2016年03月23日

「ごまバター」を作る

「ごまバター」なるものに出会ったのは
新婚旅行を兼ねた、高知から茨城までの引越し旅行の途中。

長野は安曇野にあるペンション、シャロム・ヒュッテで
朝食のおかゆパンに添えられていたものでした。

白ゴマの濃厚な風味と、予想を裏切る塩味ベースにびっくり。
甘いジャムよりもずっと身体に沁み渡る、滋養あるおいしさでした。


また、東城百合子先生の著書『家庭でできる 自然療法』では、
「ごまバター」を全粒紛のパンにつけて食べるとよい、
とあちこちに書かれています。(詳細は後述)

実のところ、練りごま(ごまペースト)を自作するだけなんですが
どれくらい擂ったら油が出てくるのか、想像もつきませんでした。


ある日。

長女が集中してお制作に取り組みたいと申し出があり、
つまりそれって次女(1歳10ヶ月)をどうにか隔離してねってことで。

次女のお守りがてら、
ずっと気になっていた「黒ごまバター」を作ってみることにしました。


この冬2回の味噌作りで、すり鉢&すりこ木に慣れた次女。
少量の黒ごまを入れてあげると、大張り切りで擂り始めます。
P1110897kurogoma_butter.JPG

こういう「やりたい!」の芽を摘み取らず、
その子ができる大きさの道具を渡してあげて
できるようにサポートする・・・ということを
私はモンテッソーリの本から学びました。

P1110900kurogoma_butter.JPG
(フードにはお気に入りのぬいぐるみを「おんぶ♪」)


いつもの「すりごま」レベルでは到底、油が出てこない。

どんどん擂ります。ごいごい擂ります。
祖母の手元を思い出します。

「上手に擂りよったら、音が出んよ」

すり鉢とすりこ木がぶつかる音をたしなめられたっけ。

正確には時間を計っていないのですが、
10〜15分ほど経った頃かな?
次第にぺっとりしてきました。
P1110904kurogoma_butter.JPG

もうしばらく擂って、ちょうど長女の腹時計が鳴ってきたので
完全とは言えないかもしれないけど、「黒ごまバター」終了〜。

自然療法の本では、塩を混ぜてできあがりですが
子ども用に調節したかったので、
塩は食べる時にかけることにしました。


バゲットに塗って、塩をパラリ。
P1110906kurogoma_butter.JPG

「うまぁぁぁぁー!」 大人も子どもも、唸る旨さ。

擂りゴマとは全く違う、ねっとりふくよかな旨みが滲み出てきます。
なるほど、これが「ごまバター」か!!! 甘みもあって感動!

ごま不足の身体にも嬉しいし、子どもの遊びにもなるし、
ときどき作っていこうと思います。


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● ごまバター
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ごまは黒い方がカルシウムが多く病人にはよい。
しかし調理によっては黒では困る時もあるので白を使ってもよい。
いずれにしても病人のために足りない栄養素を補うのに
ごまはなくてはならないもの。是非利用して下さい。

ごまをよくすりつぶすと油がでてペースト状になります。
うすい塩味をつけて、パンにつけてたべたり、
和えもの、ごま豆腐等に利用します。
自然食品店などではすりつぶした製品を売っています。

(「家庭で出来る自然療法・東城百合子著」より引用)
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* * * お知らせ * * *

4ヶ月ぶりに直売します〜!!
つくば市、洞峰公園近くです。遊びにきてください♪

3/30(水)コーヒーファクトリーさんにて


* * * まかない日記 * * *

黒ごまバゲットを楽しんだあと、残った黒ごまバターを贅沢に使って
黒いキーマカレーを作りました。
P1120076kurogoma_curry.JPG
残りご飯がカッチコチになってしまっていたので、
ごはんごと煮込んでセミドライカレーみたいな仕上がり。
辛いと可哀想なので、蒸したかぼちゃをもりっと添えました。

