2017年11月25日

土を耕すチガヤに喝采

IMG_2399chigaya.JPG

ススキやチガヤなど、イネ科の雑草は
一般的には厄介者扱いされるけれど、

その鋭い根は、
トラクターや農薬・化成肥料によって
固く固く締まってしまった地面を、
深く耕している。

・・・と、夫やそのお友達から教わりました。

つまり、自然界のトラクター。


「イネ科の雑草が生えている土地は、痩せている」
と言いますが。

まさにその痩せている土地を、
何年も何十年もかけて耕し、

柔らかな雑草が生えるよう、
豊かな木々が生い茂るよう、

森を目指した大きなうねりの、
はじめの姿なのだと思います。

IMG_2435chigaya.JPG

さらに、
開ききる前の穂はお尻拭きに最高だと
糞土師・伊沢さんにも教わり、
ますます畏敬の念を抱くように・・・。

ドキッとするほど美しいチガヤの茎にも
何か神々しさを感じます。

IMG_2431chigaya.JPG

除草剤をた〜っぷりかけて、アブナイ空き地にしたり、
ガソリンを使って重い重いトラクターで、草一本ない土漠にしたり。

つくばではそんな光景を多く目にします。
何でも、市役所から耕作放棄地じゃないかと指導が入るからだそうで。

チガヤやススキの茂る土地、それは土が
「ぎゅうぎゅうで苦しい!
 植物でふかふかにして〜!」
と叫んでいるような気がします。

実際、畑の隣にあった芝畑では、年々芝が育たなくなり、
藻類しか生えない箇所が出てきて、土が死んだようになってしまい
とうとう芝農家さんが芝作りをお休みされ、
あれほど悩まされていた、除草剤のお裾分けもなくなりました。

すると芝畑一面、びっっっしりと、
チガヤが茂ってきたんです。

その姿は、全力で土を豊かに戻そうとしているかのようで
心の内でひそかに拍手喝采したのでした。

IMG_2394chigaya.JPG
(ここは別のチガヤ原っぱ。ここも元・芝畑)


関連記事:
グサリ、刺し貫く ・・・鋭利なチガヤの根の写真や、神事に使われるチガヤのお話
庭の草刈りに思うこと ・・・芝生の代わりに雑草を低く生やしてしまおう!
ヤギとの暮らし 草刈り編 ・・・げに恐ろしきは除草剤かな
田畑の自然治癒力 ・・・夫のBlogより。慣行農に農薬や肥料が必要なのはなぜか??



* * * お知らせ * * *

今日はこぐま塾の集合日! 大豆の収穫です^^
IMG_3273daizu
11月25日(土)集合日のご案内(大豆の収穫)


ストレスを認めて慢性症状にサヨナラする勉強会、
12月の予定が決まって参りました♪
IMG_2239before_winter.JPG
12月06日マインドボディヒーリング(心身治癒法)講座〜頭痛も腰もまとめて体質改善!


12月17日マインドボディヒーリング(心身治癒法)講座〜頭痛も腰もまとめて体質改善!



* * * まかない日記 * * *

長女の作った、オーブン焼きパンケーキ。
IMG_6559C_cokking.JPG
次女のために乳製品なし。
地粉、塩、豆乳、平飼い卵、なたね油、有機レーズンで。
IMG_6562C_cokking.JPG
ごちそうさまでした!
posted by miya at 08:57| Comment(0) | 自然農 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月16日

家庭保育とホームスクールの様子 −秋−

IMG_1980kaki_garden.JPG

長女8歳、次女3歳。

どちらも小学校や保育園には通わない、
ホームスクール&家庭保育で過ごしています。


5歳差でも毎日ワーギャー小競り合いは起きるし
そこに傍若無人な1歳長男が攻め込んでくるので
特別イベントがなくとも、ものすごく濃い日々・・・

特に台所仕事は、狭い踏み台の上が
戦国時代さながらの様相を呈しております。
IMG_1922kids_in_kitchen.JPG

最近は長女の真似をして、次女まで料理に意欲的。

ケンカにならないよう、うまいこと道具や材料を分配して
なんとかかんとか、次女のスキルアップを支えています。

IMG_2159negitori.JPG
(ワケギの調達は子どもの仕事)

