2016年06月28日

梅仕事2016

庭には梅の木が2本ある。

私と長女がこの家に越してきた3年前、
まるで歓迎してくれるかのように大豊作となった。


夫は「二人の生命エネルギーが伝わるのかなぁ」
なんて納得して頷いていたけど、

その年以降、こまめに剪定などの手入れをし始めたら
今度はパッタリと実がつかなくなってしまった。


春、枝にびっしりと毛虫がつくのがあまりいい眺めじゃなくて
一般的な園芸の手引きを参考に剪定してきたのだけど、

そもそも毛虫がつくのも理由があったのかもしれないし、
施肥も農薬散布もしない自然農の我が家が
剪定だけ施したのがいけなかったかもしれない。


今年もほとんど諦めて春を過ごし、初夏を迎え、
ふと庭で梅の木を見あげてみると、1つ見つけた。
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よくよく見れば、あちこちの枝に、わずかに実がついている。

家族で庭に出て、梅の実を集めてみることにした。


剪定といえば、これまた少ししか咲かなかったアジサイ。
ごめんね。来年はもっと気をつけてあげなくてはね。
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梅の木の下で、大きなマイマイを見つけた。
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次女は座り込んでこわごわ観察。
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夫婦で梅を見つけ、夫が脚立にあがって収穫し、
運び屋さんの次女が大事そうに運んでくれた、我が家の梅。
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実は、もともと収穫を期待していなかったので、
自然農の浅野与五右衛門さんから少しだけ梅を購入してあり、
両者を合わせての梅仕事となった。


傷みのあった梅は、夫が悪いところを切り落として
梅、有機純米酢、洗双糖を4:4:3の割合で合わせ
梅の果実酢を仕込んでくれた。

夏の出産後、授乳が2年くらい続くから
梅酒を作っても飲めないでしょ、という気遣い。ありがとう。


青い梅は、瀬戸のおろし器で1個1個丁寧にすりおろして
土鍋でゆっくりじっくり4〜5時間、トロ火で煮詰め、
我が家に欠かせない常備薬「梅肉エキス」に。
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前に梅肉エキスを作ったときは、
果肉の絞りかすがもったいなくて梅ジャムにしたんだけど、
ジャムをあまり食べない我が家では持て余してしまった。

なので、今回はさらしで果肉を絞る、という工程を踏まずに
おろした果肉ごと煮詰めて煮詰めて、全部を保存してみた。
どうなっていくかなぁ。


わずかに残った黄色い梅は、梅干しに。

7月下旬の天日干しのタイミングで私が出産だから
作業する夫の負担にならないよう、今年の梅干しはほんの少し。

赤じそだけは、梅の木の下ですくすく育ってくれているので
自家製のものでまかなえそう。

梅酢が今年はほとんど見込めないから
昨年のものを大事に使わないとなぁ。


関連記事: 「梅」タグ記事一覧



* * * お知らせ * * *

雨の少ない梅雨となり、
田植えは6月中になんとか終えたいところ。

手伝ってくれたLONOFerのみなさん、ありがとうございます!
今日も孤軍奮闘する夫に、レスキュー!!
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自然農の農作業体験 「LONOF(ロノフ)」やってます。日帰りも歓迎!




* * * まかない日記 * * *

フライパンひとつで、ゴーヤのパスタ。
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パスタが浸る程度の水をフライパンで沸かし、パスタを入れ、
野菜だしを入れ、茹で時間が残り4分くらいになったらゴーヤを投入。

フタをして6割くらいまで火を通したら、フタをあけて水分を飛ばします。
滅多に使わないツナ缶を入れてみたら大ヒット。
(でも後日、ツナなしで作っても変わらずおいしかったです^^)
ごちそうさまでした〜♪


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posted by miya at 11:56| Comment(0) | 丁寧に暮らす | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月22日

幸福は砂のように

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結婚した二人がずっと愛し合っていられる保証はないし
産まれた子どもが、ずっと親を慕ってくれる保証もない。

下の子が、ずっと上の子を大好きで追いかけ続けるわけでもなければ
親が、いつまでも子の面倒を見てくれるわけでもない。

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どれも、決して当たり前ではないのに
今の幸福に、ありがたさに、ゆっくりと向き合う時間を持つことなく
毎日をないがしろにしてしまってはいないか。

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子どもたちが本当に可愛らしいこの時期、
“働き盛り”の親は、朝から晩まで会社勤めだったりする。