レシピは、コウケンテツさんの『ごまやねん』から。
図書館で借りて書き写しておいたものです。
goma_yanen.jpg

かなりマニアックなごまレシピ本ですが、薄くて300円以下で、
買ってもいいかもー、と、今リンク貼ってて思いました。。。

我が家では、お肉の代わりに大豆ミートで。

大豆ミート製品って、乾物としてもかなり優秀!便利!
洗い物も、動物性の油が出ないのですごく気持ちいいです。
お肉より好きだなー。

大変おいしゅうございました!ごちそうさまでした〜〜♪

posted by miya at 21:42| Comment(0) | 自然療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月22日

春の野草と菜の花と

※レシピ紹介を追記しました※
庭に生えているもので十分に食べていける、
そんな季節がやってきました。

すっかり伸びたふきのとう、まだ縮こまっていたユキノシタ。
P1110890yukinoshita_fukinotou.JPG

チンゲンサイにタアサイにカブ、ぜーんぶ菜の花。
P1110892nanohana3.JPG

この日は天ぷらでいただきたい気分だったので、
庭で収穫している間に天つゆを仕込んでおきました。

小鍋に昆布と鰹節を入れ、醤油・みりん・酒を注ぎます。
何となく味が整ったら弱火でグツグツ。
調味料を少なめに入れながら味見をするのがコツ。


台所でいいおダシの香りを楽しみながら、
野草や菜の花をざぶざぶと洗います。

ついでにかぼちゃも切ろう。
青い瑞々しいものと、甘いねっとりしたもの。

ガツンと土臭いものも欲しくなって、
ごぼうと長ねぎを大きめに切って
この二つでかき揚げにしよう、と準備。


かぼちゃの天ぷらにぴったりのザックリ衣と、
かき揚げや野草の天ぷらにぴったりのサクサク薄衣。

最近になってやっと、それぞれのレシピが確定してきて、
天ぷらが苦手ではなくなりました。

P1110893yasou_nanohana_tenpura.JPG
まだ小さい次女はソバが心配だから、
先に素麺を茹でておいて、次に蕎麦を茹でます。
茹で汁は大きい人用の、蕎麦湯や味噌汁にします。

P1110894yasou_nanohana_tenpura.JPG
天つゆなのか麺つゆなのか、
ともかくいいお味になったつゆを適宜薄めて器に張り、
天ぷらがサクサクなうちに「いっただきまーす」。


はらりとほどける衣、
さっくり揚がってもなお瑞々しさを保つ
香り高い野草と菜の花。

そりゃもう、美味しかったです!


暖かくなるにつれて、
ユキノシタがどんどん大きくなってきました。
P1120056yukinoshita.JPG
舌なめずりして見つめる私がいます・・・。


※追記※
かき揚げや野草にぴったりの衣のレシピについて
Facebookでご紹介したので、こちらにも追記しておきます。

山本ふみこさんの『暮らしと台所の歳時記』を参考にしています。
kurashitodaidokoronosaijiki.jpg


== 
ボウルにかき揚げの具(150g程度かな?)を入れて混ぜ、
小麦粉80g、片栗粉大さじ2を入れて全体にからめる。

ここに予め作っておいた卵液
(溶き卵1個分と水150ccを混ぜる)を加えて混ぜる。

かき揚げを大さじにのせて170度の揚げ油にそっと入れ、
衣がまとまって安定したら菜箸で返す。
==

文章は私の要約ですが、こんな感じでした〜。
野草はこの残りの衣に片面だけさっとつけて揚げます^^



* * * お知らせ * * *

週末、26日(土)はつくし農園の共同作業日です〜。
ご案内をアップしました!

3月共同作業日【春分】のご案内



* * * まかない日記 * * *

6歳の長女は、ご近所のおじいちゃんおばあちゃんとお友達。

ありがたいことに、
お菓子は受け取らない方針なのがだんだん浸透してきて、
お野菜や果物をいただくことが多くなりました。

いただいたバナナを完熟させて焼いたバナナパウンド。
P1110885banana_cake.JPG
バナナは熱帯の果物だし、甘いしでうちでは買わないのだけど
いただいたときは大切にお菓子の材料にします。

完熟バナナの甘さだけで、おいし〜い。

冷凍庫で眠っていた桑の実を煮詰めて添えてみたけど
バナナパウンドの甘さで十分でした。ごちそうさまでした♪
posted by miya at 10:52| Comment(0) | 自然をいただく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月21日

夜中のトイレでプチ発見

P1110956.JPG
(今日の写真は…1歳10ヶ月の次女、田んぼの畦道を渡る冒険)


うちの夜中のトイレと言えば、廊下や照明の配置から

・子どもを起こさぬよう、かつ踏まぬよう、寝室を脱出せよ
・トイレや洗面所に点けた電気で目がくらまぬよう、目を細めよ
・手を洗った後に電気を消し、何も見えない寝室へ
 手探りで、家族を踏まぬよう入るべし

といったプチ関門があって、億劫だった。

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(結構長い道のりに母はハラハラ)


いや、気にせずさっさとトイレに入ることも多いのだけど
それで暗闇で引き戸に「ドターン!」とぶつかったとき、

しかもそれで長女か次女が、
最悪の場合は二人ともが起きてしまったときの
大人の“やっちまった感”といったらもう、途方もなかった。

P1110960.JPG
(ずんずん・・・)


そんな生活を3年以上やってきて、先日。

布団からむっくりと起き上がって、
暗闇に慣れた目で寝室から這い出した。

ここまではいつも通り。
廊下もよく見える。

P1110962.JPG
(ずんずん!)


それから、トイレのドアを開けた。

窓の向こうには街灯が、薄く月明かり程度に光っていて
トイレの中は、意外によく見えることに気がついた。


「いけるかも」

この家に住んで3年、初めて
“夜中のトイレへ、電気を点けずに”入ってみた。

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(崩れているところは「ちっちゃい、ちっちゃい(困)」)


いける。

何も問題なく用を足し、廊下に出る。


見える。

トイレ帰りの廊下はいつも真っ暗闇だったのに、
今日は、洗面所までスイスイだ。


洗面所も窓があるから、街灯の明かりが弱く届いていた。
手を洗うには困らない。

そしてまた廊下へ出て、寝室へ。

P1110966.JPG
(ぐるっと1周して広いところは「おっきい、おっきい♪」 小さい足ですごいなぁー)


見える。

手探りの必要もなく、どこに誰がどう寝ているかも全部見える。
布団の中で目を覚ましたときと同じ視界が保たれている。


ブ、ブラボー!
お母ちゃん、新発見やわ!

明順応を起こすことなく、暗順応モードのまま
トイレが済ませられるなんて!

暗闇でガッツポーズをし、ついでに
このタイミングでトイレに起きた長女にうきうきと報告する。
(しかし、こわいからヤダ、と一蹴される。)

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(筑波おろし吹きつける田んぼ周辺は、ロゼット状の野草が春の支度)


あぁ、これで夜の負担がちょっと減りそう〜。むっふっふ。

そんなわけで、家の中で、ほんの小さなことですが
新発見をしたのでありました。

P1110967rosette.JPG
(そこかしこに、ロゼット。美しい形!)



* * * お知らせ * * *

つくし農園、12日の共同作業日の様子をレポートしています。
種まきの仕方、じゃがいもの植付けなど、詳しく書きました〜。

3月共同作業日【啓蟄】の様子

今日のBlogの写真は、この日の田んぼで撮ったものです^^


* * * まかない日記 * * *

2月、旬の終わりごろになって
田舎から大量のポンカンが届きました。

“ハネ”といって、出荷されない規格外のもの、
さらに明らかにおいしくないもの(汗)をもらったみたいで・・・

細々と食べ続けて、最後にはまとめて
ポンカンのお砂糖なしコンフィチュールに。

種を除きつつ袋ごと刻んだポンカンを、小鍋で弱火でコトコト。
ぽそぽそした残念なポンカンもジューシーに生まれ変わりました。
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パンケーキの朝食。
ポンカンのコンフィチュールと、自家製あんこの2種類を添えて。
P1110619ponkan.JPG
母上、ポンカン農家さん、全部おいしくいただきましたよー!
ごちそうさまでした!


posted by miya at 20:37| Comment(0) | 暮らしの工夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする