うちには欠かせない薬でもある。(便秘、虫さされなど)
莢ごとにバラバラと枯れ色に変っていくので
順に見回っては、カラリと乾いてきたものをもぎとっていく。
株まるごとが、一斉に枯れてくれればそりゃ楽だろうけど
莢のひとつひとつに、充分なタイミングというものがあるらしい。
だから、手間ではあるけれど、ひとつずつ収穫する。
あっちの小豆、こっちの小豆、順ぐりに見て回る。
これって、学校に似てる。
みんなバラバラなのに、一斉にヨーイドンで教える。
そうするしかない、それが学校であり社会だ。
昔はそう思っていたけど、色とりどりの小豆を見ていたら
そんなわけない、と気がついた。
だから先生は大変だし、学校に合わない子も出てくる。
昔、企業で新卒採用の担当だった頃
高校の先生たちの研修に、オブザーバーとして呼ばれた。
先生たちは一年間の計画を、分厚い教育指導要領と格闘しながら
テトリスのようにきちきちと組み上げていく。
「生徒一人ひとりの進路とか適性とか、正直、見てられない」
そうこぼす先生方の姿。
企業の採用担当たちを招いた理由は
「職業観をいかに形成するか、意見を聞くため」だったのに。
「言われたことを言われたとおりにやれる子になるよう
指導には気をつけています」
「最低限のカリキュラムを組んでも、
学校の外に関われる日数は年2日。
職業体験や社会見学を増やすために
体育祭や文化祭をなくせばいいんでしょうか」・・・
管理のための教育だなぁ、とゲンナリした企業の面々。
「こんな教育してたら伸びるもんも伸びんでしょう」と呆れ顔・・・
小豆の莢をむしりながら、不毛な会議を思い出していた。
野菜に寄り添って見守るか、
人の都合に野菜を寄り添わせるかで
農業の種類が違ってくる。
自然農は、かなり野菜に寄り添っていると思う。
秋風の冷たくなる前にと急いでいるのか、
トマトの実りが最後のピークを迎えている。
周囲の畑では、もうトマトは茎ごとなぎ倒してあって
次々に実をつけても「秋になったら味がしないから食べないよ」と言う。
一方、自然農では、野菜たちは畑で命を全うする。
収穫をしたあとも、旬を過ぎても、畑に残る。
10月になっても意外においしいトマトが実る。
トマトをなぎ倒してしまっていたら
気がつかなかった実り。
枯れて萎れて分解されて、最後の最後まで命がめぐる。
* * * お知らせ * * *
明日、コーヒーファクトリーさんの
WEDNESDAY PARTYに雑草屋も出店します!
枝豆、菊芋、アピオス、里芋など
季節の自然農野菜を販売いたします。

10/28(水)コーヒーファクトリーさんにて
今年は枝豆の販売をほとんどしませんので
この機会をお見逃しなく〜^^
* * * まかない日記 * * *
やれるときに、何でもまとめてやっておくと
案外、後から助けられるもので・・・
夫の誕生日祝いのときの残り。
餃子はいいなぁ。肉なしだったけど充分おいしい。ごちそうさま♪
さ〜枝豆収穫〜! LONOFerさんも畑にいらしてます!
では、また!