とはいえ、特におにぎり作りなんて、
内心「うわー絶対散らかる〜 やめて〜〜」と思ったものでした。

1回目は途中から
梅酢の中にお米をどっぷり入れて遊んでしまい、注意するはめに。

そして2回目・・・
IMG_1978Y_onigiri.JPG

なにやら、可愛いおにぎりを握っていました^^
IMG_1975Y_onigiri.JPG

この日はそのまま大根おろしもやってくれて、
IMG_1968Y_daikonoroshi.JPG

終了後、静かだなーと思ったら、ちんまりと休憩してました。
IMG_1972Y_otsukare.JPG

食いしん坊の子どもたちがずっと家にいるということは、
食事の用意にもあれこれ無理難題を出されたり、
あれ食べたーい、これ作ってー、が朝から晩まで続いたりで
イライラ〜、きーっ!ってなりそうなことも多いです。

そんなときは、お弁当にしてお庭ランチ。
庭で楽しく遊んでくれているときは、そりゃもう平穏。

最近デザートとして柿にかぶりついてOKにしましたら
姉妹で力を合わせて柿を取り(長女:登って取る人、次女:下で受け取る人)、
皮ごとガブリ!「ジュ〜スみた〜い♪」
IMG_2084kaki_garden.JPG

でも、毎日がめくるめく素晴らしい日々なんてことは決してなく、
キーキーぎゃーぎゃー取り合い多発!の娘たちに、
子育て苦手な私がイライラぷっつーん!!のシーンは多々あります。

赤子の世話と相まって、
もうだめー!ギブアップ!と思う瞬間なんて、しょっちゅう^^;


家庭保育、ホームスクールというと
全部母親が、家の中で・・・!?無理〜!!と言われますが
本当にそう、全部一人でやる必要はないと感じますし、
子の育ちって、そうじゃないと思います。

だから、
定期的にお仲間のところに遊びに行かせてもらったり(OさんTさんありがとう!)
近くの自然育児仲間のお家に遊びに行ったり(WさんAさんありがとう!)
ご近所さんと遊んでもらったり(HさんMっちゃんありがとう!)
大変な時間帯にお友達に手伝いにきてもらったり(Yっちゃんありがとう!!)

周りの方々に助けられながら、響きあいながら、暮らしています。

IMG_2116Y_omutsu_tatami.JPG
(次女がおむつを取り込んで畳めるようになりました)

関連記事:
「やりたがる時」が「やらせ時」 素敵な大人との出会い
ホームスクール、始めました 姉妹の風景



* * * お知らせ * * *

12月3日(日)、牛久市にあるONABAKE97さんにて
恒例の霜月祭に出店いたします。

直売をやめて以来、ほぼ開店休業状態の雑草屋本舗ですが
唯一ほんのり続いているのが、年2回のONABAKEさんでの出店。

いくらかの自然農野菜と、ヒンメリやスパイスセットなどを販売予定です。
晩秋の女化でお会いしましょう♪


* * * まかない日記 * * *

子どもって「顔」が好きですよね。
IMG_1839curry_face.JPG

カレーの具をごはんに乗せただけなんですが。
IMG_1841curry_face.JPG
こんなことで喜んでくれるんだから、生意気盛りの長女もまだまだ可愛い。

世界の中で、平和な我が家に感謝して。
ごちそうさまでした!
posted by miya at 01:02| Comment(0) | 子育てと教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月14日

