家の前の斜面では、見事なヘビの抜け殻に出逢う。
感嘆するほど美しい、新しい、ツヤツヤの抜け殻。
発掘気分で丁寧に持ち上げ、坂道にまっすぐ伸ばして置いてみた。
(写真は去年のもの。おそろいスモックで「こぐま組ごっこ」の最中だった)
この写真のとき、なんと長さは2m30cm。
夫の背丈よりもはるかに長い。
図書館で宮沢賢治の「竜のはなし」を読んだ直後だったから、
子ども達は「すごいねぇ、竜みたいだねぇ」「へびも痛いのかなぁ」なんて興奮していたっけな。
そういえば今年の春、崩れかけた納屋の周辺を片付けたときのこと。
山になったトタン板を持ち上げるたびに
大小さまざまなシマヘビが棲んでいて
「ひゃあぁぁ〜〜〜
ヘビのアパートだったのね、
ごめんなさいね、どいてくださいな・・・」
と頼み込んで、ちょっとずつ退去していただいたっけな。
ヘビを見ると、種類に関わらずとにかく退治してしまう人が結構、多いのだけれど。
見分け方をよくよく知っておけば、
殺し合いなどしなくてもいいのにと思う。
(そしていまいち分からなければ近づかないこと)
(おめめパッチリ)
あのシマヘビたちが今年も、うちの茂みに隠れて、
長い身体をくねらせて脱いだんだなぁ〜。
つくばで住んでいた古い平屋でも、
大子町(だいごまち)の今の古民家でも、
畑や家の周りにはヘビが出るもので。
昔の写真を見ていると、2016年のヘビ救出の写真が出てきた。
(どうもシマヘビの子どもの模様のようだけど確信は持てない)
農業資材のネット(緑色)の切れ端を通り抜けた形のまま
大きく育ってしまったヘビ。
身体にネットが食い込み、ずいぶんぐったりしていたようで、
ノコギリでネットを切ることに。
(この過程でレーキか何かでヘビの頭を押さえた聞いたような?)
自然農の畑では基本的に、
「土に還る」自然素材のものだけを使うのだけど。
ここ数年は、お米や雑穀の苗代などで
スズメ対策としてネットを張るしかない状況になり
ホームセンターの目の細かいネットを使ってきた。
よその畑のネットのゴミが朽ちて紛れ込んだか、
自分達の畑のどこかに落ちていたのか、それは定かではないが
こうして生き物の命を脅かしているのを目の当たりにすると、気持ちが暗くなる。
(ネットがやっと切れたところ)
去年の秋は、まだつくばに通って田んぼをやっていたのだけど
遠距離移動の関係で、鳥除けネットの片付けを中断したことがあった。
張ったネットの回収はなんとかやって、畳んで丸めて紐でしばったのに、
そこから大雨に見舞われ、あちこち家族の送迎などしていたら
丸めたネットを車に乗せられず真っ暗闇になり・・・
物陰に置いてあるからまぁ大丈夫だろうと、
ネットを取りに行けないまま、土砂降りの夜を大子まで帰った。
その後、一ヶ月以上つくばに行けずにいたら
そのネットに鳥が数羽、絡まって死んでしまったと
現地のプレーヤーさんから知らされた。
今思い出しても、苦い記憶だ。
ヘビに話を戻すと、救助後のヘビには痛々しい跡があって
成長の過程でどんどん身体に食い込んでいっただろうことが想像できた。
その後、このヘビはゆっくり茂みへと消えていったそうな。
うちでは麻紐と篠竹、セイタカアワダチソウの枯れた茎などで
たいていの資材はまかなえているのだけれども。
農業資材のほとんどがプラスチックになった今、
特にネットの類は自分で編まない限り、土に還るものを用意できない。
だからこそ、
農業資材を畑に放置しない、
繰り返し使うように綺麗なうちに保管する、
を気をつけていきたい。
関連記事:
これからの世界 ホームセンターに頼らないキッチンガーデン作り
新聞紙で作る苗ポット 〜作り方とポイント〜 秋のスズメバチへの対処法
参考:
身近なヘビの見分け方(外部リンク)
この画像をデスクトップに保管してちょくちょく照会しています
苗ポットは板製の苗箱と、新聞紙製の苗ポットに移行したいし
そもそも、移植に強い野菜は苗床を作ってのびのび苗を育てたらいい。
ネットをタコ糸で編む!というのにも憧れます。
ハンモックの要領で、ひたすら編み編み、なのかなぁ。
漁村の年配の人ならいい技術が残されているのかもしれないけど。
年に2回くらいしか使わない苗床用のネットなら、
一年あれば、スキマ時間に編める・・・のか・・・!?
理想と現実のはざまでゆらゆらしながらですが、
「土に還る」を軸に、色んなものを選んでいきたいものです。
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* * * まかない日記 * * *
ヨモギご飯、タンポポとマイクロトマトのサラダ、枝豆、ミツバと車麩のお味噌汁。
10月の実りがぎゅっと詰まった晩ご飯。
草が伸びっぱなしの場所ではなく、
草刈りしたりヤギが食べたりした場所だと、秋は、春とだいたい同じ。
野草が美味しい季節なのです。ミツバも勝手に茂ってくるし。
5月からずらし蒔きをした大豆たち、
特に早くから苗を育てた分は、ジャングルのようにツルぼけしてしまい、
莢は夏のあいだじゅう膨らまず、全滅かなと諦めていたのですが。
心配していたよりもたくさんの株が、
秋になるとみっちりプリプリに充実してくれました。
種が、自ら実りに達するのだなぁ。
ありがたいです。ごちそうさまでした!