よもぎ餅、よもぎパンケーキ、よもぎベーグル、よもぎスコーン・・・
庭先のよもぎを見守り、田畑のよもぎに舌なめずりしている私。
昨年から始めた“華麗なるよもぎ生活”を、今年も楽しんでいます。
※昨年まとめた記事がこちら ⇒よもぎを食べよう、育てよう
自然療法の食養生では、よもぎがたくさん登場します。
手持ちの書籍からかいつまんでご紹介すると・・・
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ヨモギ
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モチグサの名で親しまれるヨモギは、たいへん強い草で、山野、道端、どこにでも生えます。
漢方でも、ほとんどの病気の調合に使われるほど、薬効の多い野草です。
お灸のもぐさの原料も、ヨモギであることはご存知でしょう。
整腸作用が大きく血液を浄化します。
草もち、青汁、お茶、エキスにして用います。
──────────────────────────
= 薬効 =
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【痔出血、下血、子宮出血】
葉20g、ひね生姜5gを煎じて飲みます。
【切り傷】
生葉(なるべく若くやわらかいもの)をよくもんで、汁を傷口にたらしこみ、
その上に、もみかすをのせて包帯をしておくと治ります。
【神経痛、リウマチ】
葉15g、ハトムギの果実4g、カンゾウ2gを、4合(約720ml)の水で2合に煎じて飲みます。
【高血圧】
生葉の青汁を盃一杯ずつ、食前に飲むとよく効きます。
【腹痛、腰痛、ぜんそく】
青汁を食前に盃一杯ずつ飲んでもよく、葉15gを煎じて飲むのもよいでしょう。
そのほか、葉茎で薬湯をたてて入浴するのもよく、
腰痛・感冒・神経痛・リウマチ・こしけ・打ち身などにもよく効きます。
煎じ汁で腰湯にして入るといっそう効果があり、ニワトコを加えるとなおよいのです。
──────────────────────────
= 食用 =
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お灸などで外用しても効果満点のこのもぐさですから、
食べたらもっとよいことを、昔の人は知っていたと見えて、
草もちをはじめ、佃煮や汁の実、よもぎ飯などにして利用してきました。
よもぎは夏には芯をつみ、秋には下の方から新しいよもぎが出てきますから
これをつんで一年中できます。
若葉の頃の草もちを、玄米餅米で作ってみましょう。
便通を助け、お腹の調子がよくなって、体が軽くなります。
胃腸や肝・腎など内臓の働きのためにとてもいいのです。
また、ゆでて、まな板の上で細かくたたき切りをして、
小麦粉、ソバ粉、胚芽などを混ぜてダンゴをつくり、
黒砂糖蜜をまぶし、きな粉をつけて食べても、健康的でおいしいおやつになります。
小豆あんを入れて大福にしてもおいしいものです。
薄い衣に塩味をして、菊の葉を揚げるようにサッと揚げて天ぷらにすると、
パリパリしておいしく、佃煮や、みそ雑炊にきざみこんでもおいしくいただけます。
春になったら、この自然の恵みを大いに利用して元気に過ごしてください。
体が特に弱い方は、根ごと採集して洗って干しておき、
お茶の代わりに煎じて飲むとよいでしょう。
(「家庭で出来る自然療法」「薬草の自然療法」「真心がつくる健康料理」-東城百合子著- より抜粋・引用)
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ヨモギ
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モチグサの名で親しまれるヨモギは、たいへん強い草で、山野、道端、どこにでも生えます。
漢方でも、ほとんどの病気の調合に使われるほど、薬効の多い野草です。
お灸のもぐさの原料も、ヨモギであることはご存知でしょう。
整腸作用が大きく血液を浄化します。
草もち、青汁、お茶、エキスにして用います。
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= 薬効 =
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【痔出血、下血、子宮出血】
葉20g、ひね生姜5gを煎じて飲みます。
【切り傷】
生葉(なるべく若くやわらかいもの)をよくもんで、汁を傷口にたらしこみ、
その上に、もみかすをのせて包帯をしておくと治ります。
【神経痛、リウマチ】
葉15g、ハトムギの果実4g、カンゾウ2gを、4合(約720ml)の水で2合に煎じて飲みます。
【高血圧】
生葉の青汁を盃一杯ずつ、食前に飲むとよく効きます。
【腹痛、腰痛、ぜんそく】
青汁を食前に盃一杯ずつ飲んでもよく、葉15gを煎じて飲むのもよいでしょう。
そのほか、葉茎で薬湯をたてて入浴するのもよく、
腰痛・感冒・神経痛・リウマチ・こしけ・打ち身などにもよく効きます。
煎じ汁で腰湯にして入るといっそう効果があり、ニワトコを加えるとなおよいのです。
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= 食用 =
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お灸などで外用しても効果満点のこのもぐさですから、
食べたらもっとよいことを、昔の人は知っていたと見えて、
草もちをはじめ、佃煮や汁の実、よもぎ飯などにして利用してきました。
よもぎは夏には芯をつみ、秋には下の方から新しいよもぎが出てきますから
これをつんで一年中できます。
若葉の頃の草もちを、玄米餅米で作ってみましょう。
便通を助け、お腹の調子がよくなって、体が軽くなります。
胃腸や肝・腎など内臓の働きのためにとてもいいのです。
また、ゆでて、まな板の上で細かくたたき切りをして、
小麦粉、ソバ粉、胚芽などを混ぜてダンゴをつくり、
黒砂糖蜜をまぶし、きな粉をつけて食べても、健康的でおいしいおやつになります。
小豆あんを入れて大福にしてもおいしいものです。
薄い衣に塩味をして、菊の葉を揚げるようにサッと揚げて天ぷらにすると、
パリパリしておいしく、佃煮や、みそ雑炊にきざみこんでもおいしくいただけます。
春になったら、この自然の恵みを大いに利用して元気に過ごしてください。
体が特に弱い方は、根ごと採集して洗って干しておき、
お茶の代わりに煎じて飲むとよいでしょう。
(「家庭で出来る自然療法」「薬草の自然療法」「真心がつくる健康料理」-東城百合子著- より抜粋・引用)
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なんともマルチな存在!
ぜひとも生活に取り入れたい、重要食材です。
(実際、沖縄では野菜扱いだそうですし。)
この春、よもぎの下処理についての質問が多かったので
今日はよもぎの下処理にフォーカスして書いてみます。
●よもぎの収穫
よもぎは芯(穂先)から摘み、周囲の葉も軸を茎に残し気味にしながら摘みます。
硬い部分を摘まないほうが、後で刻むときに楽です。
美しい、濃い緑色のよもぎ餅を作ろうと思ったら
大きなボウルに山盛り1杯は必要です。(写真は小さなボウルにちょこっと。少ないです)
ふんだんに入ったよもぎが、身体を浄化してくれるんですね〜。
●下茹で
たっぷりのお湯に塩を入れ、洗ったよもぎをさっと茹でます。
自然療法では、重曹は入れません。時間にして20秒〜1分くらいでしょうか。
浮きやすいので菜箸で押さえるようにして茹でてください。
ザルにあけ、水に放ちます。
春先はさっと、熱が取れる程度でいいと思います。
ただ、夏のよもぎを使う場合や、
子どもになんとか食べさせたい、好きになってほしい、という場合は
水に20分くらい浸ける、水洗いをしっっかり繰り返すなどして
よもぎのアクを減らします。
●包丁でたたく
絞ってザルなどに取り、まな板に載せて包丁でたたきます。
まずは少量ずつ刻んでいくのがおすすめ。
ひととおり刻み終わったら、平らに広げて
ダダダダダダダーっと縦横に包丁でたたきましょう。
●よもぎの保存
よもぎ摘みを頑張りすぎて、下処理が終わらない・・・
そんなこともあるかもしれません。
まず、生のまますぐに天ぷらや佃煮、雑炊などに料理するのも手です。
でも、後日のためにとっておきたいのであれば
「葉がピンとしているうちに洗い、
下茹でだけは済ませ、冷凍で保管する」
ここまではなんとか済ませてしまいましょう。
刻むのは後でも構いません。
むしろ半解凍状態でザクザク刻んだほうが楽なこともあります。
刻まずにそのままスコーンやお好み焼きに入れても美味です。
もちろん、細かく刻んで冷凍すれば、何にでもすぐ使えて最高です。
パンなどに入れたい場合、刻みよもぎに分量の水を加えてジューサーにかけると
より鮮やかな緑ときめ細かな食感を実現できます。
なお、沖縄料理でフーチバージューシーなどに使う場合は
よもぎをたっぷりの水でもみ洗いするだけに留め、下茹ではしません。
洗って冷凍し、早目に使うのがよさそうです。
よもぎの下処理については、以上でおしまい〜。
よもぎ団子のおすすめレシピについては、またいずれ・・・。
あ、大事な事ですが。
東城先生が本を書かれたころとはずいぶん変わって、
今や除草剤天国・ニッポン。
いつでもよもぎが手に入るという時代ではありませんので
・空き地の草刈りを申し出て、ヨモギを育てる
・ヨモギを株ごと庭に移植し、育てる
・ヨモギ畑(!)を作る
などなど、あの手この手でよもぎを増やすのがおすすめ^^;
孫の時代まで、身近な場所によもぎが残っているといいなと思います。
「よもぎを使った自然療法」関連記事:
虫さされ対策 副鼻腔炎(蓄膿症)を治す(下) 野草で青汁作り 喘息(ぜんそく)の治し方
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7月最初の日曜日。
ゆったり、静かに、過ごしてみませんか。
7.2(日) 自然体リトリート 〜身体と大地の自然体にシンクロする一日〜
私は裏方ですが、心をこめておにぎりを握ります。
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片道4時間以上の距離を、南房総までお出かけしたときのお弁当。
雑穀小豆ご飯に、アスパラとにんじんのピクルス、空豆のグリルもどーんと入れて。
茶色いのは、鶏よりもおいしい、たけのこ×高野豆腐×しいたけの唐揚げ。
ちょいと味濃くなってしまったけど、相変わらず美味しかったです。
6月の出来事で間違いなくダントツの思い出になった、南房総。
尊敬する一家の、開拓&自然農生活、かっこよかったな〜!!!
SさんSちゃん、おもてなし&ご案内、ありがとうございました!
必ずまた行きまーす!