あけびの皮を食べる

お久しぶりです!
毎日が飛ぶように過ぎておりましたが、ほっとひと息。

まとまりなくてもいいから、
少しずつパソコン仕事を再開していこうと思います^^


すっかり旬が過ぎてからのアップになって忍びないですが
来年の誰かのために、自分のために、「あけび」の記事です。

この秋、長女がご近所さんと連れ立って、何度も採りに行きました。
筑波大学の近辺でも、意外とあるものなんですね〜。

IMG_2077akebi.JPG

【あけびの思い出】

昔懐かしい、あけび。

と思ったら、つくばでは、
あけびを食べたことある人が少なくて
びっくりというか、やっぱりというか。

山の中だと、小川のそばの木々から
垂れ下がるように、覆いかぶさるように
太いあけびの蔓が垂れ下がっていて、

残暑のさなか、宝物のようなあけびの実をとっては
そりゃもう夢中で食べたものでした。


【あけびの正しい食べ方(持論)】

あけびは、種の周囲に甘い粘液をまとっています。

種ごとバクッ!と口に含んだあとは、
お口の中でむぎゅむぎゅ、甘い部分を種から引き剥がします。

唇と歯との間に種を溜め込んで、強烈バキュームで
甘い汁だけを吸い取るのが正しい食べ方、の、はず。

こうやって食べれば、ツルッツルにきれいな種を
スイカのようにプププププっと飛ばすことができます。

種もなかなか美しい色合いで(黒と紫の中間、見事なツヤ)
よく、洗って乾かしては貯めてたっけな〜。


【あけび食の効能】

この、吸い取る過程が舌や口腔内の筋肉を酷使するんです。
久々に食べたら、もうヘトヘトでした。。。

あけびを子ども時代に食べていると、

(1)舌をよく使うようになる
  →口の中で魚の小骨を上手にはじき出せる子になる

(2)口腔の筋肉が鍛えられる
  →発声や発音が良くなる

(3)成果を得るまでに時間がかかることに慣れる
  →短気や安直さが減り、気長さや根気が養える

・・・と、自信を持って言えます^^

食べやすいお菓子に慣れちゃうと見向きもされませんが、
食べやすいものばかり食べていると、
粘り強さとか忍耐力が養われないんですよね。

そういったものを、食欲とリンクさせて、
おやつタイムに養えるんですから
あけびは大したものだと思います。

(近いものでは、
 サトウキビの茎をひたすらかじる、というのがあります(笑))

IMG_1847zassouya_kids.JPG
(未熟なあけびを取ってきたせいで、あけびはおいしくないと思い込んだ娘たち・・・残念!)


【あけびの皮を食べる】

大人になってはまったのが、あけびの皮料理。

かためのナスという食感なのですが、
少しだけクセがあるので

「あけびの皮 × 油 × 濃い味付け」

が鉄板の組み合わせ。

若い頃は、肉詰めにして揚げたり、
こっっってり味噌炒めにしたりと楽しみました。

今年特においしい!と思ったものをメモしておきます。

IMG_2098akebi.JPG

<あけびの皮の揚げ浸し>

1.あけびの皮を左右に裂き、片栗粉をまぶす。
2.フライパンに油を多めに入れて熱し、あけびの皮を菜箸で押し付けるように両面をカラリと揚げる。
3.醤油、みりん、酢を3:3:2くらいの割合で混ぜ、生姜のすりおろしを加えた漬けダレに、揚げたあけびの皮をさっとくぐらせ、器に盛る。

※味が濃いので、どんぶり飯にのっけて「あけび丼」にするのがおすすめ。
※大人のおつまみなら、漬けたままでも大丈夫です。

これが本当においしくて!
あけびの皮って、ものによってはデコボコしているんですが
IMG_2100akebi_kawa.JPG
揚げてしまえば何も気にならないのがいいんです。

そもそも、包丁いらずで気楽ですし♪
これからはあけびを食べるたびに作る、定番決定です。
IMG_2097akebi.JPG


<あけびの皮のごま味噌炒め> ごはんの供に!

1.なすに近い感触のあけびの皮を選び、斜め薄切りにし、10〜15分ほど水に晒し、ザルにあける。青じそ、ピーマンなど季節の野菜があれば同じように刻んでおく。
2.ごま油を熱したフライパンにあけびの皮を入れ、酒、みりん、醤油を入れてグツグツ煮る。おろしにんにくと味噌を入れたら、くったりするまで炒める。その他の野菜は、火の通りを考えてほどよいタイミングで投入する。
3.味を見て、好みで鰹節・白すりごま・七味などを加え、火をとめる。

※皮の一番外側はどうしても固いので、なるべく薄切りにしますが
 つるんときれいでなめらかな皮であれば、
 5〜7mmの細切りでも大丈夫です。
IMG_2099akebi_kawa.JPG

このほかにも、夫は他の野菜と馴染むように
下茹でをして炒めておいたあけびの皮を、
普通の炒め煮なんかに入れてくれていました。
ナスと遜色なく、美味しかったですよ〜。


思いがけず、あけび愛が強くて語ってしまいました・・・。
読んでいただき、ありがとうございました!


関連記事一覧:カラスノエンドウの莢・豆を食べる もったいないタグ


* * * お知らせ * * *

秋の写真は整理がまだできていなくて、
まかない日記も、田畑の様子も、アップできないのですが。

久しぶりに夫がブログを書いていました。

20171109sunset.JPG
醸し交わす  - 毎日が「自然農」-


そして、我が家を含めて田んぼの近況。
半分くらいまで稲刈りが終わりました。なんだか豊作らしい♪


マイペースに再開していきますので、
これからも雑草屋をよろしくお願いします〜。


posted by miya at 22:27| Comment(2) | 自然をいただく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする