるとさすがに虫の影響もありますが、
逆に、野菜のごく近くだけ草を刈り、
畝の中でも野菜から離れたところには草が茂っていることで、
春のイモムシたちは雑草を夢中で食べ、野菜は被害を免れる、
といった光景が畑のあちこちで見られます。
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ラベル:「雑草屋の自然農」シリーズ 自然農