舌ったらずでたどたどしいお喋りや
毎日どんどん広がる「できた!」の積み重ね。

それらを“働くお父さん・お母さん”は、ゆっくり楽しむこともままならず
びゅんびゅんと時間が過ぎるなかで、一生懸命お仕事して生きていく。

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お父さんと遊べるのは休みの日だけ。
お父さんと食べるごはんは朝ごはんだけ。

お母さんに学校のことを話したいのに、宿題しなさいって言われる。
お母さんが話を聞いてくれるのはお風呂のときだけ。

朝も夜も、早くしなさい!が飛び交ってる。
そんな子育て世代が、日本中にいると思う。

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私も父が働きすぎで、しかも典型的なろくでなしだったので
仕事とお酒のコンボで、3日に1回くらいしか目撃されない人だった。

母も3交代のフルタイム勤務で、いつも疲れて寝不足でイライラしていて
何と言うか、生き抜くのに必死だった。


だんだん、離れていく。
だんだん、壊れていくかもしれない。


あとで。 ひと段落したら。 大きくなったら。

そう思っているうちに、子どもは遠い存在になってしまう。
夫婦は、もっと危うい関係だ。

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生きている時間を、何に使っているか、
その一日は、その一週間は、自分をとても幸福にしたか、
愛する人々を、周囲の人々を、幸福で包んだか否か。

私たちはなるべく考えずに生きているかもしれない。

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お金、マイホーム・・・ そういったモノ達に
幸福な時間を食べられているのかもしれないのに
私たちはつい、それこそが幸せを保証するものだと、錯覚してしまう。

顔を合わせているその瞬間、会話ができるその瞬間を
もっと大切にすればよかった。
失くしたとき、壊れた後に、つくづく後悔する。

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愛情や感謝を伝えたり、辛い気持ちを吐きだしたり、
癒し合い、労わり合うことに、なぜか夫はとても長けている。

いつも「そんな暇はない」と生き急ぐ両親のもとで育った私も
夫との結婚後、日々薄皮を剥ぐように、鉄仮面が減ってきた。
今の幸福を大切にするトレーニングを受けているようなものだ。


いつでも聞けるから。 あとで見ればいいから。 時間のあるときに。

そう言っているうちに、
一瞬一瞬の幸福は、砂のようにこぼれ落ちているかもしれない。


それを、悲壮感ではなく、慈しむような心持ちで見つめて生きると
新しい幸福が、泉のように湧き出てくるんじゃないだろうか。

まだまだ生きるのがうまくない私だけど、
今の幸せをないがしろにしないよう、大切に生きたい。

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* * * お知らせ * * *

週末は早起き!田植えが始まりましたね〜〜

・つくし農園
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6月共同作業日【夏至】のお知らせ


・こぐま塾
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6月25日(土)集合日のご案内(田植え&大豆の種まき)




* * * まかない日記 * * *

農繁期、自然農体験のLONOFerさんが手伝いに来てくださり
とってもとっても感謝しております!
(私、お会いできてなくてすみません…)

人に料理を作るのはプレッシャーになるから苦手なんだけど
このLONOF弁当(日帰り専用)は、なぜかウキウキと作れるから好き。
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・じゃがいものサブジ
・ゴーヤの和風サラダ
・白菜の塩レモンあえ
・MIXごはん(自然農の古代米入り)
・自家製梅干し

先日は2名の方にお越しいただきました。
家族4人分も合わせて作って、どどんがどん。
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お二人それぞれ、また来て下さるそうなので、お会いできますように!

みなさんも、こんなごはんで良かったらLONOFにいらしてくださーい^^



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posted by miya at 23:49| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月18日

野草で青汁作り

※記事後半に“夏の体調不良”関連記事をまとめました!お役立てください^^
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午前はつくし農園、午後はこぐま塾と、
家族は朝から晩まで田畑で過ごした先週末。

日中、次女がぐずるんだよなぁ〜と思っていたら
その翌朝、起きるなり大泣き!

どうも、身体が変に火照っています。


そうだよ・・・

 帽子かぶってね!「イヤ!」
 日陰にいてね!「イヤ!」

を午前中から繰り返して、
あなた、半袖とパンツ一丁で陽に当たっていたからね・・・
(もちろん、何度も追い掛けて帽子はかぶせ直してましたが)

どうやら、お日様にノックアウトされたようでした。


消化の良いものを少し食べさせて、あとはぐったり眠って。

寝ている間はツワブキの葉をとってきて、
裏側を炙って冷まし、次女の頭にのっけておきました。
こうすると熱や火照りを取ってくれるのです。


午後、むっくりと起き上がるなり、次女はこう泣き叫びました。

「ぶおっこりぃー、たべたいぃーー(涙)!」

ブロッコリー。普段うちでは滅多に買わない野菜。
食感がいいのか、甘いからか、次女のお気に入り。


うーんと、うーんと、
身体が葉緑素を欲している感じかな?

そういえば自然療法の本でも様々な病状に対して
“青汁を盃一杯飲ませるように”と、よく書いてあるなぁ。

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● 野草の青汁
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よもぎ・おおばこ・せり・クローバー・はこべ等
飲みやすい青汁です。

野山にでかけて摘み、野草を刻んですり鉢ですりつぶして
取った汁を盃一杯飲むとよい。

動物性蛋白質の肉や油こいもの等好きな酸性体質の人は、
一日半カップ位飲むと新陳代謝を助けて大変よい。

(「家庭で出来る自然療法・東城百合子著」より引用)
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さっそく庭に出て、青汁にできそうな野草を集めます。

庭で芝生代わりにびっしり育っているオオバコでしょ、
大きな葉っぱが太ってきたユキノシタもジューシーだろうな。
あ、午後のためにまたツワブキ1枚とっておこう。
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子どもたちにヨモギやドクダミやミント入れたら
絶対に飲まないだろうな〜・・・

飲みやすそうな野菜も足しておくか〜、と
お庭の畑でレタスやらチマ・サンチュやらもりもり茂ってるのを
たくさんたくさん収穫して、これくらいで、どうかなー?
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種類ごとによくよく洗ったあとは、
子ども達にも見せたいな〜ということで
リビングに青汁作りの道具一式を揃えて作業開始。

丁寧にすり鉢で作る青汁にも憧れますが、次女が泣いて待ってるので
今回はジューサーのお世話になりましょう。

第一弾は野草オンリーで作ってみようかな。

特に水分の少ないオオバコは小さくちぎって、
ジューシーなユキノシタもまぁちぎって、ちょっと水を入れて、
じゅいぃーーーーーーーーーーーーーーん
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真緑色の青汁ができました。

ドロドロなので茶漉しで濾してから味見をすると、
以前飲んでいたファンケルの青汁よりも飲みやすい!

とはいえ子どもたちはひと口飲んで「・・・。」だったので
特別に豆乳で割って差し上げましょう〜。
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「んふー♪ おいしーい♪」
普段クリーミーなものとはほぼ無縁なので、大好評。

どんどん飲んで、飲み終わってしまったので
搾りかすを取り出して、レタス編も作りました。
こっちはそのまんま、レタスの味。結局豆乳で割ることに。
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ごきげん斜めだった次女も鎮静化してゆき、
青汁をたっぷり飲んだあとはまたぐっすり眠りました。

そうそう、この絞りカス・・・
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茶漉しでぎゅむ〜っと濾したあとは、もったいないので食材に活用。
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自家製甘酒と小麦ふすま(※)と合わせて、
滋養たっぷりスコーンにしました。

大人一人でお昼抜きになりそうな外出のとき、
車や出先でぱくっ!とつまめるので便利なのです。

※小麦ふすまは自然農仲間のモンゴリ屋さんのもの。
 近江屋商店さんで買えます。



野草の青汁でたっぷり葉緑素を補給して、
1日ほとんどを眠って過ごした次女(頭にはツワブキ)。

翌朝にはスッキリと元気な笑顔で起きてきました。ホッ。



「夏の体調不良」関連記事:あせもの理由 水分補給への疑問 濡らし手拭い、はじめました 暑さ対策あれこれ



* * * お知らせ * * *

つくし農園の様子もアップしています〜
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6月共同作業日【芒種】の様子




* * * まかない日記 * * *

高知の実家でトマトやゴーヤが採れ始め、大量に送られてきました。

この日はよく炒めたトマトを卵でとじて、お庭のレタスと一緒に
トレイルベーカリーさんの食パンでサンドイッチにしました。
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次女がサンド系を上手に食べる練習になるようにと、
今は、パンの一辺がくっついた状態で作っています。
ピタパンみたいに袋状に包丁を入れるのもいいですね。

長さ30cmのゴーヤが14本届いても平気です。食べきりましょうぞ。
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ゴーヤのサラダに、ゴーヤーンブシー(味噌炒め)。
シンプルな味付けだけど、調味料がちゃんとしていると本当に美味しい。

2歳の次女も半分くらいは食べてくれます。いいぞいいぞー!



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posted by miya at 21:26| Comment(0) | 自然療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする