2015年10月01日

お月見

9月27日の中秋の名月は、田んぼのネット張りの後だったから
もう疲れたなー、何にも作りたくないなー(特にお団子)、
そんな気持ちで夕焼けを見ていた。

しかし、相変わらず年中行事を大切にする夫は、
日中の疲れも何のそので、やる気満々。
長女にススキを採りに走らせた。


畑のバイオトイレ付近は、背の高いススキを意図的に残してあり
周囲からの目隠しになっている。

隣接する芝畑のご夫婦も、いつもは雑草憎しと
強烈な除草剤をこちら側にもかかるほど散布するのに
この日はうちの畑からススキを刈っていったそうな。


ススキは高さが2メートル半ほど。
悪戦苦闘したらしい長女が、やっとススキを5本持って戻ってきた。

夫はそれを受け取り、さらに田んぼの周囲に生やしてある雑草で
雑草屋風のお月見飾りを仕立てていった。
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野趣あふれる感じ、夫そのもの!


お月見団子を作ろうにも白玉粉も団子粉もない。
夕方買い物に出ようと思っていたけど、もうヘトヘト。

夫が朝炊いてくれたごはんを搗いて
お餅団子にすることにした。

残りご飯をすり鉢とすりこ木で搗くと、
あっという間にお餅になった。

夫に訊いたところ、偶然にも
白米(ウルチ)3、自然農の緑米(モチ)2、自然農の赤米(モチ)1の
配合で炊いてあったから、半分はもち米なのだった。



長女に15個ぴったりに丸めてもらい、お月見の始まり。
数日前から折り紙で作ったと言うお月見団子&うさぎも飾った。
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収穫に感謝するお月見。

ススキは、時期的に間に合わないお米の代わりだという。
確かに、うちはまだ稲の花がやっと咲き終えた頃。

でも慣行農なら、田植えや稲刈りが前倒しになっているおかげで
十分に稲穂をお供えできるということになる。


もちろん畑の作物も、ということで
きたあかりとアンデスレッドを蒸かして15個積み上げた。
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私たちの身体は、間違いなくお月様とつながっているし
畑の野菜たちも、お日様だけじゃなくお月様の力も受けて育っている。

ぴかぴかと明るいお月様を眺めながら、
秋の虫たちの美しい声に耳を傾けながら、
家族でいろんな話をした。

平和に月を見上げられることも、
ありがたいことだと思いながら。


お月様にお供えしたあとは、食卓へ。
お餅団子は、夫特製のごまきなこをつけて食べる。
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白ごまをよくよく擂って、きなこたっぷり、塩少々、
それに「今日だけ特別だよ〜」とてんさい糖も加えた。

白すりごまを加えることで
香ばしさとジューシーさ、味の深みが加わって
今まで食べた中で一番おいしいきなこだったなぁ。


P1070762otsukimi_kazari.JPG

長女が折り紙に熟達しているのにも感心したし、
搗いたお餅を残すことなく、均等に15個に丸めたのも驚いた。

夫が行事を大切にするところも嬉しかったし、
しっとり静かにお月見の夜を過ごせたのは幸せだった。


うまく表現できないのだけど、
ハロウィンやクリスマスでは感じることのできない、
日本人の遺伝子が震えて懐かしがっているのを感じた。

深く呼吸をするような、瞑想するような、澄んだ心持ち。
つい毎日をせわしなく過ごしてしまう自分に訪れた、静謐な夜だった。


* * * まかない日記 * * *

庭のグリーンカーテンからとれるゴーヤも
そろそろ終盤。来年のために種採りも始めました。

P1070661dinner.JPG

肌寒くなってきたこの季節、きゅうりは煮て、あんかけに。
ごちそうさまでした!
posted by miya at 20:51| Comment(0) | 丁寧に暮らす | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする