2014年06月15日

知らない時間

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あるとき、夫がアルバムの整理に取り掛かった。
知らない旅、知らない時間。

異なる人生を歩んできたのだから当然だけど
まだよく知らないそれらの時間を詳しく訊くのは
もうちょっとあとで、と思っている。

あるいは、何年もかけて、ゆっくりと。


だから、ちょっと離れて座る。

居間に、少しぎこちない空気が漂う。


若い時は、一緒に撮れなかった。
いまだ、二人の写真はほとんどない。


ふいに夫が言う。

「写真、いっぱい撮ろうね」

鼻の奥がつーんとする。本の文字が滲む。
横顔のまま、うん、と気のないような返事をした。



ラベル:夫婦
posted by miya at 15:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする