2018年08月16日

あたらしい熱中症対策

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近年の熱中症を取り巻く報道が
ちょっと異常にも感じられる今日この頃。

その違和感を整理しつつ、
個人的なおすすめの方法を書いてみようと思います。

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◆熱中症に関する4つの疑問

・子ども達に水筒を持たせるようになって、
 熱中症は減ったのか?

・学校に冷房を完備して、
 暑い日にしっかり冷房のもとで過ごして、
 熱中症は減ったのか?

・熱中症対策がメディアで謳われるようになって、
 熱中症は減ったのか?

・熱中症で搬送された人たちは、
 普段から冷房を使っていなかったのか?
 水分をとっていなかったのか?


白熱する熱中症の報道を耳にするたび、
また熱中症対策を聞くたびに、
不思議でなりません。

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◆熱中症の不思議を検証してみる

情報と思考のパラドックスに陥りやすい私。
ざっと5分以内と決め、調べてみました。

あくまでもリサーチは浅め、
さほど最新ではない情報ですが、、、


・いつから熱中症が急増したのか?

1994年以降、急増しているとのこと。
エアコンの普及率が80%近くになった頃です。

・暑いから熱中症になるのか?

「同じ日最高気温に対する1日当たりの患者数を見ると、
25℃あたりから患者が発生し、
31℃を超えると急激に増加します。」とのこと。
25℃から熱中症になっていたら大変!
春も秋も、暖かい日には要注意、なんてことに。

31℃って、私たちが子どもの頃も
普通に達していた気温なのに・・・。

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・そんなに日本の夏は暑くなっているの?

「日本の夏(6〜8月)の平均気温は、
 上昇傾向が続いており、
 長期的には100年あたり
 約1.09℃の割合で上昇しています。」
100年で、1.09℃。
哺乳類は恒温動物ですが、
耐え切れない変化だったのでしょうか?

温泉やサウナのほうが
よほど温度変化が大きいのに・・・。

このわずかな気温の変化について
もうちょっとグローバルに考えてみました。


・世界と比べてみたら?

フィリピンやマレーシアでは、常に25℃〜30℃が平均気温。
お友達の出身地、ニジェールでは
毎月の最高気温が一年中33℃以上です。(彼は、素手でBBQのお肉をひっくり返しながら
 平気!暑いときは50℃いくからねーと笑っていましたが・・・)


・・・ということは?

人間という生き物は本来、
これくらいの気温の下でも
十分に生きていられるはずでは?

うーん。

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ここからはあくまでも我が家の実体験に基づく
個人的な熱中症対策をご紹介しようと思います。

※実践においてはくれぐれも自己責任でお願いします。

※急激な変化は体の負担になります。
 段階的に計画することをおすすめします。

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◆◇◆ あたらしい熱中症対策 ◆◇◆


(1)水分をとりすぎない

・食事(ごはんや味噌汁)からも水分はとれている

・ガブ飲みは胃液を薄めて抵抗力を下げる

・入った水分を排出するべく臓器が余分に働くはめに

・汗もおしっこも体内の電解質を排出することになる


我が家で子ども達が食事(ごはん・味噌汁)以外から水分をとるのは
8歳児でコップに5cm、4歳児で3cm、2歳児(授乳中)で1cm程度。

これが1日に1〜2回以内で、
三食すべて汁物つきのときはほぼゼロ。
猛暑日でも1日に3回以内だと思います。

これは長女が熱中症になった、強烈な学びからきています。
⇒(参考)水分補給への疑問

暑い日は水シャワーなり、おうちプールなり、
ざっぷり浴びればスッキリして、喉の渇きも消えます。

濡らし手ぬぐいもオススメ♪

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(2)冷房をなるべく使わない

・外気との差を5℃以内におさえる(可能なら3℃以内)

・しっかり汗をかき、しっかり拭き、着替える

・赤ちゃん時代に冷房下で育てると
 汗腺の数が少なく、
 汗で体温調節できない体になってしまうので
 汗をかく機会を大切にする


冷房機器をはじめ、巨大な熱中症マーケットに
操作されている気までしてくる昨今の状態。

冷房でしっかり冷やして暮らしていると、
暑い場所で過ごさなければならないとき、
どうしても身体には大きな負担が生じるはずです。

我が家の場合はここ数年、変わらず冷房なし生活なので
汗腺はバッチリ発達していますし、
体温を調節する細かな工夫も
子ども達それぞれに、身についていると思います。

⇒(参考)暑さ対策あれこれ
⇒(参考)濡らし手拭い、はじめました

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(3)食べ過ぎない

食欲が落ちる夏。

どうやら、
食欲を落として、暑さに備えているようです。

「食べないと夏バテしちゃうよ!」
「しっかり食べて夏を乗り切ろう!」なんて大間違い。

食欲がないときは、体のサインに耳を傾けてあげて
ちょっとのお味噌汁とごはん、梅干しにすりゴマを
よくよく噛んで食べれば、十分だと思うのです。

ただし、清涼飲料水や経口補水液だけ飲んでいるのはNG。
水分(と糖分)には要注意です。

我が家は、飛脚や車夫が粗食であったことから
たくさんの実践と気づきを得ました。
(特に大人の真夏の畑仕事で実感!)
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(4)イメージに操作されない

暑い陽射しの中、フラフラと倒れる・・・
蒸し暑さに耐えかねて、気分が悪くなる・・・

そんなイメージが日本中に浸透しています。

でも、気をつけないと
「脳がイメージどおりに症状を進行させてしまう」場合があります。


(5)我慢しすぎない

これは(4)ともリンクするのですが、
我慢しすぎて、「我慢している自分」「辛い自分」という自覚が
なおさら症状を進めてしまうからです。

また、「動物なら本来どうするか?」を考えれば

 暑すぎるときは日陰へ水辺へ、
 息苦しいときは休息を、

といった行動をとるはず。

学校で、職場で、我慢が美徳とされるようなシーンでも
さっさと自分を労わってあげる勇気は大切です。

◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆

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ちょっと乱雑になってしまいましたが
ここ数年、ひっそりと実践してきたことをまとめました。

とはいえ、あくまでも各自の自己責任でご判断ください。


急激な変化も心身の負担になりますから、

 まずは冷房の設定温度をあげてみるとか、
 冷たい飲み物のガブ飲みをやめて温かいお茶を飲むとか、
 氷やアイスの量を減らすなど、

ゆるやかな変化を重ねて
観察してみることをおすすめしまーす。


関連記事:暑さ対策タグ一覧



* * * お知らせ * * *

夫と次女の二人だけで急遽、
今日の夜からつくば入りしています。

それに伴い、ホームスクール企画はまたの機会に。
明日は予定通り、森の新月カフェだそうです!



* * * まかない日記 * * *

パーマカルチャーと平和道場に、
小さなmiyaガーデンを作っていまして。

ちょっと前までは空芯菜がたくさん収穫できました。
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空芯菜の炒め物と、
冷やし中華のイメージで作ったお素麺。
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夏の初めの頃はまだ食欲があったな・・・

今は体調が低空飛行中、食事も半分くらいになっていますが
エコモードで充電します!

ではまた♪
posted by miya at 23:56| Comment(4) | 暮らしの工夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする