自宅出産をしたら、絶対に胎盤を食べようと思っていました。
産後の回復にいいと聞くし、ほとんどの哺乳類は食べると言うし。
で、実際に食べたらめちゃくちゃおいしかったよ!
という記事です。
今回はテーマが胎盤ということで
写真はさすがに公開を控えます。ご安心ください^^
(代わりに、記録が後回しになってしまった
8月の季節行事や家族のイベント写真でお送りします)◆胎盤を意識するきっかけ
私が「胎盤を食べる」ということを耳にしたのは
今から10年ほど前・・・社会人になったばかりの頃。
都内のセレブ御用達の産院で出産したカリスマ女性社員が
「私が出産した病院はね〜、
自分の胎盤をね、胎盤ステーキにしてくれるの!
それで産んだ日はフレンチのフルコースになるのよぉー
すっごくおいしいの!いつか食べてごらん♪」
と興奮気味に話してくれたのが最初でした。
そして、
中島デコさんの本を読んでも
自宅で出産して胎盤を食べていて、
生姜醤油でぺろっと・・・なんて、ずいぶん美味しそう。
調べてみれば、ヒトとラクダ以外の陸上に住む哺乳類は
みーんな、出産直後に胎盤をぺろりと平らげるという。
・・・胎盤って、
産後の母体に必要なものが満載なんじゃない?
だんだん、好奇心から確信に変わっていったのでした。
(旧暦の七夕。長女がたくさんの七夕飾りをせっせと作ってた)
◆自宅出産ではよくあること?
今回の出産が自宅出産と決まった時点で
「やったー!胎盤を食べてみよう!」とウキウキ。
恐る恐る助産院の先生に確認すると、
「時々そういう方いらっしゃいますよ。
じゃあ重さを量ったらご主人にお渡ししますから^^」
あー良かった〜。叱られたりしなくて〜。
ちなみに病院で産んだ場合、胎盤は
産業廃棄物として廃棄処理されるか、
美容成分(プラセンタ)のために企業に回されるそうですが・・・
捨てるなんて!
他人の美容に使われるなんて! と思いません?
(産後で寂しい思いをさせたようで、願い事はこのとおり)
◆胎盤メニューあれこれ
胎盤メニューは「生で、生姜醤油で」と考えていたけど
噂の「胎盤ステーキ」も気になるし、
WEBで見かけた「胎盤の煮付け」も捨てがたい。
そうやってあれこれと胎盤の味わいを妄想しながら
妊娠生活を送り、予定日を迎え、予定日を超過し・・・
ずっと気になっていた本を
上野で買いました。
「この鶏もつ煮のレシピで胎盤を煮付けてもらおう!」と。
こんな目的でこの本を買う人はおらんと思います(笑)。
◆胎盤の下処理
料理本を買ったその日の深夜2時すぎに、出産。
後産で胎盤を産んだのが3時前で、
胎盤は夫によってチルドルームに保管されました。
先生方が4時半頃に帰っていかれると
夫はそこから、胎盤の調理開始。
こまめに写真を撮りながら作業してくれたようで
カメラには胎盤の処理の過程が事細かに記録されています。
夫の写真によると胎盤は、
へその緒から細かい血管が無数に張りついた状態で
全体が厚手のビニール袋かシリコンシートのような
薄い膜で包まれているようでした。
台所の一番大きなタライに水を張って、
胎盤表面の太い血管などを丁寧に引きはがしていき、
次に薄い膜と内側の胎盤(ぴったりくっついている)を
手で丁寧に引きはがして、やっとこさ胎盤のメイン部分が登場。
見た目はいかにも生肉といった感じですが
レバーの要領で水を換えながら包丁で切り、水洗いしてしまえば
見た目は鶏もも肉みたいです。
(8月末には長女の誕生日祝いでケーキを焼いた!産後1ヶ月の頃)
◆胎盤料理(1) 胎盤のお刺身 生姜醤油で
出産から3時間ほど経過した朝5時半、
最初の胎盤メニュー「胎盤のお刺身 生姜醤油添え」をいただきました。
夫が枕元に運んでくれ、小さく切った生の胎盤を
ちょんちょんと生姜醤油につけて、横になった私に食べさせてくれます。
お味は・・・おいしーい!!!
例えるなら、鶏ささ身の生肉をお刺身で食べる感じ。
血生臭くもなく、脂っこさもなく、さっぱりしていて歯応えプリプリ。
ヒラメの縁側を分厚くして、脂を差し引いたような味わいです。
さすが私の胎盤(笑)!
スーパーで売っている生肉みたいに薬品臭くもなく、
想像していたレバーのような血の味もなく、美味しかったです!
馬刺しのイメージでごま油&塩の組み合わせも試しましたが
胎盤がサッパリ淡泊なので、合いませんでした。
生の胎盤は、生姜醤油にサッとつけるのが一番おいしかったです。
産後ぐったりしているはずなのに、あんまり美味しくてやめられず、
何度も「おかわり!」「もっと!」と追加で持ってきてもらい・・・
胎盤の半分近くをお刺身で食べて、大満足でした。
私は溶連菌持ちで、夫が感染して倒れたら困りますから
夫が食べたそうにしていましたが、厳重にお断りしました。
(夫の誕生日は産後1週間頃。大変すぎて8月末に長女と合同開催)
◆胎盤料理(2) 胎盤の煮付け
残り半分は甘辛い煮付けにしてもらいました。
これまた、すっごーく美味しかったのです〜^^
千切り生姜、醤油、みりん、酒を小鍋に入れて煮立て、
ひとくち大に切って水洗いした胎盤を加えて煮詰めるレシピ。
刺身の時は全くレバーっぽくなかったのに、
煮付けにすると鶏レバーの煮物そっくりになるから不思議です。
有機玄米を炒って柔らかく炊いてくれたので、
ごはんに煮付けをのっけて、はふはふモグモグ・・・止まらない〜
結局、作ってくれた煮付けはその日のうちに全部食べてしまいました。
思いがけず、胎盤をまるごと食べきったのです。
お腹がすいて何でも食べたい、という状況ではないのに
胎盤を食べると、何だか身体の奥から
「これだー!」という感覚が突き上げてきて、
どんどん食べ進んでしまったのですよ・・・。不思議です。
(お宮参りには義実家のみなさんも来てくれた)
◆胎盤の味を振り返って
胎盤は、生でも煮付けでも、すっごく美味しかったです。
食品添加物を身体に入れない、薬を飲まないなど
日頃の生活が良かったんだろうなぁ。
胎盤はいわば、自分の血肉なので、どんなお肉やお魚よりも
ずっとずっと、身体にフィットするんでしょうね。
産後は貧血もなく、おまけに、これまでで一番回復が早かった!
胎盤を丸ごと食べた、その栄養価だけでなく
母体が「胎盤を食べたぞ!回復するぞ!」と動物スイッチが入り、
生命力が高まったからじゃないかなぁ〜、と思っています。
産後3日目に義実家からカツオの刺身をいただいたのですが
こちらは食べた途端に胃が気持ち悪くなり、
頑張って食べたらお腹を下してしまいました。
生魚はいらん!って身体が主張するのを感じたことでした・・・
(ベビードレスを紛失して息子は肌着!娘たちは義姉にいただいたお揃いワンピ)
自分の胎盤なんて、
一生にそう何度も食べられるものではありません。
また出産する機会に恵まれたら、再び胎盤を食べたいと思います♪
あんな血のかたまりみたいなものを果敢にも調理してくれた夫、
本当に本当にありがとう!!!ごちそうさまでした!
お産の考察: お産にじっくり向き合う お産について思うこと
今回の出産顛末シリーズ: 出産顛末 〜助走〜 出産顛末 〜自宅出産のために準備したこと〜 出産顛末 〜お産前編〜 出産顛末 〜お産後編〜 出産顛末 〜産後〜 胎盤を食べる 〜レシピと感想〜 産後の余談 〜後腹(アトバラ)の苦しみ〜★後日追記★
この記事を書いてからおよそ2年半後、4人目を自宅で出産しました。
胎盤が長時間出なかった体験を記録しているので、リンクを貼りますね。
⇒
プライベート出産記(3)胎盤が19時間以上出てこない* * * お知らせ * * *
笑顔がとっても優しく、素敵なみたらいさん。
彼女に会いに行くというだけでも、子供たちは大喜び。
ハッピーなニワトリに会いに行こう!ホームスクールや家庭保育をしているみなさま、
ぜひいらしてくださいね〜。
* * * まかない日記 * * *
つくば自然育児の会のお友達5名にお世話になった、
産後1ヶ月のおかずサポート。
お願いした条件は「添加物なし」「乳製品なし」の2つだけ。
安心な手作りの家庭の味を、週に3回かそれ以上
自宅まで届けてもらって、本当に助かりました!
・高野豆腐の揚げ煮 ・サバ味噌
高野豆腐は水で戻して絞り、煮汁に浸してまた絞って、油で揚げたあとに煮汁に戻すのだそうです。いつもの高野豆腐がとびっきりのごちそうメニューに!! これは作らねば〜〜
・小松菜とささみのお浸し
みんな、お肉を使うにしても、脂こくない部位を選ぶなど、色々とありがたいメニュー構成で、嬉しい&美味しい日々でした〜。
K子ちゃん、ありがとう!!また料理教えてね!
5名のおかずの紹介は以上です^^
次回からはまた雑草屋の地味なまかない日記に戻りまーす。
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