2017年03月29日

寒い日は布団の中で

3月27日は、びっくりするぐらい寒かった。
真冬に逆戻りしたかのような、しんしんと迫る寒さ。

朝食後、なんだか次女がぐずぐず泣くなぁと思っていたら
「今日はさっみーなぁー」と言いながら夫が布団に直行して、
そのうち羨ましくなった私も布団にもぐりこみ
息子に授乳しながら二度寝。

長女と次女はリビングで遊んでいると思ったけど
次女は一人でとてとて歩いて寝室に向かい
夫の布団で一緒に眠り始めたらしい。

私は、息子のおむつ替えや授乳で時々起きるものの
あまりの寒さに布団に再びもぐりこんで
ぬくぬくと息子の体温でまどろみ始める始末。

結局この寒い日は、たまたま予定が何もなかったこともあって
長女を除く全員が寝室でこんこんと眠り倒し、
起きたらもう、夕方だった。

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どうして、あんなに眠かったんだろうね。

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夕闇の気配で花弁を閉じる
春の草花のように。

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重さでじっとうつむいた、椿の花のように。

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薄暗くて、寒かったから
霜でしおれる新芽のような気分だったな。


起きてみたらもう夕方で、一応は母親らしく
「あーあ、今日なんにもしてない」
とため息をついてみせたけれど、

夫からは
「なんて幸せなんだ!
 みんなでずっと寝ていられたんだよ!」
と満面の笑顔が返ってきた。


この寒かった日について、後日いろんな友人が
眠くてたまらなかった、気だるかった、と話していたので
きっと、そんな日だったんじゃないかな。

新月の前日ってことも関係があったのかもしれないけど。


春に向かって弛みはじめていた身体が、
急な寒さに萎れるあの感じ、布団にこもっていたいあの感覚。

ずっと眠っていた我が家は、身体にとても正直だった、ということにしよう。


翌日からは、また春らしい暖かさが戻ってきて
庭のムラサキハナナが、今年も美しいお花畑になりつつある。
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一年で最も花の溢れるこの時期。
うちに遊びにきて、ひなたぼっこでもしていらっしゃいな。
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関連記事:
原始のリズム 雪見と暖房なし生活



* * * お知らせ * * *

のんびり暮らしの雑草屋とはいえ、
いよいよジャガイモの植え付けラッシュが始まりました。

明日から2日間、LONOFerさんが滞在予定。
畑で語らいながらの自然農体験、みなさんもいかがでしょう♪
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自然農の農作業体験LONOF(ロノフ)、絶賛大募集です!




* * * まかない日記 * * *

つくし農園の集合日だった18日土曜日。
娘たちに最後のふきのとうをかき集めてもらい、天ぷらにしました。
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奥から、ふきのとう、ごぼう、次女が摘んできた雑草のスイバ。
スイバはアカザ科だっけな、ほうれん草の仲間みたいなもんで、
春先の若芽はとっても食べやすいのです。

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翌日は長女に庭のミツバをたっぷり摘んでもらい、
田んぼで集めたセリと、2種類をかき揚げにして、天丼。

他の野菜も具も一切なし。
セリのみ、ミツバのみの天ぷらをごはんにのっけて、
簡単にかえし(みりん+醤油+水+塩少々)を煮立てて天つゆに。
いい具合に発酵が進んだ白菜漬けをつまみつつ、天丼をハフハフ。

小さい子にはハードな内容ですが、さすが我が子たち、大喜びで食べてました。
食べ物に、春の恵みに、感謝感謝。
posted by miya at 23:42| Comment(0) | ゆっくり生きる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月24日

書き初め&どんど焼き2017

「旧正月が明けたら、どんど焼きをしようね」と話していたのに、
2月は激しい強風が吹き荒れる日々が続き、
やっと家族が落ち着いてどんど焼きをやれたのは、3月1日。


うちのどんど焼きでは、ごはんを搗いて竹串にまとめ
きりたんぽや五平餅のように焚き火のそばで焼くのが恒例になっています。

飯盒炊爨が板についてきた長女は
「あたしが焚き火起こして、飯ごうでご飯炊いてお団子にして、
 それからどんど焼きしよう!」
と大張り切り。


時折の風に心が折れてびーびー泣く次女と
それに翻弄されてぐったりしている夫の喧騒をBGMに、
長女はお米を研いで浸水し、あちこちから小枝を拾い集めて大きさを揃え、
見事に焚き木を組んで火を点けました。
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どんど焼きが楽しみすぎて、気が急いた様子でご飯を炊き(ちょっと生煮え)、
すり鉢で搗いて、せっせせっせとお団子に。
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お米の炊き加減はともかく、
お団子作りがここまでやれるんなら、食い意地も立派な才能かもしれない。

ちなみにお米が生煮えになったのはですね、
長女が飯盒の沸騰具合を確かめるときに
ずいぶん早く「もうグツグツいってるから大丈夫〜」と言い張るのを
夫は「たまには失敗も勉強になるだろう」と放置してみたそうですよ^^


団子のお供は、前日に次女が採ってくれたふきのとう。
「ふきのうと、はしゃみでちょきちょき、したんだよー♪」
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庭からリビングへ、ごろごろっと。

ふきのとう味噌に仕立てたら、食べ物の準備は万端。
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自然農の田んぼで育った稲わらで手作りした
今年の門松や注連縄、それに節分のやいかがしまでわーっと積み上げて、
どんど焼きのはじまり、はじまり〜。
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数年前、つくば市内で有名な小田城跡でのどんど焼きに行ったのだけど
プラスチックのお正月飾り、ゴミ袋に入ったいらないおもちゃ、ぬいぐるみ、
衣類や日用品のゴミなど、3割以上が「ゴミの山」で愕然としたのでした。

石油製品を燃やすから煙もすごい臭いだし、
その熾火でお餅を焼いて食べるのは、うーん。

ひとまずそのときは精一杯楽しんで帰ってきたものの、
翌年からは自然に還るものだけで、我が家なりのどんど焼きをすることにしたのでした。


今年は、絵本『ふうことどんど焼き』と同じように
“書き初め”を燃やすことができて、なんだか嬉しい。
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実は1月初旬、長女が通わせてもらってる
和太鼓の「音遊塾」で書き初めの集まりがあって
夫と娘たちが大喜びで行ったのでした。
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書き初めをして・・・
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合間に太鼓も打って・・・
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心の向くままに、自由に、墨と筆と音を楽しみながら、
書きたいもの・描きたいものを書いたんだなぁ〜、っていう書き初め。
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書き初めに誘ってくれたよっちゃん、ありがとう。
(上手い・下手で評価されない書き初め、子どもの頃にやってみたかったなー)


楽しかった1月の書き初めを思い出しながら、
何枚もあるうち、とっておきは壁に飾っておいて。
残りは「字がうまくなりますように」「絵がうまくなりますように」と
どんど焼きの炎にくべて、
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空高く舞い上がらせ・・・たかったけど、ふわふわ横に飛んでいったな〜。

炎がちょっと落ち着いたら、土に串を立ててお団子炙りタイム。
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お米の“ちょい生”感に「うーん」と首をかしげつつも、
お団子をじっくり焼いてみればなかなか美味しくて、ふきのとう味噌も完売。
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焚き火を二度起こすという、
大人から見たら非効率極まりないスケジュールだったけど
長女が自分で考えて、意欲と食欲で頑張ったどんど焼きは、とても良かったです。
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生煮えの飯盒ご飯も、大人が干渉しなかったおかげで
癇癪を起こすでも落ち込むでもなく、
ふぅーむと考えながら食べていたから、良かったな。


毎年、どんど焼きの記事を書いてきたのに
今年は3月ずうーっと毎日予定が詰まっていてなかなか書けず、
やっと書けました〜。肩の荷がおりた感じ^^




* * * お知らせ * * *

色々と告知開始しました〜!

3月29日(水)自然体リトリート プレ開催♪
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ヨガに瞑想、自然食にアーシング、そしてエンカウンターまで
まるっと一日に詰め込んだ、特別な一日。


4月1日(土)話す・聴く・気づきのワークショップ×心身治癒法!
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健康の概念がガラリと変わる、
身体と心の本来のつながりを見つめる時間。




* * * まかない日記 * * *

いつかの朝の、雑草屋定食。うちの小豆で小豆ご飯。
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車麩の揚げ煮。これは殿堂入り決定。
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揚げる前に麹漬けの漬け床にじっと漬けておいて、うまみを吸わせました。片栗粉をまぶして揚げた後、自家製めんつゆにみりんを足して柔らかくなるまで煮て完成。

実家がハウスで夏野菜を作っては真冬に送ってくるので、食べるのにあれこれ工夫してきました。
ゴーヤはニンニクとしっっかり炒めて、スパイスと小麦粉をよく絡めてから豆乳を加え、クリームカレー風に。
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色んな人に会って会って会いまくって、楽しい反面、
自分の幼さ至らなさに後で憤死しそうになることばかりの3月。

台所でよよよと崩れ落ちたり、
タオルケットに顔をうずめて「わー!」言うてみたり、してます。
ああ、チューリップの球根になりたいー。

配慮が足りず嫌な思いをさせてしまった方、迷惑かけてしまった方、ごめんなさい。
そして、会ってくださったみなさまに感謝しております。
posted by miya at 22:27| Comment(0) | 丁寧に暮らす | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月16日

幼児のお箸に思うこと

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甥っ子が2歳の頃、まだお喋りもつたないのに
お箸で上手におでんを食べていて

「食いしん坊はお箸が上手くなるんやろうかー」
なんて横目で眺めていた。


それから2年後、長女2歳。

その頃はまだ保育園に行かせていたから
スプーンとフォークで食事をスタートした。


家では手取り足取り、お箸を教えてみたけれど
うちの母が箸の上げ下げにとても厳しい人なので
なかなかうまくいかない。

2歳半くらいの頃には、長女はお箸の練習から遠ざかって
スプーン&フォーク&手づかみ食べのミックスに逆戻りしていた。

とはいえ、時々はお箸を持ちたがるし、
おかずの取り分けなんかに使えるから、
食卓に子供用のお箸を並べるのは続けていた。


あるとき、お昼ごはんに煮豆を出した。
(つくばに住む先輩からお取り寄せした自然農大豆だったっけ)

長女は珍しくお箸を持って、
いきなりお豆ひと粒ひと粒を、箸先で器用につまんで食べた。


機が熟したのだな、と誰もが思った。
手の動き、イメージの蓄積、意欲、すべてが満ちたようだった。

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(長女、2歳後半の頃、田舎のお祭りにて。当時はまだストローマグという悪しき習慣が当たり前だった)


そして次女のときはというと、
1歳半の頃から、お箸をやたら持ちたがった。

 ・持って歩かない
 ・食卓で着席しているときしか持たない
 ・お箸で遊ばない

の3つだけはきっちり言い渡し、繰り返し伝え続けた。

でも、お箸の先でごはんをすくいあげて食べたのは最初の日だけで、
以降は食事の間、片手でお箸を握ったまま、もう片方の手で手づかみ食べ。



 お箸の意味ないやん!
 お箸、使ってないのに汚れるやん!
 洗い物増えるからやめてー

言いたいことは色々あったし、言ってしまったこともある。

けど、何かがわかりそうな気がして、お箸を取り上げず
ずーっとずーっと、ずうぅーっと、お箸と共に食事を続けた。


2歳になって何か月か経った頃、やはり「機が熟した」ようで
いきなり、ほぼ正しい持ち方で、お箸で食べ始めた。

次女に対してはお箸の持ち方を教えていない。
聞かれたときにはちょっとアドバイスするけど、
後ろに回って手を添えて・・・といった教え方は一度もしていない。


手づかみ食べで、手先がしっかり育ったのかな、と思う。
スプーンでずっと食べるよりも、指先はよく動くだろうから。


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・・・ということで、
まだ手づかみ食べのお子さんをお持ちの方々へ。

存分に手づかみ食べをさせてあげてください。
周りで一緒に食べる人が、正しくお箸を使っていたら、それでいいのだと思います。

お箸を持ちたがったら、持たせておいてもいいみたいです。
そして、ごくごく普通のお箸を与えてあげてください。


以上、子どもたちが「お箸、上手だねぇ」と言われることが多いので
ざーっくりですが、振り返ってみました^^





* * * お知らせ * * *

2月の寒空の様子が、昨日の寒い寒い1日を思い出させます・・・
(筑波山が雪で真っ白になってましたね!みなさん見ましたー!?)
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【つくし農園】畑の見学会/畝立て/畔の補修 −2月集合日の様子


そして今週末も集合日です!
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【つくし農園】3月集合日のご案内




* * * まかない日記 * * *

行きつけのパン屋さんでは、信頼できる農家さんのお野菜が並んでいて
うちで採れないものをちょこちょこ買わせてもらっています。

2月末、美味しそうなセリが大きな束で売られていたのでウキウキで購入。
セリと豚肉のおそば、というレシピを見かけたので、お肉の代わりに甘湯葉を使って作りました。
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ニンニク・生姜と油を火にかけたあと、少量の水と一緒に甘湯葉(干し湯葉)を入れて自家製めんつゆで味をしっかりつけ、豚肉以上に美味しく仕上げました。セリの刻んだのを最後に入れてざっと混ぜて火を止め、茹でた麺にかけてアツアツを食べました。
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またセリに出会えたら作ろう〜。ごちそうさまでした!

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posted by miya at 23:58| Comment(0) | 子育てと教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする