4月前半のパーマカルチャーと平和道場は、数年に一度やるくらいの濃い、貴重な企画がぎゅぎゅーっと詰まっていました。
学びがありすぎて、荒波に翻弄される日々、という表現がぴったり。
特に2週目は、10〜15日に共生革命NVCリトリート合宿というのがあり。
全国から30名もの参加者が、真の平和を実現するための非暴力的コミュニケーション(NVC)を実践して過ごす、とってもとってもハードな合宿でした。
(娘二人は調理に意欲満々)
お兄さんお姉さんが優しく遊んで相手をしてくれるので、子育ては格段に楽になった♪
・・・と思ったのも束の間。
めくるめくプログラムの中、子ども3人がずっと静かにいられるわけもなく。
特に、幼い2人の大声やら泣き声に、苛立ち、焦り、怒り・・・
合宿2日目には、子どもが声をあげるだけで、私の奥歯から脳天まで、激痛が走るようになってしまいました。
脳よ、ストレスに耐え切れないから歯痛を起こしたな!
こんにゃろー!いつもの手じゃんか!絶対治してやる!
(何もできずに悶え苦しみながら見上げ続けたテントの天井)
合宿を抜け出してテントで休んでも
テントにいる間に絶対治さなきゃ!と焦るから、痛みに拍車がかかり。
手帳にストレスリストを思いつく限り、
70以上書きなぐりましたが、それもダメ。
奥歯から1本ずつ、痛い歯が移動していって(何だよそれ!!)
最後には、前歯から額へと、激痛が雷鳴のごとく轟く始末。
本当に、気が狂いそうな痛みでした。
死んだほうが絶対マシだと思いつめるほど痛く、昼も夜もほぼ眠れず。
なんと顔の右中心が、上あごから目の下まで、ぼっこりと腫れあがってきました。
ひぃ〜〜顔が変形しとるぅぅ〜〜
痛みだけでは飽き足らず、実際に炎症まで起こしやがったな!
子どもが騒ぐことや、それが他の人の迷惑になることが
今回の大きなストレス要因だと思い込んでいたけれど、
もしかしたら違う原因があるかもしれない。
藁にもすがる思いでテントの中、痛みに脂汗を流しながら、久しぶりにサーノ博士の『ヒーリング・バックペイン』を読み返して、私自身が抱えている深い部分でのストレスを探っていきました。
で、幼少期のトラウマが元になっているケースを読んだとき。
いろんなことを、芋づる式に思い出しました。
軍隊仕込みの厳しい精神鍛錬を重んじた、
おじいちゃんのこと。
赤ちゃんの頃にぶさいくだ何だと、
親戚の集まりで散々けなされたこと。
子育てに真面目すぎるあまり、育児ノイローゼになり
「あんたは生まれつき性格が悪いから」
「○○しないと、みんなに嫌われるよ」と、
ネガティブな言葉がけばかりだった、母のこと。
痛みを解消したい一心で、一生懸命、自分に語り掛けました。
もう大丈夫だよ。怖くないよ。
安心だよ。辛かったね。
しかし、全然痛みが治まりませーん。
マインドボディヒーリングの勉強会で、アドバンストコースの皆さんが言う「経験者の壁」、心身治癒の理論を知ってしまったからこその、治せないジレンマに陥ってしまったのです。
(焚き火の玄人がやたら多かった母屋宿泊メンバーによる、瓦焼き芋!)
痛みがついに発狂寸前まできた3日目の夕方、耐え切れず車に飛び乗り、ドラッグストアへ。5年ぶりに、市販薬(鎮痛剤)のお世話になってしまいました。
代謝が良すぎて(?)4時間で薬がきれてしまうため、薬の注意書きを無視(!)して4時間おきに飲むこと数回。
(自然農&自給暮らしの先輩方。長女は毎朝早起きしてお喋りし、焚き火ノウハウを学んだ)
鎮痛剤のおかげでやっと眠り、合宿4日目の朝。
久しぶりに固形の食事をみんなと一緒に食べ、プログラムにも復帰しました。
無意識のうちに、
「この合宿を通して、良き人間・良き親として
成長しなければならない、変わらなければならない」
・・・そんな強いプレッシャーを自分にかけていたけれど、
変わらないといけないなんて、言わないで!
そのままでもいいよって言って!
と、泣き叫び、怒り、怯えている小さな自分(インナーチャイルド)に気がついたので、それを共感のワークでみんなに打ち明けてみました。
(数人ずつのグループで毎朝行う共感の時間。長女もしっかりメンバーに入っていた)
詳細は省くけれど、共感のワーク(エンパシータイム)では、辛いことや苦しいことなんかを1〜2分で話し、私の心はどんなニーズがあったのかを周りの人が推測して、例えば
「miyaちゃんは『受容』を求めていたのかな」
「miyaさんは『居場所』を大事にしているのかな」
というようなシンプルな言葉で、単語の書かれたカードを渡してもらいます。
今回の合宿がどれだけ小さな私を怖がらせ、脅かしているか、みんなに話したその朝。
みんなから、言葉のギフトとして、
私が生まれたことへの祝福、存在そのものの受容、
あたたかさ、優しさ、愛、居場所・・・
そういった素敵なものをひとつひとつ、心をこめて、大切に、たくさん手渡されて。
小さな私は、すごくすごーく安心したんだと思います。
(お誕生日のお姉さんのために編んだ花かんむり)
それからは、あの尋常でない歯の痛みがなくなりました。
顔面の腫れは残っているのに、鎮痛剤も全く必要なくなりました。
痛みを消すことだけを目的に、自分に優しく語りかけてもまるっきりダメで。
本当に自分の心が求めていること、奥深くに隠れていた、小さな子供である自分の叫びに対して、他者でも自己でも、しっかり共感してあげたことが、とても意味があったのでしょう。
(ぎゅうぎゅうなスケジュールの合間に、お味噌作りやお餅つきも)
痛みの延長として、今回は歯茎〜鼻腔の炎症が起き、顔面が腫れたのですが、経過は冷静に予測することができました。
組織の内部で炎症が起きているのは間違いないけれど、歯や歯茎の内部に問題があるのではなく、原因はストレス。
そのせいで極度に抵抗力が下がって細菌感染したとしても、歯を治療する必要はないだろう。
心の問題が解決した今、頬の腫れ(炎症)はこれ以上悪化しない。あとはただ単純に、炎症がおさまるのを見守ってあげるだけ。
(最後の夜は隠し芸大会!?子ども達も熱狂のリズムにのって踊っていた)
すると、2日もしないうちに腫れ(炎症)の残骸である膿が、上唇の奥にぷっくり溜まり始め、上から下へ、唇の付け根から前歯の歯茎へと、膿がさがってきました。
膿については、自然療法のお手当てをしてもいいんだけど、心身治癒の経過をシンプルに見てみたくて、今回は放置しています^^
合宿明けからもう何日も、歯茎に膿のぷっくりを住まわせていますが、最近少しずつ皮が薄くなってきて、そっと破れるのも近そうです。
(長女は贅沢にも、三宅洋平くんからギターを連日教わっていた)
以上、長くなりましたが
心身治癒法の記録、歯痛と歯肉炎バージョンでした♪
それにしても、長女はホームスクールだったおかげで
合宿中たくさんの方々と触れ合い、色んなものを吸収させてもらいました。
道場での暮らしそのものが学びの連続だけども!
共生革命NVCリトリートを企画・運営してくださったみなさま、
5日間ずっと子ども達と温かく関わってくださった参加者のみなさま、
本当にありがとうございました。
これからも七転八倒しつつ、楽しんでいきます〜。
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* * * まかない日記 * * *
合宿中の朝食は各自自由、昼と夜はタカさん主導で焚き火調理、みんなでごはん。
お味噌汁も浅漬けもおじやも炒め物も、やたらコク深くて、唸るほど美味。
一番のヒットだったのがこの玄米ビーフン。
自然農のサツマイモやら里芋やらを蒸かして潰し、練り落花生や味噌、その他あれこれ混ぜて、とっても複雑な旨みのあるビーフンになっていました。レシピを聞かねば〜!!
奥様も妊婦さんで大変な中、過密スケジュールの合間にきちんと焚き火で30人分の食事を用意してくれたタカさん、本当にありがとうございました!
そして身重なのに毎日おいしいマクロビおやつでみんなを癒してくださった奥様にも、心から感謝しています。
私は歯痛騒動で数食しか食べられなかったけど、美味しさは忘れません〜。
ごちそうさまでした!!