あまりにあっという間でしたが、顛末を記録したいと思います。
※痛いのが苦手な人や妊娠中の人はご注意ください※
【前駆陣痛が2週間】
前駆陣痛は、長い人で1ヶ月にもわたるとのこと。
今回は、重い生理痛のような痛みが
4月末から2週間、毎日数時間発生していました。
「今日産まれるのか」とハラハラしながら過ごす毎日。
出産当日も、昼から2時間近く
規則的になったり不規則になったり。
結局15時すぎに間遠になって諦め、布団に横になりました。
【本格的な陣痛はじまる】
15:40 いきなり3分間隔の陣痛スタート。
これが3回続いた時点でもう絶対間違いないと確信。
「病院に電話して!病院行く!車用意して!」と夫に訴える。
病院に行けばこの痛みを取り除いてくれるかのような錯覚に陥る。
15:50 陣痛が1分間隔に。
夫が病院に電話をしている頃、
膀胱が圧迫されている感じが強かったので念のためトイレへ。
痛すぎて、半泣きでハイハイで向かう。
用が済んだ直後、何かすごく大きな塊が出ようとするのを感じる。
1分間隔の陣痛に絶叫すると、車を庭に用意していた夫が飛んできた。
「窓閉めて!玄関閉めて!」 ←ご近所へのはばかり
痛すぎて動けない、けどトイレからは必死で出る。
廊下で全く動けなくなり、
娘の踏み台(電気のスイッチをつける用)にしがみつく。
夫が後ろから確認し「あ!頭が出始めてるよ!」 大変!
夫と娘が『もしもの時のための出産セット』を素早くセッティング。
古いバスタオル、洗面器、ビニール袋など。
夫は私の腰を強くさすってくれる。
痛い痛い痛い痛い痛い!
でも娘の出産のときよりちょっとましかな?
「赤ちゃんの顔が見えるよ!」
「頭がもう少しで全部出るよ!」
背後から聞こえる二人の声に励まされながら、
痛みのあまり呼吸を止めないよう、とにかく必死で息をする。
結局、娘の踏み台にしがみついて絶叫×3ラウンド。
四つん這いに近い体勢で産んだため、自分の脚の間から
夫が赤ちゃんを取り上げ、卵膜を剥ぐ様子が見えた。
その直後、元気な産声!!!
あぁ、生きてる!良かった!
腰の下には洗面器がセットされていて
羊水や子宮内膜などを受け止めている。
膝立ちで赤ちゃんを胸に抱き取り、バスタオルでくるむ。
胎内からどんどん流れ出る何やかやをしばし待つ。
「あー!産まれた時間は?時計見てない?」
「ええと、50分と55分の間!」
病院で何て言おう・・・
へその緒と胎盤が出揃ったところで
夫に指示して、その2つをビニール袋に入れてもらう。
赤ちゃんとへその緒はつながったままなので
赤ちゃんが胎盤より高い位置になるよう気をつける。
産褥ショーツや産褥パットを夫に指示して装着してもらう。
タオルにくるんだ赤ちゃんを胸に抱き
腕には赤ちゃんとつながったへその緒&胎盤が入ったビニール袋をさげ
お姫様抱っこで怪力夫に車へ運んでもらう。
すぐさま病院へ電話を入れながら向かう。
「救急車を呼んで、救急車で来て!」 すみません、もう車です〜
「じゃあ赤ちゃんをタオルでくるんで
お母さんの胸に抱っこしてね!」 してますしてます
「お母さんはちゃんと横になってね!」 なってますぅ
車中での電話に疲れたものの、無事病院に到着。
長く見ても、15分のお産。
実は、私の実家は二人目の出産が本当に早くて
母が私を産むのに15分、姉が次男を産むのに20分だったため
「あんた、二人目は飛び出てくるで!気をつけや!」
と家族全員に言われていたのでした。
でも、終わってから言いますが・・・
気をつけようがないやん!
その分、様々なパターンのお産について
夫婦で話し合い、準備しておいたことは
結果的にとても良かったです。
先生には臨月に入ってから
「もう入院しちゃってさ、促進剤と内診の刺激で産んでしまおうか」
と言われたけど、そんな人工的なお産、難儀するに決まってる。
母と子の、まっとうなタイミングで産みたい。
それが健診の内診直後などではなく、
自宅で家族三人が揃ったうららかな午後だったことに
赤ちゃんの思いを感じます。
病院に着いたらまた大騒ぎで、
長くなるのでこのへんで今日はおしまい。
お付き合いいただきありがとうございました。
※後日追記※
出産顛末 覚書き(病院編)も書きました〜!