3月末、
引越しで大わらわの真っ最中に
当時1才8ヶ月を迎える長男が、気管支炎を起こしました。
高熱と、ゼイハァ、ズヒューの喘鳴(ぜんめい)に驚かされた今回の症状。
すわ入院か!?と焦ったのですが、
幸い、早くから自然療法のお手当てを重ねて事なきを得ましたので、
今後の参考のために記録しておきます〜。
※自然療法の手当ての詳細なども、なるべく本から転記します。
そのため、ちょっと読みにくいかもしれませんが、
困っている方がすぐに活用できるよう、1つの記事に詰め込みました。
では、はじまりはじまりー。
◆1日目◆・・・朝からゲホゴホ、熱っぽい
起きてくるときにゲッホゴホしてて、おでこを触ってみたらほんのり微熱。
こりゃ体調崩しかけだな〜と、念のため梅肉エキスをなめさせました。
⇒【お手当て】
梅肉エキス本当は、熱の上がり始めなので
干し大根葉の足浴をしたかったんですが。
(足浴は、早く治すためというよりは、
穏やかに経過させるために発熱を手伝うという位置づけ)
大量の干し葉をすでに梱包してしまっていたのと
毎晩荷造りで大騒ぎだったので、
このときは足浴どころじゃなかった気がします。
◆2日目◆・・・熱があがり、ゼイハァ速い呼吸を繰り返す
朝から車2台で福島に荷物を運ぶため、私と息子は軽トラで出発。
車で寝てる間にお熱が下がりますようにと、お手当てを増強しました。
⇒【お手当て】梅肉エキス、
つわぶき(頭に)、黒炒り玄米茶
(つわぶきの葉っぱを頭に。コップは黒炒り玄米茶をちびちびと)
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●黒炒り玄米
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黒炒り玄米は、二〜三時間の時間をかけて弱火でゆっくり真黒に炒ると、
硬くなって噛むのにも骨が折れる程になります。
これを煎じてコーヒーのようにして飲むと、弱った体に活力を与え、細胞が働き出し、
食欲が出るし、食べられない病人も食べられるようになる程すばらしい力です。
結核の人が、黒炒り玄米の煎じ汁で危機を脱したことがありますが、すばらしいものです。
この頃はこの黒炒り玄米を粉にして売っていますが、
これも病人や保健のためには助けになります。
公害を流し、便通、利尿の通りをよくして、
新陳代謝を盛んにして老廃物を出します。
この黒炒り玄米粉を茶さじ一杯入れて熱湯をさして飲むと、
コーヒーのブラックのようでおいしい。
甘くないとだめという人は、純良のはちみつ少々で
甘味をつけていただくと、おいしい飲物になります。
これを朝、晩一杯ずつ飲んでも、体調をととのえてくれます。
ただしいいからといって飲みすぎないことです。
本当に重い病人や、頑固で慢性の重い病なら、
黒炒り玄米そのものを煎じて飲んだ方がいいのですが、
気長に続けるためには、黒炒り玄米粉の利用もいいと思います。
水分のとりすぎ、たべすぎ等で疲れがとれない、便通が悪い等のときは、
粉のまま大スプーン一杯位たべてもよい。
(「家庭で出来る自然療法・東城百合子著」より引用)
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我が家は救急セットにこれを入れてあったので、助かりました。
おちょこやカップに粉を入れ、お湯でよーく溶いて飲ませるだけ。
甘味をつける必要は全くありません(1歳未満だとハチミツはだめですし)。
自然育児の会でも教わったのですが、
本当に具合が悪いときは乳幼児も素直に飲んでくれます。
身体が必要としているんですね〜。
元気になってきたら飲みたがりません。
トラック2台が福島で荷物をおろしたら、
私と息子だけはつくばにとんぼ返り。
夜は早めに休ませました。
◆2日目深夜◆・・・ゼイハァ、ズヒューの喘鳴(ぜんめい)が悪化、「気管支炎」と推定
小児科の本で症状と対策など調べたかったのに、
すでに荷造りしてしまって手元になし。
幸いパソコンがまだ梱包前だったので、
ネットでざざーっと調べましたところ
・ゼイゼイ、ハァハァと浅くて速い呼吸を繰り返す
・熱がある
・しんどそう、ぐったりしている
などの症状があったら「気管支炎」の可能性が高いとのこと。
気管支から炎症が肺まで進むと肺炎になってしまうので、
即、病院へ!と、どのサイトでも書いてあります。
1分間の呼吸数は乳幼児なら30〜40回、
もしも50〜60回を超えるようなら呼吸困難、とのこと。
その時点での息子の呼吸を数えてみたらなんと、1分に68回!
きゃー!これは重症かも(涙)!
深夜だけど、救急にかけこむか? うーん。
さらに原因や治療法などを調べたところ、
・ウイルスが原因のことが多く、抗生物質は効かない
・安静にして点滴などで回復を待つ(だけ)
・咳がひどいときは室内の湿度を高く保ってあげる
入院しても結局、できることは限られているんだなぁ・・・
と、ここまで20分くらいリサーチと検討を重ねた結果、
ひとまず夜間だけでも自然療法でお手当てしておくことに。
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【 気管支炎 】
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急性の気管支炎は、熱とせきと頭痛を伴い食欲がないものです。
熱を下げるためには、しいたけとれんこんを入れた玄米スープがよい。
ゆきのしたの青汁を飲むのもよい。気管に豆腐パスターを貼るのもよい。
胸が痛むときはからし湿布を一度だけして、あと芋パスターを貼っておくとよい。
せきには梅干しを気管に貼っておくとよい。
せき、頭痛の手当てと食事は
感冒と同じですから参照してください。
飲みもの=玄米茶・番茶・ビワ茶・スギナ茶・しょうゆ番茶・梅干番茶・梅肉エキス。
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【 慢性気管支炎 】
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ぜんそくの食養法を応用するとよい。
急性気管支炎は熱が出ますが、肺炎のように高熱は出ません。
慢性気管支炎になると熱は出ません。
のどから気管の方に炎症は浸潤して行きます。
はじめのどがはれたときにすぐ芋パスターを巻いておきます。
こうすると気管の方に広がらないでくい止める事ができます。
しかしうがい位でのどに湿布をおこたると
体質の弱い人は気管の方に広がってゆきます。
せきが止まらない時でも芋パスターを作って胸に貼るとよい。
里芋のない季節ならじゃがいもでもよい。
梅干しの果肉をガーゼにのばして包み、胸に貼ります。
せきのひどい時は背中と両方に貼ると早くらくになり、せきも止まります。
肺炎や重い気管支炎は湿布だけでも治るという程で、
湿布は非常に大切ですが、ペニシリンやサルファ剤に押さえられ、
この頃は湿布をする方は少なくなりました。
しかしこれは大きな間違いで、薬でバイ菌をおさえたから熱が下がったので、
内部の病気はそのまま残っています。これを治すにも、余病を防ぐにも、
湿布は大切なものですから是非やって下さい。
またビワの葉温灸療法も効果があります。
慢性化したものはこれ等を根気よくして
早く根治させる事が大切です。
(「家庭で出来る自然療法・東城百合子著」より引用)──────────────────────────
乳幼児は頭痛も、のどや胸の痛みも言葉で伝えられない(涙)ので、
家にあるものでできそうなことをひと通りやってあげようと決めました。
⇒【お手当て】梅肉エキス、
ゆきのした(青汁)、ごぼう絞り汁、梅干湿布&里芋湿布
ゆきのしたの葉っぱを庭から数枚採ってきてすり潰し、
切ってある古おしめ(ガーゼ代わり)でおちょこ一杯ほど搾って飲ませました。
熱によく効くんです。
あとは、台所にあったごぼうを使って。
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●ごぼう療法 盲腸炎・胃腸の疲れに
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生ごぼうを皮つきのまますりおろして、そのしぼり汁を
盃一杯ずつ三〇分又は一時間おき位に飲む。
それで腸の痛みも炎症も消えて、盲腸炎も手術せず治る。
腹痛や胃や腸の疲れにも助けとなります。
これは酵素が多く、炎症をとり体毒を流すので、治りにくいカゼにも、
ごぼう30g位を生ですりおろし、自然醸造のみそ(古い程よい)をまぜ、
