2016年09月11日

出産顛末 〜お産後編〜

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【破水と、ゆっくり産むぞ作戦】

01:55 破水
袋ごと産まれてきた次女のときは、破水も当然なかったけれど、
今回は足元に「バシャ!」という音とともに生温かい水がかかった。

おぉーーこれが破水かぁ〜とちょっと嬉しく感じつつ
陣痛の合間に必死で考えを巡らせる。

そうだ、今回は少しでも時間をかけて産みたい・・・
会陰が裂けないように、裂けないように・・・

そこで私は、“ 重力に逆らう作戦 ”に出た。
これは参考書籍「分娩台よ、さようなら」にあった方法。

お産をゆっくり進めるために、四つん這いで頭を低く、
腰を高くあげて、赤ちゃんがゆっくり出てくるようにするのだ。
(逆に、お産の進行が遅い人は“立ち産”など、重力を利用するらしい)

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しがみついていたソファから上体を床へと移動する。

めっちゃ痛い。
めっちゃ痛い。
うぉぉめっちゃ痛い。

時間をかける=お産の痛みが長引く、という事実にちょっと後悔する。
(何せ、前回は15分で産んだからね)


このとき頭にこだま(絶叫)していたフレーズが面白くて、
「えらい?」「ほめて!」の2つが脳内を駆け巡っていた。

「学さーん、こんなに痛いのに頑張ってるよ〜、
 えらい!?えらいよね?? ほめてー!!」
と言いたかったらしい。

もう、褒めてもらわないと報われない!ってくらい痛かったから。
でも後で振り返るとちょっと笑えるなぁ。

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(ほめてほめて!)


夫は寝ている次女を起こし、お産を見せてあげようとしたのだけど、
私が痛い痛いと大声で苦しんでいるのを見て心配してみたり、
リビングをうろちょろしてみたりで・・・

2歳児にはまだちょっと無理かなぁ、とちらっと思った。


そして。

ぐぐぐぐぐーっと頭がせり出してきて、
私の股間からずばーん!と赤ちゃんの頭が飛び出たところで、

「イヤッ!イヤァァァーーー!!」と恐怖のどん底に(笑)。
そうね、予備知識なかったらめっちゃ怖いわな。

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(「あたたん、おたーちゃんのおちりから、でたねぇー!」)


頭だけ出た状態の赤ちゃん。
夫は先生から予め教わっていた通り、
仰向けの顔の鼻と口もとを、タオルでそっと拭った(らしい)。

火の球が出たような痛みのあと、私も小休止。
頭さえ出たら後はもう、流れに乗ればいいだけの気楽さがあった。


【男の子がコンニチハ】

02:17 誕生
くるぅり、と向きを少し変えながら、
赤ちゃんは上手に外に出てきたそうだ。

産んだあとのへその緒がどんどん出ていく感じって
魚の内臓出すときの感じにすごく似てるなぁ、
と妙な連想ができるくらい、痛みはおさまっていた。

それがほんの1〜2秒のことで、
ぬるーん(胴体)、にゅるにゅるーん(へその緒)、
あ〜スッキリ! と思った瞬間、元気な産声が響いた。


ここからは夫が大忙し。

バスタオルで赤ちゃんの身体の羊水を拭いて、
私が横たわれるように他のバスタオルを敷いて、
胸に赤ちゃんをのせてあげて、
まだ泣いている次女をなだめて・・・

私は、素肌で抱いた赤ちゃんを両腕で包み、
そのむくんだ顔を眺めていた。

 やぁ、やっと出てきたねぇー。
 (このとき夫が「男の子だよ!」と言ってくれたらしいが覚えてない)

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陣痛から誕生まで、52分。
次女の15分に比べたら、時間をかけて産めたと言える。


【二人の産婆さん到着】

そうこうしているうちに先生方がほぼ同時に到着。

守谷市から、守谷助産院の白井先生。
結城市から、佐藤助産院の佐藤先生。

予定外に二人も揃っているから、テキパキ分担、早い早い。


息子の世話は結城の佐藤先生が、
私の後産は守谷の白井先生が面倒を見て下さった。

よく覚えていないけど、
手で子宮底を押す?さする?ようにして手伝ってくれて、
おかげで比較的、楽に胎盤を産めたように思う。痛かったけど。

子宮の収縮を促す(=出血を早く止める)という
輪状(りんじょう)マッサージもしてもらった。
その前から夫にもしてもらったかもしれないけど、よく覚えていない。

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(大胆にふすまを取り外し、リビングと寝室をめいっぱい使った)


胎盤は重さを量ったあと、へその緒を切ってから
夫の手に渡って冷蔵庫のチルドルームへ。

へその緒を切る瞬間、佐藤先生が
「写真撮りますか?」と訊いてくれたけど
家の中はめちゃくちゃで、夫もカメラを何度も見失っていたため
特に感動的なシーンとなるでもなく、ギシギシと切ってもらった。


このへんから私はすっかり気が抜けて、記憶があやふや。
専門家がいたら安心、と緩んだのだろう。

 あぁ良かった、あー良かった・・・
 産まれたよ、痛いのも終わったよ、がんばったねぇ・・・。

自分となのか、息子となのかよくわからないけど
そんな言葉が頭にボワ〜ンと浮かんでいた。

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長女は秋田に遊びに行っていて留守だったけど、
夫と次女と私の三人でお産を迎えられて、
元気な赤ちゃんが産まれてきてくれた。

さらに今回は(産んだ直後に)先生が来てくれた。
どちらも本当にありがたいことだった。


夫に加えて、二人の先生まで揃って
出産直後から、至れり尽くせりのお世話をしていただいた、
そんな産後のことはまた次回・・・。

長い話にお付き合いくださり、ありがとうございます。
あと1回で出産顛末シリーズ、完結します^^


お産の考察: お産にじっくり向き合う お産について思うこと
今回の出産顛末シリーズ: 出産顛末 〜助走〜 出産顛末 〜自宅出産のために準備したこと〜 出産顛末 〜お産前編〜 出産顛末 〜お産後編〜 出産顛末 〜産後〜 胎盤を食べる 〜レシピと感想〜 産後の余談 〜後腹(アトバラ)の苦しみ〜




* * * お知らせ * * *

畑のジャガイモがじっと収穫を待っています。
待っている間にネズミに食べ尽くされそうです(涙)。

日帰りLONOFerさん、大募集ですーー!
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自然農の農作業体験 「LONOF(ロノフ)」やってます。
いつでも大歓迎!




* * * まかない日記 * * *

産後1ヶ月間は、つくば自然育児の会のお仲間にお願いして
週に3日ほど、おかずを届けてもらっていました^^

これが最初のおかず。 めくるめく美食の日々のはじまり〜♪
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・じゃがいも焼き
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・ひじきといろいろ煮
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ずっと家事を担ってくれていた夫、疲労困憊だったので
「違う味のおかずーー♪」と身悶えして大喜び。

安心な材料で、家庭的なメニューで、子どももたっぷり食べられる味付けのおかずってなかなか買えないから、本当に助かりました!

K美ちゃん、ありがとう〜!

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posted by miya at 23:14| Comment(0) | 妊娠・出産 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする