「七五三のお祝い、どうするの?」と聞かれたのは9月だったか。
父親として、初の七五三に直面した夫。
出した答えは
「霜月祭のついでに祝う」でした。
着物も買って、盛大に写真館で、外食も・・・
といった義実家の期待を見事にかわし、
あくまでも「霜月祭」の延長線上としての「七五三」だよ、
と繰り返し電話で説明していたっけな。
時期は旧暦の霜月(=新暦12月)。
着物は私が昔着ていたのを実母から送ってもらって。
食事はすべて、収穫に感謝して
自然農の田畑でとれたものだけで献立をそろえました。
正直、普段の家事に加えての来客準備だけでも大変で、
おまけに自家野菜でひたすら料理をして、その合間に着物の支度・・・
というのがどう考えても無謀すぎて
前夜にはヤケ酒飲んでしまいそうな気分だったのだけど。
いざ当日になってみれば、夫が猛烈な勢いで
調理・掃除・片付け・セッティング等々をこなしてくれ、
なんとも晴れがましい霜月祭&七五三を迎えることができたのでした。
この光景に至るまで、田畑の何年もの積み重ねがあって・・・
夫の思いがぎゅっと詰まったお供えは、どこか神々しさも感じます。
脱穀・精米したばかりの新米を小豆と炊いた、お赤飯。
自家製味噌と間引き菜やネギで作ったお味噌汁。
里芋は唐揚げにして、さつまいもは出汁と醤油でコクのある煮物に。
シンプルに蒸し炒めしたカブに、夫お得意のジャーマン菊芋。
黒豆は少し黒砂糖で甘く煮て、義父母にも食べやすく。
慣れない新車でいわきから駆けつけてくれた義父母と
賑やかに食卓を囲みました。
自然農について、面白いくらい見事に関心がない義父母とは
畑が豊かになってきたことなどを噛みしめて振り返るわけでもなく(笑)。
食後はああでもない、こうでもないと記憶を探りながら、
みんなと一緒に長女に着物を着付けて、近所の神社へと出発しました。
はにかんで歩く長女を、お姉さんになったなぁと眺めます。
3歳の頃の七五三では、山奥すぎて誰にも会わなかったけど、
ここでは近所のお友達(おじいさんおばあさん)がたくさんいるから
「会ったらどうしよう〜〜」とモジモジしながら歩いていきました。
12月になると白いおヒゲを長く伸ばし始めるお義父さん。
家族の誰が尋ねても理由は言いません。(・・・極秘ミッション?)
義父は赤ちゃんを眠りに誘うゴッドハンドの持ち主で、
神社につく頃には、息子はすっかり熟睡していました。
着たいって大泣きしたら可哀想やし、と、実母からは
次女の分の着物一式も送られてきていたけど、
「来年ね」と話すと2歳なりに納得してくれたので、助かった〜。
私とお義母さんのどちらもが着物に熱心でないタイプ(笑)のため、
大いに着崩れたまま写真を撮ってしまったことに後で気付きました・・・。
そういえば私の実母は、着物を着ないのに
娘たち(姉や私)の着付けだけは完璧なのも不思議です。
わからないなりに、たくさん経験を重ねてきたのかな。
成人式の着物だって母が着せてくれたのに、
私ときたら、それまでに上達できるかかなり不安。
着物姿の長女を見ながら、二十歳の長女まで思いを巡らすと、
既に、大人になるまでの三分の一が過ぎてしまっていて、びっくり。
以前は、病院に行くのが当たり前、
薬を飲むのが当たり前だった私と長女。
でも、こうして夫のもとに来て、
自然に寄り添った生き方へと切り替わって以来、
大病とは無縁になったし、
普通の人より丈夫になったと思います。
自然のおかげで、家族みんなのおかげで、みなさんのおかげで。
長女が健やかに七歳まで育ちました。
ありがとうございます。
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スーパーの茹でダコは添加物がすごいので・・・
タコの入っていないたこ焼き〜。
角切りにした大根をウォーターソテーして、
じゅわっと甘くジューシーな具として使いました。
あとは近江屋商店さんで買った、自然農長ネギの葉のところをどっさり。じっくり火が通ると甘くて香ばしくて、なかなか美味しかったです。
蒸したじゃがいも、切ったお餅なんかもメインの具にいいかも。
また試してみまーす。
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