生姜少々おろしたものをまぜ、熱湯をそそいで熱いのを飲むと、
腸内細菌の活動も盛になり、全身の細胞が働き出し、
たまった毒素も老廃物も流してくれるので、カゼもすっきり治ってしまいます。
(「家庭で出来る自然療法・東城百合子著」より一部抜粋)
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ごぼうの搾り汁は本当に生のごぼう(!)の味がするので、すごく嫌がっていました・・・
明日はちょっと改良してみよう、と心に誓いつつ、なんとか飲ませます。
布団に寝かせて、胸や背中には湿布をしてあげました。
からし湿布は小さい子どもには気の毒なので、
まずは梅干し湿布に初挑戦。
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梅干の湿布
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頭痛に梅干を貼ると治りますが、これをいろいろに応用すると偉功があります。
ガーゼで袋をつくり、梅干の果肉だけをとってうすく一並べします。
慢性化した病気の炎症や痛みとりにはよくききます。
慢性気管支炎でゼーゼーしている人など、
背中と気管支にこれを張って、サランラップをして、
三角布などでしばって動かないようにして夜休みます。数日続けると治ります。
せきがとまらない時も、おおばこの種を煎じて飲み、
同様に両側から湿布して四晩も続けるとひどいせきも治ります。
この梅干は何回でも使えますから一回きりで捨てないで、
乾かないようにしてとっておくとよい。乾いたら梅酢をつけて使う。
(「家庭で出来る自然療法・東城百合子著」より引用)
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そして梅干し湿布を取り替えるタイミングで、
めっちゃ熱を取ってくれる里芋湿布もやってみました。
里芋湿布はとってもヒンヤリするので、
子どもの反応でどちらがいいか決めようと思って
梅干しと里芋、二種類の湿布を試したんです〜。
里芋は湿布用の粉になった手軽なものが
自然食品店などで手に入るので、子育て世代は必携ですよ^^
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芋パスター(里芋湿布)
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熱のある痛みや、ねんざ、のどの痛み、乳腺炎、肋膜炎、リウマチ熱、ガン等の特効薬です。
里芋の皮を厚くはぎ(うすいとかゆくなる)すりおろして
芋と同量の小麦粉、芋の一割のおろし生姜をまぜねり合わせます。
これを布又は和紙に厚さ一センチ位にのばして包み、
患部を生姜湯でむした後に貼ります。
四・五時間して乾ききらないうちにとり、
生姜湯で温めてからまた新しい芋パスターを貼ります。
(熱をもっているときは温めないですぐ芋パスターを貼る)
かゆい人はじゃがいもを代用してもよい。ベタベタして取るとき困るので、
ガーゼか木綿の布に包んで貼ると取るときにらくです。
はれものいっさい・内臓の痛み・ねんざ・リウマチ・神経痛・ガン・痔・やけど・のどの痛み
その他一切の熱のある炎症の万能薬です。
(「家庭で出来る自然療法・東城百合子著」より引用)
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幸い、里芋の皮をむいてすりおろして・・・の手間がいらない
便利グッズ「里芋粉」を買ってあったので、気楽〜!ありがたいです。
これをお水で練りまして(お水の入れすぎには要注意)、
ドロッ、ボタッとしたら完成。
布は、ガーゼを重ねたり、古いTシャツなんかを切って使うといいです。
里芋パスターをのっけます。
量は、押しつぶして患者の胸部や背中にちょうどいいくらい。
パタンと折りたたんで(またはもう一枚で挟んで)、
はみ出ないようにそっと押し広げて、湿布の準備OK!
里芋湿布は、高熱や中耳炎、乳腺炎などに大活躍します^^
梅干し湿布のときも里芋湿布のときも、
2つ作って気管支(胸)と背中の中央に配置。
素肌にラップは気持ち悪いだろうと思い、
手拭いでぐるっと一周巻きつけるようにして湿布を固定してから、
ラップでぐるっと固定しました。
※湿布は熱を吸って、ペランペランのお煎餅みたいに乾いてゆくので
梅干しは梅酢をかけて再利用、里芋はまた粉から新しく作成します。
夜の間じゅう、荷造りをしながら湿布をどんどん取り替えていくと
明け方には呼吸が1分間に60回以内になってきて、
わずかながら快方に向かっているのを感じました。
◆3日目◆・・・起き出してリビングをヨタヨタ歩く
朝の様子を見てみると、なんと、呼吸が落ち着いています!
もう呼吸困難は脱したかもしれないけど、油断せず湿布を継続。
⇒【お手当て】梅肉エキス、里芋&梅干湿布、ごぼう絞り汁(メイプル入り)
喉のゼロゼロ(痰の絡まり)を少しでも楽にしてあげたくて、
今日もごぼうを摩り下ろします、搾ります〜。
今回は、飲む側のモチベーションを上げるべく、
オーガニックのメイプルシロップ(戴き物)を混ぜて、おいしく♪
すると、喜んで飲んでくれました!
何口か飲むと後味でごぼうに気がついて(笑)しまうので、
1日の中で2〜3回にわけて飲んでもらいました。
湿布は身体が楽になるからか、意識がはっきりしてからも
取替えによっこらしょと身体を傾けたり、
進んでうつぶせになってくれたりと、
息子自身が協力的で、驚かされました。
昼間にはリビングによたよたっと歩いてきて、
くるくる〜っと歩き回り、またお布団へ。
昨夜の緊迫した症状を思うと、なかなか早い回復です。
◆4日目◆・・・家中を歩き回るくらい回復!家で元気に遊ぶ
熱が微熱になってきたこともあって
湿布は貼ったり外したり、ちょっとお手当てがスローダウン。
朝から普通に洋服を着たいと言い、室内で機嫌よく遊んで過ごしました。
⇒【お手当て】梅肉エキス
念のため、お昼寝前と夜の就寝前に
梅肉エキスをなめさせて、おしまい〜。
まだまだ母乳を飲んでいたのが幸いで、おそらくこの数日間は
母乳と梅肉エキス、黒炒り玄米茶、ゆきのした青汁、ごぼう汁、
くらいしかお腹に入れなかったと思います。
もしも卒乳後だったら、
玄米の重湯(玄米クリーム)を作って飲ませたかな。
症状がハラハラするものだっただけに、
自然療法だけでス〜ッと緩和していったのには驚きました。
引越し中でも自然療法の救急セット&自然療法の本だけは
梱包せずに残してあったので、助かりました!
以上、ボリュームありすぎて半年以上かかってやっとアップした
「気管支炎」のお手当てでした〜。
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考察と
手当て ウイルス性胃腸炎蜂刺され 魚の目・イボ ものもらい・口内炎 便秘 あせも おむつかぶれ おむつかぶれの種類と手当て 乳腺炎 乳頭亀裂・乳口炎一番簡単な「手当て」の話* * * お知らせ * * *
久しぶりに、自然体研究所のBlogにもいろいろアップしましたー^^
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参加後の感想6(偏頭痛)-マインドボディヒーリング講座-
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参加後の感想7(幼児の日光過敏症)-マインドボディヒーリング講座-
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12.27 ひきこもりの為のマインドボディヒーリング(心身治癒法)勉強会 〜腰痛、頭痛、身体の不調をまとめて体質改善!
* * * まかない日記 * * *
最近、一種類の野菜をたくさん洗って、ダンダーン!と切って、
一気に調理して二日くらいかけて食べる・・・ということが多いです。
5人家族だと、あっという間になくなるんですけどね。
実家から届いたカブ5個とか。
(辛さに応じて薄さを決め、塩で揉むだけ)
菜っ葉ひと袋、ぜーんぶとか。
(茹でて美味しいお醤油をちょろり)
さつまいも4〜5本とか。
(少ない水と塩で蒸すだけ)
あとは保存食として作った辛いもの・酸っぱいものを組み合わせて
品数としては豪勢な、実際は頑張ってない食卓に。
おいしいお野菜と調味料に感謝!ごちそうさまでした!