2020年04月27日

ギシギシを食べる

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いつも家の周り、畑や原っぱに生えている「ギシギシ」。

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飼いヤギのエサにちょうどよく、
物陰や木立の脇なら冬でもそれなりに茂っているので重宝していましたが

食べられる野草の本や図鑑を見ていたら、
なんとギシギシが載っているじゃありませんか!!

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楽しくおいしく雑草クッキング

小崎順子(著)

女性が書いた本はやっぱりレシピがわかりやすくていいですね。
野草図鑑などでは山野草は天ぷら・おひたしが殆どなので
アレンジレシピが多くなるよう、色んな野草本を借りて読んでいます。


本を参考に、さっそくギシギシを摘みに行きました。
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●ギシギシの芽を食べる

ギシギシは別名『オカジュンサイ』とも言うそうで・・・

薄皮に包まれた若芽を摘むと、指先がねばーっと糸をひくのにビックリ!
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(ぬめるので、収穫は鎌先やハサミで刈り取るのがおすすめ><;)

確かにジュンサイのように粘るのです、それも開く前の若芽だけが。
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洗って外の袋を剥くところ。
透明なぬめり成分がプルプルしています!

これを包丁で細か〜く刻んで、梅干しも細かく叩いて、
鰹節&白ごまとあえたら出来上がり〜。

「ギシギシの梅とろろ」
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粘りがオクラみたいで楽しいし、梅風味でごはんが進みます。
子ども達にも好評でした^^


もいっちょ、今度は大人向けのピリ辛メニューにも挑戦。

材料はギシギシの芽のほかに、
しょうが、青唐辛子、シソの実の塩漬け、ニンニク・・・

うーん、急に言われても夏じゃないから揃ってないわー
と思いきや、ニンニク以外は全部、醤油漬けがある!
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味付けも最後に醤油で整えるらしいから、ちょうどいい。

ということでこんな比率で揃えてみました。
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小鉢は左が刻みニンニク(生)、あとは去年までの畑の収穫物で
下が生姜、右が青じその実、上が青唐辛子の、それぞれ醤油漬け。

刻んで刻んで、混ぜて混ぜて〜
はい!完成!!

「ギシギシのピリ辛とろろ」
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食べるときにもみ海苔を散らして食べるそうです。

すっごく辛く出来上がったので、青唐辛子はこの半分で良かったな・・・(汗)

ごはんのお供に大人はたっぷり、
子どもも「クセになる〜」とちょこっとずつ。

ギシギシの粘りをご覧ください。
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この、若芽の粘りが子ども達も嬉しいようで、外でギシギシを見かけると
「またギシギシの芽でとろろにしようよ〜」と言ってきます^^
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芽を摘むとまた新しい芽が出てくるので、また摘んで・・・
という具合に、春から秋までずっと収穫し続けられるのが魅力です。

生食する場合はシュウ酸が多いため、ギシギシのとろろは
「ご飯のお供にちょこっとずつ」がいいようです。


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●ギシギシの葉っぱを食べる

豊かに茂る、ギシギシの葉っぱ。

結構美味しいんじゃないか?栄養ありそう!と思って本をよく見ると
葉っぱの油炒めもできると書いてありました。

若芽のとろろと別の日を選んで、子ども達に葉っぱを摘んできてもらいました。
洗うと、なんだか急に野菜っぽく見えてきます。
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まずは下茹でして水にさらし、絞って刻んだものを炒めてみました。

私も家族も初めて食べるので、念のため食べやすさを意識して
板麩を切って戻して絞り、卵液に浸したものをギシギシと一緒に炒め、塩で味付けしました。

葉の厚さや柔らかさ、風味はまるで、ほうれん草。
どちらもシュウ酸が多いからでしょうか。

来客に合わせて夕暮れどきに焚き火で調理したため、写真は撮れずじまいでしたが・・・
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(リベンジを誓い、焚き火の夜はゆっくり食事を楽しみました)

数日後、実験のつもりで下茹でせずに1本だけ油炒めにしたところ
茎はかなり酸っぱいのに対して、
葉は酸味がなく、生から炒めても美味しいことがわかりました。

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そこで本番調理では、茎だけ下茹でをし、葉は生のまま、
あわせて油炒めにして卵でさっとまとめ、今回はお醤油で仕上げました。

「ギシギシの葉っぱの油炒め」
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茎の酸味は少し感じるものの、
ほうれん草にケールや縮れキャベツを足したような風味で、食べ応え充分!
お醤油より塩のほうが合うのかなぁ。色々な調味料で試したいな。

さすがに生の葉っぱを炒めただけあって
ほうれん草のような、シュウ酸のえぐみ、酸味も感じるのですが
ちょこっとおかずに食べるだけなら、気にならない程度。


もちろん、おかずのメインにたくさん食べるなら、
全体を下茹でして水にさらして、気兼ねなく食べたいです。

菜っ葉としてお浸し、和え物、お味噌汁の具などに活用できるし、
調べると塩漬けやぬか漬けも美味しいみたいなので、楽しみ〜。

雑草屋の台所に「ギシギシ」、仲間入りしそうです^^


「野草を食べる」関連記事:
タンポポを食べる(+野草の種類別リンク集) よもぎを食べよう、育てよう 春の野草に囲まれて 野草天ぷらのレシピ 野草を食べればいいじゃない



* * * お知らせ * * *

コロナにかかってもかからなくても、
やっぱりちょっとした風邪症状からきちんと家で手当てできれば一番いいですね。

自然療法は穏やかな印象ですが、こと「肺炎」に関しては
西洋医学よりも積極的に治しにかかるので、家で早く治すに越したことはないはず。

何度もご紹介しておりますが、気管支炎や肺炎のお手当てについての記事です。
うちはこのご時勢なんで、「里芋粉」を買い足しました!
⇒ 気管支炎を自然療法で治す

あと、ドキッとしちゃう症状のあれこれに。
病院にかかるのも慎重になるからこそ、自然療法を知っておくと安心です。
⇒ 咳のお薬&煎じ方の基本
⇒ 喘息(ぜんそく)の治し方
⇒ 子どもの急な発熱は



* * * まかない日記 * * *

子ども達によもぎとつくしを摘んでもらって、
この春最後になるであろうつくしの佃煮、よもぎ入りバージョンを作りました。
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ごま油で炒め、お醤油とみりんで煮詰めてできあがり。
つくし&よもぎ、最高に合う!!
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お米の周りには、ギシギシの梅合え、スイバの甘酢漬け、
人参の浅漬け、高野豆腐と干し野菜のひじき煮など。

春の田舎は食べ物がいっぱいで、心強いです♪
ごちそうさまでした!
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posted by miya at 23:01| Comment(0) | 自然をいただく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする