2020年11月16日

昔、つわりと言えなくて

ふと思い出して辛くなる思い出がいくつもある。

つわりと言えない妊娠初期は、つらいことだらけだったな。

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今6歳の次女がお腹にやってきたばかりのころ、

すでにそれまでに流産を2回経験していたから、
気軽に「つわりなんです」とは言えなかった。


 だって、こないだは妊娠三ヶ月で死んじゃったから。

 今回も、何ヶ月で流産するかわかったもんじゃないから。


 なんでつわりってだけで、
 おめでとう!ってすぐ言うのがマナーみたいになってるんだろう。


恨めしく思うことも多かった。

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小学校や中学校からの性教育で、

 妊娠初期の流産はとっても多いこと、

 つわりの苦しみは妊娠初期、
 誰にも言えないからこそ辛いってこと、

 つわりって聞いたら「おめでとう」より
 「休んでね」ってそっとしといてほしいこと、

もっと教えておいてくれたらいいのに、
社会的にも広まったらいいのに、って思っていた。

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自然農の畑にお客さんが来た。

知ってる家族と、知らない家族と、団体さんで。


でも、とにかく気持ち悪くて、四六時中吐きそうで、
夫はまだつわりの妻というものに慣れていなくて、
当然、家族みんなで迎えなきゃってプレッシャーが強くて、

 ごはんの炊けるニオイもだめ。
 温かいおかずから漂うニオイもだめ。
 台所そのものが気持ち悪くてだめ。

そんな時期だったから、お昼は畑の近くのローソンで、
冷たくてニオイのしないサンドイッチを買って食べたんだ。

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でもお客さんたちは自然農の畑を見にくるぐらいだから

朝から親子の分のお弁当を
出発準備でドタバタしつつも
手づくりでちゃんと持ってきていて、

お昼ごはんにゾンビ顔でガサゴソとコンビニの袋を探る私は、
娘にコンビニのパンを無言で渡す私は、

白けた空気をひたひたと横顔で感じながら
会話が弾むでもなく、よそよそしさをどうすればいいかわからないまま
心で号泣しながらお昼の時間を過ごしたんだった。

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何度も脳内で再生されては

どう振る舞えば誰も傷つかなかったのか
誰とも気まずくならなかったのか・・・

今でもわからないあの日、あのお昼ごはん。


(悲しくなったことをそのまま書きなぐってごめんね
 誰か悲しい気持ちになったらごめんね

 吐き出させてもらいました)

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* * * まかない日記 * * *

朝はお日様のあたる縁側で食べるようになりました。
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狭いんだけどね。

小学校に行く長女以外はお寝坊気味。
寒さに応じて起床時間が遅くなるのは、自然なことだと思っています。

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人参を梅干しで丁寧に、弱火でじっくり煮たのがお気に入り。
ごぼうで作ってもいいんだけど、なんでこんなに甘く美味しくなるんだろう。

お日様、ありがとうございます。
ラベル:生死 つわり
posted by miya at 02:53| Comment(0) | 妊娠・出産 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする